201. レディ・キラーズ
コーエン兄弟らしいブラックなサスペンスコメディ。ただコーエン兄弟の一連の作品群の中では平凡か。良くも悪くもまあ印象には残るが傑作ではない。好きな人のみ [DVD(字幕)] 6点(2011-06-05 22:28:04) |
202. 東京島
ベースになったアナタハンの女王蜂事件はあれほど魅力的な事件なのに全く生かしきれていない支離滅裂なストーリーに。それでも原作が評価されてるのだとしたらストーリーではなく小説的な心理描写だと思うのだが…主人公のプロフィールを見る限り、容姿も特にさえない「中年おばさん」がチヤホヤされ周りがフリ回されるという部分がキモなのに木村多江というのは完全にキャスティングミスだろう。木村は確かに端的に見るといわゆる美人ではないし中年だが、妖艶というか何と言うか男をひきつける魅力は非常にある女性である。別に無人島でなくても「モテて」しまうような女性を主人公に充ててしまってはいくら窪塚に「オバサンオバサン」言わせても話の印象が変わっちゃうよね。いや、確かにじゃあリアルな映像を取れる女優を主役にしたてて興行的にいけるかというとそれは難しいけど。製作者に片桐はいりをキャスティングする勇気があったら讃えてたねw [DVD(邦画)] 3点(2011-06-05 16:32:21)(笑:2票) (良:1票) |
203. オー・ブラザー!
カントリー版「トップガン」。ありがちな大恐慌時代のクライムロードムービーだが、センスのあるサウンドトラックで飽きさせない。「これは名作!」という類ではないが、たとえストーリーは忘れても映像や音楽は印象に残る作品である。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-02 17:39:20) |
204. スラムドッグ$ミリオネア
インドの社会(特に子供を取り巻く環境)をクイズミリオネアを「味付けに」描いた社会派ヒューマンドラマの傑作。その異質なプロットに、てっきり実話だと思ってたが実話じゃないことに逆に驚き。なんで思いつくの。インドの空気が感じられる映像と、とにかく話の作り方と盛り上げ方が巧い。客に様々な感情を与える要素が絶妙のバランスで組み合わさっている。エンターテイメントだね [DVD(字幕)] 8点(2011-06-01 04:40:20)(良:1票) |
205. THIS IS ENGLAND
ハリウッドでは久しく見なかったジャンル。イングリッシュ・ヒストリーX、イングリッシュ・ニューシネマとでも言うべきか。見比べればアメリカのロックとイギリスのロックの違いがよくわかる。別にさわやかじゃなくていいじゃないか、青春っていいね [DVD(字幕)] 6点(2011-06-01 04:24:44) |
206. ガールフレンズ<OV>
イケてたらIN、ダサかったらOUT。年頃の女の子の「グループ化」を題材とした学園コメディ。いや、学園コメディと言っても経験した人たちは知ってるのかもしれないがもはやホラー映画。AGE35とかあの辺に通じる怖さがあるなぁ。B級としてはかなり良い。仲良くしたくなかったら仲良くしなけりゃいいだけのに女の子はそうもいかないんだよねえ。男に生まれて良かった [DVD(字幕)] 6点(2011-06-01 04:13:17) |
207. 地球が静止する日
その事件が起こる目的や必然性について、科学的裏づけがなく(ある程度こじつけでいいにも関わらずそれすらできていない)SFになってない駄パニック映画の典型。それならアルマゲドンやダイハードみたいにベタでもお涙頂戴でもいいからハリウッドらしく盛り上げてくれればいいのだがそれもなく結局最初から最後まで目的も必然性も無いまま終わりどこを楽しむ映画なのか。理解したことを端的にまとめると、子供のしつけさえ出来てればもっと早く地球は救われたのでは [地上波(吹替)] 3点(2011-05-30 07:39:55)(笑:1票) (良:1票) |
208. FLOWERS フラワーズ
書くべきモノを書かず、既にストーリー上示されていて書いたら蛇足になるようなシーンは書く、各人物ウワベをなでただけのようなストーリー、それに加え時系列の並べ方のヘタクソさ。話がまったく消化不良で繋がってるのは血だけという薄っぺらい映画になってしまっている。まあ尺にも無理があっただろうが。脚本家と監督はゴッドファーザーを1000回見てみろ [DVD(邦画)] 4点(2011-05-30 07:23:45) |
209. イングロリアス・バスターズ
「全員悪役」。タランティーノの映画がどういうものかわかっている人が見れば大傑作。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-30 07:12:26) |
210. ボーイズ・オン・ザ・ラン
「日常」の「アンダーグラウンド」とも言うべきか。善と悪の二極化が明確で貧乏人が救われる映画ばかり見てるとこのリアリティは心地よい。恋愛に福祉無し、弱肉強食。常に努力が報われるわけでもない。しかしそもそも勝とうと思わないと勝てないんだよねこの世の中は。 [DVD(邦画)] 7点(2011-05-30 07:04:54) |
211. 男と女の不都合な真実
下ネタ系ラブコメの傑作。メリーに首ったけを見て以来この手のジャンルは好きで、しかしキャメロン・ディアスやジム・キャリー辺りの安定してる俳優の作品以外はことごとくB級が多いのもこのジャンル。いや~久々にいいのきました。ラブアクチュアリーを横綱、メリーと恋するための3つのルールを大関で別格としても、ベガスの恋に勝つルール、クリスティーナの好きなコトやガールネクストドア辺りと並ぶ三役だねコレは。まあ横綱以外は俺が勝手に贔屓してるだけの八百長だから万人にはお勧めできんけど。1つ言えるのはこのジャンルが好きな人にはかなりお勧めの1本 [地上波(字幕)] 7点(2011-05-27 18:25:49)(良:1票) |
212. パブリック・エネミーズ
ALIも退屈な映画だったが、この監督は伝記モノの盛り上げ方がヘタクソすぎるだろう。結局何が書きたいのか。デリンジャーの逃亡劇も深くないし、FBIの追跡劇もウワベだけ、ビリーともあの程度で本当に心が通っているのか分からないおざなりな描写。何でこんな出来損ないのボニー&クライドになってしまうかねえ・・・多少史実から逸れてもエンターテイメントに昇華すればオー・ブラザーにもなったし、社会性を書けば狼たちの午後にもなる題材なのに。マジメすぎるからなのかなんなのかハジけない。役者を飼い殺すならドキュメンタリーでも作ってたほうがいいんじゃないの。デパルマやスコセッシ辺りが撮ったら凄い傑作になってたんだろうな・・・ [DVD(字幕)] 4点(2011-05-27 17:40:12)(良:1票) |
213. トラブル・イン・ハリウッド
みな既に「ハリウッドってこんなとこだろう」って想像ついてしまっているからどのエピソードもさして面白くない。日本で民放が垂れ流してるサラリーマンドラマのほうがよほど理不尽な話ばかりというのは社会の皮肉だ。それにしても振り回され役がハリウッドの頂点であるデニーロっていうのもどう考えてもミスキャストだろう。振り回すほうより振り回されるほうがオーラバリバリの大物って、こんなリアリティの無さで楽しめと言われてもキツイ。 [DVD(字幕)] 4点(2011-05-27 17:27:27) |
214. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
全米No.1ヒット・・・のはずだが邦題を見ればわかるように制作費の80%タイソンへのギャラやろ!!っていうB級コメディ。なのにシーザーズパレスでロケやってたりアメリカ意味わからん。内容はハズレではないが当たりでもない「B級コメディにしては安定している」コメディ。B級コメディはこうやって作れという点ではヒットも様々な受賞も不思議ではないのかもしれない。しかしう~む、日本人とアメリカ人の笑いのツボの差がよくわかる [DVD(字幕)] 6点(2011-05-27 08:33:30) |
215. 13デイズ
自分たちは虎視眈々とキューバを狙い、ピッグス湾事件などを引き起こし、当時も攻撃寸前だったことは棚に上げてソ連のミサイル配備をさも奇襲されたかのごとくパールハーバーに例えるとかどんだけアメリカ視点やコラ!!というツッコミが浮かんだが、別にどうでもいいやと思ったほど面白い。大統領、政府の意思決定や、外交ってのはこうやるんだ。仲良く話し合えばなんでも解決すると思ってるおめでたい某国の草食系政権はこの映画でも見て勉強すべきだろう。まあやつら左翼だからソ連が悪者のこの映画は耐えられないかもしれんけど [DVD(字幕)] 9点(2011-05-27 08:18:47) |
216. プライド 栄光への絆
青春だね。日本人が高校野球を見て喜ぶように、これぞディスイズオールドアメリカという価値観だろう。フットボールの魅力に溢れる1本。実話なためどっちつかずに終わったのが残念だが。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-09 01:52:46) |
217. 博士の愛した数式
私にとって数学は天敵でありこの世で一番嫌いなものである。数学を愛する者などみな異常者だ。よってこの映画のタイトルは博士の異常な愛情がふさわしい。 [DVD(邦画)] 6点(2010-12-09 01:42:01) |
218. ソウ6
伏線の解消に走り前作よりやや持ち直したか。しかしさっさと終わって欲しい [DVD(字幕)] 5点(2010-12-09 01:30:24) |
219. 私の中のあなた
決して出来が悪い映画でもお勧めできない映画でもない。しかしサスペンスでも目指しているのか、小説原作であるが故の回りくどさなのか、隠そうとしている部分が多すぎて、隠さなくていいことまで隠してしまっている。もともと感情移入しにくい自分は余計入り込めない結果に。キャメロンももう母親役をやるようになったんだなあ・・・という感慨だけが残った。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-20 14:03:56) |
220. 余命1ヶ月の花嫁
実話が元なのになぜこんな王道のプロットになるのだろうね。ドキュメンタリーの時点でそうなのだが実話というものは、話は決して出来上がっていないのに、殊更に感動の方向へ持っていこうとするのが見えて痛い。もちろんそうしないと商売にならないのだろうが、それでこの映画だ。あまり長くても商売にならないのか、明らかに足りない尺。確かに私も長い映画は好きではないのだが、伝記映画には3時間も4時間も割くハリウッドの姿勢は評価できると思わされた。 [DVD(邦画)] 4点(2010-05-20 13:43:25) |