1. 星を追う子ども
宮崎駿の映画のつぎはぎのような仕上がりである。既視感たっぷりのファンタジーをなぜ新海誠が作る必要があったのか、という点で大変疑問の残る作品だ。とは言いつつ、この手のファンタジーは心が躍るのを止められない。さすがに新海誠の美術は素晴らしいし。本当はこの手の王道ファンタジーを宮崎駿にまた作ってもらいたいのだが。好み40/50、演出8/15、脚本8/15、演技7/10、技術10/10、合計73/100→7/10点 [DVD(邦画)] 7点(2019-01-06 22:11:38) |
2. ウォール・ストリート
オリバーストーン監督の好みか癖か、手持ちカメラ風の揺れる画面が気になって仕方なかった。同じストーン監督のエニイギブンサンデーでも同じ感想を抱いたもんなあ。好みの問題かもしれないけど僕は好きじゃ無い。あと、ゲッコーが金のために娘さえもだますところなども。好み30/50、演出12/15、脚本7/15、演技5/10、技術4/10、合計58/100→6/10点 [DVD(字幕)] 6点(2019-01-06 22:00:26) |
3. キングスマン
紳士の装いを身にまとい秘密兵器を駆使する映画って、まあ007の影響を色濃くうけてるよね。でもまあテンポが良く楽しめる映画だった。子犬を渡されたときは、その犬をどうすることになるのかすぐにピンときて心が沈んだよ。好み30/50、演出13/15、脚本8/15、演技6/10、技術8/10、合計65/100→7/10点 [DVD(字幕)] 7点(2018-02-22 22:04:52) |
4. アウトロー(2012)
《ネタバレ》 いい年になったトムクルーズだが相変わらずかっこいいしアクションもきめる。頭脳的な活躍も好みで評価出来る。しかし、前半のわくわく感に比べて後半はありきたり感が漂う。採石場?みたいなところでのクライマックスなど、サスペンスドラマで東尋坊が出てくるような定番の展開だ。続編に期待する。好み30/50、演出10/15、脚本8/15、演技9/10、技術7/10、合計64/100→6/10点 [DVD(字幕)] 6点(2018-02-22 22:03:33) |
5. フライト
せっかく大惨事を回避した英雄なのにちょっとした瑕疵がその足下を危うくする。こういう事故に直面しないことが一番大事なんだなと言うことが「ハドソン川の奇跡」を観た直後だからか余計そう感じる。最後、トリーナが飲酒の犯人にされそうになったところでやっと真実を話し始めるが、もっと早くアルコールを断って正気になれよ!と観ていてイライラした。これが中毒の恐ろしさと言うことか。好み35/50、演出13/15、脚本13/15、演技8/10、技術9/10、合計78/100→8/10点 [DVD(字幕)] 8点(2018-02-22 22:02:02) |
6. ハドソン川の奇跡
当時このニュースを聞いたときにも映画のような話だなと思ったけど、やっぱり映画化されたね。でも想像してたのとは違う内容でちょっとびっくり。でもこうした表現手法をとることにより、結局は機長の経験と判断による行動が最適であったことが科学的に立証されていて、機長の判断の素晴らしさに説得力が出ている。好み45/50、演出14/15、脚本12/15、演技8/10、技術9/10、合計88/100→9/10点 [DVD(字幕)] 9点(2018-02-22 21:56:16) |
7. インターステラー
考証もしっかりしている壮大なSFで、堅い話になりがちなところを上手に親子関係や恋愛関係と言った信頼や愛情と行った要素を入れてまとめている。宇宙物理学の用語は半分も理解出来たとは言えないが、十分ストーリーにはついて行くことが出来たのは脚本の素晴らしさか。マーフの部屋の本棚に起こる怪異の正体が分かったときは感動した。また過去を変えるためでなく未来を変えるためと言う言葉も印象に残った。好み40/50、演出11/15、脚本13/15、演技5/10、技術10/10、合計79/100→8/10点 [DVD(字幕)] 8点(2018-02-18 10:55:44) |
8. クリード チャンプを継ぐ男
《ネタバレ》 ロッキーファンの自分としては、期待度には関係なく観ざるを得ない作品である。ミッキーのジムや、ロッキーのアパート風の建物が出てくるだけで泣きそうになってしまう。ポーリーやエイドリアンへの変わらぬ愛情も描かれており、そういう意味での第1作へのリスペクトがあり、観て良かったなと思わせた。ただ、その時点で最後の結末は何となく予想出来てしまったね。勝つことが目的で戦うのではなく、父の名を受け継いで恥ずかしくない戦いが出来れば良いんだもんね。好み40/50、演出10/15、脚本8/15、演技8/10、技術7/10、合計73/100→7/10点 [DVD(字幕)] 7点(2018-02-18 10:54:13) |
9. 最強のふたり
得体の知れない介護人について心配する友人に対してフィリップが言う「彼は同情しない」という言葉が二人の関係の原点なのだろうと思う。ほぼ全身が不随となった人にはどうしても腫れ物に触るような対応になってしまうだろうが、相手がどういう境遇だろうが思ったことを正直に言う嫌みのない主人公の言動に劇中の周囲も乗せられてくるし見ているこちらも応援したくなってくる。ドリスの一見乱暴とも取れる言葉をいつも満面の笑みで聞いているフィリップの表情が印象に残る心の温まる映画であった。好み40/50、演出12/15、脚本9/15、演技8/10、技術9/10、合計78/100→8/10点 [DVD(字幕)] 8点(2018-02-18 10:48:58) |
10. アメリカン・スナイパー
《ネタバレ》 スナイパーという役割が英雄や伝説となるべき役割かどうかは分からない。陰から味方を助ける縁の下の力持ちという見方もあろうし、見えないところから敵を狙う卑怯者という見方もあるだろう。それ以前に戦争というものにいろいろな見方があるはずで、素直に主人公に感情移入していいものかどうか戸惑いが大きかった。しかしながら、心を病むまでに傷ついた主人公に対して、ラストシーンで多くの市民が感謝を示しているシーンは素直に涙が出た。最後の最後で演出にやられた感じ。好み40/50、演出13/15、脚本10/15、演技8/10、技術7/10、合計78/100→8/10点 [DVD(字幕)] 8点(2017-03-15 23:13:29) |
11. ジャージー・ボーイズ
ボブが加入するときの即興での音合わせ。音楽好きにはぞくぞくするような瞬間だよね。いろんなメンバーがそれぞれの場面でそれぞれの視点で思いを語っていくという手法は面白かったが最初は誰が語ってるのかよく分からなかった。これは元になっているミュージカルの演出そのままなんだね。ストーリーとしてはよくある成功とすれ違い、解散の物語で意外性のないものだったが、よく知っている曲やハーモニーの美しさでいい映画に仕上がっている。好み40/50、演出9/15、脚本8/15、演技9/10、技術6/10、合計72/100→7/10点 [DVD(字幕)] 7点(2017-03-15 23:08:52) |
12. フォーカス(2015)
《ネタバレ》 ありがちなストーリーといってしまえばそれまでだが、エンターテイメントとしてとても楽しめた。あまりにも仕掛けた詐欺がぴたりとはまっていくので、ストーリーが進んでもどこまでが想定外なのか、どこまでが仕組んだことなのか常に疑いながら観ちゃうね。オチについてはニッキーが撃たれた瞬間に「ああそういうことか」とすべて分かる。ここでニッキーの身の上話が生きてくるんだね。好み40/50、演出10/15、脚本8/15、演技8/10、技術6/10、合計72/100→7/10点 [映画館(字幕)] 7点(2017-03-15 23:03:12) |
13. ブルーバレンタイン
《ネタバレ》 二組の男女のストーリーが平行して語られていると思ってたら、片方は5年前の話だった!恥ずかしい話だが正直言って中盤まで、いや終盤近くまで気づかなかったよ。わかってみるといろんなことがぱぁっと繋がってくる。出会ったばかりの頃のディーンと現在のディーンの対比が際立っていてその不器用さに切なくなる。しかし、最後にモーテルに持ってきていたCDが若い頃のあの曲だと分かったときに、本質的には変わっていないんだと思えた。好み30/50、演出10/15、脚本11/15、演技8/10、技術6/10、合計65/100→7/10点 [DVD(字幕)] 7点(2017-03-15 23:01:06) |
14. ゼロ・グラビティ
サンドラ・ブロックってセクシーさを売りにした女優というイメージがずっとあった(スピードの時のイメージ?)けど、年齢を重ねて演技力と美しさを兼ね備えたいい女優になってきたね。「幸せの隠れ場所」も良かったが、本作はほぼ会話劇のような構成で展開される作品で、CGによる効果もあろうが1時間半と短めにもかかわらず目が離せなかった。CGの効果は特筆ものである。これこそ何で公開時に映画館のスクリーンで観なかったんだろうと後悔しているくらいの美しく迫力のある映像が展開される。この映像だけでも一見の価値あり。好み45/50、演出10/15、脚本7/15、演技9/10、技術10/10、合計81/100→8/10点 [DVD(字幕)] 8点(2015-07-02 23:15:51)(良:1票) |
15. 大統領の執事の涙
ホワイトハウスでの様々な大統領やその家族との交流が中心に描かれるのかと思ったらどっこい、一番の主題はセシルの家族問題だったんだね。キング牧師やブラックパンサーといった黒人公民権運動の草の根からの活動家として家族から離れていくルイスと、大統領のそばにいてトップダウンでの政策転換を目の当たりにするセシルが対比的に描かれる。対立し離反する二人だが、お互いの考え方、行動に理解を示し融和していく。政治の中心地を題材としながら政治を感じさせないドラマであり暖かい映画だった。好み35/50、演出12/15、脚本14/15、演技6/10、技術8/10、合計75/100→8/10点 [映画館(字幕)] 8点(2015-07-02 23:01:42) |
16. エンド・オブ・ホワイトハウス
《ネタバレ》 いろいろ突っ込みどころはあるものの、素直に楽しめた(予想以上に)。やっと繋がった奥さんとの電話で、トラブルに巻き込まれているのが分かっているにもかかわらず当たり障りのない会話に終始する様が、声高に心配する会話よりお互いの信頼感や愛情を上手に表現していて印象に残った。あと、ホワイトハウスを知悉しているはずの大統領の息子がもう少しストーリーに絡んでくるのを期待してたのにあっさり退場とはあっさり過ぎるよ。せっかく面白い設定だと思ったのに。アクションシーンは、カメラワークが揺れすぎていて映画館で観てるとほんとに酔いそうだった。やりすぎ!好み40/50、演出10/15、脚本8/15、演技7/10、技術6/10、合計71/100→7/10点 [映画館(字幕)] 7点(2013-07-09 23:02:35) |
17. 人生の特等席
《ネタバレ》 こういうわだかまりのあった親子が絆を取り戻していくドラマに弱いんだよね。でもクリント・イーストウッドではすでに父親じゃなくて祖父の歳だよ。感じの悪いボーをガスが選ぶことはないだろうと思ってたがドラフトでは結局GMの判断でボーを獲得してしまい、どうオチをつけるのかなと思って観ていたが、ミッキーがモーテルの表で無名の新人をあっさり見つけてしまうのは唐突過ぎでご都合主義だ。しかしながらそれ以外は、いいストーリーだったしガスもミッキーも逆転で名誉を回復する大団円で、鑑賞後はいい気分で帰ることができた。クリント・イーストウッドが大好きだからあえて言うのだが、このひとは監督せずに俳優に徹した方がいいよね。好み45/50、演出13/15、脚本9/15、演技9/10、技術7/10、合計83/100→8/10点 [映画館(字幕)] 8点(2012-12-13 22:46:36) |
18. エクスペンダブルズ2
映画の出来を云々言うのはナンセンスである。まさにこの顔ぶれをノリに任せて気楽に鑑賞するのが正しい観方であろう。相変わらずカメオ出演が豪華であり、チャック・ノリス・ファクトが本人の口から聞けたり、シュワちゃんが溶鉱炉で溶かすぞと脅されたりと、見てるだけでニヤリとしてくる。それぞれの登場のしかたが何の脈絡もなくても全く気にならない。それどころかその唐突さが逆にこの映画らしく割り切れてて好感が持てる。ストーリーなどは前作よりも分かりやすく、展開にも無理が少ない。続編もあるようだが、この路線を何のためらいもなく突っ走って欲しい。好み40/50、演出8/15、脚本7/15、演技6/10、技術6/10、合計67/100→7/10点 [映画館(字幕)] 7点(2012-11-21 23:13:09) |
19. 英国王のスピーチ
否と応に係わらず大衆に語りかけることが仕事(?)の君主である人間が吃音症であるとは何たる皮肉であろうか。主人公の長年にわたる苦悩は察して余りある。よき理解者であり友であり、トレーナーでもあったローグとの出会いは不幸中の幸いであるといわざるを得ない。さまざまな場面で吃音症が不治の病ではないことを証明してみせるローグだが、実際に日々の訓練はどういったことをしていたのか興味ある。そういった地道な努力がもう少し描かれているといいかなと思った。好み35/50、演出13/15、脚本10/15、演技8/10、技術7/10、合計73/100→7/10点 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-21 23:12:06) |
20. マダガスカル3
美しいアニメーションとテンポの良い展開で安心の子供向け作品だ。フランス系カナダ人が動物のいないサーカスをヒットさせていることなどにチクリと皮肉ったり子どもには分からないような笑いも盛り込まれており、大人が見ても楽しめる内容でもある。それにしても相変わらずペンギンズがかっこよくて面白い。ペンギンズ主役のスピンオフアニメが作られているのも良く分かる。この作品を見てますますペンギンズファンになってしまったよ。好み30/50、演出12/15、脚本10/15、演技7/10、技術9/10、合計68/100→7/10点 [映画館(吹替)] 7点(2012-08-19 23:56:29) |