1. カメラを止めるな!
予想の上の上を越されてしまいました。小説でいえば「叙述トリック」でしょうか。私の頭脳がいかに固くなっていたのかを痛感。前半は巧妙な伏線ばっちりのホラー、後半は待っていましたとばかりに伏線を消化して感情を横溢させる人間ドラマ。映画というか、演出というか、脚本の可能性に喜び勇んだ時間でした。「ワークショップ」において300万予算で作られたという所もトリックだったらすごいけど。 [映画館(邦画)] 10点(2018-09-27 09:30:09) |
2. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
ギャングの栄枯盛衰を見るいい映画ですね。ぎどぎどしたエゲツナイ内容も多いのですが、心を動かす人間ドラマに仕上がっております。なんといってもエンニオ・モリコーネ大先生の作曲力がすごい。大貢献。仲間をチクったデ・ニーロの気持ちは、いろいろな説がありおもしろいどえす。改心の為か、自分の利益か。 10点(2003-01-06 19:02:47) |
3. E.T.
『アニバーサリー特別篇』を見たので旧?初代?『E・T』をあの頃の気持ちでReviewです。圧倒的に10点でした。大混雑映画館の前から2,3列目で大感動していました。♪チャ~ラ~ ラリラリラ~ラ~♪by john wiliams ; genius ! 10点(2002-12-16 11:05:09) |
4. ゴッドファーザー PART Ⅱ
数年前、編年体で描いている『ゴッドファーザーSAGA』で魅力の再確認した作品です。偉大な父親への尊敬と、偉大だからこそのマイケルの苦悩が感じられました。事業は拡張していくが家族の形を崩していく苦悩です。やはり暴力で身を支えるマフィアの話で、こんなに綺麗ではないものだと思いますが、誰もが思い描く家族というものの歴史を描いた大傑作です。前作に続き、再度自律神経にずっしりとした「渇」を入れられます。 10点(2002-12-08 11:33:55) |
5. 少林サッカー
楽しい~~~!これはもうなんと10点入れてしまう!どんなに楽しいテーマパークもこの映画には勝てないでしょう。笑って泣いているのか感動して泣いているのか分らなくなる。これを作れるチャウシンチー!天才!←演じる主人公のパワフルな素直さ大好き。饅頭屋の前で「ドミソミソ」と歌うあなただけでも10点! 10点(2002-08-07 04:38:04) |
6. サウンド・オブ・ミュージック
もう、全てに溌剌とした映画。素晴らしい。オーストリア、スイス好きの私にとってはたまりません。きれいな映像、可愛い子ども達、主人公のマリア、そしてあの音楽。健全過ぎるほど健全。ミュージカルはそれが許されてしまう。そんなにミュージカル好きではないのですけどこれは別格。 10点(2001-11-13 10:56:44) |
7. ショーシャンクの空に
希望というものは良いものだ。そうなのだ。タフに希望を求めるという事はこういう事なんだと教えられたような作品でした.壁に〇〇〇が・・・気付きませんでした.意表を付かれるのは快感。すばらしい! 10点(2001-11-01 01:58:26) |
8. 風と共に去りぬ
大河ドラマの神髄ここにあり。人生と恋愛と戦争をこれだけうまくシャッフルさせれば面白くないわけがありません。3度ぐらい使うカメラを思いっきり引くあの映像は美しい!テーマ音楽の重厚な編成にアメリカのスケールの大きさを感じた。曲を何度口ずさんだ事やら。私の小さい頃、名作といえばこの映画でした。 10点(2001-10-07 04:16:10) |
9. 赤ひげ
黒沢明はやることがもう一周した、これからどしようと考えていたのではないか・・・なんて僭越な事を考えてしまうほど熟しきった作品。三船も一緒に落ち着いた演技が似合う人になっていた。これ以降黒沢は傑作を作っていないと思う。それぐらいこの作品は最後の輝きをもっていた。ブラームスの交響曲第1番そっくりの主題曲も大好きです。でかい、太い、重いセットもお気に入り。 10点(2001-09-29 15:37:05) |
10. 用心棒
黒沢明大好きなんです。ホントに贅沢さ面白さが詰まった脚本、映像をよく作れるものです。「用心棒」は三船敏郎なしには絶対にありえなかった痛快劇でありましょう。肩を揺らして歩く桑畑三十郎。これゾ存在感。 10点(2001-09-29 11:22:39) |
11. 砂の器
一生心に残る名作。推理劇としても、人生のドラマとしても秀逸。ラストのお遍路シーンは涙の堰が無くなりました。自然あふれる景観の良い田舎の道を歩くとあのメロディを口ずさんでしまいます。動機が弱いのと、病に関しての描き方は考える面もあると思いますが。 [映画館(字幕)] 10点(2001-09-29 10:06:39) |
12. 少年時代(1990)
疎開先での子供たちの力関係で、戦前と戦後の日本を象徴した傑作。日本ならではの風景、子供たち。どっぷりつかりました。 10点(2001-09-28 04:31:56) |
13. ユージュアル・サスペクツ
映画の志に大感動。こんなに穴があるのに、ぐいぐい引き込まれてしまう映画も珍しい。とにかく伏線の嵐、意表をつきまくりの嵐!舟の中で顔を知る者が叫ぶ「カイザーソぜー!(語尾が上がる)」が何度もよみがえる. 10点(2001-09-26 17:55:05) |
14. ゴッドファーザー
暴力で身を支えるマフィアの話ですがやはり面白い。出演者達の抑えた演技が絶妙。見たあと自分も腰がすわって度胸がついたと勘違いしてしまう。映像もひとシーンひとシーンがポスターになりそうな程の綺麗さ。自律神経に程よい気合を入れてくれて、妙に落ち着いてしまう映画。 10点(2001-08-22 14:54:51) |
15. ニュー・シネマ・パラダイス
大傑作。あざとい演出も、くさいセリフもあるけどすべて受け入れてしまうくらいの雰囲気をもった作品。モリコーネの音楽に陶酔、感涙。ラストシーンの貢献度はスゴイ。完全版はくど過ぎた。 10点(2001-08-22 10:50:42) |
16. ジェラシー(1980)
素晴らしい作品。こんなうまいセリフを駆使した脚本はめったにお目にかかれません。「ジェラシー」のコメント欄があったことも嬉しい。 10点(2001-08-17 02:14:10) |
17. 生きる
なかなか出会わない素晴らしい作品。「ハッピーバースデイ」があんなに名曲だったとは。主人公がまさに生きるすべを見付ける、喫茶店でのパーティーとのからみ演出大好きです。あんな脚本書ける天才と同じ国に生まれた事に感謝。 10点(2001-08-17 02:09:47) |
18. 七人の侍
さすが黒澤活劇と思わせる一番の作品。落武者の作戦がちょっと単純でしたけど。開けてる所にノコノコ入り過ぎ・・。でも他の面白い部分で吹っ飛んじゃう。水と泥ふんだんにうまく使ったあのラストに拍手。 10点(2001-08-17 02:02:29) |
19. ALWAYS 続・三丁目の夕日
嗚咽。いい歳して、両手で顔を覆って泣きました。演出・演技・VFX・音楽などが涙腺を震えさせます。無理矢理のエピソードを使った中だるみはありました。しかし、最後にはやられます。甘ちょろい考えとわかっていてもやられる。心の奥底では、人間はこう生きたいのではないかと考えさせられた。性善説万歳。暴力も、殺人も、異常犯罪も、病死も、何も使用しないで、心を射るのです。これこそ高等技術。この監督以外、この作品は撮れないだろうと思わせる卓越した仕事。ある意味、毒を吸収しながら生きているような社会で、特効な解毒剤を服用した感じにさせます。また夕日がきれいになる。三丁目のみなさん、またお会いすることを楽しみにしています。 [映画館(邦画)] 9点(2008-01-28 20:08:28) |
20. ALWAYS 三丁目の夕日
まだ人間同士が、目に見えるもの話せるもの触れるものとして、実体を感じてつき合い生きていた時代。あの頃は人の強情、優しさ、弱さ、見栄、そして貧乏も分かりあえた。潰しあうより支えあうほうが美徳だった。 いいですねぇ昭和。お金と引き換えに無くした物が、多大に表現されていました。昔は損得ばかりではなかったのですよね。豪快な怒りんぼオヤジ、質素で優しいお母さん、近所のお人好しなインテリおにいちゃん、素朴で無垢なお嬢チャン。たまらない人物設定です。夕日もきれいに見えるわけだ。 [試写会(字幕)] 9点(2006-04-17 18:58:39) |