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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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241.  シューテム・アップ
苦笑い的な笑いも多く含まれるのですが、時折微妙な笑いがこみ上げてくる作品でした。 冷酷なようで半分道化のような悪役、ジアマッティがいい味を出しています。 モニカが喘ぎ声をあげる中、オーウェンが駅弁状態で敵を殺しまくるくだりもなかなかにシュールです。 後半の様々なトラップを仕掛ける銃撃戦。トラップが百発百中で決まりますが、流石にそれは無茶でしょ。 スカイダイビング銃撃戦も百発百中。マジですか!?とかですね。 90分足らずの作品ですが、相当な時間を銃撃戦が占めています。展開が早いので退屈することは無いです。 まあ、B級の域は出ないんですけど、スタイリッシュに決まっている部分もあります。 それにしてもモニカ・ベルッチには普通のお母さんの役とかが来ることは無いんですかね。 本作は少しお年を感じさせましたが、それでもやはりお美しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-11-11 21:12:32)
242.  ロッキー2
「クリード」にシリーズが引き継がれながら、今も続くロッキー・バルボアの人生を描く大河ドラマの第2作。 あのテーマ曲が鳴り響く中、アポロとの壮絶な死闘が最も印象的な本作ですが、 第1作と同じく、ボクシングの試合はラストのアポロとの1戦のみ。 ロッキーとエイドリアン、周囲にいる愛すべき人々、そしてアポロとの再戦に至るまでのドラマに時間がかけられる。 一夜にしてスターになったロッキー。浮かれて調子に乗るが長続きせず、やがては労働者の日々に戻っていく。 アポロの挑発と再起の難しさ。ロッキーを支える人々の存在。 エイドリアンは勿論のこと、ポーリーとミッキーの存在がロッキーのドラマを味わい深くしています。 第1作もそうですが、作品に漂う人間臭さ、不器用さがいい。そこにスタローン=ロッキーがピタリとはまっています。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-11-02 23:38:19)
243.  遥かなる山の呼び声
全部見たわけではないですが、現在のところ寅さんを除いて最も好きな山田監督の作品です。 決して楽ではない酪農家の暮らし。山田監督は「男はつらいよ 知床慕情」でも小さな酪農家の厳しい現状に触れましたが、 女手一つで幼い息子を育てながら小さな牧場を営む化粧っけのない倍賞千恵子さんの何と美しいことか。 北海道に遅い春がやってきた頃に、母子のもとにやってきた1人の男。 やがて季節は移ろい、緑が美しい夏、そして実りの秋。そんな北海道の大地の自然の何と美しいことか。 少しずつ季節が移ろうかのように、少しずつ、少しずつ心の距離を埋めていく描写の1つ1つがいい。 そして長く厳しい北海道の冬。しかし、いつかはまた春がやって来る。それはこの2人にとっても。 それを確信させてくれるラストが感動的です。
[DVD(字幕)] 9点(2019-11-02 10:38:18)(良:1票)
244.  人生はシネマティック!
「人生の1時間半を捧げたくなるような価値のある映画を作りたいんだ。」とは本作に登場する脚本家の台詞。 戦時下のイギリスで、国民の戦意高揚のための映画製作に関わる人々を描いた人間ドラマ。 彼らの映画人としての誇り、イギリス人としての誇りをかけて 制約だらけの映画製作に挑んだ人々の人間模様をコメディタッチで描いた佳作。 BBC製作ということも関係しているのか、イギリスらしいユーモアを挟みながらも真面目に作られた作品です。 しかし暗い世相を感じさせる作品の世界観の中、このささやかに挿入されるユーモアの匙加減が素晴らしい。 主演はジェマ・アータートン。当時の女性の雰囲気をとてもうまく表現する好演でした。 そして脇を固めるビル・ナイ。出番はそれほど多くないですが、流石の存在感です。 作品を見る者に勇気を与えたり生きる喜びを見出したり。それは最後の映画館の観客の反応が物語っています。 原作、監督、音楽、脚本など、女性が中心の映画らしい雰囲気をたたえながらも映画の持つチカラを感じさせてくれる良作でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-20 15:16:01)
245.  ダブルフェイス 秘めた女
ソフィー・マルソーとモニカ・ベルッチという豪華競演の いかにもフランス映画という質感のあるミステリ・サスペンスです。 サスペンスとしては特にモニカのパートになってからは彼女の変わらない美しさもあり雰囲気もある作品ですが、 ミステリとしては辻褄があわなかったり、驚くような真相が隠されていると言うほどの内容ではありません。 アメリカ映画とは一味違うミステリアスな作品の空気と、その中にいる2人の競演を楽しむという面ではまずまずの作品です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-10-20 15:13:01)
246.  正午から3時まで
見始めてしばらくは、ブロンソンが西部の無法者を演じ、 いつも通り奥様と共演するウエスタンかと思ったのですが、 こちらの予想をいい意味で裏切ってくれた、なかなかに上等な映画でした。 ブロンソン主演のコメディタッチの西部劇、しかもロマンスが軸になっているというのも珍しいですが、 ブロンソン夫妻の数多い共演作の中でも2人がお似合いでいい共演作です。 これは2人にとってもいい思い出になった作品だったのではないかな。 大爆笑という作品ではないですが、笑いドコロも十分。そして最後は切ない。 多くのブロンソン主演作を見てきた者にとっては異色作ではありますが、 エルマー・バーンスタインとアラン・バーグマンのカメオ出演といった遊び心も楽しい。 その2人の共作である主題歌も素敵な愛すべき佳作になっています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-10-13 15:07:37)(良:1票)
247.  ショック療法
絶頂期のアラン・ドロンが謎のマッド・サイエンティストを演じる。 アラン・ドロンにはどこか陰がつきまとう役が似合うのですが、本作はそういう感じでもない。 全裸で砂浜を全力疾走、そしてそのまま波打ち際で無邪気に戯れる。他ではなかなか見ることができないお姿です。 公開当時にこれを見たアラン・ドロンのファンにはここが一番のショック療法だったかも。 音楽もこの手の映画にはつきものの不気味さを醸し出すような雰囲気は無く、妙に陽気な音楽が多用される。 奇妙な映画ではありますが、疑念が積み重なり少しずつ追い詰められていく患者を演じるアニー・ジラルドが良かった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-10-13 15:06:29)
248.  マッキントッシュの男
監督ジョン・ヒューストン、脚本ウォルター・ヒル、主演ポール・ニューマン。 これだけの顔触れが揃うとどうしても期待値が高くなるのですが、 残念ながらすぐに内容を忘れてしまいそうな作品でした。 次々と説明不足の登場人物登場し、かなり足早にストーリーが展開していきます。 ジョン・ヒューストンがどうというよりはウォルター・ヒルの脚本に難があったと思います。 原作の知識は全くありませんが、結構端折られている部分が多かったと思うし 100分足らずにまとめるには無理がある作品だったのではないでしょうか。 ポール・ニューマンはクールでシブくていつも通りのカッコよさがありましたけどね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-10-08 22:06:09)
249.  ジャッカルの日 《ネタバレ》 
久しぶりに見ましたが、やはり何度見ても手に汗を握る面白さがある作品です。 こういう作品は実行犯、黒幕、警察、諜報機関、政府高官などの相関図が複雑になるケースも多いですが、 登場人物の中には暗殺のターゲットであるドゴールもおらず、暗殺の黒幕である組織の幹部の登場も序盤のみ。 ほぼジャッカルと彼を追う警部の一騎打ちと言えるところまで登場人物を絞っています。 音楽も使われず、アクションもかなり限られ、徹底してシンプルな作風となっており、 それらが独特の緊張感とテンポの良さを産み出しています。 中盤まではソフトな印象を与え、スマートな装いで淡々と大統領暗殺の準備を進めていくジャッカルがカッコよくうつる。 彼に感情移入しそうにさせておきながら、後半に入るとパリに向かう道中で出会った人間を容赦なく手にかけ、 目的達成のためなら手段を選ばない冷酷な暗殺者ぶりを見せていく過程もよく考えられています。 相手は大国フランスの大統領。恐らく成功しないだろう。ジャッカルに待っているのは死だろうと予想される。 彼にどんな散り際、その最期を用意するのかと思っていたら、その結末は実にあっけなかった。 結局彼は誰だったのかも分からず葬られる。暗殺者の哀しき末路もまた印象的です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-09-20 22:12:26)
250.  雨のなかの女
巨匠コッポラの若き日の作品。後の彼の作品からは想像もつかない低予算の香り漂う作品です。 日常から逃げ出すように家出したシャーリー・ナイト演じる主人公の女の放浪の旅を描くロードムービーですが、 コッポラをはじめ本作の撮影に関わった者たちも一緒にアメリカ中を旅しながら撮影していったという。 度々挿入される旅するクルマの車窓に流れる風景のとらえ方など、確かにそんな雰囲気を感じることができる作品です。 登場する誰にも共感できない。どこへ行ったらいいのか分からない、本作の登場人物たち。 コッポラ自身もまた、映画の世界の中で、どういう方向性を目指すのかまだ迷える頃だったのかな。 しかしコッポラとジェームズ・カーン、ロバート・デュバルの出会いをもたらしたという意味では貴重な作品なのかもしれません。 本作の数年後にはあの「ゴッドファーザー」を世に送り出すことになるのですから。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-09-18 17:15:47)
251.  穴(1960)
ジャック・ベッケル監督、原作と脚本はジョゼ・ジョバンニ。 問題はジョゼ・ジョバンニという人です。 映画監督、脚本家、小説家として才能あふれる人なのですがこの人、 それ以前は相当な悪で死刑判決を受けた後、恩赦で辛うじて死刑を免れたという経歴を持つ人です。 で、本作で描かれる脱獄作戦のメンバーの1人でもあったという。どうりでリアルな訳です。 音楽が全く使われていない。徹底してエンターテイメント性を排した作りとなっていますが、 緊張感が一本の線で繋がっているかの如く最初から最後まで全く途切れない。 音楽が使われていないかわりに、無音の中に響くトンネルを掘る音、鉄格子を切るノコギリの音。 これがサスペンスを盛り上げるどんな音楽よりも効果的に作用しています。 冒頭に追加で脱獄メンバーに加わる若者以外は、他のメンバーに関しては名前以外何も明かさない。 しかしこの若者だけは全ての事情が冒頭で明らかにされます。 これが最後の最後になって効いてくる終盤のドラマの展開の見事さにも唸らされる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-09-08 21:12:40)
252.  ニッケルオデオン 《ネタバレ》 
1910年代のアメリカ。映画草創期の時代に小さな映画会社で映画製作の夢を追いかける愛すべき人々の陽気な奮闘記。 ボグダノヴィッチらしく古きよきアメリカへのノスタルジーと、映画愛が詰まった一品。 本作、そして現在のところ最新作である「マイ・ファニー・レディ」に至るまで、 ボグダノヴィッチという人は名匠であると同時に映画が好きで好きでたまらない、いち映画ファンなんだなあと思わされます。 「ニッケルオデオン」というタイトルもいいですね。 ラストの映画の父グリフィスの「國民の創生」の上映会。自分たちの映画との格の違いをまざまざと見せつけられる面々。 しんみりとさせられるラストではありますが、グリフィスは勿論のこと、本作の面々もまた映画の歴史を作ってきた人たち。 名作「ペーパー・ムーン」に続きオニール親子を起用し、テーマも好みだったのですが、 そんな面々の描き方が必要以上にドタバタとしたコメディが前面に出されすぎており、 本作に関してはコメディタッチの人間ドラマという匙加減が丁度よかったのではと思います。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-09-08 21:10:56)
253.  ハード・ウェイ(1991)
個人的には本作はジェームズ・ウッズがいい! 初めて見た時には、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」や「サルバドル」といった、 本作の少し前の作品のイメージが強かったので、それらとかけ離れたコメディ仕様の役どころに驚きましたが、 そのギャップもまた面白かったと思います。 マイケル・Jフォックスが本作で演じる役は「もっと社会派のシリアスな映画に出たい!」 とイメージチェンジを図りたいと思っているハリウッドの超人気者。 当時の彼も「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でその人気を不動のものとしていた直後だけに、 フォックスの役どころもまた面白いですね。 2人が場をかき乱したり活躍したりする配分もよく、 ハミダシ刑事と刑事見習いの凸凹コンビのバディムービーとしても見どころ十分。 ジョン・バダムお得意のアクションコメディ・エンターテイメントです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-09-01 19:55:16)
254.  グレート・スタントマン
ハル・ニーダム監督に主演バート・レイノルズ。そして紅一点にサリー・フィールド。 同じメンバーが顔を揃えた「トランザム7000」の翌年の作品。 これで真面目なドラマ、ストーリーを期待して見る人もいないと思いますが、 陽気で愛すべきタフガイ、レイノルズが魅力いっぱいに大活躍してくれる作品です。 レイノルズが好きな者にとっては、もうそれだけで満足です。 若いのも、おっさんも、ジジイも、出てくる誰もが気のいい連中揃い。 どこまでも陽気で能天気。いいですね。こういうアメリカ映画。 レイノルズが演じるベテランスタントマン。アクション映画の撮影シーンがたっぷり挿入されている。 アクション映画と、それを縁の下から支えるスタントマンへの愛に溢れた愛すべき一品。 気に入らない映画監督に対して、「こいつに今から一発お見舞いしてやるぜ!」と言わんばかりに 振り返り、カメラ目線で見る者にアピールするレイノルズ。 そしてこれまたカメラ目線でお茶目な笑顔を見せてくれるラストのレイノルズ。 最後まで実に気持ちのいい映画でした。
[DVD(字幕)] 9点(2019-08-26 21:36:04)
255.  大陸横断超特急
ある特急に乗り込んだ犯罪とは全く無縁の男が、ひょっとしたらこの特急の中で殺人があったのではないか・・・。 という疑惑を抱くところからストーリーが動き出しますが、これが面白い!面白い! ヒッチコックばりの巻き込まれサスペンスを軸にしながらも、 犯罪、アクション、コメディ、ロマンスといった要素が実にバランスよく配分された超娯楽作です。 見る前はもっとコメディ色が強いのかなと思っていたのですが、意外にもサスペンスとしてもしっかり作られている。 しかし、その一方で笑わせるツボもしっかり押さえている。途中から参戦のコソ泥役リチャード・プライヤーが効いている。 ジーン・ワイルダーをファンキーな黒人に変装させるくだりはかなり笑わせてくれます。 そして犯罪グループとの対決やシカゴ駅に突っ込むまでの最終アクションも手が込んでいる。 交互に訪れる緊張感のある時間帯と、それがいい具合に緩む時間帯。これが絶妙で脚本がお見事です。 疾走する特急という、アクションサスペンスとしての鉄板の舞台をしっかり活かしながらも、 ジーン・ワイルダー演じる主人公の男が度々列車から振り落とされる(その度に都合よくまた列車に追いつく)というのも面白い。 サスペンスフルに、ロマンティックに作品を彩る巨匠マンシーニの音楽は本作でもやはり素晴らしかった。
[DVD(字幕)] 9点(2019-08-26 21:32:39)
256.  海底47m 《ネタバレ》 
海中のケージの中の人間が巨大なサメに襲われる。 「ジョーズ」の海洋学者フーパーのエピソードが参考になっているのかもしれませんが、 これを美人姉妹に置き換え、(やはりヒゲ面の男よりこっちの方がいい) サメの恐怖に加え酸素が無くなるというもう1つの恐怖、2人を引き離すことにより生まれる恐怖に 「窒素」や「潜水病」といった新たな要素も加えている。 序盤を手短にまとめ、90分という尺もよし。サメ映画、海洋パニック映画としても健闘している作品です。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2019-08-19 15:13:28)
257.  ストリッパー パリ18区
かなり台詞が抑えられた作品で抑揚も無く、ギャングものとしての見どころやアクションもほぼ無し。 こんな邦題がついているモニカ・ベルッチの映画ですけど、そこを期待して見ると相当ガッカリな作品です。 2000年の作品。モニカが若く美しいですが、久々に邦題トラップに見事にハマってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2019-08-19 15:10:01)
258.  眼下の敵
アメリカの駆逐艦vsドイツのUボートの息詰まる攻防を描いた、潜水艦モノの秀作です。 ロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンス。タイプは全く異なりますが、両軍の艦長を演じる2人のカッコよさ! 戦争をする敵に対する憎しみを前面に押し出すのではなく、 次第に敵の指揮官をリスペクトしあうに至る2人のプライドをかけた次の一手の読み合いにじっくり時間が使われる。 2人共に戦争で大切な家族をなくしていることが前半に語られます。 Uボート指揮官の「この戦争に勝っても名誉は無い。無益な戦いだ。」という序盤の台詞も印象的ですが、 双方の指揮官の戦争に対する微妙な心理が垣間見えてくる。 そういった思いが互いのプライドをかけた戦いが終わった終盤の行動や、ラストの2人の短い会話にもつながっていく。 潜水艦モノとしての醍醐味も十分にして、2人の指揮官の男対男のドラマとしても見応え十分で、 演じる2人の名優の素晴らしさと共に脚本の素晴らしさが十分に感じられる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-08-15 18:07:54)(良:1票)
259.  リメンバー・ミー (2003)
夫と妻、20歳前後の息子と娘がいるイタリアのとある家族。 サム・メンデスあたりが取り上げたがりそうな、崩壊の危機に瀕した家族の姿を描いたドラマ。 キャストの中にモニカ・ベルッチの名前が無ければまず見ることは無かったであろう作品です。 本作のモニカは、この家族の夫であり父である男の浮気相手という役どころ。 おなじみの役どころという感じもするのですが、濃厚な浮気シーンがある訳でもなく、 モニカにしてはかなり地味な印象を与える役どころとなっています。 名前も聞いたことが無かったのですが、本作で一番の存在感を見せるのが娘役のニコレッタ・ロマノフ。 機会があれば他の作品でも見てみたい人です。ドラマの方はどこかで見たことがあるような内容ですが、 この家族もいよいよ限界かと思わせた矢先の偶発的な出来事により、再生の道を歩み始める。 この偶発的な出来事が大事なことを色々と有耶無耶にしてしまった感はありますが、 ラストもあっけらかんとしていてこれもイタリア的大らかさ、ということでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-08-15 18:05:35)
260.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
年々戦争の時代は遠い昔のことになっていく。戦争体験を語ることができる人も少なくなっていく。 それは実際に戦場で戦い、過酷な体験をした男たちの話も、 物資や食糧が不足し、空襲にさらされながらも日々を懸命に暮らした女たちの話も。 本作はこれからも多くの人に観られて、戦争を考えるきっかけになる作品になっていくのではないかと思います。 声高に反戦のメッセージを訴えることはしませんが、庶民の暮らしが少しずつ厳しくなり、 食卓が淋しくなり、近所の若い男が徴兵にとられ、次第に空襲に日々の暮らしが脅かされる。 空襲で幼い命が奪われ、ついには原爆が投下され、日本は戦争に負ける。 丁寧に綴られていく庶民の日々の暮らしと戦争の描き方も、 「空襲のおかげで魚がようけ獲れた。」 控え目に挿入されるユーモアも素晴らしい作品です。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2019-08-08 16:23:37)
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