141. ゾンビランド:ダブルタップ
相変わらずのユルい世界観はそのままだが、でもしっかりとゾンビの恐ろしさも前作以上に味わわせてくれるので、その辺は前作以上に満足だった。 とにかくゾンビがパワーアップ!新種が現れていて、「ワールドウォーZ」 並みの強さを誇る。 しかし、この映画の特色でもある50を超えるルール。それらを実践してきたからこそ生き残ってきた主人公達。なので、それを守っていけば安心のはず…では無かった。ダブルタップ(二度撃ち)効かねぇし!笑笑 それにしても前作からもう10年経つんだね。通りで姉妹の妹の方がふくよかになられていて、あんた誰?状態だった(笑) さらにビル・マーレイの登場の仕方がズルい! これはオススメ! [映画館(字幕)] 8点(2019-12-02 00:20:07)(良:1票) |
142. ドクター・スリープ
《ネタバレ》 原作既読。 またここからは原作厨による不満をダラダラと書き連ねて行くことになるので興味の無い方はスルーされたし。 まず、前作「シャイニング」自体原作と異なる部分が多く、どう辻褄を合わせて行くのかが興味深い所だった。例えば原作の「シャイニング」ではホテル自体爆発してますから舞台とはなり得ないのだが…? しかし、本作の予告編を見た限りだとかなり前作を意識しており、どうなのこれ?と不安しか無かったのだが、いざ鑑賞して見ると、以外にちゃんと原作通りに進むので、これは有りかな?と思っていた。 とは言え、あれだけ膨大な作品の映画化であるからやはり省略されたり改変されたりしたとこも見受けられたのも事実。 ダンとアブラの関係性ばかりに絞った為、アブラの父親とか原作で活躍する人物達が少なく、チームでかがやきを持つ超能力集団に立ち向かうというスリルが削がれてしまっていた。 さらに、敵の集団の描写も足りなくて、敵同士の繋がりややり取りがもう少し見たかった感じ。なので、そこまで敵に対する恐ろしさも感じられない。 で、最大の問題点はやはりキューブリック版「シャイニング」の存在を無視出来なかった事。というか後半かなりキューブリックに寄せて来ていて、原作に出てこない双子とか血の海とか、それらはもはやキューブリック版を象徴するアイコンに過ぎないし、なんの意味も感じられなくて、単なる観客へのサービスに映ってしまう。 浴室の幽霊にしたってあれだけ何回も出されると怖いというよりしつこいとしか思えなかったし、この作品が描きたいのは何なのかが全然見えて来なくて、かなり中途半端な出来に感じられた。 原作は本当に読み始めたら止まらなくなるほど面白かったので、こちらも是非読んで欲しいと思う。 [映画館(字幕)] 4点(2019-12-02 00:17:08) |
143. シャイニング(1980)
ひたすら原作を無視して独自の美学を貫き通すキューブリック版「シャイニング」は映像センスやキャストの演技の素晴らしさは評価できる所ではあるが、物語全体として見るとそこまで面白くなく、そんなに怖い訳でもない。 原作における重要なファクターである“シャイニング“=“かがやき“。 この扱いがキューブリック版ではある意味ぞんざいな扱いであり、物語上それほど大きな意味を持たないというのがキングによる原作好きとしては不満な所である。 とにかく、ジャック・ニコルソン頼りというか、彼が暴走していく点にのみ特化しているので、ホテル全体から感じられるような不気味さよりも、彼だけが恐ろしいという状況になっている。 しかも、原作では彼が最初は普通で、段々と狂っていくというのが怖かったが、映画だと最初から狂ってるようにしか見えないんだよなぁ。もう、最初のホテルに向かう車の中から既に目つきがヤバいもん。 なので、原作とはもはや別物として楽しんだ方がいいのかもしれない。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-11-28 08:53:34) |
144. wkw/tk/1996@7'55''hk.net
幻の短編という事で観るのを諦めていたが、YouTubeにあったので鑑賞。画質は悪かったが、これしか観る手段が無いのでしょうがない。 映像センス的には「天使の涙」辺りの映像に凝りまくっていた時期のウォン・カーウァイそのものという感じで、カーウァイ好きにはたまらないものがあるが、ストーリーは無いに等しく決して面白いと呼べる代物では無い。 浅野忠信のぶっ飛び演技と、「天使の涙」から飛び出してきたようなカレン・モクのけたたましい叫びが混ざりあい、なんとも不可思議かつ実験的なワールドを作り出していたので、これを下地にもし長編が作られていたらと想像せずにはいられないのだった。 [インターネット(字幕)] 4点(2019-11-28 07:52:41) |
145. i 新聞記者ドキュメント
ここが変だよ日本の官邸記者会見におけるルール。 ・記者クラブに属していないフリーランスの記者は入れない。 ・事前に質問内容を知らせなくてはならない。 ・相手の機嫌を損ねる質問ばかりしていると目を付けられ、質問を妨害されたり質問回数を制限されてしまう(笑) そもそも記者クラブに入ること自体が相当ハードルが高くて会員の全会一致がないと入れないらしい。 まあ、こんな前時代的な古いシステムだから、ほんとに国民が知りたい有益な情報などまず手に入らないでしょうね。 事実、菅官房長官との激しいバトルによって有名になった望月記者だが、本人にしてみれば当たり前にただ質問をしていただけなのになんでこんなに有名になるんだと言っていたし、こういう当たり前の事をできる記者がどんどん増えて行かないと駄目なんじゃないかな?とそう感じた。 報道関係者は必ず見るべき作品だと思う。 私は単に映画「新聞記者」の原作者であり東京新聞の記者である望月衣塑子を追ったドキュメンタリーという事で興味を持ち鑑賞したのだが、「新聞記者」以上にストレートに政権に対する不満や疑問を投げかけてくるので観ていてとても為になったし面白かった。 望月衣塑子という人物についてとても興味が深まったので、今後も注目していきたいと思った。 [映画館(邦画)] 7点(2019-11-22 14:49:58) |
146. アナと雪の女王2
《ネタバレ》 前作のストーリーにはそれほど乗れた訳ではないが、エルサは何故あの力を得たのかという謎だった部分が解明されるというので気になり鑑賞。 結果的にこれは「マレフィセント2」だなと思った。 やっぱり人間と他種族との共存というのがテーマであり、平和な世界を創ろうという普遍的な話。 ただ、そこまで予想外な展開がある訳でもないしあの解決方法とか、エルサの選んだ道とか色々疑問も感じちゃったけど、まあ王道な物語展開だし、ミュージカルシーンも迫力があったので観て良かったと思う。 [映画館(字幕)] 8点(2019-11-22 14:48:18) |
147. アナと雪の女王/家族の思い出
「リメンバーミー」を観ていないので見逃していました。アナ雪2に備えてレンタルで鑑賞。 今回の主役はオラフ。 一人で家族の伝統を探すため街に繰り出すんですね。とにかく一人で頑張ってました。なんて行動力の化身か。 クリスマスに観るのにオススメな内容だった。 [DVD(字幕)] 6点(2019-11-20 22:10:33) |
148. アナと雪の女王/エルサのサプライズ
アナ雪2の前に観ておこうと思いこれ目的で「ディズニー・ショートフィルムコレクション」をレンタル。 本編ではあまり観られなかった仲良しなアナとエルサが見られてとても微笑ましい。増殖する雪だるまも可愛い。とは言え、単に2人が歌って踊る7分の作品なのでそこまで。 [DVD(字幕)] 6点(2019-11-20 22:09:17) |
149. 映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
「すみっコぐらし」について全く知らないまま、泣けると話題になっていたから泣かされに行ってきました(←ミーハーすぎる!) そんな状況での鑑賞なもんだから、かなり期待とハードルが上がっていたと思うが、結果としては……確かに泣けた。 ただ、ネットの評判はやや過剰に過ぎるので、あくまで子供向け映画の範疇であるという事を念頭に置いて鑑賞される事を勧めたい。 これはもうね「ドラゴンクエストユアストーリー」の対極にあるような作品じゃないかと。 そこにはなんの打算も悪意もなく、ただひたすら優しさのみで出来ている世界。子供向けなのだから当たり前だが…。 でも大人が観てもこのほのぼのとした世界観にはやられること間違いなしだと思う。 はぁ、癒された~。 とにかくすみっコ達が可愛くて、ファンになっちゃいましたね。 それから、トンカツの端っこの部分と、エビフライの尻尾は絶対残らず食べようと思った。 [映画館(邦画)] 8点(2019-11-13 15:02:41) |
150. ひとよ
とても号泣されている観客も居たし、かなり真面目な映画だと思う。 しかし、シリアスなのに笑えるシーンが度々有って、私には感動作というよりもコメディとして楽しむ事が出来た。 ストーリー自体は決して珍しくない話だし、どこか「万引き家族」と被るような所があったようにも思う。 この作品のテーマはバラバラになった家族がまた元に戻る(再生)する事ができるのかという事だろうか。 母親の真面目過ぎるバカっぷりと、それに振り回される三人の兄弟妹のそれぞれの主張が面白く、なかなか引き込まれた。 ただ、クライマックスのシーンがちょっと荒唐無稽というか、無理矢理過ぎたのが残念かな。いや、凄く笑えるシーンではあったけど。 [映画館(邦画)] 7点(2019-11-12 20:46:07) |
151. ターミネーター:ニュー・フェイト
鑑賞注意!「ターミネーター2」の思い出が壊される恐れあり! ってのはやや大袈裟ですが、「3」以降を無かった事にしてまで描きたかった続きがこれかい!と。 もうこのシリーズ、毎回同じこと繰り返してない? 敵にしてもT1000が完成され過ぎていたもんだから、それの汎用品ばかり。 T1000よりスピードとか格段にアップしてるのに、何故か接近戦になると弱いのは何故なのか。生身のリンダ・ハミルトンでさえ対抗できてしまう。 シュワちゃんの登場のさせ方にしても無理矢理感しか感じなかったし。 完全に蛇足だと思う。 [映画館(字幕)] 4点(2019-11-08 18:02:31) |
152. IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
ホラーで2時間半超えって…果たしてそんなに耐えられるのか心配したが、そこまで怖くは無かった。直前に前作をおさらいしていたのでピエロに耐性が付いていたのかも。でも、ババーン!と急に後ろから脅かしてくるようなパターンばかりでかなり心臓に悪い事は確か。 しかし、何故こんなに長いのか?と思ったら、前作の主役の面々、記憶を無くしているんですね(笑) なので、それぞれの記憶を取り戻す為に思い出の場所を辿るというやたら遠回りをしなくちゃいけないのでイットと戦うまでがやたら長いというね。でも、それぞれのキャラクターの掘り下げがしっかりしていたので人間ドラマ的にはかなり満足度が高かった。 前作よりもさらに「スタンド・バイ・ミー」感が増していたように思う。 大人になっても子供時代の友達の関係は続くのか?それが一番大きなテーマであると思う。単なるホラーというよりノスタルジックホラーやね。 [映画館(字幕)] 7点(2019-11-04 23:07:36) |
153. 閉鎖病棟-それぞれの朝-
精神病棟に詳しいわけではないが、あの病院がばがば過ぎひん? まず、死刑囚だった秀丸さんの扱いが自由というか、なんか特別待遇過ぎない?専用のラボまで与えられてるし…。いくらいい人とはいえ、一番厳重に管理しなきゃいけない人間な気がする。 あと、患者だけで簡単に外出許可が出るもんなんですね。看護士が付いて行かなくて大丈夫なのかな?街で突然発作とか起こしたらどう対処するのだろう…。 等と細かい所は気になったけど、物語的にはなかなか重くて感動的でかなり引き込まれた。 胸糞悪くなる展開の連続で観るには結構覚悟がいるが、とても希望に溢れた良い話だと思う。 役者達の演技も皆素晴らしかった。 [映画館(邦画)] 7点(2019-11-03 20:44:38) |
154. ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー
サリンジャーの半生が丁寧に描かれていて引き込まれた。 中でも彼の師とも言える大学教授との関係性がとても興味深かった。 出版社に断られても、とにかく次の作品を書け!それも駄目なら次だ!また次!次!とひたすら書くことが重要だという教え。 そして、ホールデンというキャラクターを長編で読みたい、それだけの魅力があるキャラだという助言。 それによりあの傑作は生まれたのだという事がわかってとても感動。 また、戦争での辛い経験や、晩年の隠匿生活までしっかりと描かれていたのは良かった。 「ライ麦畑でつかまえて」しか読んだ事がなかったので、これを機に彼の他の作品も読んでみたいと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2019-11-02 22:10:37)(良:1票) |
155. 君が君で君だ
坂本竜馬、ブラピ、尾崎豊に扮した男3人組が一人の女性を好きになり10年間集団でストーカー…もとい見守りを行うという謎過ぎる行動を描いた青春物語だ。ちょっと何言ってるかわからねぇと思うけど彼らの愛は本物だ。もはや好きという次元を超え、自分らは姫を守る兵士なのだと気取ったりする訳のわからなさ。 とにかくここまで終始共感できなくてぶっ飛んだ物語はなかなかないのではないかと思う。 池松壮亮と満島真之介が好きなので鑑賞したが、この2人の演技が最高にハイテンションで笑えたので、コメディとしてはとても面白かった。 [DVD(邦画)] 7点(2019-11-01 00:07:32) |
156. 斬、
池松壮亮がいつもの池松壮亮だった。時代劇なのに話し方は現代風。 そして、予想だにしない展開。 殺陣のシーンはなかなか迫力があるが、カメラのブレとやたら細かなカット割が気になった。 斬、というタイトルが示す通り人を斬る事への葛藤がテーマなのかなと感じた。 [DVD(邦画)] 7点(2019-11-01 00:00:56) |
157. 退屈な日々にさようならを
変な映画だと思うよ。公園にある謎の白いふわふわした物体とかね。でも、今泉監督らしさに溢れていて好きだなぁ。 とりとめのない会話の連続や、複雑に絡み合う人間模様。それでいて何処か空虚で空っぽで、ヘンテコな人々。時間軸のずらし方。着地点が全く読めず、必ずと言っていいほど裏切られる結末。そんな今泉節が満載なのだから楽しむのは容易いこと。たとえ上映時間が長くてグダグダしていたとしても。 カネコアヤノが歌うタイトルにもなっている主題歌がとても気に入った(ちなみに本人も出演している。ファンなので嬉しい)。その中で「死ぬことは仕方ない」と歌っているが、まさにそれがテーマな映画なんだと思う。退屈な日々をおくるくらいならさようならして死ぬ!それもありなのかも知れない。この映画に登場する自殺者とそれを見守る恋人という異常だがどこか美しい光景を目の当たりしてそう感じてしまった。 [DVD(邦画)] 9点(2019-10-31 15:32:23) |
158. サッドティー
ほとんどが部屋の中。 固定カメラにより、男女の恋愛模様がリアルに写し出される。 他に好きな人が出来ただの、浮気しただの、別れて欲しいだの、殆どそんな会話ばっか。 そんなギスギスした恋愛模様が繰り広げられて行くんだけども、不思議と喧嘩等の暴力沙汰には発展しない。 皆一様に達観しているというか、冷めた感じである。そこがこの作品の魅力なのかも。 あと、主人公的な男のあの寝ぐせは何なんだ。 そして、人が突如として消えたり現れたりする現象、酔っ払いかと思いきや競歩マニアだった男による奇行、等々シュールな魅力が沢山。 [DVD(邦画)] 8点(2019-10-28 21:15:34) |
159. メランコリック
全然知らない俳優さんばかりだったけど、観た後すぐにググってしまうほど皆印象深くて好きになってしまう映画だった。 特にココリコ田中似の主人公がとても良かった。 この冴えない青年である主人公が日常に潜む非日常に遭遇してしまったことから展開していく巻き込まれ型サスペンスストーリーなのだが、単なる怖い話かと思いきやとことんシュールなコメディであり、ラブストーリーであり、家族のドラマであり、なんとも形容し難い予測不能な物語でグイグイ引き込まれてしまった。 とにかく理由は謎のまま次々に死体が運び込まれる銭湯を舞台にした物語で、細かい所をツッコミ出すと一気に作り物の世界になるが、もしかしたらこんな世界あるのかも?とちょっと信じてしまうような力業の世界観で私はとても好き。 [映画館(邦画)] 9点(2019-10-21 22:38:53)(良:1票) |
160. ホテル・ムンバイ
全く救いのない展開と、凄いリアルな描写で引き込まれた。面白いというより、怖い。ひたすら緊張感の途切れない恐怖を味わった。まるで実際にそこにいるかのような没入感だった。 そこまでやる?というほどの容赦のない描写。現実に体験したらこれの何千倍もの恐怖だろうかと想像した。 姿を見せず電話から指示を送る首謀者にムカついた。そして、まだ彼が捕まっていないという事実を知り愕然。 [映画館(字幕)] 8点(2019-10-21 22:37:45)(良:1票) |