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墨石亜乱さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 160
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。
映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。
吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。

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101.  ジャスティス・リーグ(2017)
BvSのドゥームズデイといい、今回のステッペンウルフといい、何故こんなに魅力の乏しい敵と戦わせるのか? 監督交代で得たものは確かにあるがMCUと差が無くなっただけという気も。BvSに感じた威厳と言うか壮大な美学の様なものは明らかに失われてしまった。DCEUの未来にとって…これは良かったのか悪かったのか。 ただ、音楽がダニー・エルフマンになって、懐かしいバットマンやウィリアムズのスーパーマンの旋律がチラッと聴けたのはサプライズでした。
[映画館(吹替)] 5点(2017-11-25 22:14:21)
102.  ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
モッタイナ〜イ お化けが出そう。  ユニバーサル・ダーク・ユニバース第1作にして、最終作?になってしまうのか…トム・クルーズとラッセル・クロウを投入したのに色々ともったいない作品でした。  特に、前半の編集は下手としか言いようが無い。切り詰め過ぎで状況とキャラクターが頭に入ってこない、ハラハラしない、怖くない、笑えない。観客の生理に合うよう編集するだけでも楽しめる映画になった筈・・・呪われてんじゃない?
[ブルーレイ(吹替)] 4点(2017-11-25 21:40:06)
103.  KUBO/クボ 二本の弦の秘密
これはもう芸術作品である  よくある《ナンチャッテニッポン》ではなく邦画と日本の伝統芸術を良く研究し独自にアレンジした作品。  同じライカの『コララインとボタンの魔女』も優れたストップモーションアニメだったが、本作は日本の民話・絵物語を模したストーリーと日本風の色・構図で統一され、単なる物語を超えた芸術作品の域に達している。  部分的に中国やアジア文化との混合表現もあるが、それでも日本を描こうとした海外作品の中で間違いなく最も優れた作品の一本だと思う。 辻村寿三郎にも通じる《妖しい和の魅力》を持った人形の一つ一つの所作に、私は冒頭から感涙してしまった。
[映画館(吹替)] 8点(2017-11-25 01:47:26)
104.  マイティ・ソー/バトルロイヤル 《ネタバレ》 
これは、ストレス疲れの地球人にディズニーマーベルが送る世界一贅沢な、夢と笑いのプログラムピクチャーである。題して・・・ 『大宇宙の無責任バカ大将パート3~ ゴッド姉ちゃん故郷に帰る!』  毎度おなじみ東宝マークとファンファーレ…え?マーベルだっけ(笑)宇宙一のバカ大将ことソー・オーディンソンの大冒険!さて今回のお話は… 勘当された姉貴“女王の兇死兎(きょうしつ)”こと長女ヘラが、故郷に帰って大暴れ!ようりょうバツグン“青大将”こと弟ロキと珍道中。最強の友:春くんとも涙の再会。呑んだくれ女は獅子奮迅、小心者は裏切って表返って英雄に。青大将は美味しいとこを持っていき、わがままカオスな社長はLet’sビンボー!エンディングはピコパコとレトロゲーム風も良いが『だまって俺について来い♪』が似合いそう(笑)  明るく楽しい前向きヒーロー大暴れ祭り!只々楽しい。そこがいい!
[映画館(吹替)] 8点(2017-11-21 13:19:40)(笑:1票)
105.  サウンド・オブ・サンダー 《ネタバレ》 
すべてが中途半端なタイムパラドックスSF  2055年そう遠くない未来が舞台。TIME SAFARI社の時間旅行ツアーで白亜紀を訪れた客が小さなミスを犯す。それを始まりに、生物進化の歴史変革が波のように押し寄せ 人類滅亡の危機が訪れる。という壮大な話…だが色々と中途半端。  まず、未来描写の映像センスがない。 CGレベルが低いのは予算の問題でやむ無しかも知れない。が、リアルに見せようとする工夫が皆無。 CGが無いハンディを撮影の工夫で克服して革命を起こした『ブレードランナー』の未来描写から何も学ばなかったのだろうか? 未来の街角をただ会話しながら歩く背景合成のシーンがあるが、役者がその場で足踏みして歩いて無いのがバレバレ。信じられない。 製作サイドは極めて真面目なのだが…これは陳腐なB級映画ですと、自ら宣言してるようなものだ。  そして、SF的な設定ミス。 フィクションを描く場合、自ら設定した基本ルールに矛盾を生んではサスペンスが成立しない。この映画のルールは以下の通り。 「過去と現在は一つの時間軸上にあり、過去の変化が現在に影響する(違う歴史に上書きされる)」 「時間の上書きは、変化が生じた時間を起点にし段階的に起きる」となる。 もし、過去に影響を与えると違う時間軸が新たに生じる設定(=並行時間軸が生じる)場合は、時間旅行から帰った時点で歴史は変わっている事になる。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のように。 で、どこが設定ミスかと言うと、時間旅行ツアーが矛盾している。 白亜紀で恐竜をハンティングするこのツアーは、旅行者がその時間・場所に一時的に存在する訳なので “前回のツアー客もその場所にいる” ことになるが、この映画に前回のツアー客は存在しない。本当はツアーをくり返すたびにキルゾーン内の人数は増え過密になる筈だ。ちょっと笑えるが、そもそもの部分でルールを無視している。更に物語の解決のキーがこの「前回の旅行者がその時間にいる」前提なのだから、もうムチャクチャでSF映画としての価値はゼロだ。  ただ、うちの奥様はこの映画がお気に入り。DVDで繰り返し観ている。深く考えなければ案外 飽きずに楽しめる娯楽映画なのかも知れない。
[DVD(吹替)] 5点(2017-11-19 16:41:07)
106.  灼熱の魂 《ネタバレ》 
対立が生む悲劇   異質な者同士の(本作の場合は信仰の違いによる)対立。それはごく小さなことから火が付き、やがて広がり連鎖し憎しみに変わり、理不尽な殺戮へと進化する。この人類が幾度も繰り返す地獄の性をある親子の悲劇を通して描いている。   一人の母親の決意が地獄の連鎖を断ち切るこの小さな家族の物語は、監督・脚本のドゥニ・ヴェルヌーヴから人類へのメッセージ。このテーマは地球規模に拡大され後の作品『メッセージ』で繰り返される。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-11-06 14:01:59)
107.  アトミック・ブロンド
シルバーブロンド(ウイッグ)の女版ジョン・ウィックだと思ったら監督もかぶってた。笑
[映画館(字幕)] 7点(2017-10-31 16:45:17)
108.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
似て非なる真逆をいく続編。  映画を観ればわかる事だが、今回の主人公 K はデッカードよりも感情移入が難しい非人間(新型レプリカント)の設定。前作のロイ・バッディたちタイレル社製のネスサス8は(原作のアンドロイドと異なり)時間が経つと自我が芽生え、故に4年の寿命を持たされていた。 しかし、映画の序盤から感情のない筈の K に感情移入してしまう。理由はいろいろだが、決定的なのはアナ・デ・アルマス演じるジョイに尽きるのではないか。美しく献身的で非の打ち所がない理想の(バーチャル)彼女。二人の疑似恋愛が純粋に見え K に心を感じ、彼の自己探求の旅に自然と引き込まれてしまう。 これは「人間性とは何か?」というテーマが明確に伝わる優れたSF映画だと言える。  ただ、印象としては『惑星ソラリス』並にクラシックで…驚きは乏しい。 前作『ブレードランナー』はそれまで無かった近未来のリアルなガジェットが満載で、テーマさえもビジュアルの添え物に感じる程だった。逆にそれが革新的で、だからこそクリエターやアーティストに強烈な影響を与え特別なカルト作品となった。『2049』は一級のSF作品ではあるが優等生ゆえに『ブレードランナー』の続編としては食い足りなかった。 よく似てるけど、ちょっと眉尻が下がったなんか違うレイチェルみたいな…そんな映画でした。笑
[映画館(字幕)] 7点(2017-10-29 09:25:59)(良:1票)
109.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
どうしても『エイリアン(1979)』との比較は避けられない。タイトルからして自らリメイクだと言っているようなものだ。しかし実質は『プロメテウス』の続編。映画の評価としては先行レビュアーの皆さん同様、最新の映像で凡庸な古典劇を見せられた感もあるし、設定やストーリーの粗も多い。ただ、コヴェナント号など未来的ビジュアルは相変わらず素晴らしかった。 三作目に期待するならば、デヴィッド率いる最恐のエイリアン軍団と、超文明のエンジニア母星、そして人類による三ツ巴のアルマゲドンだろうか…それは見たい気がする。  最後に、コヴェナント号のクルーにメッセージを DON'T PANIC( パニくるな!)宇宙の旅にはそれが肝心。笑
[映画館(吹替)] 6点(2017-09-20 00:56:09)
110.  エル ELLE 《ネタバレ》 
ポール・ヴァーホーヴェンの作家性云々を語る知識を私は持ち合わせていないが〝性〟に関する女性の柔軟性・強さ・複雑さを描いた映画だとは観ていて解った。 真面(まとも)な人間が一人も登場しない相当カリカチュアライズされた話で・・・怖いと言うより1人の女''性''を巡る男達の滑稽さを笑うブラックなコメディだと思う。ドリフのコントで言うなら「もしも、男性が性癖のままに迫って来たら?貴女はどうしますか…?」みたいな感じ。やたら尻やら乳やら出るところもね。笑 インモラルなシーンの後に長さんが「ダメだこりゃ〜」って言いそうで・・・
[映画館(字幕)] 6点(2017-09-14 21:44:03)
111.  ベイビー・ドライバー
SNSの盛り上がりで慌てて映画館へ。  御多分にもれず、エドガー・ライト作品はどれもBlu-rayを買って何度も観るほど気に入っている。  いつもの劇場のベストポジションに着席。H-10。SONYのロゴの前だったか〝耳鳴り〟がした。何で今ごろ? ここ数十年はなかったのに…  私は中学生の一時期、耳鳴りに悩まされた経験がある。  主人公のベイビーも〝耳鳴り持ち〟という設定。音があると耳鳴りはしないので常に音楽を聴いている、これはリアル。  耳鳴りは無音状態になると砂の嵐(テレビ放送が終わった後のザーッという音)のようなノイズが聴こえ始め、次第にそれが大きくなって心理的に耐えられなくなる病気。私も寝る時はいつも音楽を聴きながら寝ていた。   エドガー・ライトはこれまで、ゾンビやド田舎のカルト集団、宇宙人やゲーム世界といった〝非現実VS現実〟の戦いを描いて来たが、この映画は70〜80年代のカーアクション風で、ファンタジーの要素は皆無のように見える。 しかし音楽で外界と遮断された主人公は、妙に浮世離れしていて(実際、彼の人生には常にBGMが流れ、他人はパントマイムの様に見え、)周囲の世界は彼にとって非現実 つまりファンタジーの世界として描写されている。そして後半、ベイビーは彼を取り囲むすべてと対立し決別する。 故に、本作もやはりエドガー・ライト的〝ファンタジーと現実の対決〟であり、もちろん 私の愛すべき1本に加わったのでありました。   SONYロゴで聴こえた耳鳴りは、映画の仕掛けとして音を出していたそうです…本物の耳鳴りでなくてホント良かった。  【追記】 ケビン・スペイシーの過去のセクハラ問題が発生してしまい、アカデミー賞を始め今後のショーレースからは完全に除外される可能性もある。残念で仕方がない。
[映画館(字幕)] 7点(2017-09-12 01:51:33)(良:1票)
112.  新感染 ファイナル・エクスプレス
試写会にて。ハラハラ、ドキドキのノンストップ韓国ゾンビアクションだった。 ソンビ映画ならではの緊迫感と近親者が犠牲になる悲しさを理屈無視のハイテンションで2時間弱を見せ切っている、正直8点でもいい大作。 ちょっと気になったのは古今東西のゾンビ系映画からの引用が多く、ややパッチワーク的に感じたところ。それと、ゾンビの(とは名言していないが)感染力が凄過ぎて確実に半島全滅してなきゃ変だろうと思った事。 韓流ドラマ的な泣かせもあり、観客のおばちゃま達が皆んな咽び泣きしてて ゾンビ並に怖い状況だった。(蝮さん風親愛の表現)
[映画館(字幕)] 7点(2017-08-22 12:11:08)
113.  ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 《ネタバレ》 
世界的に評価を得ている漫画『ジョジョの奇妙な冒険』その実写映画化第一弾は、サイキック・サスペンスホラーとして普通に楽しめる作品だった。だが・・・To Be Continued!  漫画の実写化に期待するものは、その漫画らしさ「原作と同じフィーリングを実写で体験したい!」それに尽きる。 原作のジョジョをジョジョたらしめているもの、それは〝唯一無二のアート感〟だ。荒木飛呂彦漫画の魅力は、極端な構図、独自の擬音、コマ割りによる不規則な時間表現、そして個性の強い絵と奇抜なストーリー。それが渾然一体となって構築される〝トンデモな美学〟に他ならない。  一方、実写版の軸はあくまでホラー映画であり、忠実に再現された衣装やメイク、海外ロケーションによる無国籍感あふれる杜王町もみな 単に映画の装飾に収まってしまい全体として綺麗にまとまり過ぎて、ジョジョたらしめる〝あらゆる要素のトンデモな自己主張〟が欠落していて どうにも食い足りない。  ハードルが高いと思えた仗助、承太郎のキャスティングは、意外にも結構ハマっていたと思う。それだけに、映像でドッギューン!とかドドドドド!!!! とかゴゴゴゴゴ・・・という感じが表現できていれば何倍もダイナミックになったろうにと惜しまれる。別に画面に文字など出さなくてもいい、撮影の工夫と編集で何とでも出来ただろう。  音楽のチョイスも疑問で、宗教的で神秘的な曲が却(かえ)って退屈な間を作ってしまった。おそらくは主要キャストが着ている学生服をキリスト教の黒衣とイメージ的にクロスオーバーさせての演出なのだろう。クライマックスでも教会のようなステンドグラスを印象的に使っている。が、それは明らかに原作のイメージを持て余した結果、別の普遍的イメージに頼った結果だとわかる。海外市場を意識した策かも知れないが。 原作者が好んで引用しているロック調の曲であれば、テンポもノリもイメージも相当原作寄りになっていただろうに・・・残念だ。  しかし、続いてもらわないと話にならない訳なので、監督以下 製作陣の皆様には第2章以降も頑張ってより荒木テイストの娯楽作品を目指して頂きたい。
[映画館(邦画)] 5点(2017-08-18 17:36:01)
114.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 
下町エリアの市民生活を守るヒーロー、殺さないヒーローの登場  最初は、すっかりMCUの超人たちの活躍を慣れた目で観ていた。観終わると、ちょっとした違和感が。いつものカタルシスとは違う感じ…なんだか無邪気な映画だなぁ… トム・ホランド演じるピーターは単純で無鉄砲、失敗だらけで、反抗的で、甘ちゃん…ま〜ぁモドカシイ。未熟で不安定…でも、だからこそ10代の頃の自分と同じリアルな人間に見え…新鮮で〝親愛なる隣人〟らしいと今回のスパイディーには感じることができた。 劇中の大人たちにとっても それは同じで、繰り返しクイーンズ住人どうしの親近感が描かれていている。そこに完全悪は存在せず、死んでいい人間はいない。 これまでのスパイダーマンには、常に「死」がつきまとっていた…要は、相反する思想の衝突による死が、次なる死に連鎖する…淘汰の連続。その悲劇を描いた映画だったと気づかされる。  年齢が下がり、ピュアな目で世界を見る新たなスパイディー。アベンジャーズの内紛にも「なにやってんだよ!ヒーローのくせにケンカするなよ」と当たり前の事を言ってくれそう…そんな、スパイダーマン(TH)私は気に入りました。  P.S MARVELロゴのスパイダーマンのテーマ曲、猫の救出に ニヤリです。
[映画館(吹替)] 8点(2017-08-13 19:17:52)
115.  銀魂
銀魂ファンの 銀魂ファンによる 銀魂ファンのための映画  いや 映画ではなく、イベントや祭りとしてのファンムービーと言った方が正しいかも知れない そういう面では、77.7点を付けたい出来だと思う。 邦画の予算の壁(中途半端なVFXで陳腐化すること)を「笑い」を武器に一応克服している この原作とこの監督だから出来た事だと関心してしまった。  とは言え、現在も続く長大な原作の物語を紅桜篇だけで語ることは到底 不可能で この映画だけを見て銀時の(シリアスな背景)キャラクターを理解することは出来ない。 だから、主な楽しみは 役者たちのナリキリ演技と原作に匹敵するボケとパロディの部分となり 逆に、それで低予算のチープささえも笑いの一部として消化され、欠点ではなくなっている。 ナリキリ演技に関しては、ほぼ全員が清々しいほど全力でキャラを再現し ふざけ倒している。 福田組に関しては 盤石の安定感で笑わせてくれる。 ただ、終始シリアスな高杉が 映画から浮いて見えたのは残念だった。  一見さんお断りな映画なのは確かなので、レビューの点は辛くなってしまうが…  お気楽に観れるバカで楽しい映画でした。
[映画館(邦画)] 5点(2017-07-23 00:39:48)
116.  ジョン・ウィック:チャプター2
YouTubeにカウント動画が多発しそうな映画だった。 『キングスマン』とギネス記録を競ってるのかも… そんな物騒な記録はギネスに載りませんよ!笑 前作を観てないとキアヌが何者なのかさっぱりでしょうね、単品では評価しづらいです。 あ、そうそう、『燃えよドラゴン』みんな大好きなんだな〜
[映画館(字幕)] 5点(2017-07-22 20:47:41)
117.  バック・トゥ・ザ・フューチャー
ティーンエイジャーにとって、共通体験として心に残る映画がある、今それは『君の名は。』だろうか、だとすると…かつてティーンだった僕たち私たちの共通体験映画が、この『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だろう。 共通点は、ティーンが主人公のドタバタコメディで、時空移動SFで、タイムリミットサスペンスでもあるところ。『君の名は。』は性の差、『バック・トゥ…』は年の差バディーが走り回り夢を叶えるドリームカムトゥルー物語。さらに『君の名は。』の魅力は美しい風景。それに匹敵するのが「どうせならカッコよくしよう!」というスピルバーグの一言で生まれた最高のガジェット、タイムマシン・デロリアンの魅力ではなかろうか!
[映画館(字幕)] 10点(2017-07-21 00:15:42)
118.  メッセージ 《ネタバレ》 
ファーストコンタクトを言語学者の視点から謎解き映画として見せる革新作かと思いきや… 星新一的なショートショートだった。  人類と地球外生命のファーストコンタクトを描く映画は、『地球の静止する日』『2001年宇宙の旅』『未知との遭遇』『エイリアン』『地球防衛軍』等など過去に金字塔的な作品が多い… だからこそ小さくまとめるのでは無く新たな視点や解釈を期待してしまうのだ。  前半、ファーストコミュニケーションに至るまでの意思疎通の困難と手掛かりの発見は、緊迫感があり引き込まれる。そのまま時間概念の話を絡めずに、訪問者たちの言語の謎解明と来訪理由の理解、人類の融和と解放を描き切って欲しかった。 その期待はあの爆発とともに吹き飛んでしまった… 残念だ。  余談。ギャレス・エドワーズの『モンスターズ/地球外生命体』といい、巨大軟体海洋生物タイプが今のトレンドなのかな?
[映画館(字幕)] 6点(2017-06-30 12:15:48)
119.  LOGAN ローガン 《ネタバレ》 
闘いは終った…安らかに眠れ。 ローガンの死に様を見て、中村主水を長い間演じた藤田まことの言葉を思い出した。 〝ヒーローとはいえ、主水は只の人殺し…最期は泥水にまみれて人知れず寂しく死んで行くのが一番いい〟 ローガンの血塗られた闘いは終った…安らかに眠れ。俺もあとで行くから。 評価 8点。…と言いたいところなのだが  あまりにも、過去のX-MENを愛する者に向けて作り過ぎでしまい 1本の映画として、一般客にオススメできない作品になってしまったように思う。 私の様な映画好き(しかもオッサン)にとっては本当に「涙する完結編」なのだが… うちの奥さん(派手なヒーロー映画好き)には「暗く重いマーベルらしくない映画」らしい。 おそらく多くの観客にはそう見える筈で、観客動員的なヒットは望めないでしょう。 それを踏まえ、ここの評価基準に準じれば、総合評価は残念ですが6点なのです。
[映画館(字幕)] 6点(2017-06-13 02:11:24)(良:1票)
120.  エクス・マキナ(2015) 《ネタバレ》 
VFXでオスカーを獲得した作品。遅ればせながら鑑賞。  確かに、一見愛らしい女性が透明な人口臓器と融合した姿は、妖しくも美しい不思議な魅力がある。 そんな AI:アンドロイド「エヴァ」と、青年プログラマー、そして、エヴァを開発したIT長者。この3人の異常に緊迫した密室劇として映画は進行する。 当然「人工知能とは何か?」という深淵なテーマに対する仮説的な解答を期待してしまった訳だが・・・物語の構成は 突然の幸運→密室への軟禁→異常な実験→秘密の共有→不浄な恋愛(狂気)→関係性の逆転→計画〜実行〜ハプニング→真相の暴露(ドンデン返し)→悲劇→解放 となる。 これはSFでは無く、古典スタイルの「ヒッチコック風サスペンス」。天使の顔をした子悪魔と巻き込まれる男の話だ。 サスペンスとしては十分面白いが、ちょっと期待とは違う方向だったので、点数は辛め。 「AIは新しい知性か?」そのテーマは、『ブレードランナー2049』に期待するとしよう。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2017-04-23 00:14:59)
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