21. 喰女-クイメ-
《ネタバレ》 大掛かりな舞台のセットがグルグル回るところは見てて楽しいし、低音を響かせて不穏な雰囲気をキープするところは、流石。しかし、三池監督ってこんな分かりにくい話作る人だったっけかな。終ってみると、なぜ?がいっぱい浮かぶんだけど、三池監督の場合、おぞましい画をとるために脚本を犠牲にしそうなイメージがあるので、深く考えるべきかどうか悩む。結局、豪快な首チョンパプッシャーシーンで色々チャラになっちゃうし。 それにしても、近頃の伊藤英明は「悪の教典」「WOOD JOB」と立て続けにいい役で存在感出してるけど、本作での劇中劇で演じる盲目のゲス野郎役は半端ない。そこまで存在感出す必要ない役なのに…。 [映画館(邦画)] 7点(2015-04-10 01:12:29) |
22. バトルフロント
《ネタバレ》 めっちゃ強いパパステイサムが、襲撃してきた悪い奴らをボッコボコにしてぶっ殺すお話です。脇を固める薄っぺらチンピラ男女がジェームズ・フランコ、ウィノナ・ライダー、ケイト・ボスワース と無駄に豪華。この人達が浅はかな考えでけんかしたり、泥沼にはまっていくさまが楽しい。敵キャラとしては、他にもおっかない人たちが出てきちゃうんだけど、エクスペンダブルズで活躍中のステイサムの相手としては不足すぎるよね。フランコさんにタイマンはらせるのは酷だよね。そんな目立つところはないけれど、しっかり面白いアクション映画でした。 クロエちゃん似の可愛らしい娘さんは、二代目ヒット・ガールですか?後半ももっと戦えばよかったのに。 [映画館(字幕)] 7点(2015-04-10 01:10:04) |
23. イントゥ・ザ・ストーム
《ネタバレ》 オープニングからめっちゃ怖い! そこからは、群像劇的に人々が描かれて、しばし安息の時。基本的には登場人物の誰かが回したカメラやPOV(主観ショット)で、映像が映し出される。ホラー映画のPOVは、手持ちカメラ系が多くてカメラがガタガタ揺れるばっかりで見難いものが多いけれど本作はプロのカメラマンのカメラや固定カメラがメインだから見やすい。それでいて臨場感も抜群。 全てを破壊し尽くす怪物、迫り来る竜巻の恐怖は尋常ではない。後半になるとすさまじい映像の数々。観ているこっちまで物が飛んできそうで、こっちまで竜巻に巻き込まれそうで全く気が抜けない。もうこんなの耐えられない、早く終ってくれー!!と、通りすぎるのを半泣きで願うばかり。90分足らずとは思えないぐらい体感時間が長い(もちろん良い意味で)。 ドラマも熱い。目の前で登場人物が死にそうなシーンがあれば、全力で応援してしまうし、死んでしまったりするようなら本当にショックを受けてしまうのである。死が怖い。ここまでのめりこんで映画を見たのは本当に久しぶり。 ローランド・エメリッヒ監督が歯噛みしていることだろう。 本作は、ディザスター映画の新たな金字塔となるとともに、後年まで語り継がれるべき名作だ。 無事、映画館から生還できて本当に良かった!!生きててよかった!! [映画館(字幕)] 9点(2015-04-10 01:08:07) |
24. マレフィセント
《ネタバレ》 初4DXで観たため、アトラクションとして存分に楽しんじゃったので細部を全然気にしてませんでした。ストーリーですが、アナ雪がなければビックリしただろうけど、連続で似たようなことをやっちゃうディズニーさんどうなのよ。そして、美女もほとんど眠らないっていうね。 まあ、楽しかったですよ。ドラゴンかっこよかったですよ。 ドラゴンといえば、ヒックとドラゴン1&2 4DX上映を待ってます! [映画館(字幕)] 7点(2015-04-10 01:05:16) |
25. 複製された男
《ネタバレ》 いわゆる衝撃のラストに、これはふざけてるのかな?なんて見終わった直後には思った。公式のネタバレページを見たら、それまで私が解釈していたものとまるきり違った。むしろがっかりした。 [映画館(字幕)] 6点(2015-04-10 01:03:11) |
26. GODZILLA ゴジラ(2014)
《ネタバレ》 序盤からめっちゃドラマチック&超スペクタクルな爆発でワクワクが止まらない。これぞ超大作!!ゴジラの登場シーンはめっちゃテンション上がって「よっ、待ってました!!」と歓声を上げたくなった。 ゴジラは初代の感じで敵として出てくるのかとおもいきや、敵であり味方という、初代ゴジラファンにもゴジラVS好きにも嬉しい絶妙な立ち位置。 雰囲気としては、辛気臭い初代のシリアスさを大事にしていて、3.11が強く意識されている。でも、時おり挟まれる日本語に違和感があって、笑えてしまえるのはダメなんじゃないか…。 敵方のモンスター(通称、武藤さん夫妻)も出てくるんだが、これが気持ち悪い。ゴキブリのようなぬらぬらと、カマキリのようなすらっとした手足。しかもツガイでチュッチュッ、イチャイチャ!出番がゴジラより多いし、インパクトも強いからこいつらの姿のほうが脳裏に焼き付いている…。 しかし、画面の暗さはどうにかならなかったものか…。 ゴジラも武藤夫妻も黒いし、画面も暗いし。夜が明けてから戦ってくれないものか。 戦いを終えた後の「あー、しんどかった…」ってな感じで オッサンみたいな動きのゴジラさんが、やたら人間らしくて印象的だった。 [映画館(字幕)] 6点(2015-04-10 00:59:54) |
27. 思い出のマーニー
《ネタバレ》 少女同士の淡いラブストーリーかとおもいきや、話はミステリーな方向に進んでいく。謎解きになっていくのかとワクワクしてたら結局わかりやすすぎるくらいのファンタジーかい。 何が起こっても全く心配しない鉄人夫婦も人間とは思えない都合良すぎるキャラクター。ところかまわず眠ってしまう杏奈ちゃんが心配過ぎる。ナルコレプシーというやつでしょうか。 風景の描写は流石に良かったんだけど、もっと色々な場面が観たかった。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-04-10 00:49:45) |
28. エスケイプ・フロム・トゥモロー
《ネタバレ》 マイナス点でもいいぐらい酷い。今までの映画館鑑賞歴でもっとも苦痛な時間だった。映画全体の8割くらいは助平な父ちゃんが、ディズニーランドで出会った二人の美女を追っかけまわすだけ。 死ぬほど退屈!!! あとは、全てのシーンにセンスが感じられず、異様な退屈っぷり。ホラー的な展開はほぼなく、人はほぼ死なない。へっぽこSF要素がちょこっとあるくらい。話に脈絡はない。永遠に終わらないんじゃないかというくらいつまらなくて、泣きそうだった。通路側の席だったら確実に離脱してた。途中でジョーク的にインターミッションが表示されるんだけど、その時点で2時間位に感じてたので、これは本気で3時間位ある映画なんだと恐れおののいてしまった。 ディズニーで無許可撮影をしたという事実ぐらいしか売りがないのではないか。ディズニーがクレームをつけたら、またそれをネタに売ろうとしてたんじゃないか。中身で勝負しない、そういう根性が気に食わない。 ディズニーをネタにしてここまでセンスのないものが出来上がるとは…。 権利にうるさいディズニーが止めなかったのは、出来がいい上での黙認なんじゃないかという淡い期待は跡形もなく打ち砕かれた。相手にしてないだけかもしれないけど、ディズニーを使ったこんな中途半端なクソ商売を許さないで欲しかったものだ。 お金をもらってもみたくない一本。 [映画館(字幕)] 0点(2015-03-31 01:50:25) |
29. 私の男(2013)
《ネタバレ》 海炭市叙景を見た時も思ったが、熊切監督は物語が淡々としていても画作りが巧いからか間が持つ。殺人が起きても、それは一種のスパイスであり、物語にそこまで大きな波紋を与えない。刺激的なシーンは点で発生するが、それが全体の淡々とした雰囲気を変えることはない。 そのせいか、どうも映画の中に入り込めない。入り込まれることを拒否しているかのよう。 淳悟(浅野忠信)と花(二階堂ふみ)の絡みのシーンは印象的に描かれ、ドキドキさせられる。 しかし、それ以外の日常のシーンでの二人がどこまでつながっているかは読み取りづらい。淳悟は、娘として花を愛したいが性欲に逆らえないし誰にも渡したくない。花は、淳悟は私の男(自分のもの)であり誰のものでもない。恋愛関係とも親子関係とも違う妙な関係性であり、他者の介入は許されないのである。 もう放っておけばいいんじゃないの? 正直、そんな二人を見せられても全然感情が動かないけど人間同士が対峙している時の絶妙な緊張感やら、流氷やら、二階堂ふみのエロティックなシーン(ギリギリ見えない!)やら、見どころは多い。 [映画館(字幕)] 7点(2015-03-31 01:46:48)(良:1票) |
30. オールド・ボーイ(2013)
《ネタバレ》 ブヨブヨからムキムキに劇中で変貌するジョシュ・ブローリンのアクションがカッコイイ。ここはオリジナルに負けてない。相手の戦意を喪失させるような、確実にダメージを与える体重の乗った鈍い攻撃。主に鈍器と素手だ。敵の攻撃にはほとんどダメージを受けないというのは漫画的だ。ストーリーはほぼ一緒だけど物語の描き方は韓国版より丁寧。主人公がロクでなしであるという描写を強め、犯行動機もより明確に描かれている。 でも、そこは補足しなくていいところなんだよな。ほとんど逆恨みじゃねえか恐ろしい!! っていうところが、元々良かったのに。 物語を知っているからというのもあったとは思うが、クライマックスもずいぶんと淡白に感じた。あの笑いさえ生まれてしまった韓国版オールド・ボーイの超名シーン「絶望的ワンワン懇願」をさくっとカットしてしまい、短縮してしまうなんて…。 役者も悪くはなかったが、韓国版に較べるとずいぶん薄まってしまった。 そこまでの狂気を感じなかった。 クセモノ俳優シャールト・コプリーを使ったなら、もっとキ●ガイじみた演技をさせて欲しかったなぁ。 素材の良さも残っているので悪い作品ではないですが、韓国版見たことないなら、そちらをまず見てほしいと思います [映画館(字幕)] 6点(2015-03-31 01:44:31) |
31. her 世界でひとつの彼女
《ネタバレ》 かなり評判の良い作品で期待していたんだけど、淡々として長く、退屈してしまった。 アイデア豊富なスパイク・ジョーンズ監督のことだから、どんな仕掛けを入れてくるのかとおもいきや、直球勝負。二人を脅かすようなギャングや秘密警察がいるわけでもなし、ちょっと先の未来にありそうで、少しだけ異様な恋愛模様-二人は文字通りいつも一緒。出会い、恋、SEX、すれ違い、別れ…。が描かれます。 SF風味は強いものの純然たる恋物語ではないですか。 こんなOSはいらない! 返品!! [映画館(字幕)] 5点(2015-03-31 01:42:07)(良:1票) |
32. オール・ユー・ニード・イズ・キル
《ネタバレ》 ちょっとでも触れると殺されてしまいそうなマシーンっぽい宇宙人はやたら強そうで良い。バトルシーンも若干見づらいものの、迫力はある。終盤ダレることとは少し残念。まるでテレビゲームのように、死んだらステージのはじめからやり直し。 中には、あまりにも間抜けな死に様もあって笑ってしまう。こんなにも命を軽くあつかった映画はないかもしれない。ジャンプしそこねて谷底に落ちていくマリオは死ぬが、プレイヤーは学習している。死んで覚えるのである。 我々は、マリオの死を無駄にしてはいけない [映画館(字幕)] 7点(2015-03-31 01:39:51) |
33. LUCY ルーシー
無邪気な発想力と、思いきりのよさが良い。ところどころ無駄にグロテスクなのもいい感じ。この超大風呂敷を90分足らずでまとめちゃうなんて!二時間越えてたら、とてもついてけなかっただろうけど。 [DVD(字幕)] 7点(2015-03-31 01:35:22) |
34. サボタージュ(2014)
《ネタバレ》 屈強な潜入捜査官が次々と無惨に殺されていくのがとてもスリリング。 バイオレンス指数が高くて「うひぇ」って言っちゃうようなシーンも多かった。これをエクスペンダブルズでやっても面白そう。エクスペンダブルズ連続殺人事件見たい。 [DVD(吹替)] 7点(2015-03-31 01:33:57) |
35. 監視者たち
《ネタバレ》 監視カメラと、追跡チームで敵を囲い込んでいく過程がなかなか面白い。それだけに後半はまぐれ当たりというのは、少し残念でもある。もっとチームメンバーの活躍がみたかった。 [DVD(字幕)] 7点(2015-03-31 01:32:11) |
36. 渇き。(2014)
《ネタバレ》 鳴り止まないBGM。ぱっぱか切り替わる映像。繰り返される暴力描写、悪態をつき続ける役所広司。 …もう、そのすべてがしつこくてうるさい! 出てくる人たちほとんどクレイジー。頭をゴンゴン殴られても、首元ぶっさしても、車で横から突っ込まれてもピンピンしてる超人ばかり。突き抜けてます。 そのクレイジーを超えたキチ●イ娘に戦慄!小松菜奈って子は初めてちゃんと見たが、雰囲気あったなー。 好きです、こういう遠慮のない映画。とは言え、緩急がなくてずっとハイなので、だれる。ストーリーも脇道にそれてばっかりで、結局会えないんだろうなーとか思っちゃうと途中でどうでもよくなってくる。この演出でこの長さは、ちょっと辛い。もっとシャープだったら良かった。 妻夫木君、こういうヘラヘラしたキャラクターもハマるんだなぁ。 [映画館(邦画)] 6点(2015-03-28 21:12:51) |
37. グランド・ブダペスト・ホテル
相変わらずしゃれた映像で、超豪華キャスト。だけど、本作は映像が忙しすぎて人物がただの人形っぽく見えてしまい、あまり愛着が持てなかった。面白かったけど、心に残らない。サスペンスタッチにするという新たな要素はあるもののこの作風に慣れてしまい、新鮮味がなくなってきたのかも [映画館(字幕)] 7点(2015-03-28 21:10:55)(良:1票) |
38. デンジャラス・バディ
《ネタバレ》 豪快・痛快なバディコップコメディ!超有能なはずなのにどこか抜けているサンドラ・ブロックがヒジョーに愛くるしい。こういうコメディって笑いが、ワンパターンになりがちだけど、結構捻りが効いていて最後まで全く飽きない。 あまり深堀りして書くことはないけど、周りの人間が死のうとも、黒幕が現れようとも、主人公が殺されそうなシリアス場面ですらも、あっけらかんとした笑いのネタを放り込んでくるのが清々しい。 [映画館(字幕)] 7点(2015-03-28 21:09:36)(良:1票) |
39. ぼくたちの家族
《ネタバレ》 足を引っ張り合って、苦労して、縁を切れたら楽なのに。家族って面倒くさい! 池松壮亮演ずる軽い弟のキャラクターのおかげで少しは救われていたが、とんでもなくシリアスで重ーいどん詰まりなお話。希望が見えてからも、シリアスなことには変わりないので、最初から最後までシリアスで息苦しかった。 石井裕也監督だから、何だかんだでコメディ仕立てに崩しててきてくれるかとおもいきや、正統派難病ものだった。決して悪い作品ではないが、こういう作品が見たいわけではなかった。流石に大げさな泣かせ映画にせずに、妻夫木君を起用しながら、彼に泣きの演技をさせなかったところは偉いと思う。 [映画館(邦画)] 6点(2015-03-28 21:07:12) |
40. WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
《ネタバレ》 特に深く考えずに林業の世界に飛び込む若者の話。軽快な笑いと、林業の魅力が存分に描かれた良作。伊藤英明演ずる熱く、昔気質で豪快な林業の男-ヨキが非常に魅力的。一本気の男に見えて、女関係にだらしないクズな部分も描かれるので人間味が出ていて、良い。 染谷将太演じる死んだ眼をした無気力の若者-勇気が、その熱い男に目をつけられ、ひいひい言ったり、時には逃げ出しながらも、林業の魅力に惹きつけられていくのだ。 出てくる子供が、本能のままにバカなのも良い。同じフレーズとをひたすら繰り返したり、変なところに登ったり、大人に変なあだ名を付けてなついたり。 映画やドラマにおいて我慢を強いられている健気な子供とか、やたら大人びた子供は見飽きてたので、バカな子供を見てるとホッとする。 題材としては地味であるが、きちっと緊張や興奮、スペクタクルがある。初めて木を切り倒す瞬間の緊張感はすさまじい。 そういえば、チェーンソーって武器じゃなかったんだ。そんな当たり前のことを気づかせてくれる。 クライマックスのポコ×ンジェットコースターに大笑いした。いやー、田舎の祭りはこうじゃなくっちゃ。 [映画館(邦画)] 8点(2015-03-28 21:05:53) |