41. 地獄への道
《ネタバレ》 リマスターされているのか、映像がとてもきれいなことにびっくりした。古い映画を観ているという雰囲気が薄まるからなのか、味がないとも思えた。 ストーリーは高倉健のヤクザ映画を連想してしまった。「腕っぷしに自信のある正義感ある青年が、ふとしたきっかけで転落していく」というような共通点を感じる。 この題材は 描き方によって、肩入れできるヒーローものにもなれば、ピカレスクものにも出来る。ジェシー・ジェイムズを描くなら、後者の方が正解じゃないかなあと思い、この点数。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-31 14:24:56) |
42. ラスト・ムービースター
『ロンゲスト・ヤード』『トランザム7000』などのヒット出演作もあるバート・レイノルズの自伝っぽい面もある作品。 自虐的なネタも含め コメディ要素もあるが、思い出の地を巡るにつれ 自身の気持ちに整理を付けていくような 落ち着いた展開になっていく。若い人には響きにくいかなあと思われる内容で、人生の折返しを過ぎた 私のような人間が淡々と見るのにあっているような映画。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-30 16:24:24) |
43. 禁断の惑星
65年も前の作品なので、やっぱりセットのあらに目が行ってしまうが、当時としては相当頑張っているとは感じる。でも直前に秀逸な設定の「ウエストワールド」を観てしまったので、余計気になってしまった。例えば ロボットでなく、人間そっくりのアンドロイドという設定にすれば、俳優をそのまま自然に使える。 あれを爆破できちゃうっていうのは、エゴの塊だよなあ。人類を代表して恥をさらさなくても と思ってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-14 08:51:01) |
44. ウエストワールド
《ネタバレ》 これが約50年前の作品なんて信じられないぐらい素晴らしい映画。なんならIT/AI技術が発達した今観たほうが、より深く考えさせられるとさえ言える。そんな映画はあまり思いつかない。 発達したとは言っても、未だに使用者はおろか開発者・管理者さえ、IT/AIを思い通りに動かせないことも多いのは 多くの人が実感していると思う。自律ロボットやシンギュラリティを超えたAIの危険性を、分かりやすく示してくれている。 生身の人間より強い快感をもたらすセックスボットは必ず出てくるだろうし、暴力衝動のはけ口・警察/軍人の訓練相手としての戦闘ボットも出てくるだろう。細部の違いはあれど、時代はこの映画で描かれている方向に向かっていると強く思う。 そして過去を模倣した娯楽施設という設定が秀逸。この設定のおかげで、現在見ても違和感のない映像になっている。他の作品のように 頑張って未来世界を描こうとすると、年数が経った時 どうしても的はずれな部分が目立ってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-03-09 22:56:57)(良:3票) |
45. ある日どこかで
《ネタバレ》 白馬の王子様を夢見る少女向けって感じでしょうか。おっさんにはキツイ内容だったけど、ヒロインが美人だったので なんとか最後まで観られた感じ。 コインが原因で戻っちゃったのに、そのコインを握ったまま戻ろうとする?? [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-15 15:01:06) |
46. チャイナタウン
《ネタバレ》 古い映画のわりに展開が予想できず、最後まで面白く観られた。オチは現代ではよくあるかも知れないが、当時は目新しかったかも。「チャイナタウン、怠け者の町」ってセリフは今ならアウトっぽいなあ。 ニコルソンもダナウェイも貫禄の演技で楽しませてくれました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-09 15:24:48)(良:1票) |
47. ゾンビ/ディレクターズカット完全版
この後、それこそゾンビそのもののように湧き出てくるゾンビ映画の原点だと考えると、感慨深く観られる。 ストーリー展開は それほど洗練されてるようにも思えないが、やはり核となるプロットが天才的な発明だったと言わざるを得ない。逆に、この映画が完全ではなかったために、プロットだけもらって類似作品を作ろう という動機を多くの監督に与えた、と言えるのかも知れない。 絶対的多数がゾンビになった場合 残された人間はちょっと食われて彼らの仲間になった方が楽なのか、最後まで抵抗して彼らを大量駆逐しなければならないのか。後者が本当に当たり前のことなのか、ちょっと考えてしまった。 エンドロール曲の締まりの無さにも表れているように、観客を怖がらせようという意図はあまり感じられず、不条理な世界に陥った時の「もうどうでもいいや」感を出そうとしてたのかなあと思ったりも。 点数は歴史的価値・影響力込み。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-02-09 14:57:09) |
48. ムトゥ/踊るマハラジャ
ミュージカル映画にアレルギーがある私でも楽しく見られる理由は、テーマ性の無さ・バカバカしさなのかなあと思う。洋物のミュージカル映画を見ていると かっこよさとかスタイリッシュさを出そうとしているように見えるのだが、本題のテーマと関係ないじゃん と冷めてしまう。 対して、この映画はテーマなんて ほぼ無いに等しくて、ひたすら踊って、女を取り合って、喧嘩してるだけである。しいて言えば「かっこよくパワフルに生きていこうぜ」みたいなのがテーマのように思えるので、踊ることが理にかなっているように思われる。 「映画には2種類ある。インド映画とそれ以外だ」って言葉を思い出した・・・ってか本当にそんな言葉あるか? [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-25 09:12:41)(良:1票) |
49. 海よりもまだ深く
部分部分で印象的なところもあるけど、全体的なトーンがちょっとゆるい。 他の監督の作品なら、「あーそんな感じなのね」で終わると思うけど、是枝監督にはもっと深いテーマの作品を期待してしまう。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-01-12 08:59:19) |
50. 天気の子
うーん。ちょっと何が言いたいのか分からなかった。窓開けるまで浸水してないとかありえない描写も乗れない原因。 一番疑問なのはストーリーは突拍子もないのに、アニメ自体はリアル感を出していること。そのギャップを楽しめってこと? 写真をトレースしたほうが楽だからって理由だったら、しょうもない。リアルに寄ったアニメはAIが簡単に侵食できるエリアで、将来性がない。 [地上波(邦画)] 5点(2021-01-09 16:02:43) |
51. パラサイト 半地下の家族
《ネタバレ》 いやはや、すごい映画だ。同じ韓国映画の「アジョシ」を観たときも感じたけれど、韓国の監督はこういう貧困の描写がうまいなあと思う。 貧者が富豪に一泡吹かせるっていうのはカタルシスを感じる人も多いだろうから、貧富の差が激しい韓国のみならず 海外でも評価されたのがうなづける。 ソン・ガンホは「タクシー運転手 約束は海を越えて」の時もいい演技だなと思っていたけれど、本作でも感情を押し込めたような表情がすごかった。 (蛇足だけれど、あの後地下に住むのは無理だわ。ドイツ人一家の家政婦は味方じゃないんだから、冷蔵庫の中身が減ってりゃ気づくでしょ。) [地上波(吹替)] 9点(2021-01-09 15:47:02) |
52. 海外特派員
2度目の視聴のはずなのだが 最序盤以外をキレイに忘れていて、何度も同じ映画を初見かのように味わえる自分のアフォさを愛おしく感じた。 あ、レビュー書こうとしたらまた内容忘れた。多分7点ぐらいだったと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-30 07:15:07) |
53. パディントン2
《ネタバレ》 色々アンバランスなようで、意外とバランスをうまく取った映画だったのかなという印象。 子供向けかと思ったけど、大人も一応観られる感じ。途中アクション映画?のような変調もあるけど、飽きさせないという面ではアリかと思えた。 一番印象的だったのはクマの造形。原作が漫画だった場合、邦画なんかだと可愛い方に寄せちゃう気がする。本作は逆にリアルの方に寄せていて、「人間のような言動をするクマが、人間社会に普通に受け入れられている」という設定に合っていると思う。 クマが監獄のボスを慇懃無礼に煽るような場面も面白かった。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-12-30 07:08:00) |
54. 半世界
つまらなくはないけど、特に感動もしなかったし、面白みもなかったかな。前の方もおっしゃってますが、深そうで深くなさそう。思わせぶりなだけ、みたいな。 出演者の中にお目当ての人がいないような場合は、あまりオススメできない。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-12-25 20:58:01) |
55. フォーカス(2015)
深みはないけど、とりあえず最後まで飽きずには観られた。 ウィル・スミスはミスキャストな気がする。影を持つ役があまり似合わない。 [地上波(吹替)] 6点(2020-12-21 18:56:52) |
56. 砂漠の鬼将軍
戦後6年しか経ってないのに、敵将を褒めるような内容の原作&映画をよく作ったなあと思う。 歴史的価値はありそうだけど、ストーリー的にはあまり面白みは無かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-16 22:44:54) |
57. ミッション:8ミニッツ
《ネタバレ》 面白く最後まで観られた。でも技術・運用面に納得感が低かったので7点。 対象は軍人から事前に希望者募る方が自然じゃないだろうか? まあ やりたい方向性と違うから、こういう脚本設定になったんだろうとは思うけど。 [地上波(吹替)] 7点(2020-12-14 11:35:10) |
58. 女囚701号 さそり
ポルノとしては見にくい作品だと思う。前衛的な表現もそこかしこに見られて、飽きずに鑑賞できる。 脚本はあまり洗練されていないようにも思うけど、パワーで押し切れている感じ。 それにしても梶芽衣子さんのメジカラは女優史の中でもトップクラスなのではないだろうか。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-12-07 10:42:18) |
59. 家へ帰ろう
《ネタバレ》 おじいさんで判断力が鈍ってるってことなのかも知れないけど、旅慣れてもいないのに旅行当日にチケット取るとか、最初っからイタリア経由にすればいいのに、ドイツ通るチケット取った後で 駄々こねるとか、あまり応援する気になれない。 もうちょっとアクシデント的なことがあって仕方なくとかじゃないと納得感が無い。ドイツ人女性とのエピソード盛り込みたかっただけでしょ、とか邪推しちゃう。 まあテーマがテーマだけに、低評価付けにくいんだけどさ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-01 18:45:40) |
60. 運び屋
《ネタバレ》 自分が見たイーストウッド作品の中では最低かな。運び屋前も運び屋になってからも ただのクズにしか見えない。なので家族と和解して、刑務所でも案外幸せに過ごしていそうなラストにかなり違和感がある。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-27 17:31:45) |