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1.  インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
いや、もう、全然いけてますやん! 公開前にディスるようなレビューがあったから不安でしたが、 いつもの素晴らしい出来(前作以外)で最高に楽しめました。  活劇場面の連続性がすべて機能していて、高揚感に包まれること請け合いです。 風光明媚な世界の観光スポットに疑似的に行ける楽しさも再認識しました。 やはり当代一流のスタッフが創り上げた極上のエンターテインメントに間違いありません。  最後の空想科学的展開は、私の好きなネタでしたので、すっぽりその世界観に移行できました。 いやー、映画ってこんなファンタスティックなことができるんですねー。 もう、ワクワクしてしまってこの展開をもっと長く観たかったです。  女性主人公は見ごたえのある演技で大変よろしかったのですが、 終盤の活躍が荒唐無稽すぎて、そこだけなぜかリアル目線になって、 いやあー、それはちょっと無理でしょってな感じでしたわ。  そして、あのキャラクターの登場で目頭が熱くなり、 メインテーマ炸裂で少しだけ水分で濡れました。
[映画館(字幕)] 10点(2023-07-03 09:50:35)
2.  ケイコ 目を澄ませて
昔のATG作品を観ているようでした。やはりフィルム撮影はいいですね。被写体の質感、輪郭、色合いなどデジタルカメラでは表現できないですね。(精鋭感のあるデジタル撮影のカリカリ映像ももちろんいいところはあります)  大阪のシネマート心斎橋で見たんですが、この日は館内がちょっと寒くて、体調がよくなかったこともあって、もう一つ作品世界にのめりこめなっかたです。すいません。  鬼龍院花子の少女時代を演じた方が小野洋子さんに見えてしまったのが印象的でした。百恵さんの旦那さんなんですが、インタビューを受けてるときの演技は非常にいい味を出していました。しかし、帽子を主人公に被せる場面などは2人の関係性を描写する素敵な絵なのに、演技をしています感が出て、微妙な感じでした。すいません。  一番好きなシーンはリングの横で舞う埃がかすかに写るところです。うーん、いい写真撮ってます。
[映画館(邦画)] 8点(2023-03-30 10:26:46)
3.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
光の国からの超人が大、大、大好きで、 史上最高に近い期待感を持って、初日に観ました。 もう、死ぬかと思うほど待って、待って、やっと観れました。 TOHOシネマズなんばスクリーン2:IMAX(画角は全編普通のシネマスコープサイズ)。 老人25%、中年60%、若者15%くらいの割合で満席でした。  結論。 最高に面白かったです。 こんなに血湧き肉躍りながら楽しんだのは久しぶりです。 本当に長いこと待った甲斐がありました。 このくらい頑張って作っていただいたら、大満足です。 ありがとうございました。  まず、オープニングのタイトルの出方ですでに泣きそうになりました。 そして、それに続くTVシリーズ前作の有効的転用と怒涛の圧縮展開。 あっと言う間に懐かしさと幸福感で満たされました。 心の中で拳をにぎりしめ、「よっしゃー、許す!」と叫びました。  タイトルロールが登場。その佇まいの美しさにまいりました。 2つの対象と対戦するときの動きがカッコよくて、TVと同じBGMも 相まって、ついに泣きました。 小学生のとき、白黒TVで見てたときの興奮が蘇りました。 このシーンだけでも観た甲斐があったというもんです。 また、オリジナルへのオマージュの数々がどれも好きです。  ただ、役者さんたちの演技に?マークがつく点が残念でした。  <不合格>(ご本人及び関係者の方々、どうぞお許しください) ・専従組織の非粒子物理学者 ・専従組織の汎用生物学者 ・専従組織の分析官(ぎりぎり不合格) ・専従組織の班長(ぎりぎり不合格)   ※演技しました感が拭えませんでした、すいません  <合格よ、chu!> ・専従組織の室長(この人はうまい) ・外星人第0号 ・専従組織の作戦立案担当官 ・サプライズ出演の政府要人  あと、CGが微妙でした。  予告動画のとき、CGがチープだという指摘に 監督さんは、デジタル処理過程でデコードがうまくいかなかったのかな、 本編ではそんなことはない、などとおっしゃていた気がしますが、 本編でもやはり予告と同じようにヌメーッとしてて、ソフビ感としていました。 TV放映のときのぬいぐるみ感とか、手作り感を出すためにわざとチープなCGにしたんでしょうか。 冒頭の、TVシリーズ前作の転用のときはCGの質感が現実っぽかったように思います。 そのクオリティで統一してやってほしかったです。  でも、それもこれも作品総体の素晴らしさの前には、重箱の隅をつつくような所業です。 その素晴らしさは、ぜひ、銀幕でご自身の目でお確かめください。  映画って、本当にいいもんですね。 また、ご一緒に楽しんでまいりましょう。
[映画館(邦画)] 10点(2022-05-14 16:26:29)
4.  パワー・オブ・ザ・ドッグ
Netflixで観ました。 はじめはかったるい西部劇(?)だなと思ってましたら、心理サスペンスと言いますか、スリラーに近い感じに展開していき、最後は敬服しました。 行間を読ませるように説明描写を極力省いてますので、わかりにくいところもありますが、卓越した演出の素晴らしさで見応えのある作品となっています。 自然景観の撮影に魅了されますので、できるだけ大きい画面で鑑賞されることをお勧めします。私は100インチスクリーンにHDプロジェクター投影して観ました。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-12-20 13:23:06)
5.  ドライブ・マイ・カー 《ネタバレ》 
シネマート心斎橋で観ました。 3時間あるけど中だるみしないというふれこみですが、  韓国人夫婦の家での手話による会話の場面  終盤、献花を一本ずつ放り投げる場面  以上の2か所が長く感じました。  そして、ラストは車名をタイトルにした東森監督作品のラストと 同じテイストでした。
[映画館(邦画)] 7点(2021-12-15 19:19:48)
6.  シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 《ネタバレ》 
アマゾンのプライムビデオで100インチスクリーンに投影して観ました。  非常に複雑で難解でした。終盤、精神世界て言うんですか、登場人物たちの置かれたシチュエーションがどんどん移り変わっていって、頭が変になりそうでした。バトルなどのスペクタクルシークエンスよりも、昔の同級生らと過ごす山村場面など、普通のドラマのパートの方が幾分か理解しやすく、ホッとして良かったでした。また、女性のキャラクターが美人さんばかりでうっとり見とれました。最後、二人で駅の階段を上がり、駅舎を出て行くところに歌がかぶさった時点で、作者の意図やストーリーは全然理解できませんでしたのに、なんかこう気持ちが幸せになり、大変不思議でした。それと、途中でボーマン船長らが食べていたペースト状の食べ物が出てきて、うれしくなりました。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-08-24 12:50:04)
7.  パラサイト 半地下の家族
アジアで最初に最優秀作品賞を受賞するなら、それは日本ではなかったんですか。小津、溝口、黒澤などを擁した日本映画界が他のアジアの国に先を越されてしまうとは想像もつかなかったです。かってのように世界に通じる優れた作品をつくれるよう、日本映画界全体が映画製作のシステムを総合的に見直さないといけない時期に来てるのではないでしょうか。  作品自体はそこまで傑作だとは感じませんでした。機微を絶妙に表現する役者たちの演技は見ごたえのあるものでしたが、演出そのものは奇をてらわず、オーソドックスだったと思います。私の鑑賞力が足らないのでしょうけど、怒涛の展開の終盤や最後の閉め方など、なんかしっくり来ませんでした。ただ、撮影が非常に素晴らしかったです。カメラなどハリウッド同じ撮影機材を使ったと聞きます。半地下の家の内部や下町の描写など猥雑な場面もありますが、出演者が西洋人だったら、欧米の作品と見紛うくらい、映像があか抜けていました。  同じアジアの作品が最高の栄誉に輝いたことに、大変悔しい気持ちを持ちながらも、称賛の拍手を送りたいと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2020-02-12 14:17:23)
8.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
もう最高に面白かったあーっ! 私はもう好きで好きでたまりません!!まだ、その余韻にひたっています。 いち映画ファンの誇りをかけて10点満点を満天の星空に献上いたしますです!!! 映画という表現形態がもたらす最大級のカタルシスが得られます!!!! なかんずく、 終盤の船団バトルで突如展開する某シーン(メインテーマ炸裂)で血湧き肉躍り、胸が最高に高鳴ること必至です。 それは銀幕でぜひご自身でご体験いただきたく存じます。 出演者のパフォーマンス、カメラ、演出のすべてが高次元で昇華していました。 この作品をけなす人がいるなんて、とうてい信じることができません。 前作も決して悪くはないのですが、この監督さんの演出の方が私には合うことがわかりました。  いやあー、映画って本当に素晴らしいもんですね。 また、ご一緒に楽しんでまいりましょう!
[映画館(字幕)] 10点(2019-12-20 18:40:36)(良:1票)
9.  ミスター・ガラス 《ネタバレ》 
なかなか面白かったっす。独特の顔の女性精神科医は超常現象を暴いていく大槻教授かと思いました。 車いすの男性が周到に立案・実行し、動画サイトにアップしたフッテージは、しかしながらCGで作成したフェイク動画だと判断される公算が大きいです。つまり人々に本気にしてくれないので、世界に真実を広めることができない可能性があると思いました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-11-10 23:21:09)
10.  SUNNY 強い気持ち・強い愛 《ネタバレ》 
劇場では嗚咽の波状攻撃が話題と言われていたので、へーどんなんですかと、満を持して、新井さんのせいで約3か月遅れてリリースされたブルーレイを観させていただきました。一番感心したのが、奥原なつさんのはっちゃけぶりです。なかんずく、屋台で日本酒を飲むときの演技にはほとほと感服いたしました。女の子が初めて日本酒を飲んだらこうなるだろうなという、メソッド演技が演じる本人のパーソナリティと相まって、非常に見ごたえのある場面となりました。この場面だけでもブルーレイの対価はありました。いやあー、映画ってほんとにいいんもんですね。また、ご一緒に楽しんでまいりましょう。 P.S.あのー、最後に昔の姿で出てきたエライザさんは皆が見た幻想なんでしょうか。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2019-05-25 00:59:04)
11.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト
TOHOシネマズなんば本館・スクリーン2のIMAX方式で観てきました。 全シリーズ観てるのですが、 今作はストーリーがわかりづらくて、最後までのれませんでした。  しかし、ヘリコプターのシーンでは画面が足元から天井までいっぱいに 広がり、非常に迫力のある場面を楽しめました。  日本では大阪万博の109しか、本来のIMAXの画角(ほぼ真四角)で 観れないと思っていました。 他館ではIMAX上映とうたっていても、実際は全編通してシネマスコープサイズ で上映されていました。  昨年、TOHOシネマズなんばで観た「剃刀走者:平成61」は IMAX(3D)と言いながら全編シネマスコープサイズでした。 しかし、大阪万博109で観た「ドゥンクーク」なんかは、全編通してほぼIMAXサイズでした。  ということで、今回も実際は全編シネマスコープなんだろうなと思っていたら、 部分的であってもIMAXサイズで観れたことがうれしかったです。   周りが「最高に面白かった」と言うものですから、自分も最高に楽しみたいと 思って観たのですが残念でした。 前作の方が作劇がうまく、アクション場面のドライブ感も勝っていたように感じました。 ストーリー把握力を高めていきたいと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2018-08-19 01:23:45)
12.  ジュラシック・ワールド/炎の王国
あー、おもしろかった。 2作目から前作の4作目はもう1つでしたが、 これはよかった。  とくに前半。 潜水艇登場からお屋敷までの流れは見事で、 久しく感じられなかった映画の持つダイナミズム、 高揚感に動物わくわくランドしました。  キャメラワーク、被写体の配置、的確なフレーミング等 見せ方が実にうまい。 シークエンスのつながり、緩急をつけたカット割りで アクション、サスペンスの演出が機能していました。  もしかしたら、ケイト・キャプショーさんの 旦那さんが監督してるのかな思ったくらいでした。 くだんの監督が40数年前に撮った傑作海洋冒険劇を ほうふつとさせる、冴えまくった演出で感服したしだいです。 でも違う人なんですよね。  後半、競りの場面あたりから微妙にのれなかったんすけど、 聖林が生産するビッグバジェット娯楽作としては 安心・安定のウエルメイドな仕上がりでした。  及第点の7点をあげようと思ったんですが、 ドル箱シリーズのスピンオフを途中から任された 監督さんのお嬢さんが、前作より美人に撮られていて、 さらに、白いセーターの肉感的なフォルムが大いに 気に入ったこともあってですね、 +1点の8点とあいなりやしてござんす。
[映画館(字幕)] 8点(2018-07-22 10:40:13)
13.  シェイプ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 
やられました。 最後、泣きました。 この作品は一筋縄では行かないです。  カメラワーク、画面処理の流麗な流れ等、ウエルメイドな 往年のハリウッド作品を彷彿とさせるつくりでうっとりさせますが、 描いてる内容は非常に異端・異形。  サスペンス演出も堂に入ってて、そんじょそこらのアクション・サスペンスもの を完璧に凌駕してます。  女主人公の孤独な心情を表現する部分に若干のオーバーアクトを感じないでもないですが、 体当たり演技も含めて称賛に値します。 隣人役も主人公を助けるステロタイプな演技で鼻についていたのですが、 行きつけのダイナーで、あるカップルを人種差別した店の主人をなじる 場面で一気に好感度が増しました。  最後の場面、傷が治って声が出るのかなと思っていたら、その予想の上を行く展開に 「いやあー、映画でしかできないカタルシスですね。またご一緒に楽しんで まいりましょう」と一人悦に入り、そして、鼻をすする音が隣の女性客に 聞かれたかなと心配しながら延々と続くエンドクレジットタイトル を見つめていたのでございます。  ラストシーンが隣人の画家のこうあってほしいという妄想を描いたラストでないことを祈りながら、 謹んで10点満点を献上させていただきます。
[映画館(字幕)] 10点(2018-03-10 15:57:59)(良:4票)
14.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 
映画の持つダイナミズムにあふれた優れた活劇でした。 船団が銀河を飛び交う戦闘場面だけではなく、 閉ざされた狭い空間での立ち回りにも卓越したアクション演出が見られました。  同シリーズが薬籠中とする複数のシークエンスの同時進行も 非常にメリハリがあって、作劇の妙を感じられ、 サプライズを含む次から次への展開で非常に楽しめました。  本当に2年待った甲斐がありました。 1作目、2作目に続く傑作だと思います。 喜んで10点満点を満天の銀河に差し上げたいと思います。  また、現代世相が盛り込まれていますね。 女性台頭、無国籍化、動物愛護、格差社会、バリア、死の商人等。  作者が言いたかったことは、「ジェダイに過ぎた幻想を抱くことなかれ。 フォースはなにもジェダイだけのものではない」ということですか。 <潜在的だったフォースを覚醒させた女性主人公の両親が一般人>               ↓ <隷属労働に身を置く厩舎の少年がフォースでほうきをつかむ描写>  それと、無謀な戦闘より勇気ある撤退を選択し、勝機をうかがうことも 肝要だとも伝えたかったんでしょうか。  -In loving memory of our princess CARRIE FISHER-
[映画館(字幕)] 10点(2017-12-16 14:53:32)(良:2票)
15.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
海外では「前作を超えた」という評価もありました。 そうした高評価と同時に日本のメディアによる「大コケ」報道にも触れ、 最大級の期待感とそして一抹の不安を抱きながら、IMAX、3Dで鑑賞。  結論からいいますと、 前作は超えていません。  しかし、2人の逃避行のあと、どうなったのか。 The lost 30yearsを埋めるお話をつくっていただいことに感謝の意を込めて 10満点を差し上げたいと思います。 なぜかというと、2人のその後を知りたくて仕方がなかったからです。  オリジナルが街頭の猥雑さなどに象徴されるように、 空間の閉塞感や狭さが特徴だったのに対して、今作はグレースケールを多用し、 空疎感を描くことで、人造人間の内省を抽象化しているように思います。  1作目のワイワイガヤガヤな雰囲気が一掃されてスキっとした静寂感が、 じっくり時間をかけてシークエンスを描くことも相まって、 「長い。退屈でダラダラしている」などの感想も散見されるところです。  しかし、私などは長いと感じず(お尻は痛くなりましたが)、 重要な場面に付随するであろう別のショットをもっともっと観てみたいと思い 、作品を最後まで思いっきし楽しみました。 また、未来機器などSF的表現も非常にセンス・オブ・ワンダーを感じさせるもので 、現在最高峰の技術とセンスによる、これぞ科学空想映画であると納得させられました。  他の名作への敬愛も感じられます。 折り紙が得意の元同僚をたずねる場面はオーソン・ウエルズしてました。 また、「闇の騎士」トリロジーの最終作で観られた、幼少期における男女 の見間違えを利用したミスリード。 そして、監督自身の加・中東を舞台にした代表作での家族にまつわる衝撃の真実。  世評では、AIホログラムが人気ですが、私はウォレス社CEOの腹心の方が好みでした。 タイトスカートまとったきれいなシルエット。回し蹴りの切れ。ブラスターを発火 させるときの手首を素早く上げるリアルな反動。そして前髪のデザイン。 こっちの方が全然いいです。  総じて、前作は超えてませんが、続編としても単体として堂々たる作品です。 迷っているのでしたら、鑑賞をおすすめします。  [要注意:このレビューにおける最大級のネタばれです] 本当は、こういう展開が好きでした。30年前に逃亡した2人が辺境地で 今でも生きながらえて(劇場版ではタイレル社の秘書は寿命4年制限なしとのナレあり)、 ひっそり暮らしていて、ブクブクに太っていてもいいから秘書役の役者本人に出てほしかった。 そしたら号泣してたと思います。でも、ああいう登場の仕方でもいいです。 「ならず者1号:惑星戦争物語」のラストかと思いましたが、それより出来のいい再生でした。 その場面はもっと長く観たかった次第です。
[映画館(字幕)] 10点(2017-10-30 13:35:38)
16.  アウトレイジ 最終章
三部作の中で一番よかったです。 あまり好きではなかったデフォルメされた処刑シーンも少なくて、流麗なカメラワークと簡潔で端正な画面処理、抑制されたショットの積み重ね、そして演技者の見応え(聴き応え)のあるダイアローグが素晴らしく、映画の持つ魅力にあふれた卓越したフィルム・ノワールでした。くだんの監督の天才にまた触れさせていただきました。
[映画館(邦画)] 9点(2017-10-07 16:02:02)(良:1票)
17.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
 あんまりネットの評判がよかったものですから、封切2日目の本日、大阪のTOHOシネマズなんば(前日からIMAXを導入したばかり)のIMAX3Dで妻と観てきました。  一部の方たちが言う傑作ではありませんが、決して低評価を甘んじて受けることのない、製作者たちの良心、誠実さを非常に感じる佳作でした。  前か5列目で機しくも、50、60代の夫婦ペアでいっぱいでした。自分もそうですが、あなたたちもそんなにエピ4のノスタルジーに浸りたいですかと思いながら、同世代の列に加らせていただき、鑑賞モード万全の体勢で臨んだのです。  前評では前半がかったるいとのことでしたが、そんなことはない。非常に興味深く観れましたし、この前半の人間ドラマが怒涛の後半に生きて来るんですよ。「死の星」の“PLANS”が収められている敵陣地を攻撃するクライマックスの陸空バトルは、精度は高いとは言え、やはりCGによるアニメ感がなじめず、ミニチュアモデルによる模型実写撮影の実存感(現実感・質感)=光化学合成にるエフェクト、すなわち虚構と認識した上でのセンズ・オブ・ワンダー=にはかなわないですね。  妻は最後まで、ハマーフィルムの雄がCGだとは気付きませんでした。また、ジョディ・フォスターと争って勝ち取った、著名聖林スターカップルの長女が扮した役は、本人がCGのモーションキャプチャー役を務めたのか、無名若手女優がラテックスラバーをメイキャップして演じたのか、はたまたフルCGだったのか。  私はてっきり、最後に女性メインキャラクターが息絶え絶えに設計図のデータを“Your Heines”に手渡し絶命するいまわに、おきゃんな王族が、彼女の手を握り締め、「あなたたちの犠牲は絶対に無駄にしないわ」と決死の覚悟で、設計図のデータを故郷の星オルデランに届ける任務に就いてエンドクレジットと想像していましたが違ってました。なんか、あっさりしてました。  そこんとこをもっとエモーショナルに描いてくれたら、満天の星空に10点満点でした。
[映画館(字幕)] 7点(2016-12-17 21:43:39)
18.  君の名は。(2016)
 なかなかおもしろかったですけど、そんなに絶賛されるほどではないかと思います。  ひとつだけ苦言を呈します。それは劇中何度もかかるJ-POPです。はじめは青春っぽさを演出しているんだろうなと思いました。歌詞も作品の世界観を表現しているような感じで、楽曲そのものもそんなに悪くはなかったです。  しかし、劇中に流れる頻度が多くて、申し訳ないですが、くどいなと感じるようになってきました。それもギターリフとかが、けたたましくて、正直うるさく、スクリーンに展開されているドラマをじっくり堪能したいのに、それが音楽によって、そがれてしまったのは事実です。ここぞというところで効果的に流してくれれば、より映像とマッチして、感動を助長してくれたのでないかと思います。でも、監督さんがこういうBGMの使い方をして、この音楽をこのタイミングで聴きなさいということで、作品を仕上げたのですから、私たちはそれを甘んじて鑑賞するしかないのです。  1人で鑑賞に来ていた隣の30代くらいの女性は、映画に感動して途中で鼻をすすりながら泣いていました。ちなみに私はシニア割引で観れるのがうれしい1950年代生まれです。最後に、音楽を提供したJ-POP楽団のファンの方たちに謝罪申し上げます。あまり評価しなくてすみませんでした。
[映画館(邦画)] 6点(2016-11-24 12:09:47)(良:2票)
19.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
駄作オンパレードの平成シリーズ全作を束にして葬りさるくらいのクォリティの高い作品でした。 作家性と娯楽性が見事なバランスで結実していました。 カメラワーク、フレーム内レイアウトなど絵作りが味深く重厚。 きをてらわない、地に足の付いた演出力は特筆すべきものでした。 そして、新しいもんをつくるというから、 あのテーマ曲はゆめゆめ期待していませんでしたが、伊福部御大の旋律が炸裂の巻でした。 若干スマートなアレンジが施されているものの、アドレナリン出まくりでした。 こうこなくちゃと、がぜん盛り上がりましたよ、もう。 そして、エンドクレジットで皆さんご存知のマーチをメドレーでフルコーラス聴けた幸福! 「時計じかけのオレンジ」のエンドクレジットで劇中で主人公が歌ったスタンダードナンバーのオリジナルを たっぷり聞かせたように、そのセンスにやられたと思いながら、至福の時間を過ごしました。 ほんまに大満足やわあ、うちら! 文句なしに10点満点を安野モヨコさんのご主人に献上させていただきます。
[映画館(邦画)] 10点(2016-07-30 21:38:12)
20.  キャロル(2015) 《ネタバレ》 
初め、ピントがあってないのかと思うほど、解像度が悪くて、若干ひいたミディアムショットにもなると、主演女優らの目鼻たちがぼやけてしまって、表情から機微がよく汲み取れませんでした。HDデジタルで撮っておいて、あとからわざと端末操作でローキーのフィルムライクな処理をほどかしているのかと思いました。しかし、本作がなんと16mm(スーパー)で撮影して、35mmにプローアップしたことを知り、その自然光を多用した高感度ノイズもそのままに、ざらついた質感をフィーチャーした意味合いがわかったしだいです。描かれた内容については、もう一つ乗りきれませんでした。同じ50年代を舞台にした「楽園から遠く離れて」のような類型的な作劇(意匠は異端)ではなく、時間軸の変則性や、キャラクターたちが相互に交換する長い凝視に集約させた、より内省的なショットの積み重ねが、当時の女性のヘア・メイクや衣装など、一見、華やかにも見える皮相とギャップを感じさせ、素直に劇中に入り込めなかったのかもしれません。
[映画館(字幕)] 7点(2016-02-22 17:07:29)
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