61. 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
ダニエル・クレイグ版であることを差し引いてもウェットな登場人物及び筋立てに興に乗れません。今作でも毒物兵器が使われているのに、この星が滅びるのは感染によるものを認識させられるのには更に消沈。歴代脳天気なボンドが恋しく思えた作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2022-05-22 02:10:01)(良:1票) |
62. 総理の夫
《ネタバレ》 総理は才色兼備、夫は資産家の坊ちゃん、なのだから映画の絵空事として無事に出産して子育てしながら執務に励む姿が見たかったところです。ベタな演出も白けてしまうギリギリのところで楽しませてくれたコメディです。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-05-15 00:42:53) |
63. 透明人間(2020)
1933年版はクロード・レインズの雄弁な語り口の恐ろしさと、お茶目な映像に味わい深さがありました。対するリブート作は喋らない、姿を見せない演出でのヒリヒリする怖さに息を詰めての鑑賞でしたが、次第に怖さが薄れて盛り下がっていったのが残念。「へぇ、そう来たか」な結末に+2点。 [DVD(字幕)] 7点(2022-04-27 04:50:50) |
64. プロミシング・ヤング・ウーマン
全くもって興に乗れない復讐譚でした。突き抜けた狂気無く、喪失感を埋める為の姑息な策略、その喪失感がそもそも伝わって来ない。本作がアカデミー脚本賞というのに100えぇ~っであります。 [DVD(字幕)] 4点(2022-04-19 01:41:16) |
65. クーリエ 最高機密の運び屋
邦題からマフィアものでパーッと行こうか~の気分で鑑賞。まさかのペンコフスキーの話だったとは。この人の事はフレデリック・フォーサイス作品で知っており末路も分かっています。しかしながらグレヴィル・ウィンの存在は初耳。市井のセールスマンがCIA&MI6の依頼を受けてペンコフスキーがもたらすこれ以上無い最高機密のクーリエとなる。ウィンの運命や如何に! 派手なアクションも一発の銃声も響く事もなかったのですが、全編息苦しさに包まれておりました。白鳥の湖に共に感極まる二人に涙腺に警報が出て、ウィンがペンコフスキーに 叫び続ける You did it ! に崩壊ボロ泣き。ミサイル撤去の事実をペンコフスキーが知ったというのは事実であって欲しいです。ベネディクト・カンバーバッチの顔の相が変わる激痩せ役作りが圧巻。結末にまた涙。 こうして普通に過ごさせていただく間にも核戦争回避の為に命を懸けて下さる人がいるのだろうか思いが至りました。傑作です。 [DVD(字幕)] 9点(2022-04-12 01:32:36)(良:1票) |
66. マリグナント 狂暴な悪夢
2日間に亘っての鑑賞となりました。 1日目、話の先行きが見えなくて、演出も「出るぞ、出るぞ・・ハイ出た~」の単調さで丑三つ時も相まって「何じゃこりゃ・・・もう、ダメ、寝る」 3点 2日目、ガブリエルの正体が分かった時点から結末までの一気呵成の展開がお見事。遅まきながら脚本の上質さが分かり、大立ち回り大殺戮シーンもグロより美しさを感じるもので、昼食を摂りながらでしたが普通に喉を通るものでした。監督始めスタッフの方々の仕事ぶりに拍手。 9点 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-28 13:47:26) |
67. すばらしき世界
普通に生きる事の厳しさが良く描かれています。弱きを助ける行為は自らの意志であり、もたらす結果に胸張っているのが素晴らしい。悪戦苦闘ぶりは孤立無援では無く、多くの人々のアシストがあった、ここが本作の素晴らしき仲間、素晴らしき世界と言えるのでは。 [DVD(邦画)] 6点(2022-03-20 00:18:11) |
68. キャッシュトラック
ジェイソン・ステイサム初体験。振りまかれる辛気臭さにゲンナリでしたが、何者か分かって以降はまぁそれなりにと言うことで完走出来ました。章区切りでの「ご」丁寧な作りと音楽がクドい。数あるツッコミどころで一つ言いたいのは、肉も貫禄もついたチョイ役出演アンディ・ガルシアのFBI親玉で、組織として何の存在価値もないのはアカンでしょう。意気込みは感じましたが興に乗れない作品でした。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-02-11 15:48:19) |
69. ハウス・オブ・グッチ
アル・パチーノ出演尚且つジェレミー・アイアンズ共演と来た日にゃ行かなきゃ。迷いましたが、行かずに後悔するのなら行って後悔したほうがマシかと言うことで駆けつけました。 ビヤ樽のようなお腹に「食べ過ぎですか?運動不足ですか?」目がテンになりましたが、兄弟の役柄での2ショットに「ありがたやありがたや」 更に咆吼シーンでの地鳴りのようなド迫力に「アル様~」 又、アイアンズの抱擁シーンでの開かれた手に「素敵~」 年甲斐もなくコーフン状態。大満足! 義理、人情、恩義の概念がゼロのお家の恥部が描かれているのですが、監督を始めとするキャスト・スタッフが超大物揃いと言うことで宣伝効果にもなるとグッチ側は映画化を了承したのでしょうか。お話的には「そういう事があったのですね」以上の感慨無く。 レディ・ガガのオスカー獲るかもしれないと感じた怪演ぶりも記憶に留まりそうです。 [映画館(字幕)] 7点(2022-02-09 15:58:32)(良:1票) |
70. ドント・ルック・アップ
《ネタバレ》 地球規模の危機なのに他国が全く登場しないアメリカの馬鹿騒ぎぶりが描かれています。「ちょっとトイレ行ってくる」「私も」に血圧計崩壊。名優が怒りをかきたててくれます。後味の悪さと2時間超えのダラダラ描写で頭痛が。超豪華キャストに釣られての鑑賞でしたがハズレ作品でありました。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-01-11 16:23:42)(良:1票) |
71. レッド・ノーティス
ルパン三世のような、名探偵コナン世紀末の魔術師のような。 騙したつもりがチョイと騙された展開は舞台と主演三人の華やかさに大いに惹き込まれました。父親云々身の上話は余計だったかなぁ。三人のスケジュールを何とかやり繰りして続編を作って欲しいと願って止みません。 スカッと爽快! 芯から楽しめた快作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-29 15:16:57) |
72. ムクドリ
「悲しみは半分、喜びは二倍」絆のあり方を思わされました。ムクドリを絡ませた展開はお見事。獣医さんとカウンセラーの存在が今一つ中途半端だったのが惜しいところです。見応えある良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-29 02:33:29) |
73. クライシス(2021)
《ネタバレ》 法律で医療用に使用が許可されている病院での使用に限られていた麻薬鎮痛剤オピオイド。1995年にパーデュー・ファーマ社が開発したオピオイド系鎮痛剤が処方箋で誰でも簡単に買える常備薬となり、後発組による同種鎮痛剤開発でオピオイド危機に至るという背景を知らずに鑑賞。製薬会社から委託された新薬テストで明らかになった瑕疵を圧力に屈せず食品医薬品局に訴える大学教授(ゲイリー・オールドマン)彼の相手である製薬会社、役人、大学、最凶トリオの人の命を預かる自覚が1ナノグラムも無い姿が恐ろしい。とりわけ事実を公表する事は守秘義務違反、一生かかっても払いきれない賠償金を課せられるという理屈が流石アメリカというべき胸糞の極み。このエピソードのみで作り上げたら地味だと判断したのかもしれませんが、密輸業者への麻薬取締局おとり捜査官(アーミー・ハマー)、息子の死の真相に迫る母親(エヴァンジェリン・リリー)のエピソードが並行して描かれています。犯罪ものとしてまぁそれなりにと言ったところですが、喪失感一杯の母親が見せる奮闘振りは白けた不要さで作品が散漫になってしまったのが少し残念。簡単に薬に頼る事を見直さなければと考えさせられた佳作です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-08-13 20:01:33) |
74. 人数の町
《ネタバレ》 人生に躓いた負け組が飼い慣らされて意志を持たぬ負け犬と成り下がり暮らす町。この町が言うところの自由は義務も責任も伴わないもので薄ら寒い。描かれる一見突飛なエピソードも「政治は数、数は力」が浮かぶ絵空事に思えない不気味さがありました。青年が妻子と暮らす為にとった選択に、チューター達も負け犬の中のボス犬に過ぎないのを感じます。姉の浅い人物像が残念ではありますが、心に残る作品です。 [DVD(邦画)] 7点(2021-08-07 03:38:39) |
75. トゥモロー・ウォー
《ネタバレ》 amazonがパラマウントから購入した金額2億ドルの値打ちがある作品です。極悪感満載ながら動きが綺麗だと感じたエイリアンに魅入ってしまったのは我ながら不思議なところ。描かれる親子3代の絆は、こちらが主で戦闘模様はアクセントに思えるもので、脚本が上質。名作でのアラン・リックマン名シーンが蘇るミューリ落下シーンはトリハダもの。大いに楽しめた快作です。 [インターネット(吹替)] 7点(2021-07-13 03:05:33) |
76. 前田建設ファンタジー営業部
実存会社の実話というのに仰天。演技が少しくどいのが玉に瑕ですが、パクリ・手抜きといった薄汚さとは無縁の正々堂々とした熱き仕事ぶりにこちらも胸熱にさせられました。洒落たエンドロールもお見事。快作です。 [DVD(邦画)] 7点(2020-10-18 00:01:29) |