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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  ペット 檻の中の乙女
日本語タイトルが微妙。いや確かに私のようなエロを期待した観客はごっそり囲えたと思います。でも内容を知るとどうしても副題は要らなかったと思ってしまいますね、この映画は色んな意味で「PET」なのですから。 上記のように他目的で鑑賞した方も多かったと思いますが、これが予想に反して非常に面白い映画に仕上がっています。終盤の部分はもう少し丁寧に描いて頂きたかったとは思いますが、それでも8割方は上質な脚本だったといえるでしょう。  まずLOSTの準主役だったドミニク・モナハン(セス)が素晴らしい。キモメンだけど優しい、でも友達としては一線を引きたい人物をウマく表現しています。対するクセニア・ソロ(ホリー)は若干大根なところもありましたが、「とっつきにくい感じの美女」というメンドクサイ女性設定なので意外と合っていました。 オープニングに出てくるワンちゃん(PET)たちも何となく「飼育」を連想させますし、「檻」「キモメン」「美女」「ストーカー」「洗脳(治す)」「愛」「妄想」などのキーワードから色んな事柄を想像しがちです。でも物語は全く予想しない、意外と深い方向へ話が膨らんでゆきます。  序盤、元カレから電話がかかってきた時のホリーのセリフ「あなたの被害妄想なところ嫌いよ」も非常に上手いです。思った以上に深い内容を含んでいて脚本としては本当に見事でしたが、惜しいのはラストです。ラストがもっと丁寧でリアルな方向でしたら永久保存版だったと思います。本当に残念な作品です。(ラストでB級映画になってしまった感があります)
[インターネット(字幕)] 7点(2020-04-07 12:21:32)
42.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
同年代のヨーロッパライトウエイトスポーツが好きな人間です。アメリカンマッスルはあまり詳しくありませんが、評判通り素人にも分かり易くて迫力満点の映画でした!  シェルビーとマイルズの友情に重きを置いたような流れでしたが、そう考えるとチョット二人の関係が浅すぎるような気がしました。フォード勢がル・マンで優勝するまでに複数年かかっていますが、彼らが長きに渡って苦労を共にしてきた親友には見えないのが残念なところです。(嫁との中途半端なシーン、フォード上層部の冗長なシーンなど脚本の甘さが目立っており、せっかくの映画を中途半端に長くそして散漫にしてしまっているような気がします) そもそもですが、映画一本で複数年の時を表現すること自体が難しいでしょうから、やはりできればもっとメインレース付近に的を絞るとか、あるいはマイルズを引き抜いた直後のGT40開発にフォーカスするとか、もう少しやりようがあったのかもしれません。  映像的には迫力満点なシーンが沢山ありましたが(自宅シアター鑑賞)、「ここで引いてくれ!」というようなシーンでもカメラが引かず、終始個人戦の抜き合いを見せられます。ル・マン24時間耐久レースは長丁場なので、抜き合いというよりは孤独な旅を意識した壮大な映像が見たかったところです。そういった意味では若干残念な気持ちも残りました。 レース終盤のマイルズの心境と映像表現は素晴らしく、マクラーレンとの同時フィニッシュの裏側は素晴らしかった。総合的にはよくまとめられていますが、若干長さも感じてしまったのでもう一度見るか?と聞かれたら少し悩ましい作品です。(車好きなので少し甘めの点数です)
[インターネット(字幕)] 7点(2020-04-04 11:25:03)
43.  ゾンビ・リミット
この映画はゾンビウイルスパンデミック終焉後の世界が描かれており、「リターンド」と呼ばれる感染しているがまだ発症せずにウィルスをコントロールできている人と、一切ウイルスに感染していない普通の人が一緒に生活している世界が描かれています。  リターンドを発症させないためには毎日薬を投与しなくてはなりませんが、この薬はゾンビからでないと精製できず、ゾンビが減れば薬も減るというジレンマを抱えています。反リターンドと呼ばれる危険思想の人たちと穏健派との衝突もあり、このジレンマが後々様々な事件と人間ドラマを生みます。終盤、カオスに陥った後のまさかのラストにがっくり脱力する作りは素晴らしいです。  アイデアも秀逸ですが全体的にリアルな雰囲気なのがとてもイイです。ゾンビはほとんど出てきませんがひんやりしていて怖い雰囲気がそこらじゅうに漂っています。脚本の流れも分かり易くラストへの繋がりもスムーズで、知名度は低いですがかなり出来の良い映画です!
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-03-14 18:12:33)
44.  パーティで女の子に話しかけるには
昨日「ムーンライト」を鑑賞してからの「パー話(ぱーはな)」の、凄まじいまでの温度差たるや!この映画が伝えたいことはなんなのか?多分愛だと思いますが、正直なところ全くイミフでした。でもなんだか凄く良かった明るくてとても楽しい映画だった。  異邦人のパーティは完全にイミフですがカラフルでとても素敵。エル・ファニングは何やっても最高に可愛い(朝の秘密基地での一件が最高だった)。そこへまさかのニコール・キッドマンが現れて化学反応を引き起こしてくれる。パンクライブからはパーフェクトカオスですが、それでもきちんと落としどころをわきまえていてラスト15分の描き方がとても素晴らしいです。この監督さん、よく判ってらっしゃる。更にしつこくエピローグ、こちらも本当に素晴らしい余韻が残りました。  鉄腕麗人さんもおっしゃっていますが、まだ人生を模索している10代~20代“ボーイ・ミーツ・ガール”が見たら、たぶんビビビとくる映画だと思います。おっさんが見ても「なんかイイかも?」で終わってしまうでしょうね。カルト作品としてハマる人はドハマりだと思います!ちょっとオマケして7点で!
[インターネット(字幕)] 7点(2020-03-13 10:48:16)
45.  ジョーカー 《ネタバレ》 
※評価変更しました。  先日酷評しましたが、世の評価と私の感覚にズレがあり過ぎるので三度見返してみました。私の場合は映画全体を真に受け過ぎていたようで、普通の心理ではない主人公を一生懸命理解しようとしても境遇が違い過ぎる自分には理解が及ばないことに気付きました。私の場合はもっと大きな視点、あくまで第三者の目線(例えるならカウンセラー的な目線)で鑑賞したほうが彼の状態がよく理解できるようです。 上記のように映画の見方を180度変えてみたら彼の苦しみ、心情などがよく理解できるようになりました。その上でのあのラスト、確かに素晴らしい映画でした。おかげ様で皆さまと同じ”アハ体験”が出来ました。+5点の7点です。  ・・・・・・・・・・ここからは以前の評価・・・・・・・・・・  やたら人気なので期待値マックスで挑んだのが悪かったかもしれませんが、この難解で気難しい作品を深く理解できるという方が多くてビックリです。年間100本ほど映画を見る私ですが、この「joker」という映画のほとんどの部分が理解できませんでした。  他のどなたかが「タクシードライバーに似てる」と書いてらっしゃいましたが確かにそう感じました。(私はタクシードライバーも内容が理解できず2点にしました) また、「恵まれている人には理解できない映画だろう」と書かれている方もいましたが、確かに私は恵まれているほうなのかもしれません。しかし裏を返せば、自分が恵まれていないと感じている人がなんと多いことか・・ マイナス思考&思い込んでいるだけでは?という気もしないでもないですが、自分の境遇に関しては主観の問題も大きいのでなかなか量ることができません。  確かに、、アーサーは同情的な境遇ではありましたが、世の中、悲惨な境遇の人でも立派に生きている人は沢山います。また、どんな理由があったにせよ人の命を奪うことは許されないと思われます。むしろ、大変な状況であってもプラス思考で明るく頑張れと言いたくなる映画でした。。  タクシードライバーの主演だったデニーロが批判する側に回っていたことに1点。後半、パトカーのボンネット上で踊るシーンに1点の計2点です。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-01-30 00:46:14)
46.  アナイアレイション -全滅領域- 《ネタバレ》 
映像=キレイ、設定=面白い、キャスト=素晴らしい、雰囲気=素敵、流れ=良い、脚本=微妙。  エクス・マキナ監督の新作ということで期待しましたが、予想以上の難しさ。原作を知っている方には意外と評判が良かったみたいですが、映画だけ見た人には「???」が多い脚本でした。ぶっちゃけ、脚本以外の部分はかなり良い感じなので、脚本(特に謎解きの部分)もう少し何とかならなかったの?と少々残念でした。(謎が残ること自体はOKですが、本当に何一つ解決しないままシマーが消滅しちゃうんですよねぇ) 旦那の別人感も最後まで生かされず(ラストのサプライズとして残したのでしょうが)、そもそも主人公が最初から最後まで「わからない」を連発していて、これでは観客には伝わらないよねっ、と。。まあしかし仮に主人公にストーリーテリングさせていたとしても結局は内容が難しすぎてついていけない感じが溢れていますので、どちらにせよこの本の映画化を選んだ時点で微妙になるのは想定内でしょうか。  映像も綺麗だしシマ―内の事件の数々、登場人物のバックボーンも面白く、あれもこれもいちいち意味深で興味深いです。個人的には人型になる植物の件はもう少し掘り下げて欲しかったです。。また、目的意識のシッカリした人間が多数シマ―内に入った場合どうなるかも興味が湧きました。JJリーの最期がイミフでしたが、ラストの得体の知れない恐怖のドッペルゲンガーは秀逸でした。  個人的にはドゥニ・ヴィルヌーヴなんかより断然アレックス・ガーランド派なので今後も頑張っていただきたいです。(好きなジャンルなので若干甘めの点数で)
[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-14 11:30:13)
47.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
大御所の風格漂うQT最新作、かなり楽しみにしていましたが予想の斜め左を行く仕上りにマンセーすべきかバッサリ斬り捨てるべきか大いに悩む作品でした。確かに映画通にはニンマリさせられるシーンも多いですがニワカには難しすぎて、、結局「後から思い返せば・理解が深まれば」という注釈付きでないと手放しで楽しめない映画なのも事実でした。そういった意味では非常にハイレベルな映画であるといえます。  最初の2時間10分は壮大な前振りで、まさに無駄なシーンのオンパレード。むしろイタリアへ飛ぶ前は物語が完全に停滞していて、リックダルトンの撮影シーンやスパーン映画牧場の一件など不要だと思えるほどでした。しかし全ての前振りがラスト13分で回収される様は見事で、シャロンの映画館のシーン、”マクラスキー 14の拳”なども含め無駄なシーンなんて一つも無かったと思い知らされます。 ただし、前半の2時間10分が理解できなかった人にはラスト13分ですら超バカバカしいとシラケる人も出そうです。真面目な話、テート事件を知らないとラストカットのホンワカも理解できませんし、ブルースリーの偉大さ、ナタリー(クリフの妻)の一件、この映画の後に大流行するマカロニウエスタン、プレイボーイ・マンションなどなど、映画史を知れば知るほど楽しめる作りになっていますので仕方がないともいえます。  後々ジワる仕上りはまさに通向けの超一流監督の匠の技ですが、素人でも楽しめる簡単なシーンも沢山取り入れられていますので、へこたれず独自に面白ポイントを探してみてください。例えば音楽は誰が聞いてもマンセーできる素晴らしいポイントの一つです。(個人的には終盤、リック嫁がイタリア語でわめくシーンは何故か大爆笑でした) また、マラベラ役の少女トルーディがジェシー実写版(トイストーリー)に見えて非常に愛らしかったです。  超ブラックユーモア+ラストカットでホンワカをおとぎ話として評価できる人には最高の映画ですが、表面をなぞっただけだとせいぜい5点です。私も超マニアではないので間を取って7.5点としておきます。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-11 12:00:14)
48.  レプリカズ 《ネタバレ》 
評判が悪かったので覚悟して見ましたが、、全然問題ありませんでした。確かに安くて軽い感じの映画ですが、それは今時のハリウッド作品でしたらみんな同じです。CGが悪いという書き込みも多いですが、それほど悪いとは感じませんでした。むしろ、本作は”十分普通に”楽しめるエンタメ作品に仕上がっていると思います。  真面目に書いておきますが、家族を大病などで亡くす寸前まで経験したことがある方ならこの映画の主人公に共感できるハズです。そしてラストもキアヌ良かったねと思えるハズ。確かに倫理的な問題や複製した家族に意味があるのか?という根本的な問題は置き去りになっていますが、最愛の家族が死んでしまうくらいなら身体が不自由であっても、例え複製であったとしても帰ってきて欲しいのではないでしょうか。(精神や脳に少々障害が残ったとしても生きていて欲しいと願うものです) 倫理的な問題が解決できるのであれば、私は家族がクローンになって戻ってきてくれたら嬉しいかな。(本人の同意があるという前提ですが)  大オチのドバイのシーンは洒落としては切れ味鋭く、ぜんぜん嫌いじゃないデス(笑) あの鉄仮面はキアヌの複製で、自分の使命を見出したという認識でOKですよね?(笑) あと悪役の彼も神経をチョチョイと操作されて有能な部下になったんですよね?(笑) うん、案外いいラストなんじゃないかと思います(笑) いや、まったく悪くない映画だったと思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-11-21 23:25:25)
49.  グリーンブック
目立った粗もなく非常に良い映画でした。しかしどうにも高得点がつけにくい、いってしまえば地味で退屈な映画であったようにも感じました。昔からアカデミー賞といったら一般感覚から少しズレた作品が受賞するものですが、本作も作品賞と脚本賞を受賞した映画には感じられませんでした。  確かに友情物語や差別描写など一見すると非常によく描かれています。しかしこの監督さんは事の顛末を端折り過ぎる傾向があるようで、結果しか画面に表現されていないことが多いです。手紙の一件、お風呂場(室内プール?)の一件、二人して拘留される一件など、いくらでも深く掘り下げられるシーンはありましたがサラっと流して次へ。これらのことから各シーンが表面的に見えてしまい深みを損なう軽い仕上がりになってしまったのではないかと感じます。他の映画を引き合いに出して申し訳ないですが、先に見た「ロリータ1997(エイドリアン版)」などは画面の端々から各自の内面が感じられ、不謹慎な題材の割にとても感情移入しやすい作品でした。  好みの問題と言ってしまえばそれまでですが、この映画はコメディであったとしても中途半端、感動ドラマであったとしても中途半端だったように思えました(そもそもコメディとして描かれていないような気もしますが)。 しかし主演と助演の演技力は大変に素晴らしく、彼ら二人がノミネート(ドクターは受賞)されたことには納得です。十分に素晴らしい映画でしたが作品全体のトータルバランスで見た場合、私の中では並の上レベル(6点に近い7点)の映画でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-11-14 11:34:23)
50.  ブレイン・ゲーム
発想が面白く、内容も知的で序盤からグイグイ引き込まれます。映像の美しさもありますがアンソニー・ホプキンスの佇まいが更に上質感を漂わせます。ジェフリー・ディーン・モーガン(ニーガンの人)とアビー・コーニッシュのコンビも落ち着いていて名作の香りをプンプンさせています。しかし見終わって一番に感じたのは「何だか薄味だったな・・」、、残念ですが名作には一歩届いていないような気がしました。  全体的にソツなくキレイに仕上がっていて随所に良いシーンもありますが、でも何だか印象に残りません。コリン・ファレルもかなり頑張っていますが、A・ホプキンスより上級の超能力者(敵役)という設定にはチト役不足だったように感じました。むしろ、そもそも敵と味方に分ける必要があったのか?とすら思いました。コリン・Fのせいではありませんが、彼が出てきて急につまらなくなったというのが率直な印象です。再度書きますが映画としては決して悪くありません。むしろ綺麗にまとまっていて完成度が高い映画といえます。  担当者も相当苦労したと思いますが、原題の「SOLACE」を真っ向から否定するような浅はかな邦題も良くありません。映画の冒頭で「SOLACE」の意味がきちんと説明されますので、素直に原題のまま行くべきでした。中盤にジェフリー・D・モーガンの大切なシーンがあり、この映画の主題が語られます。この映画は決して安易なB級アクションなどではなく、あくまで慰めや慰安を主題に置いたもっと深みがある落ち着いた作品です。 ただ、この主題を監督自身も途中から蔑ろにしてしまったようで、終盤の流れが安易なアクション映画のような方向性でまとめられています。とにかく犯人の扱いが雑、犯人の掘り下げ方が全然できていません。例えば、犯人にも不治の病があって死ぬのが必然、死ぬまで精一杯他人を助けているなどの設定のほうがより素晴らしかったと思います。犯人側の脚本をもっと練ってあれば名作になったのではないかと本当に悔やまれます。  好きなジャンル&俳優陣も好きなタイプが多く出ていてかなりひいき目に見ましたが、、それでも何となくこの点数に落ち着きました。映画って本当に難しい。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-10-17 11:29:37)
51.  NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム
動画やSNSでの承認欲求と現金を利用した危険なゲームが流行っているニューヨーク。不特定多数の「視聴者」(観客としてあちこちで動画を撮影していたり、プレイヤーへの課題をアップロードしたりできる立場)を引き連れ、「プレイヤー」側は視聴者が考えたあらゆる課題(無理難題)をリアルタイム(制限時間あり)でクリアしてゆくという内容。  期待せずに見始めましたが予想に反してなかなか面白かったです。今時の若者の携帯依存・SNS・ネットありきの状況が誇張されていてなかなか興味深い映画です。匿名性はもちろんのこと、そこにはビッグマネーも動いていて課題をクリアするたびに高額な報酬が得られるというアングラな仕組みが危険度をエスカレートさせてゆきます。  リアルタイム×匿名×承認欲求×ビッグマネー、これらが重なって若者たちは各自行動に歯止めが利かなくなります。怖いのは匿名の不特定多数(視聴者)で、その匿名らが課題を考えている点です。不特定の匿名の彼らが見たいモノとしてどんどんエスカレートする課題はそのうち犯罪スレスレ、そして命の危険が伴う派手な課題を経て驚愕のラストへと向かいます。  ラストは予定調和的&茶番的ではありましたが、、それでも十分に脚本は練ってありますのでストーリーはシッカリしています。見たら忘れる系の娯楽作品ですが、何となく全体のプロットは心に残るものがある映画でした。悪くないですよコレ。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-09-06 11:46:50)
52.  ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ 《ネタバレ》 
話題になったボーダーラインの続編です。今作はエンタメに舵を切っていて最初から「映画」してます。前作でも子供や若者が犠牲になるような傾向がありましたが、今作はより子供に焦点が当たっています。結局のところ、、卑怯な犯罪の餌食になるのはいつも弱者であるということ。標的の令嬢というだけで不運ですが、スポーツではないので相手の弱点を突くのが必勝手段であり常套手段であるのは紛れもない事実です。非常に厳しい現実ではありますが、これはもういかんともしがたい問題ですね。(ただし、一応の配慮からか娘の性格に難アリ的な描写はあります)  今回は特にアメリカCIAの恐ろしい一面が強調されています。映画ですから事実と異なる点は多いと思いますが、それでもまんざら嘘ばかりではないハズです。まあそれだけ極悪非道な敵を相手にしているということでしょうが、現実にも似たようなことが起きていると考えたら恐ろしいですね。国防のトップが回りくどくタブーな指示を出したり、終盤には若者を乗せた二台のバンをヘリで止め、有無を言わさず射殺するシーンなどは衝撃的です。(射殺されるだけの原因はありましたけども)  少し文句を書きますがデル・トロには死んでいて欲しかった件と、あと、ラストの展開にはガッカリでしたw その二点が無ければデル・トロ最高の映画でしたので非常に残念でした。三作目を見るかどうかは世間の評判を見て、慎重に検討します(笑)
[インターネット(字幕)] 7点(2019-09-05 11:12:20)
53.  ウインド・リバー
なかなか恐ろしい映画でした。先住民や未開の地に限らず「自分の身は自分で守れ」という教訓のようなものを感じました。日本ではこのようなリスクは少ないと思いますが、これからのグローバル時代「世界の常識」として学ぶべき問題だと感じました。  この手の映画を見ていつも感じますが、若い女性はそれだけでかなりリスクが高いということ。大昔から戦時中などでもよく起きていた問題だと思いますが、このような状況に陥った時、男は自分の彼女を守ることができるのだろうか? 煽り運転の問題も同じで、武器を持つことが許されていない日本では今後どのように身を守るべきなのか大いに考えさせられる映画でした。少し全体のトーンが暗めの作品でしたが、社会性とエンタメ性のバランスが良くなかなか奥深い作品でした。(ラストも一応の正義が下されますし)  余談ですが、迷彩服の重要性は理解していますが、雪の地で白い迷彩服って大げさじゃない?と思っていましたが、終盤の狙撃時にコリー・ランバート(ジェレミー・レナ―)がどこにいるのか一瞬判りません。その一瞬の判断遅れで人生が終わるのですねw そのシーンをよく確認してみたら雪の上に白い服を着て普通に立っているんですよね彼って。。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-09-05 11:01:18)(良:1票)
54.  リベンジ・マッチ
娯楽作品としてかなり楽しめました!ロッキーとレイジング・ブルのセルフパロディになっていますが、過去の偉作を知らない人でも十分に楽しめる作りになっていました。もちろん知っていればより楽しめますが、アーキン、キム・ベイシンガー、アンソニー・アンダーソンら脇も超豪華で見ていて絵になるシーンばかりでした。  ストーリーの流れもありきたりな割りに陳腐にならず、デニーロ&スタローンがそれぞれに自分のカラーをよく理解しているので見ていて嫌味がありません。ラストのオチのつけ方も絶妙なバランスで、主演二人を貶めない上手な流れは清々しくとても素晴らしかったです。エンドロールの途中にビッグなオマケが付いているのも一流出演陣のなせる業でしょうか。監督のピーター・シーガルは今まで知りませんでしたが、とてもスッキリと分かり易い映画が撮れる素晴らしい監督さんですね。(ただし名作としての重厚感はなく、あくまでコメディ&娯楽作品としての評価です)
[インターネット(字幕)] 7点(2019-08-25 10:50:31)
55.  ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲
今作はなかなか面白かったです。志村けん的なベタベタな笑い&イギリス風ブラックユーモアのべっちょりした感じが融合していて、ビーンより真面目にやってる感がなかなか笑えます。これほどベタなお笑いなのにきちんと映画になっているのは地味に凄いと思います。VRのシーンや潜水艦の発射シーン、携帯電話を盗むシーンなど、全体的によく考えられていていちいち面白いです!ちなみにオープニング曲(挿入歌)がとても良かったです(笑)
[インターネット(字幕)] 7点(2019-08-22 13:10:23)
56.  EVA エヴァ(2011) 《ネタバレ》 
人間と見分けがつかないアンドロイドが運用されている未来にあの車や洋服は残念でした。全体的に細部の作りこみが甘くパソコンやシステムもアナログ風で一見すると80~90年代の景色になってしまっています。(そのわりにガラス細工のような3Dシステムは美しくて凄い) 全体的に眠たい流れのわりに終盤の展開が唐突で説明不足な部分が多いのも物足りなさを助長しているように思います。結局アレックスのせいでこの結末になってしまったことを彼自身があまり悔いていないように見えるのも残念でした。自分の立場を捨ててエヴァのために生きる(守る)選択もアリだったような気がします。(今度こそ何かをやり遂げて欲しかった)  <ここから盛大にネタバレしますのでご注意!> ただし大まかなプロットは大変素晴らしく、昔恋仲だったパートナーが実兄と幸せな家庭を築いていたり、町で見かけた素晴らしい少女が彼らの子供だったというのも相当キツイ展開です。更に元恋人が昔の仕事をやり遂げていて、〇〇が××だったという衝撃的な展開が追い打ちをかけます。自分がアンドロイドだと気づかずにアレックスに懐いてゆく流れも素晴らしく、ロリータ系の恋愛感情も沸く複雑で極上なストーリーに仕上がっています。  「目を閉じたら何が見える?」というワードは映画を締めるにはふさわしく、とても泣けるワードです。ピノキオやアトム、ぼくのエリ系の物悲しい余韻が残る素敵な映画なだけに、説明不足感と粗が気になってしまい本当に惜しい作品でした。あと15分延長して終盤もう少し丁寧にゆっくり描いて欲しかったです。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-08-22 11:45:54)
57.  アデライン、100年目の恋 《ネタバレ》 
全人類、究極の夢である「年を取らない(老けない)」をリアルに表現するとこうなるのですね。非常に興味深かったのと同時に、全く幸せになれないことに驚きました。家族と一緒に年齢を重ねることができず自分だけ取り残されることがいかに残酷で悲しいことなのかよく表していました。(隠したアルバムを見て泣くシーンは素晴らしい)  元彼との昔話も年を取ってから振り返るからこそ懐かしむことができる訳で、アデラインの場合はいつになっても懐かしむことができません。そしてまた、元彼の息子と同じことを繰り返そうとしていることのむなしさ。(まあ冷静に考えたら見た目が若いだけの100歳の婆さんが若い男に欲情するのかって疑問も残りますが・・)  オープニングのナレーションと偽装ライセンスのシーンは意味深で良かったですが、これが隠れて暮らすためだけの設定になってしまったのは残念でした。元々が失笑設定なんですから、ソコをリアルに描く必要があったのかと。まあ映画自体は悪くありません。ミステリアス系の恋愛映画に興味があれば見て損のない作品です!  それにしてもアデラインさん、大人の色気プンプンの超美女でした。実際に出会ったら気後れして話できないと思う(笑)
[インターネット(字幕)] 7点(2019-08-19 10:41:04)
58.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト 《ネタバレ》 
期待していましたが、前作に及ばずといった感じでした。年齢的には驚異の身体能力&顔面を維持しているトムですが、それでもやはり今までずっと映画を見続けてきたファンとしては「トムも歳とったな~」という印象がぬぐえませんでした。イケメンのアクション・スターは前作くらいまでが限界のような気がしますので、そろそろ落ち着いた役柄で新境地を目指していただきたいものです。  アクション大作として全体的に無難に楽しめますが、見る側の耐性がついてしまっていてそんなに驚くこともなく淡々と時が過ぎてゆきます。終盤のヘリもCGならではといった感じだし、主人公が絶対死なないのが確定しているので見ていて緊張感がないのが地味に残念な点だったりもします。ただ、中盤のカーチェイスからバイクの流れは定番でなかなか面白かったし、主人公と過去奥さんとの感動の再開、人気のイルサが今作も出ていたりと、ファン向けのシーンも多くて結構楽しめる作りにはなっていました。  あまり頭を使わずに娯楽アクション大作を楽しみたい人には申し分ない映画だと思います!
[インターネット(字幕)] 7点(2018-12-03 10:02:17)
59.  ジェーン・ドウの解剖
YouTubeの#2アイチャンネルで紹介されていて知りました。端的に書くとホラーとミステリーの要素がバランスよく、雰囲気映画としても非常に素晴らしい作品でした。オープニングの女性捜査官の言葉がラストに合致する部分やラジオ&歌も効果的に使われていてGoodです。結局よく判ったようなよく判らないようなラストもハナマルに感じました。  ただし、一発芸的な映画ではないものの、ネタが割れてしまうと何度も繰り返して見たいと思わせない軽さが残念でした。ジェーンドゥさんの顔や裸体は綺麗で何度でも見たい雰囲気はありますが、映画自体は何度も見て深く探求するようなタイプのものではないと思います。結局何だったの?という素朴な疑問も残りますが、そこで留めたことがこの映画をB級に貶めていない所以と思われます。怖い&グロに耐性ある方はぜひ一度お試しください!
[インターネット(字幕)] 7点(2018-10-25 10:45:00)
60.  ローン・サバイバー 《ネタバレ》 
ウォールバーグはあまり好きじゃありませんが、映画はなかなか良かったです。普通このような映画はいちいち正しい判断のもとでストーリーが進んでゆくものですが、今回は一つの判断ミスで結果がどのようになったかというリアルな感じで描かれています。(実際事実をもとに脚本したとのことですし、ラストに実名で戦士たちの写真も出ます)  判断ミスと書きましたがプロ中のプロでもあの判断は難しいです。正直、どちらに決めてもBADエンド、いわゆる「詰み」というシチュエーションですが、難しいのは「詰み」が確定した時にどのように行動するかです。この映画が事実であれば彼らは人間的には非常に素晴らしい判断をしたと思います。(しかしその結果20名ほどの超精鋭の戦士が死亡しますので、作戦的には微妙な判断だったと言われかねない微妙な状況) 難しい選択を数分で決めないといけないのもなかなか凄い現実です。  今の技術があれば上空にドローンでも飛ばして無線中継確保も難しくないような気がしますが、その辺は軍事機密かもしれません。。あと、終盤の現地人のシーケンスが入ったことでよりリアルな仕上がりになったと思いますが、これは実際事実のようですから非常にドラマチックですね。生きてるのが不思議なくらい痛いシーンが続きますが、事実、一人生き残っていますので「事実は小説より奇なり」といったところでしょうか。(あり得ないようなことが起きるのが現実ですね)  アメリカ視点&脳筋的主観で描かれている映画ですが、しかし、案外深い映画だったと思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2018-10-20 14:00:32)
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