41. グラン・トリノ
《ネタバレ》 頑固で有色人種に対して人種差別的な発言もするじいさんが、東洋人の隣人のトラブルに巻き込まれていくうちに、隣人のために行動するようになる様子がとても自然に描かれている。 愛車のグラン・トリノを眺めながら満足そうにビールを飲む姿、庭でタオのデートにグラン・トリノを貸す約束をするところ、イタリア人の床屋のところに男修行に行くところなどいいシーンがいろいろありました。 タオがもっと魅力的な青年に描かれていたらより説得力があったと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-16 21:30:16) |
42. トランスフォーマー/リベンジ
《ネタバレ》 CGがとにかく良かった。 CGキャラクターのロボットたちと、人間の間にまったく違和感無し。 ストーリーは1の方がよかったかな。 説明が要らない分、2では、もっとテンポよく進められたと思う。 CGの迫力と、じいさんロボットの活躍に7点。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-09 17:03:19) |
43. アリス・イン・ワンダーランド
《ネタバレ》 3D版をIMAXで観ました。 3Dは眼鏡をかけなくてはいけないので、眼鏡のサイズが合わないとつらいですね。 アリス役の子、ミア・ワシコウスカは、常に額に縦じわが走っていて、笑顔が少ないのが残念。 顔は大人びているのに全身を写すと仕草などに子供っぽさがあり、アンバランスな感じ。 顔がなんか誰かに似てるなぁと思っていたら、ケイト・ブランシェットでした。 ティム・バートンの作る多彩な世界はさすが。 ストーリーもディズニーなので、子供にも分かりやすく、かつ若干のバートン風味が効いていていい感じです。 特に女王姉妹の対立。美人で優秀な白のミラーナと、頭でっかちで傲慢な赤のイラスベス。 白の女王がもちろん善なんですが、ミラーナの方が自分が善となるように分かった上で、赤の女王を破滅においやっているようで、赤の女王がほんのほんの一瞬だけ可哀想になるあたりが、バートン風味だなぁと思って楽しめました。 [映画館(字幕)] 7点(2010-04-25 21:56:49) |
44. トランスフォーマー
《ネタバレ》 子供のころアニメで見ていたトランスフォーマー、楽しく見れました。 サム役のシャイア・ラブーフと、ミカエラ役のミーガン・フォックスもフレッシュで、特にシャイア・ラブーフのさえない田舎の少年っぽい感じが笑えました。 サイバトロンとデストロンの変身と戦闘シーンは迫力がありました。 ただ、めまぐるしい戦闘シーンでは、どっちがどっちか分からなくなることもしばしばだったので、もっと顕著にサイバトロンは有彩色、デストロンは無彩色みたいに色分けがくっきりされてればよかったのになぁと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-03 01:18:44)(良:1票) |
45. Dr.パルナサスの鏡
《ネタバレ》 テリー・ギリアム監督の作品として、脳内のファンタジーという点で「バロン」を思い出しました。 独特の世界観で不思議な面白さですね。 撮影中に主要なキャラクターのヒース・レジャーが急死してしまい暗礁に乗りかけたこの作品ですが、現実世界の撮影までは終わっていたため、鏡の世界(=Dr.パルナサスの脳内の空想世界)ではヒースが演じていたトニーは、相手の願望によって姿が変わるというアイディアを脚本に加えました。 鏡の世界のトニー役に、ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウの3人を起用しています。 3人の起用がうまくはまっています。ただ、何も全員オールバックにしなくてもいいのに。ジュード・ロウとヒース・レジャーの区別が最初つきませんでした。 脚本的には違和感無くみれました。 私は面白く見れましたが、人によって好みが分かれる映画だと思います。 クセのある映画が好きな人にオススメです。 [映画館(字幕)] 7点(2010-01-23 22:49:59) |
46. ウォンテッド(2008)
《ネタバレ》 ダメな会社員かと思ったら実はスーパーな能力を持っている人間だったという展開がマトリックスⅠをほうふつさせる。こういうありがちな展開は好き。 独特のストップモーションで回り込みながらの映像も好き。 ストーリーもおおむね悪くないです。 機織りの預言に信憑性を持たせるようなエピソードを追加すれば良かったかな。 列車に関しては、あんなに大惨事にしなくてもと思ってしまう。 あれじゃ大量殺人じゃないですか。暗殺の範囲を超えてますね。 全般的な印象はクールでちょっとバカっぽくてハチャメチャで楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-01-10 02:16:36) |
47. P.S. アイラヴユー
《ネタバレ》 ジェリーが割と序盤に亡くなってしまうのがショックですね。 死んでからの手紙とか現実だったら、ちょっと怖い。 立ち直ってない態で手紙は書いているのにもしホリーがすぐ立ち直ってたらとか思わなかったのかな。 ホリーのお母さんに立ち直ってない場合は、こっちの手紙で、立ち直ってる場合はこっちの手紙で、とか説明してたんかなと思うとちょっとおかしい。 俺が同じように死んだらうちの奥さんがどうするか、ちょっと想像つかない。 今奥さんに聞いてみたけど、想像つかないそうです。 旦那さんの死を乗り越えてっていうのがテーマだから、底抜けにハッピーな話にはなりえないけど、周りの友達とか、家族とかに支えられて最終的に前向きな話になっているところが好感が持てました。 悲しい中にも、笑いがあり、パートナーのことをちょっと考える時間を持つ、そんな映画でした。 [DVD(字幕)] 7点(2009-11-23 18:27:58) |
48. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 夢、誇り、尊厳死について考えさせられた。 犯罪者になるし、心にも血の十字架を背負うことがわかっている上でイーストウッドの取った行動は半分だけ理解できた。 最後彼女ともっととっぷり話し込むか、彼女の意思を確かめる時間は欲しかった。 この作品を観た後で、家族と尊厳死について話すことができて良かった。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-06 22:37:27) |
49. ブロークバック・マウンテン
《ネタバレ》 ブロークバックマウンテンで、「ひゃー」と思ったシーンが、山の中でテントで二人がはじめて一つになったシーンと、4年ぶりに会って家の裏でキスし合ってるところを奥さんに見られたシーン。 見終わって冷静になると、男同士というところを除けば単なる不倫関係の物語では?と考えてしまいました。 さらに冷静になって考えると、やはり同性愛だからこそ、成立する「ひゃー」が存在するわけであって、ソウルメイトが同性に存在してしまったからこそ成立するドラマなのだな、とあらためて納得しました。 自分自身は男であるし女の人の方が好きだけど、魂レベルで、好きあったのが同性だったらそれはそれでいいんじゃないかな、と思います。 ただし、その道には偏見やら何やらがあって、イバラの道なんだろうなと思いますが、魂レベルで引きあう人を見つけることができることの方が幸せなんだろうなと感じました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-06 22:28:07) |
50. 崖の上のポニョ
《ネタバレ》 海の波の描写や、海の中の生き物の描写が素晴らしかった。 手書きの効果は十分に出ていたと思う。 海に町が飲み込まれたあとの世界も、水の中にある家々、どこからかあふれてきた古代魚の泳ぐ様子など、背景の描写がとても美しかった。 あふれだした海といい、状況を自然に受け入れているような町の人の描写といい、説明が無いことでかえって、スクリーンのこちら側の私も不思議とその状況を自然だと感じることができた。溢れ出した魔法を感じることができた。素晴らしい演出だったなと思う。 一方、ストーリーとしては、後半に話の盛り上がりとなるところは少なかったと感じた。宗介の果たすべき約束と、それに対する試練という部分をもっとくっきり描いてもよかったと思う。 [映画館(邦画)] 7点(2008-07-26 22:27:14) |
51. シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム
前作は、シャーロック・ホームズの新機軸という感じでドギモを抜かれましたが、今回は落ち着いて観れました。ストーリーは途中の伏線も回収していてうまいなと思いましたが、落ち着いてみたせいか、もっと観客が推理を楽しめるような仕掛けがあってもよいのかなぁと思ってしまいました。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-10-11 23:24:02) |
52. お買いもの中毒な私!
《ネタバレ》 面白いんですが、原作の「レベッカのお買いもの日記」方が空気感の方が好きです。 原作のほうはロンドンが舞台で、最初から経済誌に勤めてるなど若干の違いがあります。 買い物にはだらしないものの、なんかまっすぐで憎めないレベッカがキュートです。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-07-25 23:57:25) |
53. ザ・ロード(2009)
《ネタバレ》 荒廃した世界が見事に描けていたと思う。世界が滅亡した理由や、明確な旅のゴールが示されないままのロード・ムービーで2時間弱引っ張るところは好みが分かれるところだろうと思うが、個人的には最後まで飽きずに見ることが出来て良かった。 作物が育たない世界なんだろうとか、動物が一匹も出てこないところとか、説明がなくても何となくわかった。 徹底的に動物を写さないことで、コガネムシが飛んで行くシーンや、最後の家族の連れている犬のシーンで未来に関する希望が表現できていたように思う。 最後の家族の奥さんの微笑とかも印象的で良かった。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-06-20 23:35:58) |
54. ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
《ネタバレ》 原作既読。 PART2を観てからのレビューです。 PART1と2の両方を見ちゃうと、PART1の方がバランス的に長過ぎ、もっとテンポ良くしてPART2を盛り上げるためにPART1はエピソードを詰める必要があったかと思う。 またPART1は暗すぎる。緊迫感を増すにしてももう少し主人公たちが物語を切り開いてる感を出しても良かったんじゃないかなぁ。 [映画館(字幕)] 6点(2011-07-20 22:50:42)(良:1票) |
55. 2012(2009)
《ネタバレ》 予言とかそういうたぐいのものは信じない派ですが、N地震とか、東日本大震災の後にこういう映画を見ると、心のどこかで「もしかしたら」とか思っちゃいます。 が、映画は観てると暗くなるというわけでもなく、逆に1,500m級の津波とか言われるとある意味すごすぎてあきらめもつくというか、いわゆるディザスターものと割り切って観れます。 CGの完成度は高いですね。山を越えてくる津波など迫力満点です。 主人公の家族模様と、政府筋の物語とくっきり分かれています。話の筋のシンプルさはいっそ潔いぐらいで手の込んだストーリーを見てくれというよりも、CGの迫力を見てくれ、という映画だなと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-04 00:43:34)(良:1票) |
56. カールじいさんの空飛ぶ家
《ネタバレ》 出だしが特にいい。カールのエリーへの愛が伝わってきて。 ただ悪役マンツの扱いが難しいですね。 自分の生涯をかけて巨大鳥の捕獲を誓った冒険家としては、マンツが鳥を捕まえようとすること自体には"悪"を感じれないんですよ。 鳥の捕獲を邪魔する人間は排除する的な部分は無理やりマンツを悪役とするためのシナリオ上の都合のような気がして。 どうせだったら、冒頭の映画で、記録映画を撮っているシーンを入れて、フィルムが回っていないところで、記者から貴重な鳥を殺すのには反対の声が上がっているが?と聞かれて、そんなの関係ない。自分の名誉のために必ず撃ち殺してやる。みたいなエゴイスト的発言があれば、彼を単なる悪人として見れたのになぁ。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-31 02:25:16) |
57. パブリック・エネミーズ
俳優さんは良いです。 ジョニー・デップもクリスチャン・ベールも格好良いし、抑えめの演技もグッドです。 ただしストーリーは、事実ベースの物語だとしても、盛り上がりに欠けるのが残念です。 演出についても、画面は暗めで、セリフも少なめ、曲も暗めで単純で観ていて頭がガクッと何度か下がりそうになっちゃいました。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-23 00:08:46) |
58. 借りぐらしのアリエッティ
《ネタバレ》 悪くはない。悪くはないんだが、すごく良くも無い。 パンフレットを買うとき、「一人暮らしのアリエッティください。」と思わず言ってしまいました。 「借りぐらし」って語呂が悪いし、勝手に「借り」てっちゃうところも「借り」っぽくないところがあります。 パンフレットからすると、宮崎さんは、大量消費の時代じゃなくて、醤油の貸し借りみたいなそういう世界を表現したかったんかな? 醤油にしたって、もらうけどお互い貸し借りするし、「貸して」って一言声かけるしね。 何か小人があの家に返しているか、大家である人間が了承してるみたいな流れがあればよかったんだけど。 ストーリーも起伏がなくて、もっと何かあるんじゃないかと、いろいろ深読みしてみましたが、そんなに深いメッセージは見つかりませんでした。 4世代前の主人公のひい爺さんの頃からのすれ違いですぜ。 最後主人公が「また何年かしたら戻っておいで」って言うセリフぐらいあってもよかったのに。 世界観、主題歌、絵、役者の声の演技はいい。 ここまで書いといてなんだが、傑作ではないけど、駄作というほどでもない。 [映画館(邦画)] 6点(2010-07-19 22:19:15) |
59. 7つの贈り物
《ネタバレ》 原題が「Seven Pounds」(7ポンド=約3.18kg)。 シェイクスピアの「ベニスの商人」に出てくる金貸しが、貸した金の代わりに借りた人の体から1ポンドの肉(=命)を要求するシーンがあるんだけど、これになぞらえて7ポンドの肉=7人分の命としているんでしょう。 臓器提供のテーマ自身は興味深いんだけど、事故を起こしたんだとしたら、まず遺族への償いが先に来るんじゃないかなぁ。 そこをきちんと描いた上で、最後まで謎を引っ張るミステリーちっくな演出にせずに、きちんとしたヒューマンドラマにした方が感動できたし、臓器提供の問題をきちんと世に問えたんじゃないかと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-09 17:26:58) |
60. Mr.&Mrs. スミス
《ネタバレ》 これきっかけで夫婦になったそうで、ご馳走様。 コメディとして面白い。 ただ二人の所属する組織同士が手を組んで二人を消そうとしてるくだりが説得力無い。 もうひとひねり欲しかった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-04-15 00:26:23) |