121. 守護神
《ネタバレ》 昔からこの手のスポコンモノは同じパターンで先が読める。邦画の「海猿」と比べると流石に出演者の体つきが違うし、嵐のシーンも迫力がある。アメリカらしく恋愛が絡むのだが、訓練生の時期ぐらい自粛しろよという感じ。救助の判断が如何に難しいか、また救助隊への尊敬の念を改めて抱いた。 [DVD(字幕)] 6点(2007-12-06 20:41:39) |
122. ロッキー・ザ・ファイナル
《ネタバレ》 これはもうスタローン自身の人生とダブって観てしまう。80年代のトップスターも、近年はラズベリー賞の常連という体たらく。私は「ランボー」の大ファンなので寂しい思いをしていた。今回の唐突な復活も実にスタローンらしい。ただ、昔と同じ創りをそのまましているのが問題である。我々はK-1などを見て、一発まともにパンチを食らえばそれで終わりなのを知っている。そして、プロレスと違ってボクシングの寿命が短いのは動体視力が大きく関係しているからである。3ラウンドぐらいのエキシビションマッチにすべきであった。内容を濃縮すればいいだけに思える。復活した理由も今ひとつ分からない、子供は此れを見て更に自己嫌悪に陥るだけのような。結局、懐かしさと終始妻を哀悼する姿勢にグッときた。 [DVD(字幕)] 6点(2007-11-18 16:57:26)(笑:1票) |
123. TRICK トリック 劇場版2
《ネタバレ》 「1」はボロカスの1点を付けたのだが、今回は不思議と嫌悪感は抱かなかった。ほんの少しの差なのだが、”腹の立つくだらないさ”と”笑って許せるくだらないさ”という違いがある。全然トリックになっていないのは何時もの事だが、土地勘のある住民に”消えた町”のトリックは無いだろう。まあ最近の”出張マジック”のテレビ局側がすべてグルという悪質なものよりかはマシであるが。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-18 16:35:26) |
124. ダイ・ハード4.0
《ネタバレ》 最近、派手なアクション映画を見ても何か物足りないと感じる。これは、ブラッカーマー製作の軽薄な作品の観終わった後と似ている。派手になればなるほどリアリティーが薄れ、成り金主義ばかりが見えてしまうという。「1」の重厚な人間描写や哀愁が無いのだ。全世界を巻き込むサイバーテロであるが、2時間では流石に早足過ぎて呆気にとられるだけで終わってしまった。やはりこういうのは「24」でじっくり観たい。大体このシリーズ、政府への復讐なら復讐でそれに専念すればいいものを、何時も金儲けに走って自滅している。最初から其れだけの技術があれば、もっと安全に稼げるだろうに。一番ガッカリしたのは、マクレーンの履歴を調べたにも関らず過去の活躍など一切話題に上がらなかった点。十数年ぶりの復活なのに此れでは余りにも寂しい。家族の安否の事など全く念頭に無いマクレーンも親として人間として変。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-18 16:22:59)(良:1票) |
125. 容疑者 室井慎次
《ネタバレ》 前回放送していた時は、余りの馬鹿馬鹿しさに出だしの30分で観るのを止めた。ようやく1年掛かって観たが、まあなんともくだらない。このシリーズ程、視聴者を嘗めているのと感じる作品は無い、幾らキャラだけ人気が突き抜けていようが脚本が悪ければ私は絶対に評価しない。結局、容疑者というのは”言いがかり”だし、最初の容疑者自殺も絶対にあり得ない。どうして何時も、ああも無駄に人数が多いのだろうか、数十人でつるし上げるような尋問があるか? それでいて逃がすだと、何処まで馬鹿なのか。そもそも何故私服なのか。最悪はゲーム馬鹿、人を嘗めるのもたいがいにしろと。もう二度とこのシリーズは創らなくて良い。 [地上波(字幕)] 2点(2007-11-04 10:04:09) |
126. 氷の微笑2
《ネタバレ》 全く期待はしていなかったが、ラストのドンデンは良かった。終わりよければすべて良し、だが最後にたどり着くまでが辛い。シャロン・ストーンに興味が無ければ最後まで持たないだろう。終始、単なるエロおばはんなのだが、確かに48歳の女性とは思えない美貌・体つきである。化粧によって雰囲気ががらっと違ってくるが、やはりケバく無い方が良い。こんな母ちゃんが授業参観に来たら自慢出来るだろうなあ。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-04 09:45:41) |
127. ゴーストライダー
《ネタバレ》 火災を撒き散らす、なんとも傍迷惑なヒーロー(?)である。顔も単なるガイコツでキャラクターとしても売れる要素が無い。一番戸惑ったのは、イケメンがいきなりニコラス・ケイジになってしまった点、中盤まで訳が分からずストーリーどころでは無かった。チェーンを使った攻撃、火花とCGは楽しめた。そもそも悪魔が出るとテンションが下がる、口直しに「処刑ライダー」を観たくなった。 [DVD(字幕)] 3点(2007-11-04 09:29:24)(良:1票) |
128. 涙そうそう
《ネタバレ》 久しぶりに邦画の若者恋愛モノを観たけど、やっぱり酷いね。最近の邦画は、人の死でしかストーリーを創れないのだろうか。しかも、このあっけない死に方はあざとさばかりが目に付いて返って逆効果だろう。兎に角、妻夫が馬鹿過ぎて終始イライラする。人がいいのと、後先を考えないのとは違う。「みゆき」みたいな三角関係で進むのかと思ったら全く違うし、恋愛で盛り上がるシーンも無い。長澤まさみの演技も嘘臭くて苦手だ、あんなに色白でずっと沖縄暮らしも無いものだ。 [地上波(字幕)] 3点(2007-11-03 04:34:44) |
129. スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい
《ネタバレ》 ガンマニアの私としては、ドンパチモノという事とパッケージの連射式ショットガンに釣られて観た。一番の収穫は対戦車ライフルの登場、しかしこの大口径で非人道的に人を撃ちまくるのは流石にやり過ぎ。無論殺害シーンはぬるかったが。殺し屋達は皆予想がつかない行動ばかりで、悪くいうと計画性が無い。特に女性殺し屋。ブラックなユーモアが至る所にあり個人的には好きであるが、ドンパチモノの割には爽快感は少ない。ベン・アフレックが出ていたとは全く気付かなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-03 03:45:17)(良:1票) |
130. ザ・シューター/極大射程
先ずなんというセンスの無い邦題であろうか、これでは香港のB級映画である。主役はお猿の人だし、内容も決して「ボーン・なんとかシー」に負けていない。狙撃モノというと、地味でアクションが少ないというのが通常だったが、此れは違う。というか、途中やり過ぎて「コマンドー」になってしまっている。もっと狙撃重視の緊迫感あふれる攻防が見たかった、途中から全く主役の視点で描かれていないのだ、ラストも雪山で終わらすべき。敵も1人で70人倒すような経歴の持ち主を罠に嵌めるか?という感じ。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-03 03:02:06) |
131. アンフェア the movie
《ネタバレ》 レンタル店で何時もあほみたいに全て借りられているのと、女優として成長したという篠原涼子に興味があり借りたのだが完全に失敗だった。流石フジである、殆ど詐欺に等しい。結局フジと民放連から除名食らった会社と分かっていて借りた自分が悪いのだが。兎に角「踊る~」と同じ匂いがする、幼稚でリアリティー0という。こんな素人でも考えられる脚本を良く採用出来るな、”恥ずかしい”とかいう感情が無いのであろうか。篠原涼子も単なる暗い女にしか見えないし、全く活躍もしない・・・。ドラマのコンセプトすら分からない。更にこういう軽い映画に警察の裏金問題を絡めるという違和感、相変わらずのSATや警察を馬鹿にしまくる態度も許せない。せめて元教官の犯人ぐらい貫禄のあるベテラン俳優を使えよ。 [DVD(字幕)] 1点(2007-10-08 09:28:40) |
132. 300 <スリーハンドレッド>
《ネタバレ》 この映画に期待したのは、ストーリーなど置いておいて兎に角「戦闘シーン」である。そして、最初の戦闘だけであるが、やっと手に汗握るアクション映画に出会えた。盾を上手く使っての戦法であるが、無論個人の能力が優れているのであろうが、それがチームになった場合の攻撃は本当に説得力がある。一番のお気に入りは弓矢の雨を盾で受けるシーン。残念なのは、忍者もどきや”ゴブリン”の登場によって中途半端なファンタジーになってしまった点。幾ら神話だろうが、入れていいものと悪いものの区別はある筈。主役の豹のような動き・肉体を含めた役作りは見事としか言い様が無い、多少は筋肉をCG処理しているのだろうか。ふと思ったのは、日本には盾の文化が殆ど無いということ、動きの鈍い鎧武者ではこの盾を持った裸のにーちゃんに勝てないだろうなあ。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-08 09:24:17)(良:1票) |
133. ハンニバル・ライジング
《ネタバレ》 大ヒット作品の過去を振り返る場合、どうしても主役のイメージが壊れないかを心配してしまう。レクターの過去であるが、戦争を絡めるのは仕方ないとしてもロシア人という設定に先ず戸惑った。しかも妹の敵討ちというのは、美化し過ぎの感がする。”食人”というキーワードから此れしか思いつかなかったのであろうが、それでも幼児殺害というのは想像するだけで欝になる。似非日本人に関しては論外。ただ、此れを単なる復讐劇として見た場合は良く出来ていると感じる。最近の映画には珍しく、起承転結がしっかりしており理由や感情が描かれているため”置いてけぼり”のストレスを感じる事がない。映像に関しては衝撃的なシーンが以外に少なく、此方は覚悟して観ているのだから尋問などはもう少しエグくて良かった気がする。 [DVD(字幕)] 6点(2007-10-08 09:14:14) |
134. プロジェクトBB
《ネタバレ》 ユン・ピョウを見るのは10年ぶり、マイケル・ホイに至っては25年ぶりぐらいで記憶すら定かで無い程懐かしい。正直、中身に関しては全く期待していなかった。確かにいつものゆるいストーリーにキレも無くなったアクションとレベルは低い。マイケル・ホイは昔主役をはっていたとは思えない程オーラが無いし。ただ今回、ジャッキーの人間的魅力が良く描かれている。赤ん坊にあたふたする男性は何時見ても微笑ましいし、父親のと葛藤などこれまでに見たことの無いジャッキーが見れる。競演の女優も綺麗で今後楽しみである。ただ赤ん坊を誘拐し、赤ん坊をモノ扱いしてスリルの材料にしているという倫理的な問題はどうしても気に掛かるが。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-07 08:56:13) |
135. 犬神家の一族(2006)
原作はしっかりしているし、角川30周年と言うだけあって実に豪華なキャストである。石坂浩二と加藤武の並びはそれだけでニヤッとしてしまうし、長女は松坂慶子でも十分だろうに更にその上の富司純子(藤純子)をもってきた所に邦画の歴史の奥の深さを感じる。今回、その昔の女優陣にどう松嶋菜々子が挑むかを期待していたのだが、正直出番の少なさにがっかりした。原作に忠実なのか知らないが、松嶋菜々子と石坂浩二の駆け引きがこれだけ少ないと流石にのめり込めない。完全にスケキヨ親子に主役の座を奪われている。そして、最大の不満は映像が明かる過ぎて、戦後直後のおどろおどろした雰囲気が全く出ていない点。金田一シリーズは戦争と階級社会という時代背景によって、狂っているとしか思えない殺人者の行動も何となく納得出来るのである。覆面を利用したトリックなどもそうである。その雰囲気を更に完璧にぶち壊したのが深田恭子、唯でさえ血色の良い顔なのに、あの”すっとんきょん”な喋り方はどうにかならなかったのだろうか。 [DVD(字幕)] 6点(2007-10-07 08:24:46) |
136. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 こんなB級作品を、「まだまだ最新話題作」の欄に置くな! 全く紛らわしい。大そうな 名前とそれらしいパッケージに騙された人は多いのではないだろうか。イギリスが舞台 の世界規模のパニックというと「28日後...」「サラマンダー」を思い出す。はっきり言うが、イギリスが世界滅亡を語るなど100年早い。ハリウッドと比べて、兎に角地味で感覚がずれている。今回も、テーマは世界滅亡の筈なのにちょこまかしたレジスタンスが出てきて人間同士がもめていたり、たった1人の赤ちゃんを救うことだけが結局目標になってしまっている。本当にこのような事態となれば、先ずアメリカを中心に”遺伝子”に関わる様々な研究、それに伴う倫理的な問題が出てくるだろう。それに関わり、宗教色が強いイギリスならではの切り口もあったのではないかと思う。 [DVD(字幕)] 1点(2007-09-12 18:08:29)(良:1票) |
137. 鉄コン筋クリート
《ネタバレ》 こういうブラックな話は別に嫌いではないが、近年の風潮かストーリーが”投げっぱなしジャーマン”で「後は勝手に考えてね!」という態度が気に食わない。悪魔が出てきたらもう何でもありだろう。更に、冒頭のつかみででいきなり不快感に襲われる。喧嘩に、関係ない周りの人(車)を巻き込んでいる点である。親がいないのだから「人様に迷惑を掛けない」などという倫理観などある筈もなく、反面教師として見ればいいのではないだろうか。映像は兎に角素晴らしい、特に街並み。押井守に対抗しているようにも見える。独特のキャラクターデザインも最初は駄目だったが、だんだん良い趣きに思えてきた。ただ女性キャラだけは駄目だ。殺し屋との戦いもメチャクチャだが結構楽しめた。遊園地のチカチカした対比も良い。生きる大変さだけは分かった。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-12 18:04:57) |
138. ユナイテッド93
この映画の製作を知ったとき、まだ数年しか経っていない中で「どういう神経をしているんだろ」というのが率直な感想であった。こんな映画を見なくともはっきり当時の記憶は残っているし、プロパガンダの極みとしか思えないのだ。実際観て、映画自体としても評価出来ない。映像は常に静けさに満ちており緊張感はあるのだが、何か抜けているように感じる。犯人との攻防や家族との別れの電話のシーンが想像以上に少ないのは意外だった。此れを映画と呼ぶのであれば、他の一生懸命ストーリーを練った映画の立場が無いように思う。9.11に関しては様々な「疑惑」が騒がれているが、私はこの「ユナイテッド93」に関しては半々ぐらいで戦闘機に撃ち落されたものだと考えている。ちなみに「ペンタゴン」については真黒だが。要は遺体が遺族に帰っているのかという点になるのだが、殆どが帰っていないらしい。というか見つかってさえいないらしい、あるサイトでは乗員乗客の総重量の8%とか。次に異常なまでのアメリカ政府の情報規制、飛行機事故といえば日航機事故を思い出すが、そのような凄惨な事故現場には到底見えない写真しか公開されていない。日本のメディアがまたヘタレ。疑惑を報じたのはテレ朝とローカル局ぐらいだが、テレ朝の方もバラエティー色を強くすることでお茶を濁していた。アメリカ大好きのフジテレビといったら、兵器の宣伝はするが、疑惑の「ぎ」の字にすら触れようとしない有様。なんにしてもあれから、世界情勢は一気に変わった。世界最悪の馬鹿ブッシュによって。 [DVD(字幕)] 2点(2007-09-12 17:56:13) |
139. フラガール
《ネタバレ》 確かに良く出来てはいるが、大絶賛する程ではないと思う。結論から言うと、想定の範囲内、実際の出来事ということで全体的に地味で落ち着いている。松雪泰子を見るのはチョイ役以外では初めてなのだが、想像以上に魅力的な女優であった。最初は、見た目通りキツイ役なのだが、弱い内面を実に人間味豊かに演じている。彼女の主戦場は映画ではないのか知らないが、もっと映画での活躍を見たいと感じた。町おこしの原点というか、当時これを考えた経営者の発想力には本当に頭が下がる。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-09 05:55:41) |
140. 墨攻
《ネタバレ》 あの原作からどうすれば此処までつまらない映画が創れるのか不思議でたまらない。映画という枠に捕らわれるあまり、どうしても恋愛・派手な戦闘と余計なモノを加えてしまう。革離のイメージも違う、もっと人間味溢れる人物像ではければならない。期待した戦闘も前半若干盛り上っただけで、後半は無いに等しい。しかし気球は無いだろ、見張りもいないのか?ということになる。「墨攻」といえば”蟲”を使った攻撃がウリなのに。矛盾というと、10万もの兵を持った軍隊がたかが2、3回失敗しただけで退却していくという点。大国だけあって人数のスケールが違うが、どう考えても2,3千の兵にしか見えない。さらに、馬鹿国王は1回勝っただけでどうして調子に乗れるのかさっぱり分からない。結局、何も残らないという脱力感がそのまま後味の悪さに繋がる。悪い所ばかり目に付くが、セットは素晴らしかった。 [DVD(字幕)] 3点(2007-09-09 05:10:25)(笑:1票) (良:1票) |