Menu
 > レビュワー
 > 由布 さんの口コミ一覧。3ページ目
由布さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 163
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123456789
投稿日付順123456789
変更日付順123456789
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  恋愛適齢期 《ネタバレ》 
やはりジャック・ニコルソンは達者だなぁ。っつうか、あの年になって円熟味のある演技が出来なければ、そもそもベテランとして生き残ってるわけないし、観客が呼べる俳優なわけないんだけどさ。ニコルソンの達者な演技を見るだけでも甲斐はある一作だけど、若手と中堅も、上手く噛み合っていて、役者の演技バランスはとても心地よい作品だった。ただ、やっぱり、どうしても、エリカが作品を書き上げるシーンだけは抵抗があって、こんな状態で作品は書けないと、何度見ても白けてしまうんだな。もっとも、エリカは才能ある脚本家だから、それもありなのかもね。本作のキアヌは、演技にゆとりがあったね。柔らかいコットンの手触りって感じだった。役柄もあるかもしれないけど、でも、命のかかわる病に対する医師という役を演じる心のゆとりが出来たように感じられた。ラストは、いかにもアメリカのファミリー物って感じだけど、本作は、結局、「熟年の女だって、小娘みたいな恋をしたいし、小娘みたいに泣き喚きたいのよ」っていうことですから、こんなものでしょう。ただ、私はキアヌ贔屓のせいか、どうしても「ラジオタウンで恋をして」のリメイク版に感じられてならないんだけどね。
8点(2004-04-02 00:23:08)
42.  ギフト(2000)
本作を引っ張ってくれているのは、リーブス演じるドニーとリビシ演じるバディの、極端な性格の男二人。この二人がいなかったら、物語はとてつもなく退屈だったろうなぁ。キニアもブランシェットも、もう少し底を見せてくれるかと思っていたら、クライマックスに至るまで退屈な教師&疲れたおばさんのままだったのに、ガッカリ。物語も、無理に霊的心理的ホラーにするくらいなら、ミステリー仕立てのスリラーにした方がよかったような気がする。幽霊落ちにするにしても、もう少しやりようはあったろうに。そのせいか、妙に脱力した印象が残ってしまった。でも、リーブスとリビシは十分見せてくれたし、その牽引力に8点。
8点(2004-03-21 21:08:00)
43.  ドライビング Miss デイジー 《ネタバレ》 
M・フリーマンの出世作だし、ずっと見たかったけど、なんとなく手がでなくて、やっと見たって感じだけど、ある意味、正解。10年前、もしかしたら5年前でも、「何これ。淡々とし過ぎてるし、せっかく出した社会問題も流してるし、つまんない映画」で、片付けてたかも。でも、普通に暮らしてる人の視点って、こんなものですね。社会問題を無視してるわけじゃないけど、でも、先ず自分の生活と価値基準があって、それが安定して初めて、社会問題にも目が行く。本作は、淡々と流れながら、凄い科白が一杯ある。一杯あり過ぎて、短く纏めるのはとても無理なくらい。なのに、物語は無理なく淡々と流れていく。素晴らしい構成です。けど、途中で世代格差を現す息子の嫁が消えてしまうのよね。まあ、極端な嫁だったし、介護をするしないで揉めても、後味が悪くなるだけだろうけど・・。「恐ろしいのは善良な人々の恐怖と無関心です」というキング牧師のスピーチを聞いていた時のデイジーの表情が印象的でした。
8点(2004-02-15 01:25:20)
44.  ラジオタウンで恋をして
古き良き時代のノスタルジックな雰囲気を、実はキアヌそのものが出しているのよね。そんでもって、ほんとに初々しくてさ。あんなに真摯な目で迫られたら、「Yes」って言っちゃう。ラジオ・ドラマに煽られるように、銃を握り締めて心理的に追い込まれていくキアヌは、なかなかなもの。芸術は爆発だぁ!!みたいなノリの親父を、ピーター・フォークが演じていて、彼の七変化もなかなかなもの。メイドさん姿が笑える。ラストは出来過ぎ?とも思えるけど、キアヌ=マーティンがフォーク=ペドロを見送る時に見た幻影が、若者の成功を暗示してるのね。軽ぅく見られるんだけど、実は作品作りとは何ぞやって映画なんですね。
8点(2003-12-31 21:11:04)
45.  タイタニック(1997)
公開された頃は、あまりにも騒がれ過ぎてて、白けたせいか、反抗的な気分でしか見られなかった。バカップルのいちゃつきはいいから、早く沈めよ、いつ沈むんだよと、そんな気分でしか見ることが出来なかった本作も、久し振りに、冷静になって見ると、レオ君は、ちょっとこまっしゃくれた若者を、素直に演じていたんだなぁと、素直に見ることが出来た。ケイト・ウィンスレットとのカップル・バランスは確かに悪いんだけど、儚い思い出を抱いて、新天地で逞しく生きるだろうローズの人生を思えば、これくらいの逞しさは必要なのかも。ちゃんと通して見ると、今更ながらに、いい作品だったんだなぁ思った。
8点(2003-11-27 23:47:49)
46.  リプレイスメント 《ネタバレ》 
「ハードボール」は、負け犬と開き直ってる男が自分と格闘してる役で、本作は、それすら通り越してすっかり諦めちゃってる役。そんな諦観を、キアヌはシンプルに表現してたなぁ。でもって、初めは罵られても、車引っ繰り返されても、苦笑いもしなかったキアヌ=ファルコが、だんだん苛立ちを募らせていく経過が、とてもいい。酒場で大爆発はスッとした。個人的には、元相撲取りのキャラはやり過ぎって感じで好きじゃないんですけど、リス・エヴァンズは、さすがにいい味出すなぁ。ただ、実話を元にしてるだけに、ファルコは結局、元の生活に戻っちゃうのかなぁと、ラストは不完全燃焼。嘘でもいいから、復帰して欲しかった。でも、アメフトは全く分からない私でも、十分に楽しめた。キアヌはシリアス部分を一身に背負ってストーリーを底上げしてるなぁって感じたけど、やっぱりラジー賞ノミネート。何故なんだ!?
8点(2003-09-27 22:54:59)(良:1票)
47.  チェーン・リアクション(1996) 《ネタバレ》 
エディ・カサノビッチ。姓からすると、亡命ユーゴ人か、ユーゴ移民。本作が作られた当時は、ボスニア紛争が泥沼化し、コソヴォ紛争へと拡大化しつつある時期で、この紛争の核が西側諸国も絡んでのコソヴォの豊富な資源の利権争奪戦だということを考えると、政治的にちょっと怖い映画だったりするんだけど、その辺をなぁなぁに・・・、治めざるを得なかったんだろうな。だから背景のいい加減さは、「デビル」といい勝負。製作過程すら、「デビル」といい勝負。本作のキアヌは、そんなに見苦しい? そんなに太ってるかなぁ。そりゃ、「リトル・ブッダ」や「マトリックス」に比べればねぇ。でも、本作のキアヌは、これでいいと思う。っつうか、実験バカのメカ・オタクが、何が何だか分からないうちに巻きこまれて逃亡劇を繰り広げる話なんだから、いかにも引き締まった強そうな奴じゃあ、その方が却って興醒めのような気がするし。もっとムサくて、不精髭あっても良かったとさえ思うんだけどなぁ。話的には好き。緊迫感も、それなりにあるし。政治的な嫌らしさも、まあ、ちょっとは入ってるし。エディとリリィが、簡単に男女の関係にならなかったのも、爽やかでいい。でも、モーガン・フリーマンの金持ち役は、似合ってねぇ。でも、結局、悪者じゃあないんだよな。それにしても、この映画、今のネオコンの人達にこそ見せたい。けど、「我々の敵は軍事国家ばかりではありません」ってとこに、感銘するんだろな。
8点(2003-09-20 22:19:15)
48.  ディアボロス/悪魔の扉 《ネタバレ》 
何度見ても、やっぱり「笑うセールスマン」を思い出すなぁ。人間やっぱり、辛い思いより楽しい思いの方がいいし、日々の食費を切り詰めるより、余裕のある暮らしの方がいいに決まっているもんなぁ。隣りの芝生より綺麗な芝生を欲しがるのは虚栄かもしれないけど、そういう欲があるから向上心もあるわけで、そういうところに付け込まれたら、人間、ひとたまりもありませんって。確かに、人が作り出した悪魔そのものかもね。「ノイズ」もそうだけど、セロンは、こういう、だんだん正気を失っていく役が上手い。それに、本作のキアヌの存在感は、凄い。この二人のラブラブぶりは、いっそ微笑ましいくらい。それだけに、メアが死ぬシークエンスは、思わず固まってしまった。「It’s time」と言ってケヴィンが自殺する時のキアヌの表情は、魅入ってしまう。落ちは・・・、クライマックスでのミルトンとのやり取りの中で「地元の新聞記者」の話題まで出てるだけに、ちょっと浅はかだな。でも、「虚栄は私の好きな罪だ」って言って、ニシャッと笑うパチーノの顔は、ラストのラストで初めて悪魔が正体を現したって感じがよく出てる。個人的には、ケヴィンのお母さん役の人の、味わいがいいな。なんだかんだいって、お母さんっ子なケヴィンの雰囲気も出てるし。気分の良い映画ではないけど、あそこまで色気に頼らなくても良いような気がするけど、キアヌの迫真の演技が見られて満足。
8点(2003-08-30 00:35:08)
49.  リトル・ブッダ
ベルトルッチ監督のアジア観や宗教観はともかく、見終わったあとの感想は、「これって、欧米の人が見て、分かるんかな?」だった。理解とかいうんじゃなくて、感覚として共感なり共鳴なりとか、出来るんかな? まあ、アメリカで受けなかった理由は、分かったけど。でも、日本の風土に育っていても、さて、どうか。輪廻転生や、色即是空、空即是色の意味、中道の在り方、海に還り、空に還り、大地へと還る理とか。勿論、分かったような気になるだけで、本質なんか分からないけど、これって、今風に言えば、マトリックスの世界だよなぁ。マトリックスも、器と魂の中道を求める話だし。ネオも、救世主というよりは、求道者という感じだし。そういう風に見れば、本作も分かり易いかもしれない。たど、映画的には、もっと、こう、人生の岐路に立った父親の方の魂の救いみたいな感じを強調すれば、もう少しは一般受けしたかもしれないな。それにしても、キアヌの、モナリザの微笑は、御見事。モナリザの微笑は、見る人によって、慈愛に満ち、癒しにも見えるけど、逆に、人によっては、軽蔑され、見下されているようにも見えるんだそうだけど、つまりアルカイック・スマイルなんだよね。ガリガリに痩せて、ボーボーの髭面、ボロボロの衣装でも、川に入った時の解き放たれた表情といい、本作のキアヌは、本当に美しいです。物語としては、6点なんだけど、キアヌのアルカイック・スマイルにプラス2点。
8点(2003-08-15 23:33:25)
50.  JM 《ネタバレ》 
作品の出来や興行収入や批評家受けはとにかく悪かった作品だったけど(何しろ「スピード」の後だけに)、改めて見ると、キアヌは本作の主人公を演じるのを、きっと楽しんだんだろうなぁと、しみじみ思う(さわやか青年役の間っこなだけに)。何せ、唯我独尊、縦横無尽の嵐みたいな男だものね、ジョニーってばさ。ある意味、最後まで縦横無尽な唯我独尊男だったし。ま、当時は、それが嫌がられたんでしょうけどね(だって「スピード」の後だし)。でも、本作のキアヌは、何気に凄い演技をしていたりする。ヘブンに着いて発作起こした時の白め剥いた顔は、かなり怖い。ついでに、ヒロインと妙にベタベタにならないけど、「そう、そこでキスよね」ってところで、きっちりしてくれる自然さがいいな。着眼点はいいのに、ストーリーが変に間延びしているのは、タケシ演じるヤクザの使い方が徹底してないせいだなぁ。今作れば、もっと違う使い方をされるんだろうけど、本当に残念な使い方だった。ところで、本作がマトリックスに似てるのは、サイバーパンクなだけでしたね。精神世界は全然別物だったのね。
8点(2003-07-22 12:26:55)
51.  エビータ(1996)
歴史物の重厚さを失わずにコミカルに描き、コミカルに描きながらも、人生の重さをきちんと表現していた。しかも、殆ど全編、ミュージカルで進めていったところが凄い。一人の女としてのエビータを、マドンナが気負うでもなく、とても素直に演じてるし、何より、綺麗。それにしても、バンデラスが、渋い。生歌ですか。いい声ですねぇ。思わず、サントラが欲しくなった。史実物としても、そんなに悪くはないと思う。
8点(2003-07-05 23:45:03)
52.  マイ・プライベート・アイダホ
本作は、良くも悪くも、キアヌ・ファンとリバー・ファンにとっては、未だに衝撃的な作品であり、キアヌとリバーの、以降の行く末まで写してしまったような一作だった。リバーの繊細な演技は、本人が脚本を書き直す程の入れ込み具合からも分かるとおり、硬質さの残るキアヌの演技とは比較にならないものだけど、そのせいで、リバーは永遠の少年のイメージを強くしてしまったように思う。対してキアヌは、敢えて硬質で計算高い役柄に挑んだおかげで、少年のイメージからの脱皮に成功したように思える。当時、リバーは役柄に嵌って絶賛され、キアヌはその硬質さを酷評されたというけど、年齢の過渡期にある役者の、役柄選びのシビアさが見える作品のようだ。でも、キアヌの出演作の中では、本作のスコットのキアヌの声が、一番セクシーなんですけどね。
8点(2003-07-05 22:04:46)
53.  マトリックス リローデッド
これは身に覚えがあるからこそだけど、物語(特に読みきり小説や時間枠の決まっている映画等)を作るうえで絶対にやってはいけないことがある。自分の世界観の独走(押し付けとも言う)と、キャラの詰め込み過ぎ。確かに、3作の中では最も深いけど、正直なとこ、映画館で見終わった瞬間に、これは失敗だなと思った。「だから何なのよ」と、思ってしまう。何より最悪なのは、主役不在になっていること。本作は、これらを同時にやってしまったんだな。監督か製作側かは分からないけど、1作目で世界観と映像技術を賞賛されて、映画の本質を誤解してしまったらしい。脇キャラがどんなに活躍して目立とうとも、観客は結局、主役に感情移入して物語に没頭していくものなのに、本作のネオは、まるっきりアクションの添え物になってしまっている。無論、見せ場はないわけではない。ハーマン評議員との会話シーンや、オラクルとの会話等・・。でも、それらの全てが、舞台でだってあまりお目にかからないほど、殆ど立ち位置から動かない、あるいは座ったままで動きが殆どない状態を強いられていては、直後のアクションが派手なだけに印象に残らないし、もはや役者が気の毒としか言い様がない。そう思うと、やっぱり、何度見ても、カー・アクションに時間を割くくらいなら、ザイオンでのネオの孤絶感を掘り下げて欲しかった。ついでにトリン。もう少し描写のしようはなかったのかなぁ。リンクを思うジーが出てきた分、トリンって、ネオを愛してるの?それとも救世主だから愛してるだけ?って思ってしまって、この不快感はレボまで引き摺ってしまう。ネオが笑っちゃうくらいチェリー・ボーイしてるから、余計、不快だ。構成のせいか、キャリアの差か、個性のせいか。チェリー・ボーイ・ネオは、キアヌの持ち味でもある滲み出るような人恋しさの賜物だし、キアヌのアクション・シークエンスも、センチネルスを止めた危機迫る表情も、絶品だったんだけどなぁ。とにかく、よく考えさせてくれる作品だけど、作り手側のミスというか、独り善がりが目立ち過ぎ。
8点(2003-06-30 01:00:59)
54.  レザボア・ドッグス 《ネタバレ》 
暴力的だの過激だのという風評を聞いていたので、観る前は、それなりの覚悟をしていたのだが、実際には、犯罪捜査の心理スリラーという展開で、私にはいい意味で裏切られた作品。確かに銃撃戦はあるし、警官をいたぶるシーンもあるんだけど、全般としては、下手に転ぶと地味っていうくらい抑えの効いた出来に仕上がってるのに、何故、暴力的で過激だという評価が出るんだろ? 男臭い映画のはずなのに、俳優陣の個性と演技、洒脱な演出のおかげで、すっげぇカッコイイ作品になってる。ブラック・スーツの男達が集団で歩くシーンは、最高。でも、ラストで、三人が撃ち合って、三人共倒れっていうのは、そうしないと終幕しないのは分かるけど、なんだか御約束っぽくて、ちょっと引いた。それでも、こういう映画は好きだなぁ。結局、最後まで中立、蚊帳の外にいたピンクの棚ボタだったんだな。
8点(2003-06-26 14:39:12)
55.  ムッソリーニとお茶を
こんなにレビューが少ないなんて、意外だった。タイトルで引いてしまうのかなぁ。良質な好い作品だと思うんだけどなぁ。パワフルなおばちゃま達がパワフルに作品を引っ張る、コメディ・タッチな映画ではあるけど、それがまたイタリアっぽくって良い。「イタリア的な、あまりにイタリア的な」って感じは、とても良く出ていると思う。主人公は英国婦人達ではあるんだけどね。その女優陣の円熟した演技は、ほんとに素敵だった。時間の経過が早過ぎるのが難だけど、フィレンツェの名所・名跡を盛り込んだ映像は、一見の価値はあると思う。
8点(2003-06-09 17:47:33)
56.  リバー・ランズ・スルー・イット
光と緑と水を、澄んだ空気で丁寧に丁寧に織り上げたような一作。自然の色を、ここまで綺麗に撮ることが出来るんだなぁ。そして、ブラッド・ピットを最も美しく撮った作品。兄の「この世を超越した芸術品のようだった」と、父の「あの子は美しかった」の言葉に帰結するためとはいえ、マジで綺麗。それも、手を加えた造形美ではなくて、風景に溶ける自然な美しさは、ピット自身の持つ魅力もさることながら、当時まだ無名に近かったピットを起用したレッドフォードの目と、その瞬間を切り取った撮影スタッフの手腕は凄い。若くして亡くなった弟への懐古と故郷への想いを綴った、兄の原風景的な叙情を、変に荒れさせることなく、それは綺麗に、それは見事に描き出している。突っ込んで言えば、女はやっぱ、安定がいいかぁ、てか? いえ、それでもやっぱり、ポールが可愛い。
8点(2003-05-18 22:29:28)
57.  フル・モンティ
子供っていうのは、親がどんな職で金を稼いでいるかではなくて、どんな姿勢の生き方をしているのかを見ているんだよね。何より、子供に対する真摯さ。そして、妻と夫。職を失ったことを言えなかった夫と、職を失った夫を見守る妻。ブラックなテーマをユーモアに描ける辺りは、さすが英国映画。ダンスの練習中に、「なんだ、オフサイド・トラップか」で揃っちゃう辺りも、英国。欧州の、金欠のサッカー・クラブが、ストリップ・ショーをしてカンパを募る話をたまに聞くので、ストリップ・ネタは、さほど違和感はなかったかな。ゲイは・・・。英国はさすがに、オランダとか北欧の国と違って、まだ同性婚は合法じゃないよね。
8点(2003-04-23 23:20:35)
58.  メメント
とにかく最後まで目を離せなかった。それこそ記憶の再生と再構築で、主人公のジレンマと同じ気分になる。それに慣れていくと、メモに残した事実に頼り、のめり込んでいくしかなくなる主人公の一種狂気じみたものが怖くなってくる。誰が敵で誰が味方か。事実は真実ではないけれど、主人公が信じていた真実すら曖昧になって、メモだけが「真実」になってしまう狂気が凄い。ストーリーとしては単純なんだけど、ドラマに喜怒哀楽する話ではないし、真実を追求する暴き物でもないので、妻殺しの犯人を追う記憶障害者のお涙頂戴物だと思って観ると、しっぺ返しを食う怖い一作だった。
8点(2003-04-03 22:39:38)
59.  幸福の黄色いハンカチ
分かってるんだよね。さあ、泣け! さあ、感動しろ! っていう系統の映画だっていうのはさ。展開だって、思わず砂を吐きそうになるうざったさは、山田洋次監督の十八番じゃない?ってことはさ。それでも、しっかり感動してしまうあたり、やっぱり日本人。倍賞千恵子の光枝なら、貧しさの中で老いていっても、「永遠は長すぎたわ」なんて科白は絶対言わないなぁと、信じちゃうところが倍賞の味わい。桃井かおりのパッとしないダサさの味より、武田鉄矢の必死さが滑稽でいいなぁ。
8点(2003-02-28 22:54:19)
60.  ジャッカルの日
アリステア・マクリーン作品がそうであるように、フォーサイス作品も、原作を超える映画は難しいと感じさせた一作であるが、フォーサイス作品は、「オデッサ・ファイル」や「戦争の犬たち」でも、全般、原作に忠実に描かれている。と、いうのは置いといて、とにかくエドワード・フォックスが、いい。石坂浩二の次に、個人的に惚れた役者さんである。クールでスウィート、ナーバスでタフ。勿論、ハンサム君だ。そして、初めて、人種的習慣の違いというものを知った作品でもあって、ヨーロッパ人でも、色々あるんだなぁと、初めて知った作品だった。
8点(2003-01-23 23:12:39)
000.00%
100.00%
231.84%
363.68%
4127.36%
51710.43%
63219.63%
72615.95%
83923.93%
9137.98%
10159.20%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS