561. アイアン・メイズ/ピッツバーグの幻想
ハリウッドで戦った村上弘明・吉田監督に敬意を表し3点はあげましょう。しかし・・・いい役者が揃っているのに、この出来。 黒澤明が如何に優秀だったかがわかる作品。 3点(2003-11-21 09:55:03) |
562. アイアン・ジャイアント
ビジュアルに抵抗は感じるものの、構成がうまく飽きずに最後まで観られる。ただし、泣けるかどうかは・・・やはり人を選ぶかな。 6点(2003-11-21 09:49:40) |
563. リング0 バースデイ
《ネタバレ》 人間・貞子を描いた点は買い。純愛と魔女狩りの組み合わせもよい。無理にホラー色を保とうとしたため、少々バランスは悪いが、映画版のシリーズ4作の中ではもっとも出来がよい。他作品との矛盾をはらみつつも、ラストの貞子の叫びは切なく胸をしめつける。 6点(2003-11-21 08:49:14) |
564. リング2
事前に続編脚本募集をしてたが、結局高橋洋がそのまま登板。しかし・・・話に統一感がなさすぎ。なんか様々なアイディアを切り貼りしただけのように思える。中田・高橋コンビが完全に勘違いしてしまっているのは、怖さの本質は何か、ということ。人間こそ恐ろしい。もっと自覚して作ってください。 1点(2003-11-21 08:43:28) |
565. リング(1998)
《ネタバレ》 『リング』が持つ怖さとはテレビから貞子が飛び出すなどという低レベルのことだったのか・・・。それはこけおどしの一つにすぎず、新聞記者という公正な立場にあるはずの男が、はじめは正攻法で呪いの解き方を探求する。しかしなすすべがないとわかると結局はほかの人々と同様に「人の命に優劣」をつけ、「他者に不幸を押しつけ」てしまう人間のもろさ・エゴにこそ、明日は我が身という恐怖を感じずにはいられない。映画は表面的にすぎる。 5点(2003-11-21 08:25:27)(良:2票) |
566. らせん
テレビドラマ版で『リング』を演出し評価を得た飯田監督が、さらに映像化が困難な原作に挑んだ野心作。しかし、結果としてはやはり全編説明という感が漂ってしまっている。それにしても、飯田監督ありきで始まった『リング』シリーズがすっかり中田秀夫監督や脚本家高橋洋で語られるようになってしまったのは皮肉な現実。 4点(2003-11-21 08:18:23)(良:1票) |
567. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 芸達者を揃え、ユーモアたっぷりにうまくまとめ上げたなぁと感じる小品。ラストが完全な違法行為であるにも関わらず、映画を観ている時には「あぁ、よかったなぁ」と素直に感動させられてしまうのは、丁寧に主人公の周辺を描いているからだろう。それにしても・・・高い平均点ですねぇ。世の中を斜に見過ぎなのかな俺は・・・。 7点(2003-11-21 08:00:18) |
568. 羊たちの沈黙
《ネタバレ》 レクター登場のシーンの緊張感は確かに素晴らしい。しかし、大きくわけて2点不満がある。1.レクターに時間を割きすぎ、バッファロービルの異常性が描けていない。あれでは「どんな奴が犯人なのか」という謎の答えになっていない。 2.クラリスの心の叫びが全く描けていない。映画だけでタイトルの意味がわかった人はどれだけいるのだろうか? 幼児期のレイプ体験が伝わらなければ事件設定・会話全て意味を失ってしまうというのに・・・。 6点(2003-11-21 07:40:05) |
569. ロッキー5/最後のドラマ
膨れあがりすぎたロッキーを原点回帰で締めようという発想はいいと思う。しかし、下にもあるようにシリーズを続けたいばかりにスタローンにロッキーの死を諦めさせた制作会社。責任もって「6」を作るようにと言いたい。もしスタローンの予定通りトミーと息子に男を教えリングで死ぬことができていたら・・・。そう考えるとやはり本作の出来には満足はできない。 5点(2003-11-21 07:28:39) |
570. ロッキー4/炎の友情
スタローン節全開なエンターテイメント大作。1と同じシリーズとは思えない程、開き直って劇画タッチに進め、『トップガン』的なサントラを取り入れ・・・お客さんを楽しませることに徹している。無意味に出てくるお手伝いロボットとポーリーの恋(?!)が邪魔に感じるか、微笑ましく感じるかで、その日の自分の機嫌がわかるバロメーターにもなっている。 8点(2003-11-21 07:20:47) |
571. ロッキー3
《ネタバレ》 ミッキーの死・アポロの友情と見所は満載・・・のはずだが、ホーガンの特別出演のあるオープニングから少々ゆるみ気味のためか高揚しない。また、チャンピオンベルトを守らせるために対戦相手を選ぶトレーナー・それに気づかぬロッキー・・・そして、ハングリーなクラバーが悪役。う~ん・・・クラバーこそ応援すべき対象のように思えるが・・・。 3点(2003-11-21 07:12:52) |
572. ロッキー2
《ネタバレ》 よくも悪くも予想通りに進む2作目。スタローンのオーソドックスな演出がはまり、うまく人情味あふれる作品に仕上がっていて好感が持てる。病院でのエイドリアンの「Win!」に突然動き出す男たちを見ると、「やっぱり男っていうのは女の手のひらで遊ばせられてるんだなぁ」と痛感してしまう。 7点(2003-11-21 07:06:09) |
573. 愛は霧のかなたに
ヒロインの壮絶な生き方には胸を打たれる。演出・演技のレベルも高い。それは間違いない。しかし、人として非難されるのを承知で本音を述べる・・・たかが動物のことになんでそんなに必死なの? 人間社会には山ほど問題がある。自分のケツを拭けない人間がゴリラを守る。そういった中途半端な動物愛護が生態系を乱してしまうのでは? クジラの異常繁殖を見るにつけ、人間はもっと人間にこそ目を向けるべきと思わざるを得ない。 5点(2003-11-21 06:48:40) |
574. トゥルーマン・ショー
《ネタバレ》 最大の見所は、E・ハリス扮するプロデューサーの主人公への目線。彼はタレントではなくむしろ息子として主人公を心配し、彼のためにショーの虚構空間を維持し保護したいと必死である。しかし、当の本人は・・・。これは思春期の親子の葛藤を描いた作品であり、ストレートに描くと泥臭くなるところをSFという味付けでさらりと交わした佳作。P・ウィアーらしく現実への皮肉を忘れないラストもいい。 9点(2003-11-21 06:37:54)(良:3票) |
575. ガタカ
A・ニコルは「虚構と現実の狭間」にとりつかれている作家である。その果てにかいま見える「自己」。D・クローネンバーグと同じような題材を扱いつつも、比較的観客を突き放さない現実的なフィールドで上手くさばいていくことができる作家。観客を喜ばす意味では利点であるが、その結果あまりに無難に、しかも結末が甘くなりすぎているのも事実。もう一段深く監督自身が自己探求した上で、次回作に臨んでほしい。真の傑作誕生の日は近いはずだ。 7点(2003-11-21 06:13:31)(良:1票) |
576. ロッキー
似たような作品は古今東西ゴロゴロしている。おまけにプロスポーツの世界に目を転じれば、これ以上の感動話はたくさんある。それでもなおこの作品の魅力が失われないのはなぜか? それはきっとキャスト・スタッフの希にみる熱意がしっかりと焼き付けられているからであろう。この先、フィルムが劣化しようともスタローンの魂は色褪せない。いや、それどころか希望が持ちにくくなった現代こそ、さらに燦然と輝いていくことだろう。これぞ不朽の名作。 10点(2003-11-21 05:53:41)(良:3票) |
577. ランボー
演技が全くできないと揶揄されるスタローン。しかし、本作を観れば、「観客に感情移入をさせる芝居」が上手いことに気づく。それでいて、ロッキーとも全く別の個性を演じ分けることに成功している。確かにデニーロ、ホフマン程の演技巧者ではないが、「スター」としての華・風格を世間に認めさせる一本。このような演技はシュワでは絶対にできない・・・今でも。 9点(2003-11-21 05:43:13)(良:2票) |
578. 愛と死の間で
実力派俳優、謎、特異な雰囲気・・・傑作になる要素は揃っている。しかし、ちょっと複雑にしすぎた感もあり、残念ながらラストまでテンションが持続しない。また明かされる真相も・・・。K・ブラナーは間違いなく知的で演技も上手いと思う。しかし、「名優」になるためにはシェークスピア作品以外にも、こういったミステリーなどの分野で名作を作らなければいけないだろう。 4点(2003-11-20 22:18:48) |
579. グレムリン
J・ダンテらしい懐古主義的ホラー。当時の最新技術が使われたギズモは生き物らしいリアルさもあり、なかなかのもの。ビデオで後に観たのだが、できれば子供の時に観たかった。 5点(2003-11-20 22:00:11) |
580. グレムリン2/新・種・誕・生
映画の出来から言えば2点位のものだろう。しかし、続編は正攻法ではあたらないと考えたのか、J・ダンテが同窓会のノリでワイワイと楽しんで作っているのが伝わり、なぜか頬がゆるみっぱなしだった。そのためか、ギズモの造形も前作よりも可愛らしさを強調してあり、スタローンに憧れるギズモは抱きしめてしまいたいほどである。 7点(2003-11-20 21:54:37) |