501. 地上最大のショウ
サーカスの実態に迫っているというテイストはあるものの、全体的には古き良き?アメリカ映画という印象で、さすがに2020に見ると古臭さは否めない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-12-12 23:38:05) |
502. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
テンポよくて楽しめるが、ギリギリ見られるグロさ。これ以上グロイと厳しいな。 [地上波(字幕)] 6点(2020-12-10 11:26:01) |
503. 荒野の七人
《ネタバレ》 ストーリーはイマイチですが、各々の役者の存在感が光っている。マックイーンのサボテン男の話が好き。「その時はそれでいいと思った。」名言だと思います。 <追記>16年ぶりに再見。出だしの「埋葬」のシーンがカッコよくてイッキに引き込まれる。あとはテンポよく話が展開するが、オリジナルよりもちょっと軽い感じのノリなので緊迫感は弱いが娯楽作品として楽しめる。7人の内面をもっと丁寧に描いてもよかったかな。七人を解放し、村を出たところで武器を返すのは不可解。カルベラはなんで銃を返したのか?復讐を全く予見していなかった?誰かわかる人教えてください。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-09 12:23:23) |
504. 許されざる者(1992)
《ネタバレ》 やられたらやりかえす。人を傷つける事の愚かさを伝えたいのだとは思うが、救いが無いなあ。賞金稼ぎってとこが東映任侠とは違うと思うし、ロマンも感じられない。いい作品だとは思いますが、好きな作品ではない。最後ハックマンを殺すシーンの「人を殺せばいずれはこうなるんだ」を米国人は本当にわかってるのか? <追記>16年ぶりに再見。「正義」のための殺人は国政政治では「許される」。「戦争」という名の外交手段によって。という視点で見ると、ハックマンがアメリカ的正義で、イーストウッドがアルカイダ的正義と言えなくもないかな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-08 13:34:05) |
505. ラストベガス
60年間話が飛ぶのでその間に何があったのかがよくわからないのが難点ではあるが、どうやら皆恵まれた豊かな老後を過ごしているようである。それ自体がもう奇跡的で普通は人生の紆余曲折により行方不明の1人や2人ぐらいはいるだろう。で、ベガスでのドンチャン騒ぎはもはやファンタジー的で名優たちの慰労パーティーのようでもある。こういう老人モノはこれからの年のとり方を考えさせられるが、結局は「夫婦関係の良し悪しが人生の良し悪しを決める」というパターンが多いように思える。それが<映画業界>における真理という事なんだろうか。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2020-12-07 18:03:27) |
506. エリジウム
マット・デイモンって見た目もイマイチでスター性も感じないし、何で人気があるのか疑問に感じる役者の一人ではあるんだが、いつのまにかブルースウィルス的になっていたとは・・・。それはそれとして、作品内容に言及すると、もうちょと社会派に描けば面白そうなんだが、バトルアクション偏重になってしまったのが残念な印象。あとせっかくの「脳内データ」ネタなんだが、ケーブルで出し入れ可能なんじゃただのHDでしかないじゃん。人為的・機械的に出し入れできないのが「脳内データ(記憶)」の利点なのに・・・。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2020-12-06 21:12:20) |
507. こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
障害者が図々しくて我侭である(ように見える)のは関わりのある人なら常識だろう。基本的人権は万人に与えられている権利であるし、それを主張する事も当然である。ただし、その事と「自分の気持ちに正直に生きる(それを言動や態度で示す)」というのは別問題であり、それが生きることの難しさなのかもしれない。そもそも本当に「自分の気持ちに正直に生きる」事は可能なのか?(本当に主人公は自分の気持ちに正直に生きたのか?)という疑問や、果たしてそれは「善い事」なのか?という疑問や沸き起こるし、さらには「自分の気持ち」とは何なのか?(「自分の気持ち」を認識する事は可能なのか?)という疑問も生じる。という意味では意義深い作品ではあるが、作品全体としては平凡でありきたりで盛り上がりに欠ける。 [地上波(邦画)] 5点(2020-12-06 09:52:21) |
508. ティファニーで朝食を
《ネタバレ》 皆寛大ですねー。私は変な日本人が出てきた時点でNGでした。 <追記>14年ぶりに再見。田舎を飛び出して「パパ活」で生計を立てている「人妻」が、真実の愛に目覚めるという話だったとは。初見では気がつかなかった。「パパ活」しながら結婚相手を探すという自由に生きているようでカネに縛られて生きているという作家の指摘は辛らつであり、ある意味ホリーは結構イタイ人ではあるんだが、直前まで富豪との結婚に躍起になっていたのに、なんの前触れもなく最後の最後で唐突に「愛に目覚める」事には違和感。また、人種差別的な日本人の描き方は相変わらずヒドイんだが、ネコがカワイイという事が再発見できたのは収穫と言えるかな。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-12-05 21:26:57) |
509. アラン・ドロンのゾロ
アラン・ドロンはどちかというと好きな役者ではあるが、こういうコスプレ系の作品は合わないな。そもそも覆面被ってる場面が多し、顔を拝みたいファンが見ても物足りないのでは? [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-12-04 13:04:36) |
510. REDリターンズ
相変わらず中身はないが、アクション的には前作よりもスケールアップした印象。 [地上波(吹替)] 5点(2020-12-02 11:47:41) |
511. RED/レッド(2010)
役者は豪華だが、ストーリー・アクション共にイマイチで中途半端。老年なりの知恵の勝負があってもよかったのでは?カール・アーバンは中々よかった。重鎮が彼の引き立て役になってしまったような。 <追記>5年ぶりに再見。見たことも忘れていたが、あらためてみると息抜きに見るアクションコメディとしては悪くはないかな。 [地上波(吹替)] 5点(2020-12-02 10:31:41) |
512. ダイ・ハード3
シリーズに特に思い入れはないが、95年作のワリには80年代テイストを感じるのはシリーズ故か。とはいえ、白人・黒人のバディムービーにしたのは90年代という時代の要請か。NYを舞台にした撮影はよくやったなあという印象で、まだこの頃は映画製作に「パワー」があった事を感じさせる。 [地上波(吹替)] 6点(2020-12-02 03:47:35) |
513. そらのレストラン
モデルとなる団体があるようで、そんなにドラマチックにも脚色できないのか、盛り上がりのない平凡で普通の仲良しグループ物語。町おこしのPR映画程度にはなっているとは思うが。 [地上波(邦画)] 3点(2020-12-01 12:03:55) |
514. 127時間
コロナによるステイホームで引きこもり生活が続いて過去を思い出す人が増えているらしい。ステイホームで死ぬわけではないが、このままどうなってしまうんだろうという不安感が閉鎖空間では増幅され、これまでの人生を振り返るようになるのかもしれない。また、いずれは経験するであろう余命宣告後の病室での孤独な時間においては必ず過去を振り返り自分の人生についてアレコレ考えるに違いない。ましてや、食料もなく身動きも取れず、ただ数日後の死を待つだけの閉鎖空間での孤独な状況では幻覚等を見てしまうのも当然であろう。本作は確かに映像作品として幻覚等の描写には成功しているようにも思えるが、基本的に主人公というか物語的に進行や動きがなく「内省」が中心なので退屈に感じる人がいるのは理解できるし映像化には不向きな作品ではあるとは思う。また極限状況での「軽い感じ」にも違和感があり、総じて悲壮感が足りないようにも思えた。原作は未読だが、この手の物語は文字による音声なしの独白形式の方が「人生を見つめなおす」という意味で向いているように思える。 [地上波(吹替)] 5点(2020-11-30 22:45:07) |
515. 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾
島を出るまでの展開はけっこうよかったんだけどね。樋口可南子は結構好きな女優で期待したんだけど、本作品では存在感が今ひとつ。あと、平田満が目立ちすぎだな。沢田研二の場合は興行的に仕方なかったとしても、恋愛指南のパターンは盛り上がらないな。 <追記>14年ぶりに再見。マドンナが若すぎて応援にまわるパターン。中心テーマは所謂「インテリ批判(揶揄)」なのだろうが、内容的は過去作品の焼き直し的だし、不釣合いな2人が上手くいくという展開にも違和感がのこる。また、耶蘇教系の文化ギャップも過去にあったがマドンナにあまり信仰心が感じられず、不発に終わっており総じて凡作である。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-11-30 08:04:37) |
516. 運び屋
《ネタバレ》 人種差別が甚だしい怖いもの知らずの退役軍人の頑固な暴走老人はある意味魅力的ではあるものの、やはり年齢的な危うさはあり見ていてハラハラするし、無限ループ的な超単純な展開も手伝って程よい緊張感が続く。他方、飲む打つ買うわけでもなくDVするわけでもなく単に仕事熱心だけであっただけで、ここまで家族から冷遇されなければならないのは日本人的感覚からは理解できない部分もある。人間が死ぬときに最も後悔するのは「家族と和解できなかった事」らしく、それを克服して一応のメデタシメデタシではあるのだが、ラストのマフィアや警察との攻防はあっさり終わってしまったので、もうヒトヒネリして盛り上げてもよかったような気もする。とはいえ、所詮は単なる運び屋でしかなく、大騒動するほどの重罪人でもないのだが、肝心のマフィア組織は一網打尽に出来たのかどうかよくわからないし、被告本人が「私は有罪だ」と主張したからといって「はいそうですか」と刑務所に入ってしまうのも(少なくとも、初犯で高齢なら刑務所行きは考えにくい)、日米の司法制度の違いがあるのかもしれないが罪刑法定主義の観点からは理解しがたくスッキリしない。このような少々不可解な結末に花作りで誤魔化すといった湿っぽいラストはキレイにまとめたつもりなのかもしれないが返ってマイナスでもあった。尚、ちょうど先日一審で無罪になったにも関わらず、控訴審で「私は有罪だ」と家族の意向?によって主張した群馬で交通死亡事故を起こした被告の老人が話題になっていた事がコメントに影響している事を記しておく。このような事実を耳にすると、本当は家族というものは山田洋次や是枝が描くように「厄介なもの」であるのが真実であるようにも思える。そういう意味では家族をテーマとした作品は邦画の方が上であるように思えるが、それは単に自分が日本人だからなのかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-27 12:35:20) |
517. 南瓜とマヨネーズ
《ネタバレ》 腐れ縁を断ち切るには、愛人やったり昔の恋人と浮気したりといった荒療治?が必要という事だろうか。とはいっても良くも悪くも話はありきたりで湿っぽくて邦画的。最近はあまり耳にする事がなくなった?「邦画はキライ」「邦画は見ない」系の人が敬遠するジャンルの作品ではあるが、これが邦画のよさであるとも言えなくもなく、個人的にはキライではない。 [地上波(邦画)] 6点(2020-11-27 01:49:44) |
518. 007/スカイフォール
アクション映画というより、峠を過ぎて下り坂に向かう高齢サラリーマンの悲哀映画になってしまったような。忠誠とか信頼とか上司に裏切られたとか、007でそんなチマチマした人間くさい話は勘弁してよって感じ。同境遇の人は自分を重ね合わせてそれなりに感ずる所はあるでしょうけど。冷戦終結というより国民国家そのものが消滅しつつある現代において、サイバー時代における国家公認のスパイアクションの限界というか、結局こういう人間物語にせざるを得ないというか、007は今後どこへ向かうのか?という迷いの表れとも思える。 <追記>5年ぶりに再見。MI6不要論という自虐ネタはシリーズ継続の危機感をストレートに表現しているとも言える。随所に懐古趣味共に「新旧交代」の描写もあり、シリーズ継続への模索も感じられる。同じ長期シリーズでも『男はつらいよ』とは違い、役者を交代させながら継続する事は可能であるとは言え、時代の変化にどう対応するのかという課題は今後も継続するのだろう。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2020-11-25 11:49:39)(良:2票) |
519. アラビアのロレンス 完全版
《ネタバレ》 オリジナル版を14年前に見てから2度目。今回は時代背景を押さえた上で見たので多少理解は深まったように思う。こういう実話モノは人物への歴史的評価(英雄かペテン師か)やその後の歴史的展開(サイクスピコ協定)の影響を受けやすいので純粋に見る事は不可能であるのだが、あえてそういった事を捨象すれば砂漠の映像は確かに素晴らしいし、それにマッチする雄大なテーマ曲等により大作感は十分にある。だたし、主人公の行動の歴史的意義や是非を留保したとしても、ある意味その場の勢いで感情的に豹変する一貫性のない行動原理は共感しがたい部分はあり感動に至らない点ではある。とはいえ、ラストで部族間対立をまとめきれずさっさと逃げ出すところを見ると少なくとも「政治家」ではないし、たまたま活躍の場を与えられ戦いに明け暮れる事により自分の存在意義を確認する武闘派の承認欲求の強い人間だったのかと思う(砂漠ながら水を得た魚というか)。もちろん本人には多少の正義感はあったのだろうが、国際政治の前ではそんなものは一蹴されるわけで、歴史に翻弄されたと言えなくもない。という意味では壮大な砂漠を人生の舞台としたちっぽけなひとりの人間がそのオリジナルな生を全しようとしたドラマと考えれば映画作品としての完成度は高いように思う。その象徴として、冒頭で事故であっけなくその生が終了し、葬式において毀誉褒貶相半ばする人物として表現されている点に人生の儚さと難しさが凝縮されているようにも思える。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-25 06:22:49)(良:1票) |
520. 若草物語(1964)
《ネタバレ》 4者4様で分かりやすくキャラ分けされてはいるのだが、芦川いづみの出番が少ないのが残念。浅丘ルリ子は色気があっていいんだが、世間知らずな年下の大学生のボンボンとイキナリ結婚しちゃうのは現代的な感覚からもしてもちょっと違和感が・・・。吉永小百合はやや屈折した部分もあってメンドクサイ性格だしこの四姉妹では魅力が少々埋没してしまったかな。和泉雅子は末っ子的な天真爛漫さがよく出ているとは思う。結論としては結婚するならやはりしっかり者で現実主義の長女がいいって事に普遍性がある事が再確認できる作品ではある。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-11-25 01:30:06) |