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コメント数 115
性別 男性

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1.  海街diary 《ネタバレ》 
半年前に70歳になった私にとって、こういう映画はもっとあって欲しいと思わせるものがあった。 若い人にとっては物足らないであろうストーリー展開や演技の単調さ。 でも私には監督が漕ぐ自転車の後ろに座って、溢れるばかりの物語と眩い演技のトンネルをくぐっているようで、幸福な時間を過ごすことができた。 演者のちょっとした仕草や台詞でその背景を見せる監督の力量は確かに伝わってきたからだ。 そのいちいちをここに記すのは厄介なので省略するが、他の方が触れていなかったシーンで一つだけ記すと、 千佳が竹輪カレーをもりもり食べる演技と、すずに「いつか聞かせてね、お父さんのこと」という台詞。それを聞くすずの表情と、その後のすずが口の中にカレーがいっぱいで聞とりづらいが「釣りが好きだった」という台詞・・・(カーット!と言ってテイク2を撮ることは簡単なのにそれを使った事によるリアリティ感、いいと思った)。 私には2時間ちょっとが短く感じられ、これで終わるなら続編も見たいと思いました。  ただ一つ違和感を感じたのは「海街diary」というタイトルかな。「海街」を感じさせたのは浜辺のシーンではなく、キーパーの子の家がしらす漁師の家だったことと、その新鮮なしらすのエピソードぐらいだったから。 題名が以前視聴した「海街チャチャチャ」という韓国ドラマを想起させ、あちらの方が「海街」として私にはすんなり入ってきた。 でも、「海町」ではなく「海街」にした意図はあったはずで、そこが鈍感な私には伝わってこなかったというだけのことかもしれない。 そしてdiaryという意味も。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-06-05 21:35:33)
2.  461個のおべんとう 《ネタバレ》 
パパ役、見た事あるけど知らない人で歌から始まって見るのやめようと思ったけど、つい見ているうちに引き込まれた。 父親がお弁当を作る話。私も娘が高1の時妻が亡くなったのでお弁当を作っていたけど、そんな1日も休まずに作るなんて無理だったし、「お父さんのお弁当茶色い」と言われて奮起しつつも、やっぱり茶色系だったなぁと色々思い出した。 だから実話と言われても、父親がお弁当を作る映画はファンタジーになるんだと思った。 でもこう言うファンタジー映画はあってほしいし、たまには見たい。 最後の二人の歌は途中で見なかったけど。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-05-22 22:48:28)
3.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 
嬉しかったこと:去年から待たされてやっと本日鑑賞できました。 安心したこと:3時間近い作品なので途中でトイレが心配でしたが、ぐいぐい引き込まれてしまってエンドロールまで余裕でした。 驚いたこと:まさか007シリーズで悲しみの涙が出るなんて・・・ ネタバレヒント:序章部分、駅のホームでボンドとマドレーヌが別れるシーン。列車が動く時のマドレーヌの小さな演技を見逃さないこと。  クレイグボンド、最初の頃は線が細い感じがしたけど、今は一番ボンドが似合う。寂しい・・・
[映画館(字幕)] 8点(2021-10-05 17:17:30)(良:1票)
4.  Love Letter(1995) 《ネタバレ》 
学校の図書室で見つけた読みたい本を貸し出しカウンターに持っていき、貸し出しカードを差し出す瞬間、一年先輩のあの人の名前があったときの高揚感を誰にも気取られないようにと、全神経を集中させた自分の高校2年の6月が蘇った私としては、無条件でたまらなく良い映画です。  「辛いで、博子ちゃん」のトヨエツ、「似てたら許せないです」のみぽりん。良かった。 でも一番良かったのは、 「あの子は幸せね。あなたにそんなに焼き餅を焼かれるなんて」とそれまで博子を見つめていた目をそらしてつぶやく加賀まりこの一連の演技・・・  樹(♀)が「青い珊瑚礁」を口ずさんでいたら、違う作品になっていただろうな。 良かった。
[インターネット(邦画)] 8点(2020-06-18 21:42:21)
5.  用心棒 《ネタバレ》 
通しで初めて見ましたが、なるほど、良い作品ですね。 ヤクザ同士の馬鹿な対立、その対立に乗じて糊口を凌ぐ流れ浪人の生き様。 己の生死を賭ける段になると、やってられないよねと本間先生は出て行く。 桑畑三十郎は手を振って見送る。ここが良い! 原作は知らないけど、黒澤監督の手腕と見ました。  桑畑三十郎は残ってやがて情に流されて見せ場を作る。 とても完成された映画だと思いました・・・  ただ、卯之助の最期の処理が大人の事情で色々あってのことなのか、 逆に卯之助の粋なところを殺したと思われるので減点させて下さい。
[インターネット(邦画)] 8点(2020-05-03 20:32:40)
6.  轢き逃げ 最高の最悪な日 《ネタバレ》 
列車に乗るまでの時間つぶしで、時間の合う映画ということで鑑賞したので全く期待しなかったのですが、意外と面白かったです。  ネタバレ・・・  色々突っ込みどころはあるのですがとても気になった2つ、  輝が秀一のために完璧な結婚式の司会をするというなら、祝電は全て目を通し、披露すべきものを選んで順番をつけていなければならないのに・・・輝が仕込んだという確信までには至らなかったけど、違和感がとても大きかったこと・・・  あと一つは時山光央が娘の初七日の夜に突然倒れていびきをかいていたが、あれは普通脳卒中を暗示する演出のはずだが・・・ なぜ妻や社長が笑顔でいられるのか、少し混乱させられたこと・・・  しかし全体としてはいい映画だったと思います。最後の秀一の手紙も良かったし、時山千鶴子が小林涼子の手をそっと握ったシーンなど、重い内容なのに後味が悪くならない配慮が感じられました。  輝の「犯罪」がどう裁かれるのかという興味と余韻を胸にホームに向かいました。
[映画館(邦画)] 7点(2019-05-18 22:00:43)(良:1票)
7.  クロワッサンで朝食を 《ネタバレ》 
 雪に埋もれたエストニアで静かに暮らしていたアンヌが、パリに気持ちが動く転換にカセットデッキから流れるジョー・ダッサンの「Si tu t'appelles mélancolie」で、観ている私の気持ちもパリに向かいました。  アンヌ、フリーダ、ステファンの心の動きが、それぞれの目の動きとちょっとした動作で示される・・・フランス映画っていいなあと改めて感じました。vousがtuになるところもフランス映画ならではですし。  結構複雑な人間関係があったのにそれをさらっと分からせてくれるテクニックは脚本の力なのでしょうか。  そしてもっとも心に残ったセリフはアンヌがステファンに別れを告げに行ったときの会話・・・  私は今90を過ぎた父親をほぼ毎日看ているのですが、いつまでも生きていて欲しいと思う心の裏側のどこかに・・・  参りました。シリアスです。  この会話の時の二人の位置が妙に近すぎると思ったら、フリーダが(香水で?)見抜いていたところも秀逸!    アンヌが飛行場に行く地下鉄に乗らなかった理由は分からなくもないけど、もう少しアンヌの心の葛藤が描かれていれば良かったのにと思いました。また、フリーダがアンヌに「ここがあなた(tu)の家よ」とまで言うには、やはりフリーダの心の描き方も少し足りないように感じました。   最後の最後、アンヌとステファンを見るフリーダの表情が喜びや安堵だけではなく、「赦し」の深さまで表現しており、ジャンヌ・モローが名優と言われる所以ではないでしょうか。   今まで気になっていた映画でしたが、観て良かったと思いました。  
[インターネット(字幕)] 9点(2018-10-17 23:19:41)
8.  ラスト・ターゲット(2010) 《ネタバレ》 
ど派手なハリウッド映画に辟易していたところ、期待せずにたまたま観たのですがのめり込みました。 イタリアの美しい景色を見事に切り取った映像、もの悲しい音楽、ジョージ・クルーニーを初めとする役者の見事な演技、 どれをとっても満足のいく作品でした。 イタリアの小さな田舎町にも人それぞれの歴史があることを簡潔に描きながら(神父のエピソード)、 主人公の観察眼の鋭さを説明する巧さは監督の力量なのか原作のうまさなのか。  後半、私は結末が読めた(と思った)のですが見事に裏切られました。  マチルダ(テクラ・ルーテン)のターゲットが自分だと気付いたジャックは(ケースを開けて銃を取り出すシーンがありました)、照準をわざと狂わせた。そして「聖体行列」の観衆の中で抱き合うジャックにマチルダ照準を当て狙撃するが、その弾はファビオに命中するという悲しい結末・・・全く違いました^^  ファビオの許に急ぐジャックは早く着かなければ自分の意識が遠のきそうだと、もどかしさからハンドルを叩くシーンは胸にぐっときました。  CGは2回だけ、白い蝶だけだったので許しましょう。
[インターネット(字幕)] 8点(2016-10-08 16:27:13)
9.  96時間 《ネタバレ》 
 主人公の無敵さと娘の名前がキムなので、邦題を決めた人は「24」を意識していたのかな?  しかも、ジャックバウアーは元同僚の罪のない妻を同僚の口を割らせるために撃ったところも同じ。ってことは、そもそも映画の制作者も意識していたのかも知れません。ジャックはたしか膝を撃ったからもっと残酷だったけど。  娘の誕生パーティのシーンで人間関係が見事に説明されていて、地面に残されたプレゼントの前に立つ主人公の切ない気持ちに感情移入させられる冒頭部からはまってしまいました。  あとは引き込まれてラストまで・・・素直に面白かったです。 「今も歌手志望よ。ママには内緒だけど」というのはリップサービスだったと思っていたら最後のシーン。リップサービスじゃなかったの?いや、このシーンはなしにして、リップサービスのままにしておいて欲しかった。
[地上波(字幕)] 8点(2016-09-28 17:48:48)
10.  オーシャンズ12 《ネタバレ》 
皆さんの評価が低いようですが、私にはおもしろかったです。 ややハチャメチャでしたが、たまにはこういう映画もありかなと思いました。 クルーニーの存在感が11より薄く感じられたのが残念でした。 これだけスターが揃っているのですから仕方がないかも知れませんがね。 不満は、どなたかも書いていましたが、カメラは全くダメでした。ピントの合わせ方も素人のようなところがあり、イライラしました。 もう一つこれだけは許せなかったのは、監視レーザーを通り抜けるところです。確かにヨガの練習のようなシーンを入れてありましたが、あんな練習だけで通り抜けるなんてあり得ません。違う方法で通り抜けて欲しかった。私なら、両サイドに並んでいる彫刻の後ろ(十分な隙間がありました)を鼻歌交じりで歩かせる・・・観客に馬鹿にするなと怒られそうですが^^
[インターネット(字幕)] 7点(2016-08-18 17:27:04)
11.  母と暮せば 《ネタバレ》 
原作も「父と暮らせば」も未見の状態で映画館で観ました。 原作が舞台にために書かれたものだと聞いていたので、演劇的な脚色は受け入れられましたが、 そもそも幽霊が出てくる演劇は薄っぺらくなりがちなので監督は色々工夫をすべきだと思いましたが、 どうも逆に薄っぺらさを印象づけられた感があります。 ハタキの取り扱いはその典型だと思います。 しかし、原爆の炸裂シーンは見事でした。CGを使えばいくらでも大げさなスペクタル調の映像が作れたでしょうに、 小さなフレームだけで尋常ではない光と熱を感じさせ、それ故に計り知れない破壊力とその恐ろしさを伝えた演出はお見事でした。  この映画を観てすぐに「父と暮らせば」をDVDで鑑賞しましたが、優しく温厚な母親が自分の娘が死んだ後訪ねてくれた友人に、 「なぜわたしの娘が死んだのにあんたは生きているんだ!」と形相を変えたエピソードがありましたが、そのエピソードが本作では2つのパターンで使われていました。そう、2つめに吉永小百合にそれをさせたことで戦争のむごたらしさが迫ってきたように思います。  吉永小百合については、職業柄大切なガーゼのたたみ方や、ラスト近くで布団を敷くときの敷布の扱いが雑に見えたのが残念でした。こう言うことの身のこなしが病弱とは言え、ちんとこなすはずの女性として描いて欲しかったと思いました。
[映画館(邦画)] 6点(2016-02-03 16:55:55)
12.  父と暮せば 《ネタバレ》 
 先日「母と暮らせば」を映画館で観て、気になっていたこの作品をDVD鑑賞しました。  井上ひさしが舞台用に書いた脚本ですから、演劇的な手法が使われていてそれを嫌う人もいるようですが、わたしは映画というファンタジーの世界に自然に取り込まれているので違和感は感じませんでした。  そして何よりも宮沢りえのアップで、表情が手に取るように伝わってくると言う映画ならではの特徴が、特にラストシーンで見事に生かされていたと思います。自分を責めていた苦悶の表情がすうっと晴れて、透明感のある清らかな笑顔は見事でした。  原田芳雄の「広島版一寸法師」は逆に演劇手法そのものでしたが、単調になりがちなストーリー展開に強烈なアクセントをもたらす効果もあり引き込まれました。  総じて「母と暮らせば」より良くできた作品だと思いました。  ただ、ラストの原爆ドームと二輪の花は謎でした。宮沢りえが笑顔で料理をしているところに木下がやって来て、将来に明るい余韻を残す終わり方でも良かったと思ったからです。  でも、ああいった謎の設定も映画的でありかなと思いつつあります。
[DVD(邦画)] 8点(2016-02-01 22:26:25)
13.  LUCY ルーシー
皆さんの評判があまり良くなかったのですが、今日からやっと当地でも公開となりましたのでさっそく観に行きました。ヨハンソンのフアンなんです^^   見た感想は、あり得ないとか言わないでとにかく荒唐無稽のSF映画だと想ってみると、おもしろかったですよ!   意外と宗教的な余韻も持たせてあり、見終わった後も心が高ぶっているという、正しい映画の見方をした満足感に浸れました^^   気になったのはモーガン・フリーマンの顔のどアップ。嫌いな俳優さんじゃないですが。あそこまで見せられると・・・。それと、カーチェイスはLUCYの意志ですからもっとスマートにした方がそれらしかったと思いました。  やっぱり「真珠の耳飾りの少女 」のヨハンソンが一番良かったかな^^
[映画館(字幕)] 7点(2014-10-18 21:17:46)
14.  舞妓はレディ 《ネタバレ》 
日本映画は平成になって見たこともなく、ましてや日本人が歌うミュージカルには全く興味が湧かなかったのですが、なぜかこの映画を観てしまいました。  そしてなぜが、春子が置屋で正座をして舞妓になりたい気持ちを初めて歌い出したとき、はからずも涙腺が緩んでしまいました。  後はもう孫娘の成長を見る思いで映画を観ていました。作品中に使われる楽曲のクオリティの高さはさほどでもないと思うのですが、京都の町と文化の中で歌われる曲はあまり違和感もなく入って来ました。  春子が京野に恋心を抱く伏線が丁寧に描かれていないところが唯一の不満でしたが、総じて満足する映画でした。テレビの小さい画面ではなく、映画館でまた観たいです^^   結局富司純子の存在がこの映画にメリハリを与えていたように思います。
[映画館(邦画)] 8点(2014-10-08 15:43:23)
15.  男はつらいよ 噂の寅次郎 《ネタバレ》 
 おいちゃん役は3人目ですが、下條正巳さんの墓前で寅を見かけた時の顔は絶品でした。下條さんじゃなくちゃできない表情に思えました。   温泉宿で寅と過ごし、翌朝寅の置き手紙を見て   「大人物は反省して去ったか…」  諏訪飄一郎こと志村喬さんならではのあの空気感、これも他の方では難しいでしょう。  後の方でさくらとの駅のシーンも素敵でした。二人の周りを流れる時間と空気がすばらしかったです。さくらが兄から預かったというお金の入った封筒(恐らく話を聞いたさくらが用意したのでしょう^^)を受け取らず、さくらのエプロンのポケットに押し込む所も泣かせます。  そう言えば前の晩、寅がさくらの家にやって来てみんなで酒を飲んだはずですが、そのシーンは描かれません。  でも、「寅次郎君の言うように、あれは私に似て、頑固なだけで、面白くも可笑しくもない人間ですが、 どうか、よろしく」と帽子を取って頭を下げる味のある語りの中で、きっとお酒を飲みながら寅がそう言って博に説教でもしたのかなと思わせるところが憎い!!   いろいろ書きましたが肝心のマドンナについてまだ書いていません・・・書けません。   大原麗子さんが目に一杯涙をため 「寅さん…、私泣きそう…」   この段階で私の心は「早苗」に奪われていましたので^^ 
[DVD(邦画)] 8点(2014-04-20 20:10:04)
16.  男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
 浅草SKDの雰囲気が感じ取れる貴重な作品でした。  紅奈々子役の木の実ナナは歌も踊りも一生懸命頑張っており、良い演技だったと思います。ただ、どうしてもはじける演技などリリーとかぶってしまい、心の明暗のコントラストはリリーの方がより深さを感じさせる分、損な役だったかも知れません。   犬塚弘より出番が少ないのに、佐山俊二はさすがにしっかり仕事をしていました^^
[DVD(邦画)] 7点(2014-04-13 17:21:54)
17.  SAFE/セイフ 《ネタバレ》 
 地下鉄の駅で見かけた少女を助けるために、なぜ全力で戦うのかという伏線に欠けるものの、全体的に見ていて楽しい作品でした。  少女の天才的なところをもう少し披露してもらいたかったというのが個人的な感想です。
[DVD(字幕)] 8点(2014-02-16 21:54:15)
18.  エージェント:ライアン 《ネタバレ》 
 予告編で分析官ジャックが急にエージェントになってアクションシーン!  あり得ないと思っていたらジャックは元海兵隊員ということで納得。  しかし博士論文作成途中で海兵隊に入る動機が取って付けたよう・・・と言うようなことは置いといて、素直に楽しめる映画でした。  クリス・パインもケヴィンも!そしてケネス・ブラナーも最高に良かった!  スパイものとしてアクションシーンや謎解きなどのテンポがほどよく、またパトリック・ドイルの音楽も適度な興奮と緊張感を与えてくれてました。見終わったあとの控えめな爽快感も心地よかったです。  最後に、経済テロという世界経済の複雑な側面を何となくわかったような気にさせてくれたのは、字幕監修の池上彰さんのおかげだったかも知れません。
[映画館(字幕)] 8点(2014-02-14 17:03:03)
19.  男はつらいよ 私の寅さん 《ネタバレ》 
 前半の「とらやご一行様九州旅行」と後半「マドンナ登場と寅の片思い」という2つの作品を1度に見られたような得な感じがしました。しかも107分という尺で!山田洋次監督に感謝!感謝です!  前半の見所は【眉山】さんも書かれているように、寅さんが風呂の湯加減を見ているシーン。  寂しさ、反発、献身そして皆からの謝辞・・・寅さんは皆に目を合わせることもできずぶっきらぼうを装って、湯を掻き回すしかできない。自分の子供の頃に似たようなことがあったような・・・涙腺が緩みました。  後半は終盤りつ子の家の縁側で、庭に向かって二人が話すシーンがしっとりとして秀逸! ショパンの『別れの曲』が流れる中、りつ子が寅さんを恋人として受け入れられないことを遠回しに説明すると、「もういいよ。よく分かるよあんたの言うことは。」と寅さん。はじめてりつ子に「あんた」という表現を使ったのですが、寅の心が決まったことが良くわかりました。この後の寅さんの表情もすばらしかった。  そして寅さんがとらやを出る別れのシーン。今回はだれも強く引き留めない。皆納得の別れでした。この別れ方は珍しく、印象に残りました。  ほぼ9点ですが、後半にややすっきりしないところがあり8点と致します。
[DVD(邦画)] 8点(2013-10-14 16:36:39)(良:1票)
20.  エリジウム 《ネタバレ》 
PG12のSFおとぎ話 と言うことで割り切るとそこそこ面白い映画です。 超富裕層に徹底的に搾取されている庶民が立ち上がるという健全さがいいです。いや、一般民衆の力と言うよりヒーローの活躍と言うことなので、あまり健全ではないかも知れませんが^^ おとぎ話であることを置いて一言だけ言わせて頂けば、ジェシカ長官は医療カプセルで若さと美貌を保っているべきだ!
[映画館(字幕)] 7点(2013-10-09 23:04:42)
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