641. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 つまんなくはないけれど・・・っていう感じでした。 途中までは結構普通の殺人ものでグイグイ引っ張っていってくれるんですが、途中からかなり怪しくなってしまって残念。 キャストも良いし、原作も面白いらしいんですが、原作の販促みたいな雰囲気がしてしまいました。 楽しめてもっとつっこんだところが知りたい方は原作を購入してくださいっていう感じなんですかね。 私自身はそういう楽しみ方が出来た試しがありませんが・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2009-01-02 14:24:16) |
642. レイジング・ブル
《ネタバレ》 話自体は全然面白く感じないんですが、出来事への興味は尽きないという感じでグイッと見させられます。 デニーロの役者魂とか、そう言う要素がなかったらものすごく退屈なのかもしれませんが、きちんとそう言うイベント的な部分があるため映像的なおもしろさもあります。 話の筋自体は、ドキュメンタリーな味わいと、記録映画的な味わいを娯楽映画フォーマットのギリギリのところで表現している感じでさじ加減のうまさが秀逸。 でも本当のところ私は楽しめず残念。非常に良くできた映画なんですが、見るときの気分や求めているものに満足度が相当支配される感じがします。 [DVD(字幕)] 5点(2009-01-02 14:19:04) |
643. 沈黙の聖戦
《ネタバレ》 普通に面白くてびっくりした。 後期沈黙のなかでは意外とアクションがちゃんと入っているので動揺した。 男に当惑した。 いつものセガールさんをみれて満足した。 [DVD(吹替)] 6点(2009-01-01 22:07:58) |
644. 死霊の盆踊り
これを新品4242円から3911円に値下げして、「常に在庫あり」から、「通常2~5週間以内に発送します。」なほど売りまくっていたと思ったら程なくして完売しているamazonさんは正気の沙汰じゃないんだと思う。 [DVD(字幕)] 0点(2009-01-01 22:01:32)(笑:4票) (良:1票) |
645. 北斗の拳(1995)
《ネタバレ》 この映画を見て、投げやりな、そんな気にさせられたのは間違いない事実で、良く話すようになったクラスメートの女の子に電話を掛ける勇気が出なかったのはきっとこの映画のせいに違いない。きっとそうだ。 ケータイとか、メールだとか、そういうのがまだほんの黎明期だった。夜、彼女に電話を掛けるか掛けないか、それは非常に大きな問題でありほんとのところ非常にどうでもいいことでもあるのだが、便利な年代になってこないとそのあたり全然気がつかなかったりするからしょうがない。 悩んでいるつもりの時間の、使っているつもりになっている時間以上に速く進む時計はモーターが壊れているとしか思えないほど容赦がない。そんな時間を使っている位なら映画でも観ようと、昼休みの学食で急に始まった北斗の拳ゲームで二回目のジャギ様を出してしまった罰ゲームをカーキのバッグから取りだした。で、それが間違いだった。 丑三つ時にこれを見終わった時、俺はなんてことをしてしまったんだと、してもしょうがない後悔をひとしきりすると先送りにしていた風呂に入った。「あーしょーがねーな」と口先だけは気にしない。 髪を乾かして布団に入って具体的にてイラッと来たわけだ。何しろ観ている間のショックは、詐欺師に何度も胡散臭い説明をされている当惑に、だまされている実感が隠されているような物だったからだ。そしてようやく容赦なくこの映画を罵倒してやろうと思ったのは事実であり、やっぱめんどくさいから一瞬でやめたのも事実だけど良い判断。それを受け止める側の級友は一瞬で電話を切るだろう。 本当は映画なんか観ないで彼女に電話してしまえば良かったのだけど。 だけど後にわかったことだが、あのとき北斗の拳ゲームで勝った他の友達皆が何らかの形ですぐにこの映画を観ることになる。その呪いのビデオを観た友人は次の日口数が少なく、イライラしていた。そして全員が見終わった時、二度と北斗の拳ゲームが行われなくなった。全員が無言でお茶をすする止まった時間に誰とも無し、ぽつりとこの映画を語り始めた恐ろしい午後を僕は忘れない。 実はあの夜、同じ時間に彼女もこれを観ていた。6限が終わって二人だけで帰った夕方に、この映画が二人を結んだんだ。 とかそんな訳ないから。たのむから210円返せ。 [DVD(字幕)] 1点(2009-01-01 17:55:13) |
646. フライトナイト
《ネタバレ》 昔テレビで見たこういうバカバカしいノリの気軽な映画がガンガン作られていて、名作が多かった80年代というのがどういうものかは本当にうっすらとしか覚えていないのですが、良い時代だったんだなぁ。 だって、ドラキュラが引っ越してきて、それをB級アクターに退治をたのんじゃって、クスクス笑わせながらドキドキさせてシリアスタッチって、欲張りすぎでしょう。 ちゃんと成り立ってますし。 この時代にタイムスリップして劇場でいっぱい映画を見てみたいですね。 [地上波(吹替)] 7点(2009-01-01 17:28:11) |
647. エクソシスト ビギニング
《ネタバレ》 面白くなかったですね・・・ 目の付け所自体はたぶん悪くないと思うんですが、特殊効果が本当の意味で効果的でなければ成り立たないジャンルにもかかわらず、覚悟の足らないCGIを使ったのがいけない。 CGは一時低予算で速くそれなりの視覚効果が得られる魔法の大道具と思われていましたが、実際はお金以上に、要求される技術水準のハードルがただごとではなく高いものであるから、生半可な覚悟では使ってはいけないものになっているように感じます。 そう言う意味で、大流行したエピソードゼロモノが生半可に粗製濫造されたCGIを使ってしまうようでは失敗しないわけがないかと。 エクソシストのフリークが、グッズコンプリートのために見るような映画でした。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2009-01-01 17:23:21) |
648. ウォーリー
《ネタバレ》 ピクサーの映画のなかでもトイ・ストーリー1と並ぶ・・・かそれ以上か。の超傑作。 小さな子供では飽きてしまうストーリーですが、小さな子も映像にかじりついていました。 最初にエバが登場するシーンでは、明らかに人類的な技術で動作する「機械」から出現するあたり、人類がなんらかの形で介在していることが映像できちんと書き込まれているところに釘付けになり、最初の人類の映像が滅んでしまった人類の置きみやげではないのではないか、と受け手を疑心暗鬼にさせるところがもの凄く新しかったです。 これまでのSFで人類がいない荒廃した地上という設定では、生き残りが人類の残した物を巡って物語りが始まりますが、うーん新しい。でもうっかりエバの登場シーンで仕掛けを見逃したとしても、無人の宇宙に連れて行かれたウォーリーがどうなるのかとかなりはらはらするはず。 それから全編にあふれる脳天気なキャラクタ達の諦めなさや、前向きさ、ストーリーの優しさに大満足でした。 CGだというだけでバカにする人もいるかも知れませんが、ボタン一つでコンピュータが勝手に絵を作り出すのがCGではありません。 手で紙にかかれた原案が、様々な工程に乗って少しずつ人の手によって積み重ねられ、最終的にコンピュータに陰影を付けさせる製品です。 そうして作られたキャラがそれぞれに違ういろいろな意味の大切な物を、それぞれが大切に守る。それに理由が必要なんだろうか、いちいち考えなければ分からないものなんてそれは大切ではないのではないだろうか。そういう気持ちを素直に確認させてくれる、心にズシンと来るテーマではないかと思います。 こういう生活サイズのテーマにもかかわらず、直球勝負で重い。立派! たくさんの人に丁寧に心をこめて作られたキャラ達が、休む間もなく動き、物語をつづる様はCGのもつ、人が作った暖かさにあふれています。 これほどの作品をCGアニメーションで作り上げたということの凄さは、一つのブレークスルーではないでしょうか。 もの凄いインパクトです。 [映画館(吹替)] 9点(2009-01-01 16:47:06)(良:1票) |
649. デビルマン
プレステ1初期の、なんだこれって言うメーカーが出したなんだこれって言うアドベンチャーゲームの、なんだこれって言うおまけムービーみたいな映画だった。 これを撮った須藤監督(だっけ)が撮ったビーバップハイスクール高校与太郎哀歌と言うヤツを罰ゲームで見せられて、デビルマンに2点をつけていたことにショックを受け、謹んで直したのだった。 映画の神よ、どう考えても 年に一度あるかないかのはずれ映画。 いろんな人に警告したい映画。 ある意味貴重 じゃない。 メガトン級の面白なさ。 面白無さ過ぎて大笑いしそうな映画。 ここ何年かで一番面白くない映画。 だと思う。私が間違っていました。もし映画の神様がいるなら、創作物に対する冒涜を犯した僕をどうかお許しください。 っていうかほんとに冒涜してんのは俺じゃないのになんで俺が申し訳なくなってんのかわかんないからこの映画怖い。 [地上波(邦画)] 1点(2008-10-26 19:53:54) |
650. ゲド戦記
《ネタバレ》 ふとした思いつきでもう一度見てみた。 ものすごい駄作だったように感じていた記憶をたどるが、アレレそうでもないかな? と、ほんの少しだけ思った。 でも働くというテーマ、生きるというテーマ、死ぬまでの間の時間を大事にするテーマ。 これをあからさまに、言葉で表現するあたりに技量的な限界を感じるが、 この手の話でまるで織り込まない作品よりは良いではないかとおもったりもした。 でもなぁ、ゲド戦記っていう話なんでしょ?ゲドさんの戦いの記録なんですよね? ゲドさん馬車止めたり変装したり、屋敷に来て捕まっただけですよね? 全然戦って無いじゃないですか。誰が主役なんだかやっぱり2度見てもふわふわしてて中途半端。 2度目だから、そういう演出なんだと分かってあげながら見たんだけどなぁ。 それからテルーって怪物なの?ねぇ怪物なの?なんで?そういう物なの?公式設定なの? 怪物になるトリガーの設定が無くない? やっぱり理解を示しながら見てもダメでした。 いろんな設定、アレンの件、ゲドの捜し物の件、クモの件、テルーの件、おばさんの件 そういうのが全部置き去りで、最後に悪い物だけやっつけた的な支離滅裂さって原作で解消してるのかな。 ちゃんと自分の頭で考えて作らないと、ちゃんとお話にならないんだよなぁ。日本のアニメの悪い癖だ。 そんな有様なのにここまで見られる映画にしてしまうスタッフの技量が凄い。 ジブリの様々な資産を無尽蔵に使っての結果がこれなんでしょう、駿氏が亡くなったらジブリは潰れる。 [DVD(邦画)] 5点(2008-10-26 19:50:31) |
651. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 多くの我々日本人がやってしまう。 「サスペンスと聞くと、オチの予想に、映画を見ないで夢中になって入ってしまう癖」 と 「確率が50%なのに、当たったら制作者をバカにし始めてしまう癖」 を極限まで引き出してしまう映画じゃなかろうか。 それだけに本当に良くできていると思う。 この映画は、初見ではなく2度目以降に、目に映っていながら最初全く認識されていなかった伏線を追っていく作業が面白いんじゃないかと思う。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-26 19:43:17)(良:1票) |
652. ハイ・フィデリティ
《ネタバレ》 面白かったです。 なんかツボですよツボ。 あのさえないレコード店と、昔の彼女たちのはなしとかもうツボ。 ほんとダメ男なんですけど、自分のだめっぷりに重ねるともうなんつうか応援モードです。 それからカメラに話しかける手法、アレ好きです。 [DVD(吹替)] 7点(2008-10-26 19:36:47) |
653. 稲村ジェーン
《ネタバレ》 こんなの作ってたから邦画専門の映画館が消滅したんだよ。 DVDとかブルーレイで100円くらいで出して、TSUTAYAの北京原人とかシベ超と一緒に並べたらいいと思う。 A級戦犯め。 [地上波(邦画)] 1点(2008-10-26 19:32:06) |
654. ローマの休日
面白かったです。 本当に普通のラブコメディですが、この時代の作品だからつっこまなくてもいいやという気持ちになれる。 こういう部分が大事だと思います。 ラブコメディはほとんど見ませんが、たまに見ると良いんですよね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-26 19:26:06) |
655. ラン・ローラ・ラン
《ネタバレ》 ちょっと面白かった。 雰囲気とか見せ方もわりかしかっこいいし、良作ではないかと。 話がちょっとちみっちゃい感じがするのが残念なところだけど、選択ごとに状況がかわるパターンを3つっていうのは面白かったなぁ。 最初のがホントで残りがifっていう解釈があることにちょっと新鮮みを感じた。昔のフランス映画みたいな哲学同人みたいな嘘くささとは違うアニメ的なウソクササがすき。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-26 19:21:14) |
656. レクイエム・フォー・ドリーム
《ネタバレ》 おっかねぇ。 こういう結末になったとき、誰かのせいにしますよね。 本当にその人のせいだったとしても、無くなった人生とか生活って戻ってきませんね。 おまえのせいだと泣きながらいっても、「おまえの言うとおりだけど、だから?」 と開き直られたらどうします?怖いでしょ。 って思った。あのときああすればとか、あいつがいけないんだ。なんて壊れた後思ってもしょうがないんだと、ホントにおっかねー。 触らぬ神にたたり無しでございます。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-26 19:12:19) |
657. ブラックホーク・ダウン
《ネタバレ》 ストーリーは存在しない。そこにあるのは、モガディシュの戦いをリドリー・スコットが画面に再現しようとした事実だけだ。この様な種類の映画もある、と言うことを認めない人間もいる。 米軍は虐殺されて当然 この映画の感想でこう言うテロリストのような意見をたまに見かけるが、一体誰にそう言った思想を習った上での意見なのだろうか。民兵という言葉に古代の義勇兵の様な正義の市民をイメージしているとしか思えない。 「巨大資本をバックグラウンドに、テロリストのスポンサーが貧民を集めて軍事訓練を施した『職業テロリスト達』」である。本当に哀れみの対象だろうか? 事実は決して届かない。自動小銃の取り扱いはおろか、躊躇無く人間に発砲する事すら訓練を受けていない人間には不可能なことだ。 市民に銃を向けた米兵が憎い。軍事キャンプで訓練を受けた民兵を射殺した、米軍が憎い。そう言う彼らにはこれがテロリストの末席の発言と等価である自覚は無い。 存在もしない石油の陰謀と尾ひれがついたフリーメイソンによる世界征服にはらわたを煮えくりかえらせ、アメリカ人を殺したいと普段から願ってやまない人間たちには、2013年4月にソマリアがIMFにより国家として承認された事実さえもきっと許せないのだろう。 テロのフロンティアがまた一つ消えたと、米兵が死んだ土地を惜しんで酒の肴にでもするつもりだろうか。 彼らにとってはテロリズムによるアメリカの崩壊が正義で、正規兵や正規戦による紛争解決はその暴力の対象でしか無い。心の中の暴力性を代弁してくれるテロ国家やテロ組織が一つ消滅する度に彼らの目は信仰のはけ口を探して所々にさまよう。 ソマリア紛争の外資産業による復興という概念を経済テロに置き換える人間の頭の中にはどんな憎悪が隠されているのだろうか。それが誰に埋め込まれた物なのだろうか。 彼らの中では数千人の武装勢力は永遠に英雄で有り、アメリカ敗北のシンボルで有り続けるのだろう。 しかし、事実は作戦成功であり合衆国軍の勝利だった。テロを正当化したソマリアが国際社会から見捨てられるきっかけになる戦闘があっただけだ。 ただ、本作終盤、マラソン以外の何物でもないということには非常に当惑した。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-26 19:06:42) |
658. ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場
《ネタバレ》 今思うと、かなり昔からアメリカってテロと戦っている。 近代兵器で古代の営みを壊しているかのような批判は、昔からずっとつきまとっているのだと思う。 ここ数年になってやっと世界的な風潮が、テロリストと言うものにどういった都合や事情があろうと、全く許されないものだという意識が芽生え始めている。それまでずっと、一方的鎮圧されてかわいそうだ、アメリカの暴力は許さないなどと言われてきた。 実態はと言うと、政治的手法ををとらずに、金銭や領土などを要求する集団で、豊富な資金で強力に武装し高度に訓練されている。そんな集団が国際法に基づかない殺戮や戦い方をする。何の関係もない人間をさらって楽しみのために拷問のあげく殺したり、爆死させたりする。 だから実際は正規軍が撤退を余儀なくされるほどの被害を出す。 そういう背景が理解されていない時代の作品にもかかわらず、良くできていると思う。 21世紀になって20年以上前のこの作品を見れば、何もアメリカ万歳の映画ではなく、ただ現実世界の人を守る組織のお話であると言う風に感じるのだと思う。 [地上波(吹替)] 7点(2008-10-26 18:42:57) |
659. メメント
《ネタバレ》 面白すぎて呆然。この登場人物の少なさでここまで多面的に見せるかなぁ。 メモを取る人ほど生々しく感じたんじゃないでしょうか。メモが間違っていたらどうすんのよ、という不安感を最初に植え付けるプロットが秀逸。 中盤以降なんだか行動規範に違和感を覚えますが、それがジワジワと地味なのにものすごい効き目。だんだんと自分自身に悪意を持って・・・なんて、どうしてこんな怖いことを思いつくんだろうか。 クリストファーノーランの映画はバットマン以外見ていなかったんですが、なんでこの人がバットマンに?ってくらい全く違うすごさ。ピリピリっときますね。 [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-10-26 18:15:22) |
660. 時計じかけのオレンジ
映像の洗練度がもの凄いんですが、文化人がやるような社会風刺がずれているように感じてそこは全くのめり込むことが出来なかった。 それから暴力的な描写に嫌悪感を覚えてしまい、少し腹が立った。 有名作品のこういった描写は必ず子供が真似をするし、子供だからと許容する社会観がわずかでも生まれる可能性を考慮しなかったんだろうか。現実に形を変え映画からマンガまで、いろいろなメディアでおもしろさのスパイスとして拝借され続けている。 70年当時の社会問題の提起としては、むやみに騒ぎを大きくしようとしているような節をどうしても感じてしまう。 ・・・が、がしかし。面白いんですよこの映画。絶対見た方が良い。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-19 23:36:47) |