141. ジャッカル
「ジャッカルの日」のリメイクだとすれば、恐ろしく雑で大味な(特にジャッカル本人が雑すぎる)本作なわけですが、しかしこの映画についてある人に面白い楽しみ方があると教えてもらいました。 それは「リチャードギア」と「ブルースウィリス」がきちんと同じ画面に収まっているカットが映画中に一つもない、という事です。 それを聞いて意識して映画を観なおしましたが、確かに二人が同時に映るシーンはすべて「片方は背中だけ」とか「片方がピンボケ」とか…ダブルがやってると思しきカットばかり。 こんな微妙な映画で、よくそんな細かいとこに気づいたな…と感心しつつ、いやどんな映画でも楽しみどころを見つけるのは観客次第なんだよ!と思った次第です。 確かにダブルじゃなけりゃ普通格闘シーンとかありますよね、この映画の流れだと。 んーなんでしょうか、有名俳優同士だけにスケジュール合わなかったんでしょうかね。 [地上波(吹替)] 4点(2021-04-06 15:41:15)(良:1票) |
142. ヲタクに恋は難しい
内田真礼のギミーレボリューションなら普通に歌える自分は世間一般で言えば間違いなくオタクなわけでしかもそういう姿をみせずに会社勤務していた自分からすれば、この原作は他人事じゃありません。 マンガのエピソードみたいな事を書きますが、取引先のリア充ぽい女子社員にアプローチされたとき「いや俺ほんとはガチオタだから絶対無理だから」と内心思いつつそのアプローチに気づかないふりしてたような事もあります。 世の中には「あーあ誰かいっしょに行ってくれないかな」とわざとらしく聞こえるように言う女性も実際にいるのです。 その場に二人しかいないのに! あぁいうのはドラマや漫画だけじゃなくリアルに存在する話なんですよ、えぇ。 …話がそれたので、映画の話。 福田組の映画は好きじゃないですし、しかもあの原作の映画化。 相変わらず全く不要な佐藤二郎とかいらない要素満載で、観る前から絶対に嫌いな映画かと思ったわけですが、意外と嫌いじゃなくてびっくりしました。 マンガの映画化というのは原作完全準拠なんて全然無理なわけだし、オタク要素を自然に描いても映画として何も面白くないわけです。 わけのわからないミュージカルとか、あんな会話リアルにするわけない過剰なオタクデフォルメとか、エヴァの主題歌をいじったテーマ曲とか映画化するにあたり改変された要素が、個人的にはたまたま嫌いじゃなかった、とそういう事なんでしょう、多分。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-03-10 14:20:18)(良:1票) |
143. 道化死てるぜ!
高評価の人もいれば低評価の人もいる…なるほど映画を観たらその理由がわかりました。 なんとも点数では評価し辛い作品です。 ちょっと違う事を書くと、ハイティーンらしい搭乗人物達が日本人の自分から観ると「え、アラサーじゃないの?」としか思えない事に困りました。 少なくとも全員本田翼より(あるいは菅田将輝よりは)年長あるいは同年齢程度に見えるのに、それがハイティーンってんじゃ日本人の若者が海外じゃ未成年扱いされるのもしょうがないかもしれませんね。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-03-10 14:03:02) |
144. 人狼村 史上最悪の田舎
80年代のコメディティストのホラー映画を彷彿とさせる映画です。 たとえば狼男アメリカン…と書こうとしたら前の方もその名前出してますね。 いや内容や雰囲気はそれと結構違うんですが、なんというか時代感というかですね、当時の感覚に近い映画です。 とにかく終始「犬」が可愛いです。 「終始「犬」が可愛い」…そんな映画が悪いわけがない…と言いたいところですが、なんとこの映画、若い女性が一切出てきません。 そんなホラー映画ってある?? いやないよね? [インターネット(字幕)] 6点(2021-03-08 22:50:40) |
145. 犬鳴村
DAI語で言えばKH Kこれは Hひどい こんな映画でも熱演している役者さんが可哀そう。 常々思うんですが、このくらいアレな映画だと出てる役者さんは「この映画ダメだろ」ってやっぱ撮ってる途中気づきますよね? それとも気づかないもんなんでしょうか? 一度聞いてみたいです。まぁそんな機会もないでしょうが。 そもそもシナリオとかコンテとか誰も客観的にチェックしないんでしょうか? まぁそういうチェックをさせないのが「監督」という立場なんでしょうが… でも誰かがチェックして物言わない限りこの惨劇は続くと思います、えぇ。 [地上波(邦画)] 1点(2021-02-14 14:54:41) |
146. ニセコイ
アニメ版はちゃんとしてたと思うんですがこの映画は… 馬鹿にしてんのか! 日本映画の悪癖だと思うのですが、コミック原作物の場合、コミックやアニメだからこそ成立する極端なキャラクター造形をそのまま実写で再現しようとして極めて出来の悪いコスプレが動き回りとても観ていられない映画になってる例がぼちぼちあると思います。 この映画がまさにそうであまりにバカバカしい恰好と間抜けな演出のおかげでまともに観る事ができません。 出てくる女の子達のセーラー服のやすっぽさ嘘っぽさ… いやもっと服に金かけてちゃんとした服にしろや!コスプレ喫茶じゃねーんだぞ、と。 こんな間抜けな映像とってる暇があったら、実写ならではの説得力のあるキャラクター造形を行うべきだと思うのです。 あと目隠シストさんの疑問に答えると原作は少年ジャンプ連載の少年漫画です。 ついでに言えば本編よりスピンアウトのマジカルパティシエ小咲ちゃんの方が相当面白かったりします。(amazonのレビューあたりでもそういうレビューはあるので私個人の感想でもないと思うんですが) [地上波(邦画)] 2点(2021-02-11 17:19:07) |
147. メッセージ
原作であるテッドチャンの「あなたの人生の物語」は読んだ事があって、しかし、短編小説らしいワンアイディアを小難しくみせるギミックと情緒的な雰囲気で包んだ、個人的にはイマイチに感じる小説だと思っていました。 で、それを映画化したのが本映画なわけですが、基本的な要素と雰囲気はそのままに大作映画として見事に成立させていたと思います。 というか現代版「未知との遭遇」 それにつきます。 重々しくて面白そうに見せるけど「ひたすら地味」 そういうところがほんと「未知との遭遇」です。 あとあれやっぱバカウケですよね。 [地上波(字幕)] 7点(2021-02-10 12:54:09)(良:1票) |
148. デス・レター 呪いの手紙
上映時間のせいもありますが、かつての「トワイライトゾーン」の1エピソードを現代風にリメイクして一本の映画にした…そんな感じの映画です。 手堅くオーソドックス。ラストもいかにも「トワイライトゾーン」あたりでありそうなオチ。 そこそこ面白く観る事はできますが、逆に言えばあまりに手堅い「よくまとまった小品」以上のものではない、そんな映画です。 日本人が観る場合、聞きなれないロシア語の人名や住所をおぼえられない…事件が発生するかもしれません…がまぁそんなに大きな問題ではありません。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-02-03 18:06:05) |
149. ペーパーマン
ここでも他でもこの映画のジャンルは「ドラマ、コメディ、ファンタジー、(SF)」とされていますが、実際のこの映画はほぼ「ドラマ」要素だけです。 コメディ要素は、ライアンレイノルズ演ずるキャプテンエクセレントの恰好と挙動くらい…でまぁこれはギリコメディと言っていいかもしれません。しかしファンタジーやSFの要素は一切ありません。 映画を観ればわかりますがにジャンルで書けば「ヒューマンドラマ」一択の真面目な映画なのです。 行き詰った中年男性がやはり将来が見えない若い女性と出会い立ち直っていく…という、中年向けヒューマンドラマの鉄板ストーリーでキャストも豪華…なのにあのパッケージ。 販売者はいったいこの映画をどう売ろうと思ったんでしょうか… まぁライアンレイノルズが熱演するキャプテンエクセレントをアピールしたい気持ちはわかりますが笑 [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-30 14:37:57)(良:1票) |
150. フライトナイト/恐怖の夜
リメイクなんですが、ストーリーはオリジナルから結構変わってますね。 ざっくり言えば、前半を大幅省略して中盤以降の見せ場を大幅増量。 前半のタメというか導入部がほとんどないため、もともとライトな映画がさらにライトになっていて、気軽に観る娯楽映画としては完成度が高いと思います。 逆に言えば、気軽に観ないといろいろ気になって大変な事になる、そんな底の浅い映画です。でもこういう映画はこれで十分。 このジャンで重要になるのは女優陣なわけですが、出てくる女性が軒並み適度にセクシーで十分に魅力的。 キャスティングは満点。というかここまで女優のキャスティングが完璧な映画を僕は他に知りません。 ヒロインを演じるゆきぽよ…もといイモージェン・プーツは、28週後のメインヒロイン役やってましたよね。 あの映画のときはまだ状況に振り回される子供…といった雰囲気でしたが、ほんの数年で見事に素敵に成長しています。 いやいや女子の成長は早いもんですね。 [地上波(吹替)] 6点(2021-01-20 12:42:44) |
151. 1917 命をかけた伝令
マッドマックス怒りのデスロードの有名なレビューに「行って帰ってくるだけの映画」というのがあるわけですが、それに習えばこの映画は「行くだけの映画」という事になります。 売りである全編ワンカット風映像の見せ方や工夫は確かにすごいのですが、しかし観ているうちにそこはかとなく感じる安っぽさ。 「なんでだろうなぁ?」と思いながら観ていて途中で気づきましたが、これ全編ワンカット風で見せる事により結果的に「主人公視点の3Dゲームを俯瞰視点でプレーしてる感覚」に極めて近いからだと気づきました。 つまりめちゃくちゃ「ゲームっぽい」物として観ちゃってるんですよ。 バイオハザードの間のムービー部を延々と観ているようなそんな感覚です。だからなんか安っぽく感じちゃうっていう、そこが残念ではありました。 しかしD連隊に追いついてからカンバーバッチに会うまでのクライマックスは「これが映画のクライマックスだよ!」とばかりに引きずりこんでくれる圧倒的な圧。サムメンデスさすがです。 とはいえ、売りのワンカット風にこだわった結果として映画全体としては一定の枠を超えられなかった感はいなめず…この全編ワンカット風はもうちょっと安いB級映画とかでやってこそだよなぁ…と思いつつ、でもそれをあえて超大作でやったとこに価値あるんだよな、とあらためて思い、じゃぁもうこの映画はこれで十分な出来なんだよな、とそう思う事にしました。 …なんかまとまってねーなこの感想笑 [インターネット(字幕)] 7点(2021-01-20 03:05:43) |
152. マーシュランド
地味ーな犯罪捜査映画で可もなく不可もない…といったところ。 陰湿な雰囲気は「湿地+フランコ政権を引きずってる時代の雰囲気」によるところが大なわけですが、私自身、フランコ政権下のスペインとか知識でしか知らないし、ほとんどの方は「フランコ政権?何それ?」だと思うので正直この映画の真価は日本人の多くにはわからないと思います。 〇劇中、アナログダイヤルの戻り音の長さで電話番号を割り出すシーンがあるけど、今の30代以下の人には意味がわからないんじゃなかろうか? 〇海外は日本より若い女性への性に厳しいと聞くけど、若い男性が16歳前後の女性と付き合うと少女趣味扱いされるっていう映画内の雰囲気を見ると、なるほどほんとにそうなんだなーと思う。ラスト近くですっごいおばさんに対しイイ女だろ的な事を言うシーンもあり、この感覚で日本人を見れば「日本人はみんなロリ好き」と思われてもしょうがないのかもしれません。 〇女子は軒並み美人でエロいです。さすがスペイン! [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-19 13:38:49) |
153. ゾンビーバー
《ネタバレ》 おバカ系ホラー映画に分類されるわけですが、正直おバカ要素が不足していて(あるいはスベっていて)全くおもしろくありません。 相当暇なときの時間つぶしなら…程度の映画です。 観てて思ったのは 〇すぐにおっぱい出すあたりB級ホラー映画としてそっち方向はちゃんとしてます。しかしこの手の映画としては全員に貧乳(並乳)感があるのはわりとめずらしいですね。普通のB級映画には「デカパイ要員」が一人くらいいるんですが…「セオリー外し」を狙ったんでしょうか? 〇動物パニック系だと「犬を囮にしようとすると犬は助かり囮にしようとしたクズは死ぬ」のはお約束の流れなんですが、なんとこの映画、囮にされた犬があっさり食い殺されます。いや、なんでもお約束外しをすればいいというもんではありません、許さんぞ! 〇女性陣、初日と2日目で水着が違います。こいつら全員複数の水着をもってきてたのか!とびっくり。ビキニって黒で面積少ない方が素敵なんですね笑 とまぁそんな感じです。 基本的に登場人物全員の好感度が低い(特に男性陣はひどい)ので、どうなろうと知った事じゃないんですが…それにしてももうちょっと面白くできたろう…というのが正直な感想です。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-01-15 03:06:31) |
154. かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜
原作は、日本の全マンガ対象のランキングでもtop50に入るほどの人気コミックで、当然面白いわけです。 アニメ版は、その原作のテイストを崩す事なくさらに面白いと思わせる面すらあり、当然面白いわけです。 なのになぜこんなくだらない劇場版を作るの??? それにつきます。 聞いた話では、アニメや漫画は観ないけど実写なら観るというよくわからない層が結構いるそうで、そういう人のために実写劇場版が作られてるそうなんですが… しかし原作やアニメ版を知らない人がこれ見たら「かぐや様ってあの微妙な出来の奴でしょ?」ってなっちゃいますよね…それは誰が得するんでしょうか? そもそも問題なのはキャスティングで、リアルでど天然のアホキャラで売ってる平野の白金役は、どう考えてもキャスティングミス。 いや「平野紫耀」をよく知らないような人だったらいいかもしれません。 でも(特にこの映画を見にくる人は)平野紫耀がど天然のアホキャラなのは知ってるわけじゃないですか。 それが白金役はどう考えてもおかしいでしょ… まぁ、テンパったときの白金の挙動とリアル平野の挙動は意外と近いとは思いますが、こういう「製作サイドのビジネス」が透けて見えるキャスティングには本当に辟易です。 そういう意味では佐藤二郎のナレーション&登場も最悪。 導入部は意外と原作に忠実な導入部で、わりと真摯に作ってるなとは思ったんですが、佐藤二郎の全く似合わないナレーションでそれもぶち壊し。 ここは俳優でいくなら例えば鹿賀丈史みたいな重い声じゃなきゃダメでしょ。 ここのナレーションは「歴史と伝統ある学園の荘厳な雰囲気」を漂わせなくちゃいけないんです。 そんな中で、あの二人の間抜けなやり取りを楽しむギャップこそがこの作品の面白みなわけです。 なのに佐藤二郎の間抜けな声では全く学園の雰囲気が出ないから完全にミスキャスト。 そんな初歩的な事すら製作サイドはわからないんですか?…と、本当に嘆かわしく、どうしたって高い点数はつけられません。 本人登場についてはもはや語る言葉もありません。 意欲無し、知性無し、センス無しのどうしようもない実写化映画です。 [地上波(邦画)] 3点(2021-01-06 15:21:02) |
155. 天気の子
劇場公開時、評判を知ろうとレビューを軽くみると「恐ろしいほどのセカイ系」とのレビューが多数。 あぁ新海、今回は自分の趣味全開でやらせてもらえたのね…と思いつつどストレートなセカイ系はさすばにちょっと…と思い(&声優じゃない有名俳優女優のキャステイングも気にくわなかったので)劇場に脚を運ばなかったわけですが、今回地上波放送との事で視聴。 後半、覚悟していたその想像を上回るほどのど直球なセカイ系っぷりにはちょっとびっくりで、逆にここまでセカイ系だといっそ清々しい…と感心するレベル。 普通に評価すれば6点とかなんでしょうが、いまどき「セカイの命運より君一人が大事」というセカイ系特有の青臭いテーマをどストレートに描く姿勢はわりと嫌いじゃないのでプラス1点です。 とはいえ映画の出来としては「君の名は」には遠く及びません。 同じセカイ系であっても、一般の人が観る劇場映画なんだからあれくらいうまくそれを隠してほしいのですよ、えぇ。 あとは映画について細かい事をちょこちょこ書くと… まず前作よりさらに具体的に描かれる細かなリアル東京の姿には感動しました。 描かれる街があまりに具体的なので東京の地理に明るいかどうか…で受ける印象がだいぶ変わってくるのではないでしょうか? たとえば、冒頭の病院のシーン、彼女が新宿南口のあの病院から小田急の踏切を渡って代々木のビルに行くシーンわけですが、あのシーンで実際に「この踏切閉まると長いんだよな」とか「ここ右まがったひつじ屋おいしいんだよな」なんて事が頭に浮かぶかどうかでだいぶ映画の印象変わるんじゃないかな、と。 そう思うくらい具体的なややマニアックな新宿池袋田端近辺の街が描かれていて、個人的には好きでした。東京好きなんで。 あとどうしても言いたい日本の劇場アニメでよくある「興業のために声優を使わない事」に関しての問題です。 個人的には「キャスティングが嫌だからアニメ映画を観にいかない」人もいる事を制作会社には強く訴えたいのです。 平泉はネタとして割り切るとしても、本田翼はかなり残念。小栗の役は「これが平田だったら…」といちいち思わせてくれるし、じゃぁジブリのように声優嫌いなのかというと、花澤綾音というオタ向きな声優いじりして遊んでくるし、もうどうしたいのよ?と。 主要キャストについては知名度の高い俳優を使えという製作会社の意向なんでしょうが、こういうのはほんとーにやめていただきたい。 そんな中、主演の二人の演技はなかなかよかったと思います。 特に昨今売れてる森七については、今後普通に声優の仕事普通にやってけるよなぁ、と感心するほど。 まぁ主役の声がひどいと例えばプロメアみたいに「観てらんない」ような事態に陥る可能性が多分にあるわけで、そこはさすがに配慮したんでしょうけどね。 [地上波(邦画)] 7点(2021-01-04 02:45:06)(良:1票) |
156. プロメア
何かの作品を作るとき「なぜこの作品を作るのか」という目標的なものがあると思うんだけど、残念ながらこの作品からはそれが一切感じられなかった。 話はほんとーにありがちで、キャラもステレオタイプ。 少なくともストーリーやキャラに評価すべきポイントは無し。 ジャパニメーションらしいアニメの動きはまぁ楽しいけど、TRIGGERが劇場版作ればこれくらいは当然でしょ…というレベルを一歩も超えてないし。 なぜか役者が起用されている声優陣も大問題で、松山ケンイチは声を張らないところは合格点にしても、声を張るシーンで明らかに圧が足りない。 熱いキャラだからフォルテッシモでないとだめなところがフォルテどころかメゾフォルテになっちゃってる。 これはダメでしょ。 脇の佐倉綾音がなまじ上手いだけに差が歴然だし、たとえばバーニッシュの脇役の檜山くらいの声の張り方ができないとね… 早乙女太一に関しては棒に近いレベルで論外。 一番問題なのは堺雅人で、声があまりにも堺雅人だし、そもそもあの体型の人があんな高くて細い声なのは物理的におかしいわけで上手い下手以前に「物理的に声がおかしい」というのはもはやネタレベル。彼がしゃべるたびにこっちは「ぷぷッ」となるわけで話が頭に入ってこないっていう。 総じて評価すべきポイントは全然ない残念なアニメ映画でありました。 ほんとに何のためにこれ作ったの??? [インターネット(邦画)] 4点(2020-12-21 19:51:03) |
157. エビデンス -第6地区-
映画の中で一番予算と手間がかかってるのがエンドロールっていう映画は多分史上初なのでは… 説明不足とか投げっぱなしとかいうレビューを見かけますが、バイオハザード的な映画やゲームをさんざん見慣れた現代人からすれば、この映画が説明不足って事はないと思います。まぁ普通に想像できるような事なんでしょう、これ。 でも、じゃぁ面白いか?…と聞かれると「いや、結局ありがちだし」とならざるをえないわけですが… [インターネット(字幕)] 4点(2020-12-20 13:02:11) |
158. ハンターキラー 潜航せよ
《ネタバレ》 日本の映画サイトでまぁまぁ高得点なのですが、海外のサイトたとえばトマトあたりだと低評価。 さて、どんなもんか…と観たわけですが、なるほどこれは海外の評価の方があってるかな、と個人的には思いました。 タイトルからして潜水艦物だと思って観始めたこの映画、実際、序盤の潜水艦戦あたりまではかなり面白いんですが、しかし面白いのは序盤だけ。 ロシアでクーデター発生、潜入したシールズがそれを救出…と、なんかどこかで観たような要素満載の上に展開が散漫でありきたり。てか、たまたまシールズが行ったとこでクーデーターを目撃する…とかご都合主義にもほどがあります。 中盤以降、陸と海、並行して話が進むわけですが、いやどっちかに絞れよ…と思う流れの上にむしろ陸が主役気味にすら…一応原題的にも「これ潜水艦映画じゃなかったんかい!」と思わずつっこんでしまうわけです。 いや尺的には潜水艦の尺の方が長いですよ?でも長いだけで全然盛り上がらずでは、絶対これ潜水艦が主役じゃありません。 水陸でストーリーのフォーカスがぶれる上に既視感ありありの展開。しかもあれこれ話を欲張ったあげく、どうにもあっさりで盛り上がりにかけ…いやもう一捻り二捻りするでしょ、普通は…と説教したくなります。 序盤、急速潜航時に乗員が斜めに立っているシーンは、科学的には当然そうなるわけですが、しかし今までの潜水艦映画でおそらく描かれてないシーンで、これは面白いなと思いました。 あと米大統領が女性なんですよね。このあたりは時代でしょう。 とはいえこの大統領、どうするかを決断する会議のとき「艦隊も派遣するし救出作戦もやりましょう」って他人に言われた事を全部許可ってのは何も決めてないのと同じなのでは… [インターネット(字幕)] 5点(2020-12-19 20:58:53) |
159. パリより愛をこめて
いかにもリュックベッソン原案らしい安定の娯楽映画。 めちゃくちゃ褒める要素もないけど、娯楽と割り切ったわかりやすくよどみのない展開は、ほんとーに安心して観ていられる暇つぶしに最適の娯楽映画です。 まぁ逆に言えばわざわざ見る必要もないわけで、そこが弱いっちゃ弱いわけですが。 ハゲのトラボルタはなかなかかっこいいかも。まぁキャラのたて方が極端すぎて漫画チックですが、そこもまさにリュックベッソン印。 個人的にはちょい甘めで7点。 ところでこの映画ロッテントマトあたりでは酷評されてるのに日本ではまぁまぁ評判いいんですよね。 国民性の違いなんでしょうか? [地上波(邦画)] 7点(2020-12-04 15:51:50) |
160. ボヘミアン・ラプソディ
日本で予想外の大ヒットをしたときに「Queenをよく知らない人もハマる」みたいな言われ方をしてましたが、少なくともそれは一部嘘です。 なぜなら私はハマらなかったから。 実際に映画を観た感想としては「わりとよくできたバンドの伝記物」であり、それ以上でもそれ以外でもありません。 映画としては起承転結もわかりやすくしっかり丁寧に作られていると思います。 しかし、あのクライマックスのライブエイドのシーン、あれ実際のライブエイドの演奏に合わせた物でしょうが、あそこでぶっちゃけ「なげーよ」と感じちゃうわけですから、明らかに私は映画にハマってません。 あそこで「ウォー!」と昂れるような人にとってはきっとすごく面白いんだろうなぁ…と思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-11-22 02:07:14) |