21. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
人間であれヴァンパイアであれ、外見が美しかろうと醜かろうと、美意識を捨てた者から哀しいバケモノに成り下がるのだ。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-29 21:33:25) |
22. もののけ姫
考えろ。 [映画館(邦画)] 8点(2006-05-30 00:54:10) |
23. インサイダー
“プロフェッショナル”マイケル・マンのキーワード。この作品はアル・パチーノへマイケル・マンからの賛美。彼が映すアル・パチーノのかっこよさはそれほどまでに左様なのだ。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-22 21:48:43) |
24. ヒート
何度みているか分からない。最近みて思ったのは、マイケルマンが撮る アルパチーノとデニーロの良さはまるでクロサワが撮るミフネのようということ。 騎手でいえば、クロサワとマイケルマンは少し能力の足りない馬を按上のテクニックで 補うタイプではなく、強い馬を実力どおりに王道競馬で勝たせられるタイプではないか。 単純に馬が強いから、役者が上手いからという話ではない。誰もが最高の素材を 最高な形で調理できるわけではないように。 クロサワが撮るミフネは抜き身の刀のように、常に張りつめ、 決して鞘に納まった役を撮らなかった。それが正しかったのはクロサワとのコンビを 解消した以降のミフネの作品を(たとえば上意討ち)みれば分かる。 髭がなくモノの分かった侍役にはハマらない。 アルパチーノの魅力は少し短気で何かしらと孤軍、奮闘の姿であり、 デニーロといえば笑うときも怒るときも黙っているときも眉のひそめ具合が絶妙な 唯一無二のデニーロ的表情をしていればどんな役でもハマる。 『ヒート』はまるでミフネがふたりいて贅沢だ。 アルパチーノもデニーロもミフネと同一に語られても悪い気はしないだろう。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-05-11 23:26:48) |
25. パルプ・フィクション
最高にファックでビッチな映画。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-11 21:56:15) |
26. 羊たちの沈黙
「人の価値観を形成するのは環境と志向性であり、その価値観を屈折させる要素、つまり、個性を漂わせるポイントはコンプレックスと性である」 リリー・フランキー。 アンソニー・ホプキンスがいちばんおいしい役には間違いないし、クラリスのトラウマと題名のリンクがうまい。また何より雰囲気を作り出した美術スタッフがオスカー級だし、テンポを失わせない編集もいい。レクター博士が救急車を襲って逃亡した詳細を映像ではなく、口頭で説明させるのは地味にうまいと思う。残念な点はラスト。ジョディ・フォスターの捕り物劇。あそこまで分かりやすくホラーしないほうがよかった。 <2016/11>再投稿。題名にリンクさせるほどクラリスのトラウマにインパクトはなかったと思うけど しかし地味ではあるが、真実味はあるだけにそれをうまそうに食すレクター博士は名医なのだろう。 斬新だった編集もレクター博士の逃亡トリックも今みると小手先感があり、手垢がついてしまったけど、 アンソニー・ホプキンスとジョディ・フォスターの演技は恒久的なものだと分かった。 <2021/9>レクター博士のガタイの良さが怖い。 [地上波(字幕)] 7点(2005-08-27 05:26:05) |
27. リアリティ・バイツ
この手の自己模索系は嫌いじゃない。だけど現実を厳しくさせてるのはあんたらのせいでしょって感じ。噛み付かれるのも無理はない。 [地上波(字幕)] 6点(2005-06-27 18:03:48) |
28. シザーハンズ
世界観だけで終わってしまっているのがもったない。ティム・バートンの作品を観るといつも思うことだ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-06-09 21:39:28) |
29. ラウンダーズ
《ネタバレ》 ポーカーで学費を稼ぐロースクールの学生。やがて彼は弁護士もよくできた彼女も捨て、プロのラウンダーズを目指しベガスへ向かう、か。いかにもマッド・デイモンが好みそうな役だね。でもこの映画は弁護士になったほうが賢く見える。なぜってマッド・デイモンは有り金すべてつぎ込むわ、引き際に迷うし、賭け事に向いてるようには見えない。どうせならその洞察力を法廷で活かした方がいいんじゃないかな。賭けない勇気を持つ、堅実なギャンブラーのジョン・タトゥーロの生き様のほうが格好よく見えた。 また、みどころであるはずの心理戦もあっさりしていたのは拍子抜けた。これならジョジョのほうが手に汗握った覚えがある。ロシア訛りのマルコヴィッチ。ジャージは良かったが演技はくどかった。 [DVD(字幕)] 5点(2005-05-24 14:55:12) |
30. ブレイブハート
レッツ!フリーダム 合戦中に諸侯の裏切りにあって反乱もここまでかと思いきや、そこから裏切り者退治が始まるところがおもしろい。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-23 23:33:21) |
31. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
結局は精神と物質、無機質と有機質といった分かりやすい二元論の域を越えてない。それらを踏まえてどこへ行くのか、もっと先をみせてほしい。 雰囲気や世界観でさえ、高層ビル群とチャイナタウン、デジタル映像とエスニック音楽。なんだか対比があざとすぎる感がありあり。 [DVD(邦画)] 5点(2005-03-22 14:39:19) |
32. 機動警察パトレイバー2 the Movie
パトレイバーシリーズ未見。完成度はかなり高い。声優も中途半端なタレント起用が目立つ昨今、ちゃんとしたプロで固められてよかった。(竹中直人も含めてね)そして内容も見ごたえがある。思うに、 他国のテログループが9.11テロのように大規模な攻撃を日本に仕掛ける ことは有り得ない。なぜなら、テロリストが反アメリカ煽動の為に(未だに国際政治の舞台では極東の小国でしかない)日本を的にしてもたかが知れてるからだ。もしテロが起こるならばこの映画のように軍拡の必要性を世間に知らせる為の者の仕業だろう。 だけど、後藤の言うとおり柘植のしたことは茶番に過ぎない。 平和な日本で何が悪い。金で平和が買えるならそれに越したことはない。 戦争に正義も悪もないように、平和に真実も欺瞞もない。 8点(2005-03-08 00:05:09)(良:1票) |
33. マルコムX
一方を肯定することは一方を否定することという、 あらゆる差別に潜在する根本的な、それゆえ安易な主張を見せられた。 6点(2005-01-18 14:49:41) |
34. マグノリア
やっぱトムクルーズはわかりやく色気を押し出したほうがハマる。ヴァンパイアの次にいい当たり役。高度な群像劇。つなぎの妙で、場面が変わっても不自然さを感じない。映像の奥深さ。音楽もまた効果的。そして徹底したリアリズムにラスト、不条理をぶちまけるのがよかった。スケールの大きさだけでなく、こんな作品も作れてしまう米映画界の土壌の豊かさに感心する。難点を言うならメッセージがばらけてて伝わりにくかった。 セリフを直に理解できたらもっと楽しめたかも知れない。というのもキッズをちびっことわざわざ訳す字幕のセンスでは不安になったから。 [DVD(字幕)] 7点(2004-11-18 16:24:42) |
35. アタック・ザ・ガス・ステーション!
あまり知られてないけどおもしろい。深夜放送にぴったりだ。きっといい1日で終われる。韓国映画の中でいちばん好き。影響されてノーマークが着ていたキャラメル色のジャケットを買ってしまうくらい好き。好きって2回言っちゃった。 [映画館(字幕)] 8点(2004-11-07 13:07:21) |
36. 情事 an affair(1998)
建築家の旦那と10歳の息子を持つ裕福な家庭の主婦が、妹の婚約者と秘め事する話。 まず何と言ってもこの女優、イ・ミスクがすごく美人。実生活でも不倫スキャンダルの渦中にあった彼女を想定して脚本が書かれただけあって、どこか満たされてない主婦役にハマリきっている。元図書館司書という設定も(僕の)ツボを心得ている。だが、ストーリーはイマイチ。 この手の話はだいたいパターンは決まっている。出会いから逢い引きまで、天秤が家族とオトコの間でいったりきたり揺れ動く。そんな人妻の心情がみどころなはず。だが、この映画ではあっさりオトコに傾いてしまったのが残念。 そもそも、イ・ミスクが不倫相手のイ・ジョンジェのどこに魅かれたのかがわかりづらい。2枚目ならまだ納得いくけど見ようによってはこの俳優、千原兄とかホンコンに見えてしまう。見た目に説得力がないんだよね。『イルマーレ』ではよかったのに。口説き方にも強引さが目立って興冷めてしまった。 でもまぁ、イ・ミスクを見れただけでもよかった。 6点(2004-10-29 11:52:45) |
37. 恋する惑星
もはや現代では懐かしさすら感じる90年代の「スタイリッシュ」。 昔見た花火のような、眩い甘酸っぱさは、今見ても色あせることはない。 失われないもの、つまりは「役者」に恵まれた作品。 [地上波(字幕)] 7点(2004-10-15 11:47:31) |
38. 処刑人
見るのは2回目だけどやっぱり面白い。 デフォーの登場シーンから笑える。 脚本は良く出来てる。 兄弟の処刑法を、後からデフォーの推理を通して 見せるところがいい。 法では裁けない悪人を“神の子”マクマナス兄弟が裁き それを法の番人デフォーが見る構図はおもしろい。 8点(2004-08-10 19:38:37)(良:1票) |
39. ザ・ハリケーン(1999)
尊厳の素晴らしさをみた。 [DVD(字幕)] 9点(2004-07-08 21:33:39) |
40. イングリッシュ・ペイシェント
そもそもアルマシーとキャサリンの恋愛が薄っぺらな三文ドラマにしか見えないから、いくら回想シーンで切り口を変えたり、広大な砂漠をバックにロマンチックに盛り上げられても、ピンとこなかった。 4点(2004-07-05 17:47:02) |