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プロフィール
コメント数 1845
性別 男性
ホームページ http://twitter.com/subekari
年齢 42歳

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1.  ボーイズ・オン・ザ・ラン
………見終わってしばし呆然。こんなのってあり? 現時点で、今年ナンバーワン邦画だ。 鑑賞翌日に、漫画喫茶で原作読破しました。 何とかネタバレなしで感想を。  まず、素晴らしかったのがキャスト陣。 原作以上に気持ち悪くオドオドして気持ち悪く、明日なき暴走を見せる生々しいどうしようもないヘッポコオーラを見せた峯田くんは素晴らしかった。 そして、純真無垢な笑顔、軽蔑の表情、やさぐれた表情、無感情な相手へ接するときの話し方、その他複雑な感情うずまく一筋縄ではいかないヒロインを演じた黒川芽以は堂々と演じており、そら恐ろしささえ感じた。 その他、脇役にも全く隙はなく、配役がまさにパーフェクト。  個人的には超大絶賛な一本だが、決して万人には薦めない。 かなり笑える部分も多く、笑い声も結構あがっていたが、笑いのシーンはほとんど汚い下ネタ。それを差し引いても、この映画からは吐き気がするほどカッコ悪い男の、臭~い我慢汁の匂いがプンプンするのだ。 「恋なんて楽しいわけねーだろっ! 苦行だ! 恋なんてクソだっ!!」 と時には言いたくなるような気持ちを抱えたモテない男にこそ響く、果てしなく痛々しい恋の物語。 決して目を背けないでください。 
[映画館(邦画)] 10点(2010-02-02 11:36:27)(良:3票)
2.  メメント
物語を結末から冒頭へと順々にブツ切りでみせるという手法をとった革新的なメモ魔サスペンス。ややもすれば、さかのぼらせて行く見せかたは、わかりずらく混乱しやすく、ブツ切りの多さにいたっては面白さを損ねてしまいそうですが、決してそんなことはなく、必要かつ集中してみざるを得ない演出になっていると思います。 ラストとかも思わず唸ってしまいます。文句なしです。何度見ても集中してしまう無駄のない一本。傑作です。
[ビデオ(字幕)] 10点(2008-10-09 15:30:48)
3.  無ケーカクの命中男/ノックトアップ 《ネタバレ》 
下品なバカ映画に見せかけながらも「愛」と「でき婚」についてリアルに向き合ってる作品だった。二組のカップルの男のダメな部分やクズな部分が自分と似てたりして、笑いながらも身につまされてしまった。頼りないんだが気持ちがわかりすぎてしまう男と比べ、女達はブレない。そんな違いを乗り越えていく様が描かれるので、ある意味未来へ希望が持てる作品になっている快作。
[DVD(字幕)] 9点(2013-11-13 01:00:12)(良:1票)
4.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 《ネタバレ》 
序盤は展開が遅いんだけれど、西部劇のシビアな世界や記憶を失っていく恐怖をじっく り描きながら、ほどよく笑いを入れながらも、いい意味での閉塞感とを生み出していたと思う。このバランス感覚は見事。 後半からは、今までタメていたものをすべて解き放ち、なんでもありな超スペクタクル展開に! ヒーローVS悪者のロボット。傍らには走る列車。銃撃戦の大乱闘。これは楽しい!!  
[DVD(邦画)] 9点(2013-10-26 10:48:53)
5.  トム・ヤム・クン! 《ネタバレ》 
お見事!ウルトラアクションてんこ盛り。 キレッキレの身体能力で、曲者達をバッキバキ!! いちいち凄すぎるトニー・ジャーに対抗する敵キャラ陣もキャラがたっていてよかった。スケーターブラザーズに足技顔長野郎に、カポエラドレットマン、象のようなレスラー軍団、鞭使いのオトコオンナ…もう漫画でしかないんだけど、こんな漫画みたいなことを生身でできちゃうところがスゴイ。 地形をうまく生かした立体的アクションも良くて奥で戦っていて、手前に人間が飛んできたりするのは3D級!ピンゲーオも偉い!シリアスになりすぎない塩梅も良いし、マッハより好き! ヒロインの存在価値は…?
[DVD(吹替)] 9点(2013-02-04 15:27:27)
6.  ゾンビ処刑人 《ネタバレ》 
これは傑作!!(まじで!!) バカバカしくってクスクスケラケラ笑えるコメディではあるんだが、その反面深いテーマ性を持っていたりして、簡単にバカ映画のくくりには収められない。 むしろ、格調高い悲劇の文芸大作を観たような感覚すらも同時に味わえる、2度3度美味しく、贅沢な一品となっているのである。  下ネタやグロ表現にも遠慮がなく、制約なしのコメディの面白さを思い知らされる。これ。笑っていいの?な背徳感。 こんなに全編に渡って、笑えたコメディはかなり久しぶりだわ。ショーン・オブ・ザ・デッドを超えたんじゃなかろうか。  道徳を守るヒーローかと思いきや、一線も二線もガンガン越えていく死に損ないダークヒーロー。死を求めても死に切れぬ青ざめた顔の男がさまようシーンの悲哀は凄い。バカシーンではお気楽にハードロックやらご機嫌なBGMが流れていたのに、シリアスシーンでは格調高い映画かのようにクラシックミュージックが流れ、うまく気持ちをもりたてられる。死にたくても死ねない男の一方で、罪もない一般市民が無駄に殺されるシーンなんか悪趣味でゾクゾクした。死から逃れられない呪縛。ゾンビ自殺。 そして、戦慄のラストに怖気が走る…! 
[映画館(字幕)] 9点(2012-07-29 02:14:23)(良:1票)
7.  恋愛睡眠のすすめ 《ネタバレ》 
れ好きだ!エターナル・サンシャインや、(500)日のサマーにはハマれなかったが、これは好きだ!もうね、せめてね、夢の中ではモテたいの、ふりむいてほしいの!っていうモテない度MAXな感じがたまらない!! 男を演ずるのがガエルガルシアベルナルさんだが、この人顔良いのに、ホントモテなさそうだった。ゴンドリーさんの大雑把なセンスが好きだわ。結構笑ったし、泣きそうだった。
[DVD(字幕)] 9点(2011-07-24 19:31:16)
8.  デイブレイカー 《ネタバレ》 
異種間交流&ヴァンパイアものというと、「なんか流行りの要素満載にしただけじゃねーの?」みたいな穿った見方をされるかもしれないが、とんでもない。支配者側に『血が足りないと発狂する』という設定を盛り込む事により、壮絶な物語を紡ぎだすことに成功している。  とにかく表現がエグい。人類もヴァンパイアもなぜか主にボウガンで戦うってのが良くて、銃撃戦に飽き飽きした人にもオススメ。 休むことなく展開するストーリーはとにかく面白い。途中「そんなんで良いんかいっ!?」って突っ込みたくなるようなところも数点あるのだけれども、その都合の良い展開は、終盤の一番の山場とも言えるカオスティックなドログチャシーンを作るためには必然だったんだろうな。と、納得させられる。たぶんこの映画は、そのシーンを撮りたいがために作られたんじゃなかろうかと邪推するほど、身の毛もよだつヤバイシーンなのである。  近年のSFでは逆に珍しいぐらいのシリアスさが巧く働いているのか、SFアクションとしての面白さと同時に、ホラーとしての恐ろしさも満載な。兄弟の対立、親子の対立などのドラマ部分も、なかなか真に迫っているし、お腹一杯楽しめる一本なのではなかろうか。恋愛要素がほぼないのも硬派で良ろし。  ゾクゾクさせられっぱなしであっという間に終わってしまった。
[映画館(字幕)] 9点(2010-11-27 18:31:42)(良:2票)
9.  リトル・ランボーズ 《ネタバレ》 
キャスト、脚本、映像、演出、音楽すべて完璧だったと思う。 凄く気を使って丁寧に撮っているな、っていうのが感じられ、無駄だったり退屈だったり、雑なシーンがなく、すべてのシーンが素晴らしい。 音楽の使い方もイチイチ絶妙で、いい感じに盛り上げてくれる。 あと、この映画が凄く気にいったのは、ほぼ全ての登場人物が、善良でありながら嫌な部分を持っているところ。子供なんて特に、善良で噓つきでズルい生き物だと思うし。そういう意味で確かに子供らしい子供が、イキイキとワルさしたり、楽しくやってたり、ケンカしたりするのがイイ。 若干、ファンタジックな作品でありながら、まったく嘘くさくない。  そして、何といってもラストの素晴らしさ! 裏をかかれて、あんなに感動させられるとは思わなかった。 そういう風にするとは思ってたけど、そうくるとは思わなかったなー。 そうきたかー。  感動した!!
[映画館(字幕)] 9点(2010-11-07 20:19:58)(良:2票)
10.  ザ・ホード -死霊の大群- 《ネタバレ》 
死にたてホヤホヤだから腐ってないし、凄く硬い。 顔もそこまでゾンビ化していないナチュラルメイクですが、そこは表情でカバー。 そんなゾンビさん達との、戦闘シーンが凄い。 とにかく腐ってないから硬い硬い。 余りにも硬いものだからゾンビをボコボコにぶん殴って、蹴っ飛ばして、頭突きして、灰皿でゴンゴンやるようなシーンが多い。硬いから普通のゾンビさんみたいにちぎれたりあんまりしない。武器は充分なのになぜか体術での格闘シーンが多いのが見所。 そして人間たちも超強くて容赦ない。彼らが集まってれば、プレデター数匹ぐらい楽勝で倒せそう。  アクションシーンの楽しさもさることながら、話も良い! なぜゾンビが発生したとか、そういうところは一切無視してるのが潔い。 考えたってしようがないことは一切カット。 むしろ極限状態でのドロドロの人間模様や、パワーバランスの変化等を濃い登場人物達が繰り広げる様をエキサイティングに描いているのが、非常に面白く、こういうところは、しっかりツボを押さえてるなーと感心した。  時にピリリとした雰囲気もあり、楽しいだけではない味わいがこの映画にはあった。 大満足!
[映画館(字幕)] 9点(2010-07-22 14:57:25)(良:1票)
11.  ボルト 《ネタバレ》 
バズ・ライトイヤー的なキャラクターだったボルトが、自分の無力さを知り身の丈にあった生き方を覚えるという少しひねたストーリーを採用するとは、ディズニーも脳天気な夢と希望だけでヒット作を作ることに限界を感じているのだろうか。 しかし、その甲斐あって凄く面白い。ゆかいな動物たちにはかなり笑わされたし。能力があるのがヒーローなんじゃなくって、誰かが困ってる時に助けてやれるのがヒーローなんだ。って思わされた。
[DVD(吹替)] 9点(2010-05-03 00:18:37)
12.  第9地区 《ネタバレ》 
面白い! 凄い!! 感動した!!! ピーター・ジャクソン的B級悪趣味コメディテイストを持たせながら、社会問題、友情物語等も織り交ぜ、アクションとSFホラーを混在させながらも、高いエンターテイメント性を保ったハイグレードな映画だ。 ただの楽しいエイリアンモノを見に行くつもりで軽い気持ちで観に行ったが、そんなちっぽけな映画ではなかったのだ。 ゴキブリが超賢くて、人間サイズでコミュニケーション能力あったら僕らはどう対応すべきか? っていう難しくて意地の悪い投げかけがある。 やっぱゴキブリは生理的に無理じゃね?っていう。 観客としては、途中までどちらに肩入れして観ればいいのかが難しく、しっかり考えさせてくれる。いっそ攻撃してきてくれれば、やっちまえ!ってなるんだろうが、そう簡単にはならない。 そういう点からもバカ映画に見えて、実は極めて知的な映画であると思うのだ。  しかし、堅っ苦しいこと考えなくても、すげー面白いのだ。 面白いけど、色々考えさせられるし、だけれどちょー面白いのだ。 いろんな映画の面白いところをガンガン詰め込み、それでいて新しさを感じさせる見事なエンターテイメント映画だった。大満足。 
[映画館(字幕)] 9点(2010-04-13 21:09:50)(良:3票)
13.  カフーを待ちわびて 《ネタバレ》 
いくら沖縄だからって、あんなに男前なのに、あそこまで朴訥で不器用な男がいるだろうか。普通とりあえず欲情はすると思うんだが…。 顔も知らない男のところに理由もなしに嫁いでくる女なんてもっといる訳がないのに、「なんで、来たの?」っていうすべての人が気になる根本的疑問を全然聞いてくれない明青君にもうやきもきしっぱなし。ちゃんと話さないからすれ違うんでしょうが!!  ラブストーリーと、立ち退きの話と二本のストーリーが途中まで全然関係なさそうだったのに、その絡み方と話運びが上手。かなり惹きつけられて観てしまい、何度か泣かされそうになった。 初めて見たマイコという女優さんは絵になるし、どこか現実感のない儚さがあってとても良かった。脇の友達も皆良かったし、沖縄補正もあるだろうが映像も十二分に満足。エンディングテーマはもっと沖縄っぽい曲が良かったな。 
[DVD(邦画)] 9点(2010-03-29 00:14:10)(良:1票)
14.  空気人形
この映画は表現が多角的であり、色々な受け止め方ができると思う。 淡白ながらも静かで美しいBGMと映像が、じっくりと腰を落ち着けさせ、考えさせてくれる。本作の人々は生々しい姿を見せながらも、誰も声を荒げて感情表現しないし、誰も他人に悪意を向けたりしない。でも、善人というわけでもなく、どこか空っぽ。 淋しくて、苦しい彼らにとっては、心なんてない方が楽だったかもしれない。でも、ギリギリのところでとりあえず日々を生きるしかないのだ。 「あなたの代わりはどこにもいない」と、いつかそんな風に言われたい、思われたい、そして誰かを満たしたいと願いながら。  鑑賞後、ジワジワ来る。 
[映画館(邦画)] 9点(2010-02-19 10:41:05)(良:1票)
15.  縞模様のパジャマの少年 《ネタバレ》 
差別をテーマにしたものでも、差別する側から描かれたものは案外少ないのではなかろうか。家族、登場人物のそれぞれの考え方が異なっていて、多角的な視点で描かれている。 登場人物に、いわゆる憎たらしい悪人がいないのが逆にリアルで、主人公の少年以外、皆ただ当たり前のものとして差別的意識を持っている。主人公のお姉さんが、そういう教育を受けていき、差別観が形成されていく様が問題の根本なのだろう。 重いテーマながら、コンパクトで分かりやすく、見やすく、頭を抱えてしまうようなラストも素晴らしい。道徳の教材にすべき、価値のある逸品。  あのお父さんは、今後どんな生き方をするのだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2010-02-07 01:47:49)(良:1票)
16.  ALIENS エイリアンズ(2005) 《ネタバレ》 
絶対に邦題で損してる、超しょーもなくて相当グロくてかなり笑える幼稚極まりないスプラッターエイリアンムービー。 濃いキャラクター達が合流したり別行動したりして、それぞれに活躍の場があって、誰がどこで死ぬのか全く予想のつかない構成は実はなかなか巧みなのではないかと思う。なんだかんだで互角の勝負を繰り広げるエイリアンと人間の死闘は最後までどちらが勝つかかわからず、手に汗を握ったような気がしないでもないぞ。 バナナの皮のシーンの大げさな前振り→スカシ→スカシ→オチの流れは芸術的といってもいいのではないか。 ホント徹底している映画は気持ちよい。ピーター・ジャクソンの隠れた名怪作「バッド・テイスト」とかなり似ているが、同じくらいかそれ以上に面白かった。 意表をつく、素晴らしすぎるオチには笑いながらも、感動すらおぼえた。 こんなのが混じってるからB級ホラーは見逃せない。大きな声では言えないが、本家エイリアンやプレデターより好きだ!  この監督が10年後にあんな超大作を撮るなんて、この時点で誰が予想しえたであろうか(予言)。
[DVD(字幕)] 9点(2010-01-08 01:02:53)
17.  インスタント沼 《ネタバレ》 
三木聡映画といえば、子ネタや登場人物のクドさが映画のほとんどを占めていたり、そうでない場合は、それらが内容の邪魔になっていたりすることもあったりと、見づらいものが多かったが、本作は今までの作品で最もバランスが良い。 前半はちょいとダラダラしてるけれど、小ネタを抑えながらも、ストーリー全体がほどよいネタ感を保ちながらも、暴走感はなく、しっかりと見れる面白さ。 奇人変人にならない程度におかしいけれど魅力的な登場人物達も良い。 しかもメッセージ性が強いことにちょっとビックリ。ラストシーンで全部セリフでまとめちゃうのはダメだけど、蛇口のくだりとか、心に残るセリフやシーンも多く、意外性もあって、とても良かったです。沼のシーンで終われば良かったのに。 それにしても麻生久美子かわいかったなー。
[DVD(邦画)] 9点(2010-01-01 19:45:03)(良:2票)
18.  ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 1 ノワール編 《ネタバレ》 
タイトル長っ! パート1とパート2を同時期に上映するなんてなんとも冒険的である。 1が面白ければ2もなし崩しに客が入るが、1が滑れば2は誰も見ないだろう。 この心意気は素晴らしい。 アル・パチーノが演ずるギャングを彷彿とさせるようなジャックさんは、全く人間くさくない。何のために犯罪を繰り返すのか。金のためというより犯罪のための犯罪を繰り返し続ける。極悪非道というほどではないが、逆恨みで善良なおっちゃんを誘拐したり、自分の奥さんをボコったり、必要とあらばためらわず人を殺すクソヤローのジャックさん。何を考えてるかわからないが、そのクソ度胸の堂々たる犯罪にスカっとしてしまうのは確かだ。徒党を組まずごく少数の仲間とだけでどんな相手にも向かっていくところも格好良く、彼は犯罪者の中のヒーローに相応しい存在感なのである。 泥臭い世界をなんともかっこよいセンスで撮りあげたこの映画は、心に何も残すこともなく、ともすれば犯罪賛美にも見え、眉をしかめる人もいるだろう。実際のモデルがいるというのもタチが悪い。でもこれは映画。面白ければオーケーだ。 前半のぶつぎりエピソード集から一転、収監後の怒涛の展開。死や別れにより突然に退場していく登場人物たちに執着も余韻もなく、より派手な展開に転がっていく。 後半の各シーンの異常なまでの緊張感は超一級品。二部作なのにそれなりにキリの良いところで終わって、単品としても観れるようになってるも好感がもてる。 後半に多大に期待がかかる。面白かった!!
[映画館(字幕)] 9点(2009-12-02 10:50:31)(良:1票)
19.  シッコ
参った。これは素晴らしいドキュメントです。同監督の銃社会批判やブッシュ批判は、どこか他人事でしたが、医療の話は普遍的なものであり、感ずるものが段違い。 今、日本でも問題にありつつある医療問題ですが、アメリカの実情には愕然。 どこまで公正に事実を伝えてくれているかはわからないんですが、自分が他国について何も知らないってことを気づかせてくれました。フランスは本当に絶望がない夢のような国なのか、アメリカの医療問題と他国の違いはなぜなのか。 日本では個人的に毎月結構な額の保険料を取られている気がするが、それでも医療費はそれなりにとられます。僕なんかは貧乏の割に健康体なんで保険料なんか払い損だなーとか考えちゃうダメな奴なんですが、やはり無料で医療を受けられる国はやはり莫大な税金をとられているんですよね。そんな点からも、税金や経済についてはもうちょい触れてほしかったところですが、教えて教えて言ってないで自分で調べろって話ですね。 メディアでは、悲惨な国の実情は時折報道するが、他国の素晴らしい点をなかなか見せてはくれない。国の現状をより良くするには国民が賢くなり、知るということが大事です。そりゃあもう政府に恐れられるほどに。 まさに自分の無知を思い知らされた気分なので、これをきっかけにもっと他国について勉強したくなりました。そんなきっかけを与えてくれる映画ってのはホントに有難いです。 
[DVD(字幕)] 9点(2009-12-02 01:11:09)(良:1票)
20.  パイレーツ・ロック 《ネタバレ》 
面白かったー。冒頭でいきなりキンクスの名曲「All Day and All of the Night」がかけられて、いきなりテンション上がりまくりです。60年代のロックンロール、ソウルミュージックは、ポップスとして市民権を得ていて、今でも新旧問わずそんな音楽が愛されている英国が羨ましいです。 しかし、だからといってその時代の名曲をセンス良く流すだけじゃ映画は面白くなりません。曲が良いだけで、退屈な音楽映画の多いこと多いこと。  海賊ラジオ放送局の乗組員、DJ達のキャラクターがとにかく濃い。登場人物は結構多いのに皆に愛着をもてました。黙ってるだけでカッコいいDJも、DJやってなけりゃただのデブ、みたいなヤツも最高にイカしてます。爺さんもビシっと決まっててカッコいいです。 そんな面々が下ネタ満載でワイワイやってるだけで、非常に楽しい。 女性キャラクターはビッチばかりですが、それでも愛嬌のある女優さんばかり。  ちまちました感じで終わらず、後半は映画らしいスペクタクルを見せてくれて盛り上げてくれるのも嬉しい。他に取り柄もなく、音楽と心中しようとする男たちに共感し、胸が熱くなります。船が沈み行く中でビーチボーイズをかけちゃうとこなんか憎いなー。  物語自体はフィクションらしいですが、実際に存在したという海賊ラジオ局というおいしすぎる題材が今まで使われてなかったことが不思議です。 しかし、序盤から登場する政府側との直接対峙がないのは、もったいなさすぎるぞ! 劇中のBGMとキャストをおさらいしたくて、久しぶりにパンフレット買っちゃいました。
[映画館(字幕)] 9点(2009-10-29 12:37:49)(良:1票)
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