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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2598
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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641.  インストール
上戸彩はアイドルだ。それは、どうやっても解き放たれない彼女の宿命でありスタイルだと思う。多くのアイドルたちは、その肩書きに束縛され、しばしばそこからの脱却に失敗する。しかし上戸彩は違う。彼女はこの映画でそのスタイルを“崩さず”可能性を最大限に“広げて”みせた。それは勇気と力量を要するあまりに魅力的な試みだ。そこに、神木隆之介というこれまた常識を覆す子役とのコラボレーションが加わり、暗く狭い押入れの空間が(エロの世界!)が無限に広がっていく。いろんな意味でヘンな映画だけれど、同時にその“類まれな”映画世界に感動を覚えた。
9点(2004-12-31 13:21:30)(良:2票)
642.  下妻物語
この映画は、夜中の2時に見始めるべき映画では無かった。終わった途端になんだか無性に走りだしたくなる。もちろん原付で。おさまりがつかないこの衝動をどこに向ければいいのだろう?“好きなもの”を“好き”と言い切ることの勇気、実は男のそれなんかよりも何倍もエネルギーに溢れ危なっかしい“女の友情”に、胸が高鳴る。素晴らしく、ある種の「完成」を見せる映画だと思う。おそらくはアテ書きの深田恭子演じる桃子のハマリッぷりは見事だった。だが何よりも、この映画をこれほど魅力的に仕上げたのは、土屋アンナの素晴らしいヤンキーっぷりから溢れ出す女優としての魅力だろう。
9点(2004-12-25 04:14:47)(良:1票)
643.  MIND GAME マインド・ゲーム(2004)
世の中のほとんどすべてのものには、“限界”がある。悲観的な響きは拭えないが、それはほぼ間違いないことだと思う。だがその中にあって、そうでないもの。“ヒトのイメージ”ただこれだけには「限界が無い」ということを改めて感じた。怒涛のごとくおし流れていくイメージの羅列に、リアルに呼吸を忘れそうになる。なんて果てしない世界をヒトは持っているのだろう。なんだかおこがましい言い方だけれど、その無限の世界を携えたヒトという生物に生まれたことを誇りに思う。自分の精神・肉体の限りに果てしなく“感じる”ことを許されているまさにこの状況に身が震える。
9点(2004-12-22 19:14:38)(良:1票)
644.  スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
これはSFではなく、“空想科学活劇”だ!と冒頭から叫びたくなった。映画とは元来、映像を創り出すことであり、極論すればそこにリアリティなんてものは端から無いのかもしれない。この映画世界は、そういうリアリティという言葉に縛られない、「世界を創る」という映画作りそもそもの“楽しさ”に溢れている。問答無用に大挙する巨大ロボット集団、それを一斉に指さす群集、ヒーローパイロットに美しいヒロイン、美人女将校、怪獣、ロケット、etc……そういうものを詰め込めば、面白い娯楽映画が出来るに決まっている!という強引な創作哲学に感動すら覚える。だが実際、純然たる娯楽が生まれているわけだから、“形に出来る者”にとってそれは普遍的な真理なのだ。
8点(2004-12-01 23:41:09)
645.  マッハ!!!!!!!!
昨今のアクション映画といえば、右を向いても左を向いても“ワイヤー”に引っかかる。そんな中で飛び出したトニー・ジャーのアクションは、アクション映画において、なんだか懐かしい革新であると思う。蹴る、走る、跳ぶ、そして飛ぶ。“わあ人間てこんなに動けるものなのかあ”ととても根本的な部分で驚愕する。ジャッキー・チェンの引退が近づいてきた今、彼の存在はアクション映画ファンにとって、大きな希望であろう。今後の伝説の構築に期待したい。しかし、この映画何人怪我人が出たのだろうか?(主役も捻挫してエライ腫れてましたけど……)
6点(2004-11-26 11:47:11)
646.  APPLESEED アップルシード
まさか感動するとは思わなかった。「攻殻機動隊」「イノセンス」などにどうしても面白味を感じることができないタイプなので、原作・士郎正宗という時点で一歩引いてしまい、映画としての力のみなぎる予告編を観ても、劇場に足を運ぶことができなかった。そのことを非常に後悔させる映画世界に対し、喜びと悔しさが入り混じる。何と言っても、ストーリー展開の潔さが素晴らしい。上記にあげた作品などと違い、あくまでストレートに人間、ロボット、新人類らの葛藤を自然な表現で描いたことが、感情の高ぶりに繋がったと思う。そうでなければ、3Dライブアニメという新しい映像世界に存在する、見慣れないビジュアルを携えたキャラクターたちにこれほど感情移入することは出来なかっただろう。価値観はもちろん様々だが、どう理屈をこねようとも、万人が理解してこその“映画”であり、そのことを充分に理解しているこの作品の価値は高い。 「戦いが終わったら、母になりたい」この映画コピーが、クライマックスにかけて実に心に染みる。 
9点(2004-11-15 15:23:33)(良:1票)
647.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
この映画の主演にケビン・スペイシーを配したことは、ある意味でリスクだったと思う。なぜなら、「己の罪の真意を問う死刑囚」という役柄の時点で観客はあれこれと、彼の“正体”についての結末を必要以上に考えざる得なくなってしまうからだ。生半可の“答え”では、ほとんどの観客はこれまでの経験から「なんだやはりそうか」と気を抜かすことであっただろう。しかし、この作品は、そのリスクを最大限に生かし成功へと導いている。物語自体のアイデアも素晴らしいが、そこに敢えて、もはやこういう役柄に対しての“あざとさ”を観客に持たせてしまう可能性のあるケビン・スペイシーを配したことに、彼に対する絶対の信頼と作品に対する自信を感じる。 ラストのビデオ映像、デビッド・ゲイルがコンスタンスの顔を覆ったビニールをさりげなく触り、すべてを終えたあの表情…。いやはや、全くもって素晴らしい。ケビン・スペイシーはまたひとつ高みへと登った。
9点(2004-11-15 15:11:26)(良:2票)
648.  恋の門
得体の知れない恋愛模様にどうやったって笑いが止まらない。いや、元来、“恋”なんてものは可笑しさを多分に含んだものなのだ。それまで何の交わりも無かった2人が、ふとしたことで出会い、惹かれあう。なんだか当たり前のように言うけど、こんなに不思議で言葉にならない可笑しさを含んだ現象は他にないのではないか。たぶん、そのことを松尾スズキは誰よりもよく知っている。だって、そうでなければ、こんな最高に奇天烈で幸福で可笑しな映画作れるわけがない。
9点(2004-11-14 16:39:24)
649.  BLOOD THE LAST VAMPIRE
もともと実験的というか演習目的から生まれた作品らしいので、尺の短さからどうしてもストーリーの軽薄さは目立っているようだ。ただシーンごとのクオリティはとても高く、どろどろとした怪しい空気感の表現も見事だったと思う。小夜の動きや血飛沫の演出などが、「キル・ビル」に挿入されるアニメーションやGOGO夕張のキャラクターと被る。「キル・ビル」のアニメ制作がProduction IGなので当然だと言えば当然だが、絶対にタランティーノはこれを観たに違いない。
6点(2004-11-14 16:32:04)
650.  10億分の1の男
「運」というまさに形のないものを表面に押し出した試みは非常に面白い。常識を逸脱したバイオレンス的な構図をベースに、同じように形のない「愛」を語るようにこの題材を展開させていくストーリーの雰囲気もヨーロッパ的で良かったと思う。ただやはり、ストーリー展開の愚鈍さに少々飽きがくることは否めない。中盤の展開をもっと小気味良くインパクトを高めることが出来ていれば、格別に良い映画に仕上がっていたと思う。映像の色合い、俳優の演技等、作品の雰囲気は目を見張るものがあっただけに、それだけが殊更に残念なところだ。
6点(2004-11-12 23:44:19)
651.  コール 《ネタバレ》 
なんだか観終わった後にじわじわと映画的な粗があふれ出てくる感じ…。被害者家族の強引な強さや、ケビン・ベーコンが完璧と豪語する誘拐計画の穴だらけ感など掘り起こせばきりが無くなってくるが、もっとも致命的なのは、やはり犯人達の心情描写のチグハグさと曖昧さだろう。おおよそそれらしいことは臭わすが、結局のところ犯人たちはどうしたかったのかが良く分からない。前半部分の犯人達の含みを持たした思惑には引き込まれたが、用意された結末はあまりにお粗末だ。クライマックスはナンセンスにアクション映画よろしくのカーアクションと対決…どさくさの中でセロンがベーコンを射殺してTHE END…。う~ん、そりゃないぜ…と落胆するしかない。俳優演出に定評のある監督のもとに芸達者な俳優たちが揃っただけに、個々の演技は良いが、サスペンス映画である以上この顛末では低評価は免れない。
3点(2004-11-12 23:37:37)(良:1票)
652.  茄子 アンダルシアの夏
風のように過ぎていく自転車レースに、主人公の過ぎ去った記憶、過ぎ去った時間、そして今尚つづく葛藤が重なり、駆け巡る。短編の中に、自転車レースに身を捧げる一人の男を取り巻く、あらゆる人間のあらゆる感情を、疾走感と共にみせる構成力が素晴らしい。そして、その珠玉の短編漫画を、目立った脚色をせずに短編アニメ映画として完成させた製作側の志にも頭が下がる。そう、この物語に必要不可欠なのは、リアルタイムで展開される男の“勝負”と“感情”なのだ。そこに余計な説明はいらない。故郷の夏がすべてを解放してくれる。
8点(2004-11-12 21:47:53)
653.  2046
目の前に広がる靄をひたすら掴んでいくような映画だった。散文的で分かりにくいと言えば確かにそうだろうし、誰もが納得のいく映画では決してないだろう。私自身、附に落ちない点は大いにある。しかし、脚本を持たない監督が描き出す映画世界が、真っ当な筋道を立てて展開されるわけは毛頭なく、それが劇中小説、前作からの続編的要素、SF的な世界観をもって成立させようとするのだから、そこに混沌が生じるのは至極当然のことだ。そして、その作品自体の混沌が、トニー・レオン演じる作家の記憶の渦へと巧い具合にリンクしているとも言える。中途半端に描かれる小説内の未来世界など、明らかに“完成”しているとは言い難い映画であるが、その“未完成さ”がウォン・カーウァイ独自の予定調和を完全に逸脱した映画づくりによる妙なのだろう。
7点(2004-11-07 17:52:12)
654.  地球で最後のふたり
正直、“足りないもの”は非常に多い映画だ。そのことがストーリーを展開していく上で、分かりにくさにつながる部分は確かにあり、曖昧な空気感が退屈に感じることも無いとは言えない。でも同時にその物足りなさが、なんだか心地よかったりする。日本人の男とタイ人の女の“片言の対話”が不思議だけれど、とても純粋な人と人との交わりに見えてくる。この監督の前作「シックスティナイン」の印象が強いので、日本ヤクザの登場による抑揚の強い展開を期待したところはあるが、期待を裏切り、美しい映像によってあくまで淡々と終始する映画世界は、洗練された世界の果てを想像させる。
7点(2004-11-06 18:22:23)
655.  茶の味
この映画は奇妙だ。そしてそれと同時に、とても身近でとても深遠な“幸福”を備えたファンタジーだと思った。突飛なアイデアと抜群の色彩に彩られた映像世界もさることながら、この映画の成功は、何と言っても俳優たちが醸し出すユニークで自然な“鬱積”とそれに対する“解放感”の見事さによるところが大きい。その中でも特に幸子役を演じた若干6歳の女優・坂野真弥のたたずまいは、浅野忠信、三浦友和ら名だたる名優たちを抑えて抜群だったと思う。 “人の生”は「茶の味」だ。いろんな要素がごった返して混ざり合って、苦い旨さが、ほっとする。そしてそれは、宇宙の壮大な混沌とも類似するほど、深く、果てしない。
10点(2004-11-01 21:59:26)(良:1票)
656.  テープ
よくもまあ、これほどどこにでもあり得そうなある種の「口論」を一つの映画として昇華させたもんだ。ということに率直に感心する。87分という映画のワクそのままに繰り広げられる3人の男女の密室劇、心理劇に引き込まれる。平たく見ればただの言い争いであることに間違いはないが、ギリギリのところで観客を退屈させない展開力が巧い。3人の男女の間で交わされる欺瞞、後悔、嫉妬、怒り、本音…。濃厚な心理の駆け引きは非常に身近な事象でありながら極めてスリリングである。「これが地なのでは?」と思わせるイーサン・ホークのキレっぷりも見事。
8点(2004-10-13 17:28:33)
657.  ヘルボーイ
現役俳優の中では最も「怪優」という言葉が似合いそうな俳優=ロン・パールマンを主演に起用したことも含めて、“ヘルボーイ”というマンガ魂爆発のキャラクター自体は非常に良かったと思う。そのインパクトの高いキャラクター性のおかげで全体的に飽きのこないヒーロー映画には仕上がっている。がしかし、手放しで盛り上がれる映画かと言えばそうではないというのが正直なところだ。何と言っても、ヘルボーイ以外のキャラクター(敵キャラも含めて)がイマイチ立っていないのが致命的だ。多弁な半魚人や苦悩する人体発火ヒロインなど面白味の高いキャラがせっかく周りを固めているのに、彼らの活躍はいたって地味なまま終わってしまう。それはそのまま展開の地味さにも繋がっているように感じ、結果的にストーリーの粗が最大限に目立ってしまっている。なかなか憎めないキャラ、憎めない映画だけに、惜しいと思う。
6点(2004-10-10 21:55:22)(良:1票)
658.  イノセンス
“モノ”を創り出す上で、「凝る」ということは非常に大切だし、作品の価値が高まるほどに不可欠になるものだろう。この映画も「凝る」ということに関しては、極限まで突き詰められている。細部にいたるまでその力の入れようには圧倒される。しかし、だからと言って今作が凄い映画かと聞かれると、そうだとは言えない。これはもはや価値観の違いなのかもしれないが、凝るというその方向性自体が逸脱しているように感じてならない。膨大な専門用語や造語、加えて古文や古い諺の引用によるセリフ回しは、物語を紡ぎ出すにはあまりに混沌としすぎているし、製作者の独りよがりとも言えるのではないかと思ってしまう。描かれるテーマ自体は、濃厚ではあるが実はとてもシンプルなものだ。圧倒的な映像世界の中にもっと単純にその秀逸なテーマを描き出すだけでもこの映画は見事に完成するのではないか。
5点(2004-10-08 14:35:39)
659.  スウィングガールズ
思い切り開き直って「ウォーターボーイズ」の二番煎じを描き出すその潔さが見事だ。そしてその強引さも、男子高校生の何倍ものパワーを持つ女子高生のエネルギーによって許さざるを得ない雰囲気に持ち込まれる。明らかに「ウォーターボーイズ」と比べるとストーリーの完成度には欠ける。しかしそんなものどうでもよくなる。彼女たちの底抜けの明るさと奔放さを前に「完成度」など何の意味も無い。“踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らりゃな損損”うーん、まったくその通りズラ。
8点(2004-09-22 18:54:56)(良:2票)
660.  シモーヌ
これほどまでにブラックなユーモアに爽快感を感じたことはない。虚構と真実の狭間で翻弄されている群集の様は、すべての現代人が抱えるもはや病的とも言える滑稽さであり愚かさであろう。完全なるバーチャル女優の存在を映画的に無理なく通してみせた完成度の高い映画世界がまず見事である。そして何よりもこの映画の質を高めたのは、もはや現役最高俳優であるアル・パチーノのウィットに富んだ演技力と存在感だ。シモーヌという虚構とそれに群がる大衆に板ばさみになる老映画監督を演じると同時に、シモーヌの内面までも演じ出してみせたその巧みさには手放しで賞賛できる。「ガタカ」の映画監督が描き出す秀逸な近未来像を堪能した。
8点(2004-09-17 16:48:52)
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