1301. トータル・フィアーズ
核の爆発以降、「ありえねぇ」の連続。だいたい米ロの緊張なんていう設定自体が古すぎる。今の時代、爆弾騒ぎがあったら、まず疑うのはテロでしょ。それに、こんなお気楽に報復攻撃するなんて……。まあ米国のB級映画なんて、こんなものかな。 5点(2004-04-19 16:36:12) |
1302. スパイ・ゾルゲ
一級の素材、一級の役者を使っていながら、映画としては三流と言わざるを得ません。残念。ツッコミを入れたい部分はだいたい皆さんと同じ。付け加えるなら、ミヤギ、尾崎、ゾルゲにスパイ容疑がかかる過程を、もう少し丁寧に、ドラマチックに見せてほしかった。すべてがのっぺらぼうに進行した印象です。「3時間」は観る側には長いけど、つくり手側にとってはギリギリに切り詰めた結果でしょう。たとえば大河ドラマの尺だったら、さぞかし壮大な叙事詩になっていたことと思います。 3点(2004-03-29 04:04:16) |
1303. カリートの道
健さんを彷彿とさせる、米版ヤクザ映画。やっぱりアル・パチーノはカッコいい。ショーン・ペンのイヤらしさが、それをますます引き立ててくれました。ただ、巨匠にケチをつけるのもナンですが、なぜラストから始まったのでしょうか。「もしかしたらパラダイスに行き着けるかも」と期待しながら観たほうが、もっとおもしろかった気がします。 9点(2004-03-28 03:17:23) |
1304. 蝶の舌
静かな作品だけど、それがいい。両親の“手のひら返し”は誰にも責められません。これが世の中というものでしょう。だからこそ、ラストの少年の大きな瞳が印象的です。U2のアルバム「WAR」のジャケットを想起しました。 8点(2004-03-28 03:01:56) |
1305. リチャードを探して
「リチャード3世」の世界と、映画づくりの舞台裏と、そこにかける役者たちの情熱が垣間見れる作品ですね。なかなか実験的でおもしろい。思わずシェイクスピアの作品を読んでみたくなりました。ついでに言うと、アル・パチーノが素で笑う姿を初めて見た気がします。 8点(2004-03-28 02:38:52) |
1306. 訣別の街
いい話なんだろうけど、イマイチ物足りなかった。政治の暗部を描いているはずなのに、その深さや暗さ、迫力が伝わってこない。第一、“悪役”の面々が弱々しすぎる。もっと“コワッ”と思わせてくれけてもよかったんじゃないかな。同じアル・パチーノで同じようなテーマなら、「ディアボロス」のほうがよかった。ところで、この話って史実なんですか? 5点(2004-03-14 22:53:14) |
1307. セルピコ
まさに日本の警察の現状そのもの。ドラマというより、ドキュメントとして観てしまいました。ただ、映画と日本の警察の最大の違いは、セルピコのような人物がいるか否かでしょう。その意味で暗澹たる気分になりました。 6点(2004-03-14 22:41:26) |
1308. 大統領の陰謀
あらかじめ大雑把なストーリーは理解していたし、米国の新聞社の雰囲気もわかったし、だんだん事件の核心部分に近づいていく雰囲気も伝わってきた。でも、なぜか腑に落ちない。後半から筋を追うのに必死になって、映画を楽しむ気分になれなかったからかな。周辺情報をもっと予習すべきだったと反省したり、こんなややこしい人物相関図をつくるなよ、と逆ギレしたり。 4点(2004-03-03 18:04:52) |
1309. バッファロー'66
クリスティーナ・リッチもかわいいけど、作品全体がチャーミングな印象。終始ニヤつきながら観てしまいました。タイトルとその理由もシャレてますね。いつか、もう一度観たいと思います。 9点(2004-03-03 17:51:32) |
1310. エニイ・ギブン・サンデー
オリバー・ストーンがスポ根ものを撮るとこうなるのね。それにしても大甘な気が…。つくづく、米人はアメフトが好きなんですね。ストーリーとは直接関係ないけど、アル・パチーノが親しくなった売春婦とコトに及んだ後、当たり前のように金を払うシーンがあったよね。この部分に、私は男の哀愁を感じました。 8点(2004-03-01 10:34:55) |
1311. スコア
単純におもしろかった。けっこうハラハラドキドキしたし。それに、この手の話にしては珍しく、一滴の血も流れなかったところがいい。よくできた痛快娯楽映画といったところでしょうか。 8点(2004-03-01 01:09:42) |
1312. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
いい映画なんだけど、アル・パチーノのファンなので、あえて言います。こういう役柄を演じるにしては、ちょっとカッコ良すぎるんじゃない? もっとくたびれた感じの、どうしようもない老人の役者が演じたほうが、訴えるものが大きかったような気がします。それに、最後の校長を論破するシーンにしても、もともと明らかに学校側の対応がおかしいのだから、あまりグッと来るものがありませんでした。余談ですが、ジョンソン大統領といえば“史上最低の大統領”といわれている上、ケネディ暗殺事件との関与も取り沙汰されている人物ですよね。その側近だったのなら、大佐も事実関係を多少は知っていたかもしれません。そういう伏線を踏まえた上での最後の演説だったとすれば、なかなか含蓄がありますね。 7点(2004-03-01 01:03:23) |
1313. グラディエーター
《ネタバレ》 戦闘シーンはなかなかの迫力。ストーリーも単純明快。しかし、大ローマ帝国の時代に、天下の皇帝がコロセウムで囚人と戦うなんてことがあり得るか? このラストにちょっと退いてしまいました。スリルのある展開だっただけに、残念。 6点(2004-02-10 18:26:47) |
1314. デンバーに死す時
終わってみれば、タイトルどおりのストーリーでした。アンディ・ガルシアが女友達のために大企業に乗り込むシーンはちょっとカッコよかった。でも、特筆すべきはそれぐらいかな。たまに繰り出される、ごくごく軽いユーモアに免じてこの点数。 7点(2004-02-10 18:01:35) |
1315. ガーゴイル(2001)
ストーリーが掴みにくいのは日仏の文化の違い?それとも演出のうち?あるいは脚本or監督が無能? まあどっちにしても、1週間も経てば忘却の彼方でしょうねぇ。そんな映画です。 3点(2004-02-05 00:43:21) |
1316. ディアボロス/悪魔の扉
やっぱアル・パチーノの存在感が抜群。終盤の長い説教にも説得力があった。単なる平板な“悪魔”じゃなかったんだね。なかなかのエンタテインメント映画でした。 8点(2004-01-31 23:10:14) |
1317. 耳に残るは君の歌声
クリスティーナ・リッチかわいい! ジョニー・デップかっこいい! でも、それだけ。けっこう壮大なストーりーなのに、超あっさり風味。 だいたい邦題がヘンだよ。センス悪すぎ。せめてもう少しふつうの日本語にしてほしかった。 5点(2004-01-29 04:46:42) |
1318. K-19
潜水艦モノで主演がハリソン・フォードと来れば、予想されるのは米人が好きな安っぽいヒーローもの。しかし、これは違った。潜水艦という密閉空間による恐怖感は食傷気味だったが、高尚な意味でのヒロイズムが堪能できた。ロシア人が英語を話すのはご愛嬌か。 7点(2004-01-29 04:38:07) |
1319. スカーフェイス
どこまでも熱い、第一級の娯楽大作。“成り上がり”の光と影が、約3時間に凝縮されている。アル・パチーノが、もっともアル・パチーノしている映画だと思います。 10点(2004-01-21 15:10:57) |
1320. 7月4日に生まれて
トム・クルーズの熱演に感嘆。心情の揺れと移り変わりが、痛いほど伝わってきました。かつてはトップ・ガンを張っていた男が……。余談ですが、オリバー・ストーンの作品にはウィレム・デフォーがよく似合う。 8点(2004-01-21 14:53:31) |