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21.  キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー 《ネタバレ》 
だ、第二次世界大戦ですよね??視聴におけるリアリティのラインをどこに置いたらいいのかわからない。しかしテンポは良いのでなんとなく乗せられる。まあ面白かったな。おっと続編用の「引き」が始まった?  と思ったらこの時点でまだ半分なのか!結局続きは翌日観ました。きれいに半分で別れてるのでこの観方はおすすめです。しかしあいかわらず第二次大戦ファンタジーには乗れない。大した威力もない青色LEDと光線銃、要るか?敵味方の「ひみつきち」ももっと1940年代にしようよ。時代考証ばっちりの戦勝シーンがかえって浮いてるぞ。  造形や設定に関しては原作のせいもあるだろうが、キャストにトミー・リー・ジョーンズやヒューゴ・ウィーヴィングのような「いかにも」な顔が出てくるのでやはり観る側としては没入感をそがれる。徹頭徹尾「演劇的」。それ自体は悪いことではないが、荒唐無稽な話を着地させるにはちょっとその方面の努力が足りないのではないか。  2年後に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に出るケネス・チョイがこの時は痩せてて渋い。そして翌年から『ゲーム・オブ・スローンズ』に出るナタリー・ドーマーがやはり肉食系女を演じてる。俺もこんな女に喰われたいから筋トレ始めようかな?
[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-03 23:22:17)(良:1票)
22.  クラッシャージョウ 《ネタバレ》 
子供の頃TVで観て、なんだかよく分からないがかっこよくて感動した記憶がある。今観るとやはり良く出来ている。ただ序盤の誘拐シーンの展開を飲み込むのに時間がかかる。これは唯一のプロットの欠点だろう。  作画は現代の基準では古臭く思えるかも知れないが、この3D世界をすべて手書きで描いていることに驚嘆すべき。複雑な造形をあらゆる角度から見せ、カメラ(?)を容赦なく動かす。当時の日本は(今も)本格的なSF映像を作れなかったが、アニメならなんでも作れる。作画能力さえあれば。  あとこの時代の声優の、喉を閉じないしっかりとした発声は心地よい。主人公が序盤は棒読みなのが後半になるにつれ生き生きとしてくるのはかえって展開に合っているように思える。  この作品はぜひハリウッドで実写化してほしい。80年代的コメディ感を現代風にすればメカ造形も絵コンテもほぼこのまま行けるでしょう。当たればシリーズ化できて新しい金脈になりそうなんだが。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-01-03 23:14:39)
23.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 《ネタバレ》 
前作ではハリポタ本編映画の「一見さんお断り」じゃない、映画スタートなハリポタシリーズが始まったと喜んだのだが、なんと今作ではいきなり置いてけぼり感全開。「あんた誰だっけ?」の連続で平然と話が進んでいく。またその話がずっと暗い。「黒い魔法使い」の話だから暗くしましたって?そもそも前作のラストに満を持した感じで出てくるラスボスが「誰?」な感じだったのだが。  そのラスボスのジョニデはさすがというか、存在感も悪の魅力にも満ち満ちている。あのやりすぎなキャラ造形にも負けていない。そしてジュード・ロウのダンブルドアのイケてることよ。二人とも大物感があって魅力的で演技だけで人を惹きつける。登場人物たちがこの二人の周りに集まって勢力を形成していく過程に説得力がある。  ただその分主人公の影が薄くなる。ファンタスティック「ビースト」シリーズなのに肝心の動物があまり活躍しない。そして説明しないといけない状況が多すぎるのに思わせぶり展開をねじ込むので大筋を理解するのに時間がかかる。この映画、とにかく分かりにくい。前作でも意味もない凝り方をするカメラワークが気になったが、今回もなんでもないシーンにクローズアップを多用したり、複数人が話すシーンに話に加わっていない人物を映すものだから余計混乱する。要は編集が下手なんだよ。  この映画はキャラクターやシーンの美しさは一級品だと思うが、物語として成立していない気がする。その代わりになる世界の魅力も足りない。前作での1920年代のNYは素晴らしかったが今作のパリはひたすら陰鬱。ローリング先生はフランスお嫌い?
[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-03 22:52:04)
24.  アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 
前作の終わりからどうなるのかと思ったら始まってから超展開に次ぐ超展開。先が読めないと言うより、まっすぐ読める先の先を行く展開。終わってしまえば前作終わりの超展開は増えすぎた人員の整理だったのかと思えるが、急に仲間が減って絶望の中で細々と暮らす寂寥感もいい。そのぶん全員集合のカタルシスも文句なしにある。「合戦」の最中に止まって会話しすぎという問題はあるが。  心身ともに憔悴したスターク、自堕落な生活でデブになったソーの描写はすごい(スタークは回復するがソーは最後までデブのままかよ!)。気に入ったのはソーママがロケットにとても可愛く挨拶するところ。こういうディテールはどこまでもすごく良く出来てる。  ここまで広げまくった話をまとめたのは一つの偉業ではないだろうか。そりゃ設定はおかしいが、もはやそれを言う段階は超えている。有無を言わせぬ物量もある。ナターシャとバートンのあれは意味分からなかったが。(お前らいつの間に?)  終わってみれば無理がある話だなーと思わなくもないが果汁と砂糖気とアルコール分で観てる間は存分に酔わせてくれる。そしてサイドストーリー以外にもう直接の続編は作らないよ、と宣言する終わり方。ラストシーンは長いがこれは仕方ない。ちゃんと終わらせるのは大事。
[ビデオ(字幕)] 8点(2023-01-03 22:31:36)(良:1票)
25.  ジョン・ウィック:パラベラム 《ネタバレ》 
いや~最高です。アクションに次ぐアクション。そこに一切の手抜きがない。ストーリーも設定も全てはアクションのためにある。そのための整合性だけは取ってある。ちなみに途中で出てくるファンタジックな拳銃は実在のカスタムガンです。このシリーズはガンアクションが肝なので銃のディテールは確実に考察されている。  ストーリーに関しては「仲間」は裏切らないし良い敵役はいい感じで死ぬ。まさに「友情・努力・勝利」なジャンプ漫画映画。前2作あったのでその蓄積を生かして説明最小限にして存分に暴れまわりました、映画。キアヌはボロボロの時は悲壮感たっぷりに、体力万全のシーンでは圧倒的にというメリハリもいい。  1作めはロシア語が、2作目はイタリア語が怪しくて今回は日本語。そこは広い心で楽しみましょう。そういう設定の整合性よりアクションのリアル感とキャラの立ち方を愛でる映画です。  今回は使い方は違うがやはり音楽は良い。そして映像が綺麗。ただ楽しむための作品として満点。で続編もあるんだって?期待はするけどそろそろお腹いっぱいかな。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-03 22:21:13)
26.  ワンダーウーマン 《ネタバレ》 
スーパーヒーロー映画を観る時はどうしてもSF的な理屈で自分を納得させる癖があるのだが、これはそれが不可能な神話ファンタジー。ガドットがそんな神様キャラにぴったりはまっているし、クリス・パインのちょいへたれなイケメンぶりもちょうどいい。映像も頑張っている。  第一次世界大戦中の描写はお見事。そこにワンダーウーマンがねじ込まれるとどうなるかという違和感が面白い。ただこの設定で話が進んでいくとどうなるのかという着地には特に工夫が感じられずそのまま進んでいく。そして圧倒的な敵に勝つロジックも「本気で怒って実力出した」だけ(笑)。  アレスおじさんの意外なキャラとかはまあまあ面白いのだが、本性現わしたら髪型変えるとかなんか神様っぽい演出しても良かったんじゃね?鎧着ても顔がちょび髭の貧相な親父のままではなあ。そしてガル・ガドットは最初からうっすら化粧していてどんな時でも髪が乱れないし埃も付かない。こういうのは背景にグリーンバックの存在を感じてしまう。  ここまで荒唐無稽なキャラを実写化して他のシリーズと同世界にするのなら映像の「現実感」にはもうちょっとこだわってもいいんじゃないだろうか。そしてあのかっこいいテーマ曲を劇中でもっと使ってほしかった。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-18 00:47:56)(良:1票)
27.  ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 《ネタバレ》 
あらかじめアナウンスされていたことではあるが、ジョニー・デップ降板でマッツ・ミケルセンが登場。前作で散々濃いキャラを振りまいた役を交替させて大丈夫か?そして登場したマッツ・ミケルセンが白塗りもカラコンもホワイトブロンドもなしの素のマッツ・ミケルセンのまんま!  これには驚いたが、観終わった後では英断だったと思う。前作までのあのキャラ造形はジョニデならではのもので、誰がやっても陳腐になったはず。映像的な連続性は失われたが一つの物語としての整合性はむしろ保たれた。やはり役者というのは凄いものだな。  さて前作ではあまりに分かりにくくなった話を分かりやすくするために今作では「説明」に時間が取られる。あまりに暗い話にしないようにコミカルな演出も出てくる。そして今回は「動物」が決定的役割を果たし、その動物専門家としてニュートの役割も重要になる・・・か?  一作目で素晴らしいキャラクターを演じたエディ・レッドメインだが、今作では数多い登場人物の中で個性を際立たせるためなのかずっと同じ演技をしている。不器用な歩き方はわざとらしいし、表情に至ってはずっと同じびっくり顔。いつの間に大根役者に成り下がったのか。  そして終盤、どんでん返しが好きなハリポタシリーズらしい展開だが、だいたい読めるという落ち。次に今どきの映画なので覚悟はしていたが、ラストシーンが長い!なぜそこで長々と会話する?あんなの結婚式をダンブルドアが外から眺めるという一瞬で終わらせれば素晴らしいラストになったはずじゃないか。  あと戦前の状況とはいえドイツやドイツ人を悪としか描かない描写にも違和感がある。思うにローリング先生には脚本用の「原作」を書いてもらって、脚本は映画の脚本として別に仕上げればよかったんじゃないか?それで先生が不満ならそれこそ「原作」を書いて出しゃいいわけで。
[映画館(字幕)] 6点(2022-04-21 23:38:21)
28.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
好きな人は死ぬほど好きなこの映画、そんなに良いのかと思って観てみました。 ・・・これは「巨大ロボットが人類の命運を賭けて怪獣と戦う」という言葉を聞いただけでワクワクできる人にぶっ刺さる映画ですね。自分はどうもそうではないようなのでスルスルと流れて行ってしまった。  まあ普通に突っ込みたい所はありますよ。菊地凛子はなぜ日本語をしゃべる時だけあんな演技なのかとか(これはこの人やこの作品に限らず日本人が出るハリウッド映画全般に感じる違和感。なんでだ?)。巨大ロボットを2人でシンクロして同じ動作をしないと動かせないヘンテコ設定とか。  そしてなにより「カイジュウ」。こいつらは人間に仇をなすためだけに行動していて、例えば初代ゴジラのような、自分の衝動で動いている自立した存在ではない。このあたりのあちらの映画にいつも出てくる人間視点的モンスターの描き方には底の知れた感じを抱いてしまう。  しかしそういった映画の出来以前に、2022年4月の情勢でこれを観ると冒頭から違和感が拭えなかった。現実の人類は「未曾有の脅威に対して一丸となって戦う」ことはできない。それはせいぜい国単位までの話であって地球単位ではできない。たとえイェーガーがあったとしても、人類にはそういう能力はない。  これは夢物語だ。そりゃ当たり前と思うだろうが、問題はその「夢」に現実を映す力があるのかということ。特にこの映画では人類の為に勇敢に死んでいく人々が描かれるのだが、現実の状況が頭をよぎるとそれに感動するより怖く感じてしまった。  映画としてはよくできているしここに挙げた問題もデル・トロのせいではないのだろう。問題は現実の「人類」の方にある。そしてそれを理解する必要もあるのではないか。この映画を観て。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-15 23:48:50)
29.  伝説巨神イデオン 発動篇 《ネタバレ》 
リアルタイムでなんとなく憶えていた超展開、この映画のラストだったのかと全39話と劇場版2本観てわかりました。そして全部の話がここに行き着くための1本道だということも。その1本道が映画の尺にはどうにも収まらない。映画だけ観て話が分かりにくいのは編集のせいだけではないと思う。そもそも映画には向いていない。  映画としての問題以前に『イデオン』は群像劇の成長物語なので最初はどいつもこいつもろくでなし(笑)。そして最後は全員成長してしまって葛藤がなくなるのでシェリルにとんでもない悲劇を背負わせて「嫌な女役」を続けさせる。やはり「大いなる意志」などにゆだねてしまってはダメだな。作品も現実世界も。  そしてテーマが大きすぎるせいでこの作品が根本的に持っている80年代初頭の時代性に違和感を感じてくる。女は戦いなどせず好きな男と結ばれるのが幸せなのだという価値観。終盤カーシャがイデオンを降りてしまうのは製作者がこの古さから抜け出せなかったせいだろう。  とはいえ美しい映画だとは思う。特に終盤にコスモとカーシャがキスしようとしてヘルメットに阻まれるシーンは映画史に残るキスシーンではないだろうか(未遂だが)。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-15 23:41:55)
30.  メン・イン・ブラック 《ネタバレ》 
今までずっと「都市伝説を題材にした深刻ぶったキワモノ映画」だと思いこんでいて、他に観たいものもないからちょっと見てやろうかい、と思って観てみました。  なにこれめちゃくちゃおもしろいんですけど!!!今まで観てなくて人生損した!!!  出だしから漂う90年代特有の「抜け感」、というと聞こえが良いが、はっきり言って悪い意味でこんなのテキトーでいいだろその方が洒落てるし、感。ただこの映画はそれが最後まできちんと貫かれているので世界観がぶれない。なので深刻な場面でも安心して見ていられるし純粋に楽しめる。  そしてキャスト。いまどきの映画で変なシワ顔や離れ目(失礼)が出てくると、あ、ここにこの人使うのね、という感じになるのだが、この映画ではトミー・リー・ジョーンズもウィル・スミスもこの頃はまだ演技の垢が付いていないのか、ちゃんと「その状況に放り込まれた人」に見える。そしてあのゴキブリ星人ね。高機能昆虫が二足歩行哺乳類の体に入らされたイライラ感の表現がお見事。そりゃ辛いしブチ切れるよね、と妙な共感をしてしまった。  あとやはりこの世界観。実は世界中にエイリアンが移住して普通に暮らしているという設定はワクワクするし、それが適度にチープな特撮やCGで描かれるバランスが良い。そして音楽のテキトー感もちょうど良くて、大仰なようでチープ、しかし質は高い。この音楽も映画の一貫性に一役買っている。やっぱり今まで観てなくて人生損した。
[インターネット(字幕)] 9点(2022-04-14 21:13:33)
31.  伝説巨神イデオン 接触篇 《ネタバレ》 
リアルタイム世代だがまったく話を憶えていないので全39話を観てから劇場版へ。『ガンダム』がTV放映版より劇場版の方がまとまっているのに比べ、こちらはかえって散漫な印象を与える。  それもそのはずで、そもそも『イデオン』にはストーリーが1本道しかなく、その中で群像劇としてそれぞれの物語と葛藤が描かれる。だからカットするなら人物ごとカットして主要キャラクターに焦点を当てないといけなかったが、この映画ではそこまでできなかった。なぜならこれは不本意な打ち切りで終わったTV版を補完する作品、をさらに前説として補完する作品であって、シーンのカットにも新作にも限界があったからだ。  まだビデオが完全に普及する前の時代、当時の製作者は「本編」が残ることを前提に編集できなかったのだろう。もしもう数年後のプロジェクトだったらこの作品では一気に最終回まで進めて続編でじっくり作る予定だった回を進められたに違いない。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-04-14 21:01:43)
32.  ブラス! 《ネタバレ》 
金管楽器を演奏する者としていつかちゃんと観ておかなければ、と思いつつやっと(!)観ました。  まず感心したのは本当に吹いてるように見えること。音を当てている奏者が上手すぎる、というかいかにも別録りの「完成品感」があるのが難ではあるが、吹く演技はできている。(運指については自分が知らない調性管や替え指を使っていると思えばよろしい)  『トレインスポッティング』と同じ年のこの映画でのユアン・マクレガーはまだ明らかに演技が下手。なのにスターの輝きがある。なのにまったく普通の若者感。相方(?)のタラ・フィッツジェラルドが妙に上手い演技なので若干のちぐはぐ感はある。  この映画は音楽と社会問題をブラック・コメディの雰囲気に包んでスポーツ映画的サクセス・ストーリーに仕立ててあるので、観終わって何を語ればいいのかいまいち分からないところがある。社会の変化に対する政治の役割を考えさせられたりもするが・・・  音楽映画としての見た場合の最大の問題は、クライマックスであるロッシーニを練習する場面がまっったく出てこないところ。個人練習とか単なる音出しとかも(映像では)ない。とにかく「練習」という、アマチュアバンドに必須な要素が足りない。その他の演奏も音を外すところ以外はすべて完成品の別撮りなので、なんなの、この人たち全員天才集団なの?という感じになる。それが「大会で優勝して大逆転」というスポーツ映画的カタルシスをもの足りないものにしてしまっている気がする。  全体としてみれば、重さも軽さも派手さも地味さも丁寧さも適当さも全てにバランスが取れた良い映画で、ヒットするのはわかる。ただ自分のように表現の意味や置きどころを探してしまう人間にはどうも咀嚼しきれないところがある。ただ、良い映画だ。音楽というか演奏が良いしね。そして金管楽器やブラスバンドの魅力を世界に知らしめた功績は計り知れない。
[DVD(字幕)] 7点(2022-04-12 21:17:08)
33.  メン・イン・ブラック2
前作がすごく面白かったので期待して観てみましたが・・・これはひどい(笑)。  21世紀にもなっているはずなのに前作よりさらにチープなCGと特撮、テキトーな話運び、明らかに入れる所を間違っているしょうもないギャグ。  前作でチープな絵面がウケたからもっとチープにしよう、しょうもないギャグがウケたからもっとギャグをしょうもなくしよう、話のテキトーさ加減がウケたからもっとテキトーにしよう、パグがウケたからもっとパグ入れよう、てか?君たち、バカなの?  この映画は良い所もあるが、自らそれを台無しにしている。前作のバランスをまったく理解していなかったんだね。バカ映画はセンスがあるか常識はずれの熱量を持って突き抜けるかして初めて成立する。バカが考えるバカ具合をただバカバカしく広げたって駄目なんだよバカ。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-12-12 23:22:40)
34.  メン・イン・ブラック3 《ネタバレ》 
前作があまりに雑だったから今回は丁寧に作った。結果時間も伸びた。とにかく台詞が長い。だからテンポが悪い。そして最初から最後まで話の核となる悪役、一生懸命悪く魅力的に描こうとはしてるけど、しょせんお話の都合で作られたワルモノだからやっぱり観終わると存在感が薄く感じられる。  1969年の再現は素晴らしい。ディテールは良いんだよ。そこだけ一生懸命描きたかったんならそれでもいい。でもね、真面目に作れば作るほどあらわになってくる問題がある。  それは「エイリアン」という存在。変で訳わかんなくてふざけてて凶暴でいいヤツもいて面白くて特殊な能力ある奴もいて・・・それ、お前らの差別意識丸出しじゃない?  この問題は1作目には感じなかったことで、それは1作目は「自虐」に満ちていたし異なる文化へのリスペクトもちゃんとあったからだ。しかし今作ではそれが単なる「超常能力」にすり替わっている。  ここにここまで引っかかるのは「1969年は黒人にとって辛い時代」というのが最初に提示されるからだ。しかしウィル・スミスが理不尽な目に合うのは最初の1回だけ。そのあとはひたすら映画の方から1969年のアメリカの言い訳を取り繕ってくる。  結局真面目に振ったらどこまでも突き詰めないといけなくなる。バカコメディに時代考証と感動だけ接ぎ木しようとしてもだめ。この映画は色々と魅力があって楽しめて感動もできるが、肝心な核が足りなかった。結局そこまでの技量がなかったんだろう。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-12-12 23:21:59)
35.  ヴァレリアン 千の惑星の救世主 《ネタバレ》 
素直に面白い映画。映像は綺麗で主役2人は美しい。話はシンプルでそれなりに泣かせる。エイリアンの造形や異文化のアイデアもなかなか新鮮だと思った。とはいえあざといし評価基準が西洋中心な臭みはあるんだけど、けっこう頑張ってる。  悪役の唱える自己正当化、ヒロインの完璧さ、主人公の成長物語(?)、一応ちゃんとしてる。複雑なようで明快なストーリー、伏線の回収的なこともやっている。しかしこの映画は興行的に失敗してるんだよね。フランス映画史上最高の制作費で大成功を目論んだのも無理はない。そして失敗した理由も明白だ。  デイン・デハーン演じる主人公は序盤で仲間を見捨てる。単に必死で逃げただけだが、作戦の犠牲者に対してその後何の反応もなくチャラい展開を平然と続ける。ここに引っかかる人は多いはずだ。「ゲスで有能でチャラく見えるが実は本質はわかってる奴」のキャラのはずが、こいつ単に駄目な奴じゃね?に見えてしまう。  序盤の異次元旅行も新鮮だし色々と魅力はある。が、主人公の役名をタイトルにして肝心のその主人公のキャラクターに疑問を抱かせる展開を序盤で見せてしまうのはどう考えても悪手だ。思うに、リュック・ベッソンはいつも何かが欠けている。その欠損が目立たない時は成功するし前面に出れば失敗する。彼にはその理由がわからないだろうね。なぜなら「自分にないものの存在」なんて知覚できないから。  ひとつ擁護したいのは汚し表現。洗ってない髪はベタベタするし顔も服も汚れるし傷はすぐには治らない。これSWやMCUがいつも忘れるところ。これだけで一つ点を上げとく。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 23:16:09)
36.  DUNE デューン/砂の惑星(2021) 《ネタバレ》 
リンチ版、原作、TVドラマ版、ホドロフスキー(?)を通ってきた自分にとってにとってこの映画は・・・完璧な作品でした。今まで想像で、あるいは脳内補完でしか見られなかった風景、それ以上のものが眼前で展開されている!  それまで断片的にしか表現されてこなかったカラダンの自然、ジェディ・プライムの禍々しさ、サルダウカー(サーダカー)の恐ろしさ、アラキスの広大さ・・・etc。そして「コンピューターのない未来世界」といういびつなテクノロジーの表現が素晴らしい。  省略されているプロットもあるとはいえ、話運びはとにかく丁寧。できるだけ解説を避けて映画的表現で世界とキャラクターを説明していくのでとにかく時間がかかる。「パート1」と言うからにはそろそろ終わりかな?と途中(たぶん半分ほど)で思ったら甘かった。僕は基本的に長い映画は苦手なのだが、これはなぜか浸っていられる。とにかく圧倒的な映像と音響の世界。それでいて満腹にはならない。この長さがないと途中の展開があっけなく感じられるだろう。  原作と映像化2作で観てきた『デューン』だが、個人的には中盤の展開で初めて喪失感を感じた。それはこの長さと丁寧な描写あってこそ。予備知識なしで観た人にはさぞかしショックなのではなかろうか。  キャスティングはすべて完璧なのだが、特にジェシカ役のレベッカ・ファーガソンが素晴らしい。公爵妃の高貴さ、人外の能力を持つ修道女、その中で自分の意思を貫く勇敢さ、母親、「女」・・・すべてを併せ持ってそれでいて超人ではない絶妙のバランス。ただ純粋な悪の塊であるキャラクター”ビースト”ラッバン役にデイヴ・バウティスタというのはどうなんだろう?なんとなく良い奴というか「実はちゃんと考えてる人」に見えてしまいそうで不安なのだが。  個人的にはこんなに長い映画を飽きずに観続けられたのは初めてなのだが、それはもちろんサウンドの力が大きい。以前からハンス・ジマーは作曲家と言うより音響クリエイターだと思っていてその安直な「楽曲」があまり好きではなかったのだが、今回の「音響作品」は凄い。それこそ作中の設定のように音で人間の精神を操ってくる。  この映画は後で配信やメディアで観た人に長すぎるだの退屈だの話のテンポが云々と言われてしまうのだろう。この映画を「感じ」られたのは映画館で見ることのできた我々の特権だ。
[映画館(字幕)] 10点(2021-12-12 21:01:23)(良:1票)
37.  アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 《ネタバレ》 
いや~~~びっくりしました。あれだけ世界観も前提も雰囲気も違う物語をこうも上手くまとめちゃうとはね。特に後発組のドクター・ストレンジ、ブラック・パンサー、そしてガーディアンズ・オブ・ギャラクシーはこのために作ってたのかと思うくらい。まあそうなんだけど。  特に冒頭の重苦しい展開からガーディアンズが登場するといきなりガラっと雰囲気が変わるのが面白い。それから隠棲してたキャップの髭面、ヴィジョンの普段顔、最後の砦ワカンダ、いつもどおりの顔と様変わりした顔、面識ある者同士と初対面、観てる方に人間関係をうまく説明する。そしてソー。あいつら単なる宇宙人じゃなくてやっぱり神だったんだな。やっと設定が飲み込めた。  しかしサノスの人間性(?)や苦悩(?)や愛情(?)を描くディテールははっきりくどい。そして「人口を半分にして全生命の存続を図る」という動機は現代ではいくらなんでも古すぎる。それを大義名分にして暴力衝動と権力欲を満たしたいというのならわかるが。でいうかそうなんでしょ?  とりあえずこれだけの要素をまとめ上げた、それだけでこの映画は評価に値するでしょう。あとティリオン・ラニスターを「巨大なドワーフ」役で使うとかベタだけど気が効きすぎ。(『ゲーム・オブ・スローンズ』ネタ)
[インターネット(字幕)] 8点(2021-09-25 22:59:51)
38.  ジョン・ウィック:チャプター2 《ネタバレ》 
面白かった。前作と同じく漫画的な面白さ。バァーン!と立ったキャラが次々と登場し見せ場を作って去る。唖者の女殺し屋とかよく思い付くな。しかもかっこいいし。そして今回も映像が綺麗。  音楽は劇中で鳴っている音楽がそのままBGMになり、いつのまにか劇音楽に替わっていく構成が上手い。流れが良いので話の整合性より展開に引き寄せられる。ここはそういう世界なんだ、と打ち出すハッタリ感が漫画的で、だからすんなりと入っていける。上映時間122分もあったっけ?てっきり90分の作品だと思ってた。  前回はロシア語があまりロシア語に聞こえない問題があったが、今回は粗野なロシア人やらせたら天下一品のピーター・ストーメアが出てくるのでちゃんとロシア語っぽく聞こえる。しかし今度は頻出するイタリア語が怪しい。そしてモーフィアスがやっぱりモーフィアスっぽい役で出てきてその後主人公が無双するという展開。こういう適当さや節操なさもやっぱり漫画っぽい。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-09-20 22:42:16)
39.  キャプテン・マーベル 《ネタバレ》 
『アベンジャーズ・エンドゲーム』を観るのにこれを予習しとかないといけないっぽいので観てみた。  一言で言うといろんなジャンルの寄せ集めみたいな映画。まあアメコミ映画は設定上そうなりやすいんだが、これは何の映画なのか?という大枠が2時間の間に3回変わる。最初にMCUらしいSFファンタジー、次に地球に降りてのサスペンス編、そして敵味方虚実どんでん返し&感動ストーリーに、最後は頭カラッポにして観るハイパワースーパーヒーローアクション。  最初のパートは正直面白くはないんだが、初めて見る世界や設定やキャラを説明最小限で飲み込ませる映画的表現が上手い。そして地球でのサスペンス編は一転して面白くて、MCU関係なくこれだけで1本の映画にしてほしいと思った。次のパートは物語としては面白い(がらせるところ)だろうが、あのエイリアンが人間ぽすぎるしそれまでの描写と合わない。しかし親友の娘との絡みが良すぎるので持っていかれる。さらにこのへんからニルヴァーナが唐突にかかったりして映画のコンセプトも変わる。そして最後のスーパーパワーを発揮する所ではカタルシスと言うよりあ、そういう話だったのねっていう。  ディテールには魅力が満載なんだが、やはり全体はお話の都合が優先されるという感じ。あと主演のブリー・ラーソンの容姿や演技に文句はないんだが、この人アクションできないんでしょ?ならトレーニングとかしようよ。強い人は普通に歩いていても強そうに見える、その説得力を映像で見たいんだよ。  追記:トレーニングはかなりしたようですね。見た目には伝わらなかったけど演技には生かされたんでしょう。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-23 22:01:14)(良:1票)
40.  犬ヶ島 《ネタバレ》 
いったいなんなんだこれは(笑)。デタラメな世界観、日本描写、テキトーな日本語台詞、そして犬の描写もリアルなようで生物的には意外にテキトーだ。  そりゃ面白いし泣きましたよ。魅力は十二分にありますよ。キャラもまあ、魅力的ですよ。でもね、やっぱり雑すぎない?市長とその手下は犬嫌いというだけだしそれで殺人まで犯す動機がよくわからない。序盤に登場する犬仲間は途中から退場状態になる。犬恋愛模様もあんまり肩入れしたくなるところまで行かない。  日本語台詞がノイズになってしまう人は多いと思うが、仮にあれが福建語で舞台が台湾ならたぶん違和感ないでしょう。そういう外から視点の作品。そしてラストの解決ね、あんなの「州法」があるアメリカだけだよ!その拡大解釈だよ!  結局アメリカ様のエスニックお遊び、じゃないと思って観ようとしたら完全にエスニックお遊びに過ぎなかった。別にうっとこなんか好きにネタにしてくれていいんだよ。もう少しちゃんとしてればね。例えば、生まれたての仔犬は本来目開いてないぞ。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-07-17 22:58:02)
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73622.64%
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