21. ヒーローマニア -生活-
《ネタバレ》 登場人物が社会の枠組みから外れた者ばかりで好みです。しかし街が変に荒廃していてボコる対象がしょうもない若者の不良ばかりなので微妙でした。「ヒーローマニア」ってキックアスみたいな奴の事を言うんですよね。ヒーローでありたいという矜持のようなものは主人公からは感じませんでした。船越は杉下右京っぽい演技だったのでもう右京さんのプルプルもやって欲しかったです。小松菜奈は何かエロイです。警備保障のロゴは実在の革命輸出企業の握りこぶしのロゴにそっくりで胡散臭くて良いと思います。物足りなかったので原作も読みましたが、何か重要な部分が映画にはない気がしました。映画の主人公が会社の金を横領して辞めたという設定は要らなかったと思います。 [試写会(邦画)] 6点(2016-04-22 23:49:13) |
22. 美女と野獣(2014)
「サイレントヒル」のクリストフ・ガンズらしく雰囲気作りや美術に強いこだわりを感じますが、映画じたいは面白くなかったです。城に迷い込むまでのくだりは要らなかったのではないでしょうか。野獣に変えられてしまった理由もあまり心に残るものではなかったです。二人が惹かれあうのもよくわからなかったです。 [インターネット(字幕)] 2点(2016-04-13 22:45:49) |
23. 映画 深夜食堂
《ネタバレ》 雰囲気は良いのですがドラマじたいは当たり障りのない内容で印象に残りませんでした。連作短編なのでそれぞれの人物の掘り下げも浅く紋切り型な感じで共感できませんでした。時々新宿が映りますが、「めしや」じたいは新宿にある気がしないのでかなりの違和感を感じました。 [インターネット(字幕)] 2点(2016-04-13 21:08:52) |
24. 砂上の法廷
《ネタバレ》 法廷ものとの事で頭を使う事を期待して観に行きましたが、どうも法廷部分がつまらない。つまりは初めからこの手垢にまみれたしょうもないオチありきの映画で、法廷部分は別に高いクオリティでなくても構わないという姿勢を感じました。94分ですし、土曜ワイド劇場だったらまあまあ良かったのではないでしょうか。また配給会社に騙されたなあと思いつつ夜道をトボトボと歩いて帰りました。やはり「世界最速日本公開」という肩書は見えている地雷でした。 [映画館(字幕)] 0点(2016-04-02 19:00:08) |
25. リリーのすべて
《ネタバレ》 「博士と彼女のセオリー」もそうでしたがエディ・レッドメインの映画はガチで具合が悪いですね。街並みや質素な暮らしもとても良いし、自分自身を遂に手に入れたリリーと最後までそばにいたゲルダもとても印象に残りますが、楽しい映画かと言われればとても苦しいとしか言いようがないです。アカデミー主演男優賞にノミネートされましたが、エディ・レッドメインの演技は俺凄くね?感がもうすっかり出過ぎていて、賞が獲りにくいのではないでしょうか。室内でもスーツ姿がキマっていました。 [映画館(字幕)] 5点(2016-03-28 02:37:42) |
26. 暗殺教室~卒業編~
《ネタバレ》 殺せんせーの出自がわかった後は原作でもしんみりした展開になってしまったので、映画も明るかった前作より楽しくなくなりました。生徒一人ひとりの成長をうまく描写する事で殺せんせーがどんなに素敵か伝わるのが原作の趣旨だと思うのですが、この映画では本当に特定の生徒しか活躍せず、「その他」扱いは背景になってしまって残念です。竹富聖花さん、上原実矩さんとクレジットでは同列で表示されているにも拘らず、優希美青さんは序盤に「ありがとう殺せんせー」と言ったきり本当に全然映らずこれは何かの嫌がらせかと不信感を抱きました。成宮君は「相棒」出演でキャリアにケチが付いてしまい、この映画と同時期のTVシリーズ「怪盗山猫」でもしょうもない裏切者だったため、本作にも出てきてガッカリです。インタビューによると現場で二宮君に話しかけてもらえなかったようで苦笑いです。よく見ると橋本さとしが出ているので、どうにか彼を柳沢役にできなかったのだろうか。レッドアイとかいうスナイパーは喋りすぎで格好悪かったです。また、カエデやイトナも触手による激痛に耐え、爆発の可能性もあるだろうにそれはどうでも良いようで、原作への愛情を感じバランスの良かった前作より今回はつまらなかったです。上原実矩さんは「ガールズ・ステップ」の時と見た目もキャラも全然違うので面白かったです。律がぶっ放している所が好きなので、最後クリーチャーが現れた時に正常に起動して迎撃してくれたら良かったです。 [映画館(邦画)] 3点(2016-03-28 02:29:16) |
27. ちはやふる 上の句
《ネタバレ》 原作は17巻まで読みました。明朗快活な千早を初め、それぞれのキャラクターをうまく再現していると思います。アクションもとても迫力があり、皆が抱える葛藤も共感できるものでした。カルタの魅力を伝えて夢中にさせる原作より、少し青春ものの作りに思いましたが映画向きの良い解釈だと思います。千早が初めからある程度強いので、家庭で疎外感を感じ何もなかった千早が苦しみの中から自分自身を得たというエピソードは入れて欲しかったです。千早より机君の印象が強かった気がします。「上の句」(前編)なのに「下の句」(後編)にしか出ないライバルを劇場ポスターやパンフレットのキャラ紹介に普通に載せたり、パンフレットに「下の句」のライバルの場面写真も紛れて豊富に掲載するのはやめて欲しかったです。 [映画館(邦画)] 7点(2016-03-28 02:14:12) |
28. アーロと少年
《ネタバレ》 初っ端の農作業風景で作り手の豊かな想像力に魅了されました。ストーリーは行って帰ってくるだけで単純ですが、美しい背景と感情豊かなキャラクターたちに終始夢中になりました。「アーロと少年」というよりは「少年と犬」という感じで物語が進むにつれてより親しみを持つ事ができました。最後少年がアーロに超スピードで抱き着くのも可愛くてとても良かったです。 [映画館(吹替)] 10点(2016-03-28 02:04:20) |
29. ヘイトフル・エイト
《ネタバレ》 長い間タランティーノは食わず嫌いでしたが、長時間の鑑賞にも拘らず舞台劇のようでとても楽しかったです。皆怪しくてオチも良かったです。保安官が若いせいもあり本当に保安官なのか信用できずモヤモヤ進行していき、彼が最後に頑張って解決するさまは男も上がってお見事でした。山小屋のセットも良かったです。劇場の座席ナンバーは当然【H-8】ですよね。 [映画館(字幕)] 9点(2016-03-17 00:49:50) |
30. セーラー服と機関銃 -卒業-
《ネタバレ》 原作3冊を読んで臨みました。皆の演技は良いのですが、言葉が洗練されてない脚本がとても残念です。カメラが序盤からブレブレで気持ち悪いです。関東連合について書かれた本に「ヤクザの組長は小柄な者が多い。覚悟が違う」という記述があり、環奈ちゃんの組長は堂々としていて良かったのですが、女子高生が気に入らない・許せないものを最後重圧を覆して暴力でぶっ潰すから「セーラー服と機関銃」な訳で、鬱屈したものから爆発へ・苦悩を通じて喚起へ、みたいなテーマは環奈ちゃんでは美人過ぎるし既に強すぎてあまり伝わりませんでした。エンディングが終わってからも「カイ・カン」と言わせるのはくどかったです。カフェはもっとちゃんとして欲しかったです。ロケ地の高崎は廃墟みたいです。キービジュアルは環奈ちゃん単体より、長谷川博己と環奈ちゃんが良かったと思います。 [映画館(邦画)] 6点(2016-03-17 00:44:36) |
31. グレート・ウォリアーズ/欲望の剣
《ネタバレ》 子供の頃に日曜洋画劇場で観て面白かった記憶がありますが、当時は「コナン・ザ・グレート」や「レッドソニア」が好きだったので純粋に冒険ものが好きだったのだと思います。大人になって観たら、お姫様の美しい裸体ばかりに夢中になりました。リアルな略奪シーンやペスト犬投げ込みというアイデアは現代の映画ではまず表現できないだろうからとても新鮮でしたし、これこそが中世であるような気がします。大好きな「ブラックブック」の監督&脚本コンビがその20年前に作った映画という事で、とても偉大な映画だと思います。 [DVD(吹替)] 8点(2016-02-24 00:08:37) |
32. キングダム・オブ・ヘブン/ディレクターズ・カット
《ネタバレ》 10年振りに観ましたが、やはり超絶面白いです。全編に謎の癒しの空気が漂っています。主人公が王の申し出を断る理由が少し弱い気がしますが、彼が王を継いでいたら戦争が起こらず、あの凄まじい攻城戦を観る事が出来ないのでこれで良いと思います。あの時は鍛冶屋だったけど今は違う、あと時は墓堀職人だったけど今は違う、現代日本では難しいでしょうが、こういうのは大好きです。皆さんがご指摘されない所では、スキンヘッドの副官は渋い表情だけの演技でおいしい役だと思います。できれば死ぬまでに映画館で観たいです。 [DVD(吹替)] 10点(2016-02-12 20:47:03) |
33. ザ・ウォーク
《ネタバレ》 準備段階から何度も「やめようよ」「本当にやるのかよ」と思いましたし、往復はすると思いましたが何度も行ったり来たりしてしかも寝転ぶのはやりすぎだろというのはありましたが、感動ものですよ!というテンプレ臭もなく押しつけがましくなくスッと映画の世界に入り込むことができたのは監督のさすがの手腕だと思います。国際金融資本は自作自演でWTCビルを爆破しておきながら、このような映画を作るとは何事だと観る前はモヤモヤしていましたが、劇中政治思想を感じる事もなくとても楽しく観る事ができました。師匠の名前がオウマンコウスキなのも良かったです。 [映画館(字幕)] 9点(2016-01-28 10:59:51) |
34. 傷物語Ⅰ 鉄血篇
《ネタバレ》 巨乳メガネ目当てで行きましたが、巨乳メガネが良かったです。作画が「まどマギ」の時よりパワーアップしています。ストーリーは「女神転生」シリーズのような感じで引き込まれますが、「え、ここで終わり!?」というキリの悪さなので、これで1500円はお客さんを舐めているとしか言いようがありません。せめて初戦勝利してから終わろうよ。一つ一つのシーンは長く間延びした印象で、度々入る"NOIR"などの文字もウザいので、3つのパートに分けるというトチ狂ったことはせずに2時間30分くらいで一本にまとめてくれていたら良かったと思います。てかそれが普通の映画じゃないですか。日の丸を掲げるのはこれからもどんどんやって欲しいです。地下鉄駅構内で血まみれの女性に遭遇するシーンは予告編でも印象的でしたが、それはエロDVDを買いに行った帰りだったというのはなかなか良かったです。 [映画館(邦画)] 5点(2016-01-28 10:45:27) |
35. さよなら歌舞伎町
《ネタバレ》 ラブホ探検が大好きでラブホやデリヘルの経営者になりたいと思っているので好きなジャンルですが、ラブホ店長である主人公の「俺はこんな所でくすぶっている人間じゃないんだよ」という台詞はちょっと残念でした。タクシー会社や警備会社の人も創作物では同じ台詞をよく言わされますよね。どの女性もおっぱいが綺麗過ぎでエロを出し惜しみしない所に好感を持てます。内容自体は下世話過ぎるというか、他人のプライベートを覗き見続ける感じで正直どうでも良く、尺も長いし面白くはなかったです。形式にこだわらない真実の愛もたくさんあるから好きな場所なのです。 [インターネット(字幕)] 5点(2016-01-15 22:52:43) |
36. でーれーガールズ
《ネタバレ》 優希美青さん目当てで観ましたが、やはり超絶美少女でした。携帯やPCがないくらいで現代のようなのに山口百恵や桜田淳子という単語や曲を取って付けたような感じで違和感があります。「あまちゃん」のように対象を限定していると思うので、それが無ければもっと良かったです。じっと映しているだけのシーンも多く間延びしている印象で、100分くらいにして欲しかったです。最後の展開はここで泣け!という感じで残念でした。 [インターネット(字幕)] 4点(2016-01-15 18:08:24) |
37. 祝宴!シェフ
《ネタバレ》 主人公が豊崎愛生か若槻千夏に見えたのでつい観てしまいましたが、とにかく長いのでもっと短くテンポ良く観たかったです。決勝戦でやっとそれっぽくなってきました。導入部で主人公と母親が問題解決を偶然知り合った料理コンサルタントに全部丸投げする能天気っぷりに驚き、出場を決めたあたりから徐々にこれがポジティブなんだと思い始め、まあ毎日ピリピリ生きても仕方ないしこれで良いのかもと思った不思議な映画です。しかしあの審査員はナシですよ。 [インターネット(字幕)] 2点(2016-01-15 00:00:05) |
38. セデック・バレ 第二部 虹の橋
《ネタバレ》 負けると分かっている戦いや激しい死に様が淡々と描写されるためとても虚しく、まあ戦争映画なのでそれは良いのですが、それでいて終わり方は「虹の橋」というスピリチュアルに走ってしまい戦後処理もはっきりしないため、とても惜しいです。第一部の方がインパクトがありました。寝返った側は最前線に送り込まれてくるので、同胞と殺し合う事がただただ苦しかったです。別の族長が「使い方がわからねえ」と逆ギレした(後になぜか死亡)機関銃を、少年がランボーさながらに使いこなしていたシーンは大変良かったです。 [インターネット(字幕)] 6点(2016-01-14 17:01:28) |
39. セデック・バレ 第一部 太陽旗
《ネタバレ》 躍動感溢れる出だしに圧倒され、警官をリンチした辺りからのめり込み始めました。制作者は反乱に立ち会った訳ではないのに、このような感じであっただろうと本気で作ってあって本当に凄いです。自衛隊の指揮官席に米軍が座り、国営放送を未だに米軍に検閲され続ける日本にはこのような映画は永久に作る事は出来ないでしょう。台湾は自由の国なのか、とても羨ましいです。中曽根・小泉・竹中・安倍といった日本人を食い物にし続ける売国政治家とその上にいるジャパンハンドラーズを追い出さないと、われわれの民族の歴史は未だ何も始まりません。 [インターネット(字幕)] 9点(2016-01-14 03:41:11) |
40. マジック・イン・ムーンライト
《ネタバレ》 わかり易いストーリー展開と甘い雰囲気を堪能でき、現代に生まれた古き良き映画という感じで面白かったです。二人が仲良くなってからも主人公の台詞が酷すぎていちいち笑えました。吹き替えにすると「午後のロードショー」みたいで2度楽しめました。 [インターネット(字幕)] 7点(2016-01-14 00:00:36)(良:1票) |