321. シンクロナイズドモンスター
《ネタバレ》 アン・ハサウェイこんな映画出てたんだってだけで借りてみたものの。 やはり脳の中は、ちゃんとどのジャンルの映画なのか、カテゴライズの準備をして鑑賞するようになっているらしく。 SFに行ったりラブコメに行ったり、サスペンスに行ったりヒューマンに行ったり。 なんだかソワソワしたまま、結末がどこに落ち着くのか、結局引き込まれてしまったようなわけで。 でも、こっちにいてソウルに出現できるなら、ソウルに行けばこっちに出現できるかも?と考えてしかも実行する主人公の発想には脱帽するしかなく。 深く考えずに、そこらへんを楽しむべき映画かなと。 怪獣とロボットの立ち位置がパシフィック・リムとは逆になってるのは、なんだか意味深のような。 [DVD(字幕)] 7点(2018-11-14 00:48:37) |
322. gifted/ギフテッド
《ネタバレ》 フランクは数学者かと思って見てたけど、哲学者だった。 そこが数学者の姉とは違って、何をすべきか冷静に判断できたということなのかな。 ロバータもボニーも温かくて、フランクはいい奴で、フレッドはのんきで、そしてメアリーは最高にキュート。 里親のところで二人が抱き締め合うシーンにグッときたけど、一番は、夕陽をバックに、メアリーがフランクによじ登るシーン。 二人の絆がよくわかる、本当に美しいシーンだった。 佳作。 [DVD(字幕)] 8点(2018-11-04 00:43:02)(良:1票) |
323. 女神の見えざる手
《ネタバレ》 鉄の女として描かれるロビイストは、ファッションも身のこなしも最高にカッコいい。 女としての幸せを完全に割り切ってるところも潔い。 でも、一度だけ自信をなくすオフィスでのシーン。 それまでの冷静さと緻密さを失わせかねない弱さを見せて、ラストであの切り札。 映画として最高に面白かった。 ジェシカ・チャスティンは、ちょっと苦手なタイプだったけど、この映画は完璧はまり役。 エスコートサービスの男性とのロマンスも見てみたかったかも。 口を割らなかったアイツも最高にカッコいい。 [DVD(字幕)] 9点(2018-11-03 22:16:44) |
324. トゥームレイダー ファースト・ミッション
《ネタバレ》 アンジーのララの印象が相当なものなのに、どうなんのって感じで鑑賞開始。 でも、これが良かった。 ララが無敵じゃない。 ストーリー展開には多少申したいこともあるものの、等身大の女性としてララを描くことには成功していると思う。 そしてラストシーンの二丁拳銃。最高にカッコよく決まったね。 続編にも期待。 [DVD(字幕)] 8点(2018-10-22 12:06:21) |
325. グランド・ブダペスト・ホテル
《ネタバレ》 ロビーボーイのゼロと支配人グスタヴの友情が美しい作品。 名優たちが随所に登場して、観ていてニヤッとしてしまう。 きっとみんな、楽しんで撮影したんじゃないかな。 アガサのためのホテル、と言いつつ、肝心のアガサの印象がちょっと弱くて、そこが私にはもったいなく感じられた。 シアーシャはそこにいるだけで充分存在感を感じる女優さんだけど、もう少し切なく観終わりたかったかな。 自分の感性では、評価をどうしたらいいか迷う映画。 [DVD(字幕)] 7点(2018-10-14 17:32:39) |
326. クワイエット・プレイス
《ネタバレ》 音に反応するモンスターということで、映画観てる最中も動くことがはばかられる感じの緊張感。 テンポも良く、次から次にピンチがやってくる。 モンスターの正体もはっきり見せてくれるので消化不良もなし。 ただ、想像していたのは「スターシップトルーパーズ」のバグ的な奴だったので、人間よりの異星人?でちょっと意外。 予告編ではホラー的な扱いになってたけど、実際はその範疇に入りきらない、ヒューマンな映画だった。 父親が子どもたちのために命を捨てる場面は、手話だからこそ伝わるものがあったと思う。音を立ててはいけないという設定が生きた本当にいいシーンだった。 そして、「ワンダーストラック」の女の子、「ワンダー 君は太陽」の友人役の男の子が共演してるのに途中で気づいて、まさにワンダーな縁だなあと思いつつ鑑賞。 最後のレッツロール!的なエミリー・ブラントもかっこよくて、大満足の一本。 [映画館(字幕)] 8点(2018-10-01 02:16:11) |
327. ラプチャー 破裂
《ネタバレ》 ノオミ・ラパスって、仕事選ばな過ぎな感がある映画。 ドラゴンタトゥやプロメテウス、チャイルド44ですっかり戦う女性役が板に付いちゃったけど、この映画は、少し疑問符。 拘束を解いて逃げ出すシーンはハラハラ感があるけど、結末がどこに向かって行くのか、結局よくわからずじまいで消化不良気味。 しかも最後「破裂」しちゃうって。 ノオミは最後まで抗って、勝つことを期待していただけに残念。 彼女には負けない女性を演じさせて欲しかったという私の勝手な希望を壊されたので、申し訳ないけどちょっと減点。 [DVD(字幕)] 5点(2018-09-30 13:54:15) |
328. マンチェスター・バイ・ザ・シー
《ネタバレ》 マンチェスターの風景が心にしみる、いい映画だった。 でも、そんな懐かしい故郷も、リーにとってはつらすぎる過去とともにある街。 心優しい友人や、かわいい甥っ子がいても、そこで暮らすことはできない。 乗り越えられないものを背負って、ほかの街で暮らすしかない。 現実を受け入れることも、生きていくための手段なら、元妻が幸せになることで、リーは少し、荷物が減っただろうか。 エンドロールまで、穏やかな波を感じさせる、静かな映画。 [DVD(字幕)] 10点(2018-09-24 14:18:35) |
329. MEG ザ・モンスター
《ネタバレ》 豪快。 退治したメガロドンに、海中から食い付くシーンなんて最高。 そしてジェイソン・ステイサムの男っぷりも盛り沢山で、見たいもの全部見た感じ。 ジュラシックワールドの資産家とは打って変わって無責任なあの社長は、中国から見たアメリカンなのかも。 [映画館(字幕)] 8点(2018-09-16 23:42:30) |
330. ザ・リング/リバース
《ネタバレ》 あの飛行機の乗客は、どうなったんだろ。 座席のモニターに映ってたということは、乗客全員が見た、ということだろうか。 なら、みんな一律に7日の猶予があるから、飛行機落ちた訳じゃないよね。 でも、飛行機事故で死んだ男性のビデオデッキ、って言ってたよな。 でもって、隣の隣の席に座っていた女性もそのビデオ見てて、偶然そんな二人が同じ飛行機に乗り合わせることなんてあんの。 それにしても、最初の飛行機の女性、2人ともタイプだったな。 なんてことがずっと気になって、そっちの謎解きを優先して欲しいと思いながら鑑賞しました。 [DVD(字幕)] 5点(2018-09-16 23:25:46) |
331. ザ・プレデター
《ネタバレ》 2作目までは継続性を保ってる感があったけど、途中で「エイリアンvsプレデター」シリーズとか挟み込むから、何が本流なのかよくわからなくなってしまった。 求道者としてのプライドと潔さが魅力のプレデターが、なんだか単なる悪い異星人になってしまったのは残念。 少々いっちゃってる軍人たちは、みんな個性的で好感が持てた。ただ、トーマス・ジェーンは主役でも絵になったはずなのに、かなりくたびれた役どころで、哀しくなりながら鑑賞。まだまだアクション俳優として頑張ってもらいたい。 突っ込みどころ満載の映画だけど、プレデターにそもそも整合性とか求めても如何なものかいう気もするから、派手にドンパチやって、最後スカッとしてれば、それで良し。 [映画館(字幕)] 6点(2018-09-16 01:31:50) |
332. (r)adius ラディウス
《ネタバレ》 予告編に釣られて鑑賞。 SFのつもりで謎解きを楽しみにしていたら、なんだか別の謎解きが始まってしまうという展開。 結末は予想できてしまうけど、そこに至る過程が予想外過ぎて、案外楽しめた。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-15 02:36:10) |
333. ありがとう、トニ・エルドマン
《ネタバレ》 悪ふざけと老婆心の境目がよく分からなくて、トニ・エルドマンのありがたみがまだ理解できていないままなんだけど、恩着せがましさがあざとく見えないので、これくらいの振り切り方が映画としてのリアリティがあるのかも。 まあ、あんなパーティーをヤケになって敢行するぐらいだから、娘の方がよっぽど振り切ってるよね。 ドイツ人って、腹決めた時の度胸はすごいな。 [DVD(字幕)] 6点(2018-09-09 19:03:59) |
334. 怪物はささやく
《ネタバレ》 怪物に病気を治す力はなく、現実を受け入れる手助けをするだけ。 信念を持って最善を尽くしても、無理なことはある。 失うことが悲しいと母親に伝えれば、母親は嘘偽りのない優しさで、彼を抱きしめることができる。 母親もそれを怪物に教わり、それは息子にも受け継がれていく。 祖母も怪物に学んだ一人だったのかも。 アニメーションとCGの映像配分が絶妙で、美しい映画。 [DVD(字幕)] 8点(2018-09-08 23:24:46) |
335. 20センチュリー・ウーマン
《ネタバレ》 誰もが新しい生き方を模索することを強制されていた時代、と言えばいいのか。 先進的なところもありつつ、でもやっぱり保守的な部分を捨てきれない。 そんなフワフワした母親の生き方は、それだけで彼の人生の指針になったのかもしれない。 酔ったアビーのジェイミーへの助言は、至言だね。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-03 23:03:04)(良:1票) |
336. IT イット “それ”が見えたら、終わり。
《ネタバレ》 自転車で冒険に行く、というのは、なぜかワクワクしてしまう。 子どもと自転車って、本当に不思議な組み合わせだ。 あの時代をもう二度と取り戻せない、若干の羨ましさを感じつつ鑑賞。 ただ、のっけからちょっと引き気味に観ることになってしまったのは残念。 腕は噛み切っても切らなくても、ストーリーに影響してこない。なら、やっぱり見たくなかったかな。 [DVD(字幕)] 6点(2018-09-01 02:16:59) |
337. それでも、愛してる
《ネタバレ》 自分の周囲は嘘に溢れていて、奪われたものを取り戻すためには全てをぶち壊すことが必要だとすると。 ウォルターにとっては、ビーバーを腕につけた後の世界であり、ノラにとっては、優等生としての自分だったのかな。 腕を切り落としたウォルターを支えたのは家族だし、ノラのつらい記憶を受け止めたのはポーターだけだった。 その人の全てに耐え、受けとめること。 それが人を愛するということなのだとすると、この妙な邦題もまあありかも。 それにしてもジョディ・フォスターの青い瞳のなんと美しいことか。 凛とした所作の中に見せる、ふとした柔らかい表情がたまらなく魅力的。 エンドクレジットで監督と知り、だからちょっと抑え気味だったのかとちょっと納得。 [DVD(字幕)] 7点(2018-08-13 00:25:30) |
338. ワンダー 君は太陽
《ネタバレ》 オーギーの語りがとても心地よく耳に響く。 登場する子どもたちそれぞれのドラマにもスポットが当てられていて、そうくると思ってなかったので意外ではあったけど、これがとても良かった。 みんな主役。 オーギーが家族に対する感謝を語るシーン。 「でも、母さんが一番」 うん。そりゃそうに違いない。 ジュリア・ロバーツは、一番に値する名演だったと思う。 かなり貫禄が出て来たのは、ちょっと寂しい気もするけど。 [映画館(字幕)] 9点(2018-08-11 00:04:29) |
339. ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
《ネタバレ》 トム・ハンクスの出る映画、ということで敬遠して観ていなかったのを後悔するくらい、いい映画だった。 父の意図を越えたところで、鍵を巡ってオスカーは少しずつ壁を越えていく。 人からの慰めなんか自分は求めておらず、父の鍵に合う鍵穴だけを探していたオスカーだけど、実は母の愛や、たくさんのブラックさんの温かさに囲まれていた。 最期の瞬間まで、「いるんだろ?」ではなく、「いるのか?」と問い続けた父は、最後までオスカーを気遣ったんだろうなあ。 祖父や母と一緒に、これからも人生に立ち向かっていくであろうオスカーの未来に期待が持てる、本当にいい映画だった。 [DVD(字幕)] 9点(2018-07-31 23:05:58) |
340. レディ・バード
《ネタバレ》 学校や親には反抗的だけど、恋する人には滅法弱い。 我がままし放題のくせに、彼氏には我がままされ放題。 そんな彼女がプラムに行きたいって言った時はなんだかホッとした。 ゲイであることを恥ずかしいと言うダニーを優しく抱きしめてあげる彼女は、ちゃんと人の哀しみを理解できる。 いろんなところで腹がたつけど、この年頃の女の子って多分こうなんだろうね。 ブルックリンといい、主役の彼女は都会を夢見る女の子役がはまる。 しかし、今作は所々明け透け過ぎて、おじさんにはちょっと強烈だったかも。 [映画館(字幕)] 8点(2018-07-23 00:54:44) |