41. バッファロー'66
映像、音楽など、雰囲気がとても素敵。センスに溢れています。 ただあまりに雰囲気押しで、テンポは良いのですが物語に感情移入出来ませんでした。 良い具合にロックな雰囲気が散りばめられているので、若い人向けかな・・ [DVD(字幕)] 4点(2009-12-28 00:28:46) |
42. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
公開当初はこのフィルムが映画なのかノンフィクションなのかわからせず、webサイトとも連動して、徹底的にリアリティを追求していった手法は見事。当時この映画が社会現象になったのも頷ける。 しかしそれはあくまで、当時、まだネタバレしていない時の話。今となってしまえば、ローコストフィクションホラー映画としての評価しか出来ない。 リアリティを追求した結果派手な演出は無く、無駄な台詞ばかりで、途中からダレてしまう。このプロジェクトのアイディア一発勝負。他は特になにも無い。 [DVD(字幕)] 2点(2009-12-27 05:17:50) |
43. バスキア
ジェフリー・ライト、ゲイリー、ボウイの好演に3点。 映画自体はバスキアに感情移入出来るように、彼の心の葛藤をもっと描いて欲しかった。 キャスト陣が豪華なだけに、生かしきれておらず、もったいない。 [DVD(字幕)] 3点(2009-12-26 22:02:22) |
44. ナチュラル・ボーン・キラーズ
映像がちょっと狙いすぎていて、ドラッグムービー的にトリップさせたいのでしょうが、逆に我に返っちゃいますね。 オイシイ題材、いい演者たち(個人的にトミー・リー・ジョーンズ良かった)だっただけに、なんだか凄くもったいない。 [DVD(字幕)] 3点(2009-12-26 22:00:34) |
45. 12人の優しい日本人
オリジナルとどうしても比べてしまう・・。 この映画とリアルな陪審員制度を比べるのは無意味。 これはあくまでコメディ映画だと思う。 どうせ笑わせるんならもっとバカやってほしかったかも。 ちょっと中途半端感が否めませんでした。 [DVD(邦画)] 4点(2009-12-26 21:58:42) |
46. マルコヴィッチの穴
ここまで下らない奇天烈な設定でも、ちゃんと映画として成り立っているのが凄い。というかむしろとても面白く観賞できた。前半はほとんど意味の無いシュールな世界、このままいくのかと思いきや後半は少しシリアスな空気もあり、オチもちゃんとある。ジョン・キューザックをはじめ、俳優陣の演技も見事。ストーリーだけ思い返すとまるでアニメのようなお話だが、人間が大真面目にやってしまうからこそここまで笑えるし、引き込まれるのだと思う。この映画を観終えた後の気分は他の映画ではなかなか味わえない。良いです。 [DVD(字幕)] 7点(2009-12-26 21:43:47) |
47. カルネ
全体を通して流れる「血」の臭い・・・・。大胆かつ効果的な展開。短編映画だが、内容は濃すぎるぐらい濃い。かなりエグいシーンはあったが、こんな映画今まで観たことが無かったため、感動に似た衝撃があった。「カノン」でも書いたが、万人に勧められる映画ではないよね。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-26 21:42:39) |
48. 紅の豚
カッコイイね。子供の頃はこの映画の良さが良く分からなかったけど。 素敵な言葉が随所随所に散りばめられてて素敵です。 [地上波(邦画)] 8点(2009-12-26 21:31:31) |
49. カノン
ギャスパー・ノエの作品はとことん濃いですなぁ。僕はモノローグ中心で進むこの手法はむしろ新鮮で、堕ちた男の心の渦をそのままえぐり出していて見応えがありました。まぁ好き嫌いは人によってはっきり分かれる映画でしょうね。 [DVD(字幕)] 9点(2009-12-26 21:29:41) |
50. あの夏、いちばん静かな海。
「その男~」「3-4x10月」、本作ときて「ソナチネ」へ。 全く作風の違う前3作が絶妙に集約され、ソナチネへと昇華されているように思える。 その前3作の中でも言葉に出来ない北野武独特の切なさがいちばん表れているのが本作。 主役2人が聾唖だが、きっと誰よりも波の音が聞こえただろうし、誰よりも純粋に人からの愛情を感じていただろう。 真木蔵人は表情だけの演技だが、不器用な青春の瑞々しさを見事に演じ切っている。 時折優しさや、笑いを交えつつも、静かに淡々と物語りは進んでいく。 ラストに堰を切ったように溢れ出す感情に、誰もが胸を打たれるはず。 ひとつ難点を言えば、久石譲の音楽自体は良いのだが、音量が大きすぎて映像よりも前に出て来てしまっている点か。なんだか過剰に盛り上げようと演出しているように思えてしまう。 北野武にしか創れない青春物語。 良いです。 [DVD(邦画)] 7点(2009-12-25 14:09:41) |
51. 3-4X10月
まずやはり目を引くのがタイトル。 僕は「3マイナス4掛ける10月」だと思っていた。 鑑賞後もタイトルの意味だけがさっぱり分からず調べてみたところ、そんなに深い意味は無いのね(笑) 単なる野球のスコアで少しストーリーに引っ掛けてあるぐらい。 北野監督2作目となる本作は、前作のソリッドさからは大きく離れ、後の北野作品の土台となる出来となっている。 死、枯れた笑い、皮肉、沖縄・・・ など「ソナチネ」にかなり通じるものがあるが、個人的には本作の方が好み。 しかしなんなのだろう この初期北野映画の妙な中毒性は。 作品自体の映画としての完成度は一般的に見れば低い部類だろう。 しかしそれ故の「満たされない」独特の雰囲気が、上手く言葉に出来ない感情を僕らに抱かせ、 もう一度観たくなってしまう。 支離滅裂な展開で初めは戸惑いを覚えずにはいられないが、オチで収束される。 この手のオチは個人的にはあまり好きでないやり方なのだが、本作に関してはこの落としかたがベストに思える。 興行収入に恵まれなかったのはむしろ当然と思ってしまう掴み所の無い本作だが、 この感覚を他の映画で味わえるかというと・・。 好き嫌いハッキリ分かれると思う。 好きな人はきっと僕と同じように中毒になってしまっているはず。 前作のファンのことなんか全く考えていないようなぶっ飛び方。 でも色調はやっぱり北野映画。う~ん凄い。 [DVD(邦画)] 7点(2009-12-25 13:39:45)(良:1票) |
52. 萌の朱雀
オープニング(景色から台所の流れ)の美しさに、久しぶりに最高の邦画に出会えるか と期待を膨らませたのだが・・・ 初回観賞では、恋愛シーンぐらいにしか感情移入出来なかった。 敢えて抑揚を廃し、台詞も少ない、そんな映画はむしろ個人的には好みなのだが、 この映画は重要な台詞でさえ聞き取りづらく、しかもそれを聞き逃すと後の展開の理解に苦しむ。 リアリティの徹底から、まさに日常会話のような演出をしたかったのだろうが、何を言っているのか解らないのではリアリティも映画の中、監督の中だけで完結、観る側は蚊帳の外のような気分にさせられてしまう。 そして、家族構成や父親の内に秘めていた思いは、最低限丁寧に描くべき部分であるはず。 観る側の感性が試されるとかそういった解りづらさではなく、単純に最低限の説明すらしなかったための悪い意味での解りづらさ。 実際観賞後、この映画の情報を調べ把握してから2回目を観賞してみると、素直に美しさや空しさ、切なさを感じ取る事が出来た。 キャストは本当に素晴らしかったため、何とももったいないというか。 若い監督が作る映画の未完成な「荒さ」は僕は大好きなのだが、この映画の「荒さ」は完全な手落ち。残念。 前情報ありきで、人物像を把握して観れば、深く感情移入出来る良い作品だと思います。 [DVD(邦画)] 4点(2009-12-03 14:54:45) |
53. ジェイコブス・ラダー(1990)
《ネタバレ》 映像が独特でシュールな雰囲気もあり、そのせいか観ていて終始不安な気持ちにさせられる。血みどろの力技ホラーではなく、本作のような内面がヒリヒリするような作風の方が、個人的には心に残る。ホラーゲーム「サイレント・ヒル」はこの映画からの影響をかなり受けているとか。戦争モノということもあり、非現実的な映像が続く割に、妙にリアリティも感じられて、その辺がいい意味で怖さに繋がっているのかも。タイトルのセンスもいいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-03 07:56:38) |
54. タイタニック(1997)
沈没シーンはかなり迫力があり見入ってしまったが、全体的に感動を押し付けてるような演出でついていけなかった。中学生ぐらいの時観たのだが、男子と女子で評価がかなり割れていた記憶がある。 [地上波(字幕)] 3点(2009-11-18 12:46:09) |
55. ターミネーター2
子供の頃観て衝撃でした。無駄が無く、観る側を飽きさせない。ベタなストーリーだが大人でも充分観れる作品だと思う。 [地上波(吹替)] 9点(2009-10-05 02:29:08) |
56. アイズ ワイド シャット
内容自体は驚くほどストレートでシンプル。 問題はその描き方で、キューブリック特有の演出で、若干解りづらく感じる部分はあるが。 映像美は相変わらず文句なし。 ニコール・キッドマンの演技も素晴らしかった。 ただ、キューブリックにしては随分と毒が無く、思いもよらぬ方向から頭をガツンと殴られるような、以前の作品ほどの衝撃は感じられなかった。 観賞後気持ち悪いが不思議と心地良い そんな感覚が後を引くのが、僕がキューブリック作品に期待している感覚なのだが、本作からはそれが感じられず。 まぁラストの台詞は最高だと思いましたが。 [DVD(字幕)] 5点(2009-07-27 14:25:33) |
57. トゥルー・ロマンス
クリストファー・ウォーケンとデニス・ホッパーのシーンは皆さん書かれている通り秀逸。映画を観終わった後は何だか不思議な爽快感を味わえた。 ドレッドのゲイリー・オールドマンがとりあえずカッコ良すぎ。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-16 07:32:48) |
58. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 美しい。特に良かったのは、ラスト、兄との再会の場面。言葉を特別交わす訳でもなく、目でお互いの思いを理解しあっている。そして昼間に星空を描く。最期は何故だか分からないが涙が溢れてきた。 これまでグロテスクでシュールな映像美を数多く描いてきたリンチ監督だが、本作では全体を通してため息が出るほど美しい映像が流れる。だがやはり映像からはリンチ独特の徹底したこだわりが感じられる。台詞が少ない映画だが、それだけにひとつひとつの台詞に深みがある。自分の人生を振り返らされる、そんな映画。 [DVD(字幕)] 10点(2009-02-16 07:22:14) |
59. ゴッドファーザー PART Ⅲ
まさに完結作として相応しい作品。アル・パチーノの演技はもう素晴らしいとしか言いようがない。実兄を殺害し、本来の自分を犠牲にしてまで一番大切にしてきたファミリーを、失ってしまった時の断末魔の叫び。無常感に胸が絞めつけられた。 このシリーズ全てに言えることなのだが、殺し合いのシーンをど派手に描いたり、数多く盛り込むのではなく、あくまで静けさ、重厚な雰囲気の中で殺しを描くことで、よりリアルに感じられるし、恐怖も伝わる。 とても美しい音楽と映像もこの悲劇をより深いものにしている。 唯一の減点要素・・・トムがいないこと。トムの存在感無くしてこのシリーズは成り立たないと思っていた私にとって、これは残念だった。 見所一番はやはりラストシーン。 悲しみをこれ以上に上手く表現している映像を私は観たことが無い。 長尺で人間構成も複雑なため、観賞にはある程度体力を要する。でも絶対2回は観るべき映画。1回目よりさらに感情移入できるはず。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-14 01:14:04) |
60. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
《ネタバレ》 アフロ頭の麻薬王ロリーの「テレビのボリュームを絞れ」の後の “・・・・・・・・no." で大爆笑。 スナッチより面白い。すごいオシャレでスピーディ。 まぁビッグ・クリスが最強だって話ですな。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-10 01:10:00) |