781. グリーンマイル
《ネタバレ》 大好きです。ダラボンよくやってくれた。この作品のトム最高です。「よき職業人、よき家庭人」て、ある意味本人のキャラに近かったのでは。離婚してるけど。この看守役、ほどよいリーダーシップが最高ですね、「アメリカの良き男性」の象徴ですな。キングは本当はこういう男性になりたかったのであろう。うん、こういう男の人がいっぱいいたら、世の中良くなると思うよ。モースもよし。テーマは「罪と罰」「正義を行うことの困難」「神の業の不思議」あたりでしょうか、キングだからね。老人ホームもほのぼのしてよし。これを見ると、アメリカはまだまだ大丈夫なんだろうなあ、と思いますね。こういうヒーローをまだ描けるところが。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-20 16:15:20)(良:1票) |
782. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 思わずゼメキスを見なおす気持ちになった一作。それぞれのエピソードが、印象的。ベトナム戦争のところが特に好きですね。ゲイリーシニーズの大尉よかったー、戦争中が特に。「俺を助けるな」ってね。ところでこれは複雑な作品ですが、一人の被虐待児女性の不幸な一生の物語として見ることもできる。ロビンライト演じるヒロインの足跡だけを追っていくと、ああなってこうなって、どうしても自分を肯定することができなかった上に、エイズで死ぬか、という超のつく不幸ぶり。ここにもなぜかアメリカの性的虐待が重要なテーマとして描かれているんですなあ。 一番泣けるポイント、私の場合は、フォレストが「僕は、いい夫になると思うよ」とプロポーズするところです。泣けます。ここまで言われたら、素直に嫁に行け、ジェニー。ここのセリフを考えただけでも、ゼメキスは天才。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 16:03:16) |
783. プレッジ
《ネタバレ》 ショーンペン入魂の作品。見飽きた感のあるホプキンスで、サスペンスを撮った。 「白いカラス」以外でも、ジジ好み女性登場。しかしロビンライトはどうしても薄幸の役がはまりますね。ラストまで読めない展開でなかなか見せます。もうひとひねり欲しかった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 15:50:01) |
784. 舞台よりすてきな生活
《ネタバレ》 見てる人少ないみたいだけど、良いですよ。何一つかっこよく見えないケネスブラナー。これでラストまでどうやってもたせる、と思いますが、ロビンライトよし、女の子のキャラよし、ほのぼのに仕上がっています。主人公からすると「嫌いなにんじんを食べてみたらとても好きになった話」て感じかな。しかし「もの書きが主人公」ものは、芸がないのでここらへんでなんとかしてほしいものですな。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-20 15:43:09) |
785. 愛人/ラマン
《ネタバレ》 うわっいやらしい。と思ったです。アノーはエッチなやつに違いない。フランス人。 レオンがしびれる。最後ふつーに中国人の女と結婚しちまうところが最高ですね。「駆け落ちじゃあ」とかなったら台無しだ。自分のこういう話をネタにするところが、デュラスは相当嫌な女ですね。しかしせつない話ではある。及川光博がPVで白いスーツにメガネで「香港の実業家」を気取った姿に、若干「ラマン」のレオン感がありました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-20 15:29:21) |
786. 羊たちの沈黙
《ネタバレ》 やっぱりこのくらいごつくなくっちゃ。FBI捜査官なんだから。説明的な場面を極力減らすことにより、洗練された作品に。私はこのくらいならグロいと思いませんが、どうでしょうか。許容範囲。なにしろ、うんざりするようなグロシーン多いですから、いろいろと。グロい場面も撮り方次第ですなあ。「踊る大捜査線」でパクりましたね。でももうみんなこれ見てるからなあ。よその国の映画だからいいと思ってパクるのは品がないのでやめましょう。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 15:26:09) |
787. 白いカラス
《ネタバレ》 カラードがホワイトのふりしてるって、実際にあるんだろうか。あちらの短編小説で、「限りなくホワイトに近いカラード」の女性の悩み、ってのを読んだ事あるけど。アンソニーホプキンスがそれっていうのはなあ、ありのような、無理のような。ニコールはヒロインの人物像がつかめてないように思ってしまったが、どうでしょうか。「タルくて暗くて死んじゃいたい」感じって、あたしはよくわからないけどこんな感じでいいよね、と適当に演じてる感が。こういうキレイな女の人がジジ好み、っていうのが「失楽園」を彷彿とさせます。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 15:16:15) |
788. キューティ・ブロンド
《ネタバレ》 これは女の子のための映画。よって、男の人には悪いけど、たぶんピンとこないにちがいない。 もう笑いっぱなし、セルフビデオの場面最高、コメディとしてフルサービス。インテリアもファッションも可愛い。元気になります。「2」はダメだった残念。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-20 15:00:35) |
789. 運命を分けたザイル
《ネタバレ》 実話に弱い。これを見終わって思ったことはただひとつ、「遭難した主人公はボンボンで鼻持ちならないイヤーな奴にちがいない。」いやいや、そういう人でないと、生き残れないよ。友達にはなりたくないけど。サイモンと比べてみ。もう全然普通じゃないよ。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 14:53:44) |
790. サイドウェイ
《ネタバレ》 「普通の容貌の人」しか出てこない映画。狙っているのだろう。しかも主人公にいたっては「普通以下」。あのアジア系の女性(「トスカーナの休日」にも出ている)はあちらではキュートなんでしょうか。ちょっと驚くとともに「NO!」とつっこみたくなる私はアジア人。ともあれ、そんな出演者たちで最後まで飽きさせず引っ張るなあ。テクの勝利。けっこう楽しく見られます。しかし男の人って、なんで別れた奥さんにいつまでも未練があるのかね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 14:48:12) |
791. ニューヨーク・ストーリー
《ネタバレ》 ロザンナアークエットはいったい何歳だったのだろ。若いなあ。こう言う風にオトすのかあ、というなるほど感。ロザンナの若さに驚くために1回は見る価値あり。「芸のこやし」を映画にしてしまうのね。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 14:38:51) |
792. その男、凶暴につき
《ネタバレ》 いわずと知れたデビュー作であるため、この作品をどう作るかでその後の北野武のゆくえが決まることとなったのだった。私が最も重要視したいのは、「野沢尚が脚本のクレジットされるのをいやがった」という点である。それくらい勝手に変えちゃった、ということである。もう最初っから、デビュー作にして「今までと全然違う自分のやつをつくる」という意思が明確にあったのだ。結果、誰もが驚くシュールな仕上がり、セリフを軽視した独特な作品が出来上がった。「今までのどの邦画とも違う」と誰しも驚愕することとなる。「黒沢と同じところから登ってもだめ」という彼が、言葉を駆使して商売する芸人でありながら、最も言葉に頼らない作品を作る。そのアンバランスさが面白い。女性を物扱いする芸風は、花火のころには多少の改善が見られたが、ここではまんま。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 14:31:50)(良:1票) |
793. フル・モンティ
《ネタバレ》 ザ・イギリスの貧乏。労働者階級ライフ。普通の人が脱ぐというのはなんでこんなに面白いんでしょうか。「カレンダーガールズ」の男版。こちらが先ですが。「普通の人が脱ぐ」のって、イギリスの文化なの?踊って脱いでる人が目の前にいたらついつい見てしまう、これ以上シンプルな表現方法ってないですよね。秀作です。 [地上波(字幕)] 8点(2005-11-20 14:19:34) |
794. ニュースの天才
《ネタバレ》 この人「ボーイズドントクライ」のあのサド男だったのかあ。なぜかクロエも出てるし。サースガード美しい。演技もできるし。悩殺流し目に驚く。ところですべての解は「快感」にあったのですね。「快感」なのでやめられなくなって、どんどんエスカレート。ドラッグと一緒。ヤクにはまるやつもいれば、こういう高度な「快感」にはまるIQの高いやつもいるぞと。「目的」なんかあるわけない、「快感」でやめられなくなってるだけなんだからさ。本人見てこいつゲイだなー、と思ったけどそのわりにデブだ。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-19 14:09:17) |
795. レス・ザン・ゼロ
《ネタバレ》 久々に見なおしたら、拾い物だった。まず「三角形の安定」。どういう組み合わせをしても1対1では不安定なのに、この3人がそろうと安定する。1対1以外の愛の形もありなのに、「1対1でないとヘンだから」と3人とも無理をして苦しんだ。三角形って、いろんな意味で安定しているんだなあ。もちろん、男同士の間にメンタルな愛憎関係があっての話だけれど。「母の不在」。ジュリアンの自滅は、「母の不在」と「得意な分野が無い」による。男の子の不幸の原因の多くは「母の不在」にある。「おまえになんか分からないよ」と途中ジュリアンがクレイに言うのはこのことですな。ともあれクレイには「母」がいる。ジェームススペイダーすばらしい。「不自然さ」全開。「つきあったらボロボロにされるよ」と顔に書いてあるようだ。リップのような人間の生い立ちのほうが、興味があるなあ。でもリップみたいなやつは、殴り合いとかしないと思うぞ。みんなお肌ツルツルで(ジュリアン以外)、西部の金持ちのバブリー感満載で、好きだなあ。ブレアが冒頭東部についていかなかったのは、すでにヤクにはまっていたからですね。ラストで「ついて行くわ」といったけれど、誰がどう見てもすぐに破局まちがいない。ジュリアンの死のグリーフィングを共有するだけでは続かないもん。音楽はもっと努力の余地あり。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-19 13:59:15) |
796. オールド・ボーイ(2003)
《ネタバレ》 やっぱりとんでもなくグロいのね。韓国映画。発想よし。品がない。 女の子はキレイだけど、そういうことするシーンは早送りしてしまった。犯人のエリートがやたら裸を見せたがるのはいったい何。それにしても、女たちに主体性がなさすぎる。そんなに思い通りになんかなってたまるかー。姉とのシーンといい、エロくてグロくて成人映画どまんなか。あんまり若いころに見ると人生に影を落とすかもしれませんから28歳以上で見たほうがいいと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-18 23:13:36) |
797. 1.0【ワン・ポイント・オー】
《ネタバレ》 なんだか「マシニスト」感のある暗さ。「もの書き」が主人公の映画にも飽きたが、「暗い青年が暗い部屋に住む」のも「はやり」なんでしょうか。途中から「分かろう」という気がしなくなった。私の頭では「マシニスト」までが限界かな。「新種の広告大作戦」までしか分かりません。欲をいえば、バカバカしいくらい明るい住人を一人出したらもっと不気味さが出たかなと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-18 22:59:41) |
798. Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004)
《ネタバレ》 日本版との2つの違いを重要視したい。草野民代がパートナーとダメになった原因は「パートナーがかばってくれなくて自分がコケて足を痛めた」だったのに対しジェニファーが前のパートナーとダメになった原因は、「勝ちにこだわりすぎて失敗した」であった。女性をかばわないで転ばしっぱなし、なんていう男は、映画であろうと登場させられない、ということではないかと見た。つまり文化的な「コード」にひっかかるのだ。それから、お別れパーティーに妻をパートナーとして伴うところ。アメリカの男は妻を第一に考えなければヒーローになれない、と見た。ともあれギアのワルツにうっとり、可愛らしい仕上がりで楽しめる。ギア健在。藤田憲子さんもお喜びでしょう。竹中直人役の俳優さんはパンチ不足。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-18 22:50:04) |
799. K-19
《ネタバレ》 もとリドリーの妻という監督さん。何が言いたいのかよくわからない。レインコートで原子力と対決。みんなドロドロ。なんかすごくサディズムを感じるなあ。リドリーとはSS夫婦だったのか? [DVD(字幕)] 6点(2005-11-18 22:37:32) |
800. 氷の微笑
《ネタバレ》 うん、シャロンがきれいでよいです。あんまり胸ないけど、その自信満々ぶりが「日本人の女には逆立ちしても真似できねー」と思わせる。こういうキャラって、ちょっとでも「でもあたしって胸いまいち無いし」とかって思ってるところがバレたら台無しだから、演じるの難しいと思うよ。でもシャロンはやってくれた。拍手。アクターズスタジオのインタビューで、「あのヒロインは、誰よりも深く傷ついて、ああなってしまった女性なの」と言っていた。うんうん、そうだと思うよ、とうなずく。ともあれ、女優さんはこうでなくっちゃ、の映画です。 [地上波(字幕)] 8点(2005-11-17 21:08:13) |