381. サイコ(1960)
《ネタバレ》 他人の金を横領してしまった女性の逃避行?→まさかの惨殺!→足跡を追う探偵。これも殺害!犯人はノーマンの母親か?→母親は既に死亡。一体どうなっている?・・・と観客を振り回してくれる素晴らしいプロット。二名の殺害や母親が振り向くシーンの構図もすごい。サスペンス映画の教科書などと称されるのも分かる出来です。 [DVD(字幕)] 9点(2016-02-07 11:46:33) |
382. 劇場版 PSYCHO-PASS/サイコパス
アニメの1期2期とも観たファンとしては及第点かと。狡噛さんが久々に登場し大活躍しますからね。でも、観終った時点で、作品内の人間関係をはじめとする状況が全く変わっていないのは勿体ないと思いました。せっかく作るんですから、続編まで尾を引くような爆弾を炸裂させてほしかったところです。 [DVD(邦画)] 6点(2016-01-30 13:23:13) |
383. 刑事コロンボ/死者の身代金<TVM>
確たる証拠がなければ自供させられないタイプの相手をどう攻めるのか注目していましたが、まさかあんな手段を使うとは。 コロンボシリーズは毎回及第点をクリアしていて、安心して観ることができます。 [DVD(吹替)] 8点(2016-01-30 13:16:42) |
384. 風が強く吹いている
《ネタバレ》 ストーリーにこれといった起伏意外性はなし。アンカーが故障しながらシード権は獲得する等不自然な展開もあります。しかし、それを上回るプラスポイントがあります。①選手たちの体型や走りのリアリティ。等間隔で走るチームを遠景で撮影するなど美しい構図も多い。箱根駅伝の現場描写もすごい。どこが映画で、どこが既存の素材なのか分かりません。②実際のレースをライバルとのデッドヒートよりも専ら自分との勝負に絞ったのも良いと思いました。マラソンから受けるイメージのためでしょうか。 [DVD(邦画)] 7点(2016-01-19 14:53:38) |
385. オリエント急行殺人事件(1974)
あの真相を知らずに観たらなあと、これほど思った作品はありません(「そして誰もいなくなった」などは二回観る楽しさがあるんですが)。 [DVD(字幕)] 4点(2016-01-16 19:54:44) |
386. 絶唱(1975)
上映時間は100分弱と短め。順吉・小雪の出会いや想いが高まる描写、周囲の反対など、あと20分使って見せてくれたらなと思いました。始まってすぐに駆け落ちですから、戸惑いました。二人暮らしが始まってからもイマイチ盛り上がる部分はなし。終盤の結婚式はインパクト大ですが、どちらかというと「怖い」。最後に、良く描かれていない順吉の父親と婚約者について。私は同情しました。大切な跡継ぎが若気の至りかはともかく、自分の元から去って帰って来てくれないって、とても苦しいし寂しいと思います。若い頃なら、こんな考えは持たなかったでしょうね。 [DVD(邦画)] 6点(2016-01-16 18:50:56) |
387. 風立ちぬ(1976)
かつて一世を風靡したという山口百恵さんの映画を観るのは初めてです。正直、アイドルが主演の映画と侮っていました、すいませんと謝ります。後に三浦氏と合わせて名コンビと評されるのが分かる情感たっぷりな演技だったと思います。ラスト直前の抱擁シーンなど切なさで涙が出そうでした。次に原作小説のアレンジ具合ですが、男性側にも出征という死の影を用意することで、二人のタイムリミットはより厳しくなり劇的な効果が高まりました。また、二人が繰り返し「風立ちぬ・・・」の詩を口にし、生への執着を訴える説得力が生まれたと思います。全体として良い作品だったという感想です。マツケン氏、芦田氏、森次氏の好演も見ものです。 [DVD(邦画)] 8点(2016-01-03 18:01:19) |
388. 風立ちぬ(2013)
小説「風立ちぬ」「菜穂子」を読んでから観賞。久々に傑作のジブリ作品が来たと思いました。伝統の飛行描写も素晴らしいの一言ですが、やはり印象深いのは後半の恋愛要素が濃くなる部分。同じリアル寄りな作品でも、「耳をすませば」は幸せを感じますが、こちらは、切なさを味わえる。小説の重要な展開(サナトリウムからの脱走など)を上手く筋に織り込んだと感じます。菜穂子さんが気の毒と思うほど作品の評価が上がってしまう厄介さがあります。唯一の欠点は二郎の声がすごい変なこと。最終盤でようやく違和感が薄れました。 [DVD(邦画)] 7点(2015-12-06 18:49:50) |
389. 山椒大夫
《ネタバレ》 いつ終わるかも分からない奴隷の身の上で、生きているはずの母を想う。気が遠くなりそうな話でした。「二人だけになってしまいました」の言葉がなんとも哀しい。 [DVD(邦画)] 6点(2015-12-06 00:04:46) |
390. ベン・ハー(1959)
大変充実した3時間でした。馬車戦があること以外事前に情報を仕入れずに観たのが良かった。うまい具合に振り回されました。馬車戦も全部生で撮影したのかと驚く迫力でしたけど、その後メッサラが死んで復讐を果たしたはずが終わらない。どう決着させるのかと思ったら、まさかキリストのエピソードとは。西洋人にとってキリストは信じる者をもれなく救う存在なんでしょうか。私にはちと分からないですけど、とにかく感動いたしました。 [DVD(字幕)] 9点(2015-12-05 23:52:40) |
391. ワイルド・スピード/MEGA MAX
《ネタバレ》 クライマックスの金庫引き回しが圧巻。無茶だけど痛快さの方が先に来るので良いと思う。ドライビングテクニックより街の破壊描写の方がメインになっており少々残念。大ボスのあんまりな気の毒さは、近年のアクション映画では珍しいと思う。 [DVD(吹替)] 7点(2015-11-23 17:02:43) |
392. 監獄島
●一見バトロワもの。選手が10名(実質9名)と少ないため、濃いドラマが展開されると思いきや、さにあらず。主人公以外はほとんど背景が描かれず、主催者側の模様が頻繁に挿入されるため散漫な印象。誰が優勝するのかという興味が全然湧かない。●主催者側のゴタゴタは必要と思わない。テレビでは流せない残酷ショーとなるのは、世界中から死刑囚を集める時点で分かるはず。その時になってから、付いていけない、もうやめようなどと抗議するのは不自然だ。●スティーブ・オースティン演じる主人公は、国家のために働いたというエクスキューズがあるものの殺人上等で、敢えてそうしなくてもと感じる殺人を本編で何度もやっており、肩入れしにくい。見せたいはずの肉弾アクションはカットを細かく割り過ぎてどんな格闘なのか分かりにくい。画面が暗いのもマイナス。●倫理無視のメディア批判、残酷を欲する視聴者批判が語られるが、作中ではほぼ効果なし。4000万人の視聴者はヴィニー・ジョーンズの優勝を見届けて満足している。 [DVD(吹替)] 3点(2015-11-23 16:43:22) |
393. 愛と死をみつめて
《ネタバレ》 ●「健康な日を3日下さい」等のモノローグ、泣けました。あざといと分かっていても、私は若い人が病気やケガで死んでいくのが とても悲しいのです。●ラストの宇野氏の語り、どうなんでしょう。迫力があり、悲しみも十分伝わるのですが、直前にあった誠との別れのシーンが、このインパクトで塗りつぶされてしまった印象でした。●若き日の吉永小百合さん、めちゃくちゃ美人ですね。ビックリです。 [DVD(邦画)] 8点(2015-11-18 18:22:36) |
394. ワイルド・スピード/MAX
ブライアンとドミニクのコンビはやはり良いですね。マシンと仲間が大事!という信念には筋が通っています。問題のカーレースシーンですが、冒頭のタンクローリー・中盤の一般道路への割込みは無茶とはいえ迫力がありました。終盤のトンネルは何が起こっているのか、私の家のテレビではほとんど分からず残念でした。 [DVD(吹替)] 7点(2015-11-01 14:49:46) |
395. 吸血鬼ドラキュラ
●なかなかにスリリングで面白かったです。ラストの対決もクライマックス!という印象。●ヘルシング教授がドラキュラの特徴を説明していましたが、ニンニクに弱い、十字架に弱い、日光に弱く昼間は活動できない・・・結構ハンデが大きいですね。●個人的に、ドラキュラというと優雅なイメージがあるので、生身の人間と取っ組み合いをする姿には違和感がありました。 [DVD(字幕)] 6点(2015-11-01 14:27:11)(良:1票) |
396. ホステル2
《ネタバレ》 前作との差別化を図ろうとした跡が見えます。ヒロインが一転狩られる側から狩る側へ回る展開は驚きですが、唐突ではあります。前作のゴア描写がかなり強烈だったので、今回は大人しく感じました。寒気がする感覚を味わったのは、むしろ、前作で生き残った彼が「展示」されているシーンと広いプールでいつの間にか自分一人取り残されているシーンでした。 [DVD(吹替)] 6点(2015-10-08 12:39:15) |
397. 真実の行方
終盤のたたみかけが面白かったです。あれを日本の二枚目俳優がやるのは難しいでしょうね。 [DVD(吹替)] 7点(2015-10-04 10:02:21) |
398. スタンド・バイ・ミー
大人から保護される立場で、呑気かというとそうでもない、それぞれ思うに任せない悩みを抱えた子供たちの冒険。大きな事が起こるわけではないが、大切な友人の存在を再認識した旅。どのシーンが良かったのかと問われると回答が難しい(あえて言うと作品全体を覆うなんとなく暗い雰囲気)が、確かに胸に迫る。エンディング後にあの有名な曲が流れるとうるっときた。他にこういうタイプのもの思い浮かばない稀有な作品。悪役エースについて。世間的にはチンピラだが、子供にとっては恐怖の対象だと、とてもよく表現されていたと思う。 [DVD(吹替)] 8点(2015-09-23 13:23:59) |
399. ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT
タイトルに3とあるので続編と思って観たのですが、番外編扱いなんですか。車が主役みたいなものなので構いませんが。中身は典型的なアメリカ人の作る日本舞台の映画で違和感大きいです。ストーリーも日本である必要を感じません。終盤の信号がない街はなんなんでしょう。アクションが今まで通りスピード感あふれるものであれば良かったのですが、ドリフト走行がメインだっただけに、車がグリングリン回転してどうも見にくいし満足感が足りません。千葉真一氏の投入は、制作者的に満を持してといったところでしょうが、先が読めてしまっていけないです。主人公を気に入って助けるんだなと思いますもん。 [DVD(吹替)] 5点(2015-09-20 11:15:00) |
400. 飢餓海峡
《ネタバレ》 長い、というのが鑑賞後の第一印象。樽見が八重を殺してしまい、一直線に転落かと思えば、真っ向から犯行を否定。爪などの物証を示されても粘る粘る。八重と書生が殺害されるシーンがなければ、この人本当は無実?と考えたかもしれません。どんな決着を付けるのか注目したのですが突然の自殺。主人公の背景がほとんど描かれていないので納得感が足りません。しかし、戦後間もなくの日本の様子は記憶に残りました。 [DVD(邦画)] 6点(2015-09-12 11:51:20) |