1. ばるぼら
《ネタバレ》 日本映画あるあるですね。 冗長で無駄な芸術的だろ俺の画ってショットが多くて、そのうえ音楽がとてつもなくダサい。 見たいものを自分勝手に使ってるだけで、見てる側がどう思うかはなく自己満足な演出。大学の文化祭映画の典型です。 見る人にどう映るかじゃなくて、自分が見せたいものを作ってるだけ。 俺、センスあるでしょって思わせたいカットばっかり。 ウケるレベルですけど。 あと、映画の音楽ってすごく大事で、駄作にするのも名作にするのも音楽。 チープな、いかにもな不協和音を使えばいいってもんじゃないです。 まあ、とにかくダサい。 名サントラとして残っている数々の映画を見習いましょう。 映像としても音楽として酷いですけど、 二階堂ふみさんは女優として好きなのでかろうじて加点。 もったいないですけど。 [ブルーレイ(邦画)] 1点(2025-04-18 03:18:02) |
2. ウィキッド ふたりの魔女
《ネタバレ》 四季の舞台も盛りではなく初演とか再演もあわせれば10回以上見てます。 エルファバに寄せられがちですが、個人的にはグリンダの物語だとずっと思っています。 Wicked というタイトルですが Wicked は 「邪悪なもの」「悪意」という意味で魔女を指すものではないです。 映画の中でも、マダム・モリブルは 「Wicked Witch」 つまり邪悪な魔女が現れたと民衆に訴えます。 では、邪悪って何だろう。 これがこの物語の大きなテーマだと思いながら舞台から見てきました。 私が思うのは 「敵意を持つこと」「悪意を持つこと」「憎むこと」 害を与えることを前提に考え行動することです。 エルファバにはそのひとつも当てはまらない。決してWickedではないはずです。 ではグリンダはどうなのか?自信家で図々しくていやな女です。 でも誰かを傷つけるわけではなく、ただただ世間知らずで私中心なおバカな女の子。 よく言えば天真爛漫。 でも自分が中心なのは当たり前のことで、そりゃそうよね、と生きてきた。 でも、エルファバが私よりもマダムモリブルに大事にされてると気付いて 初めて抱いた敗北感。なんで、なんで私じゃなくてあいつなのっ! そこからちょっとずつグリンダの気持ちが揺らいでいきます。 そして、おそらく順風満帆、なんの不安もなく自信満々に生きてきたグリンダに芽生えていくエルファバへの気持ち。 妬みとか怒りみたいなものが積み重なっていく中、 とうとうエルファバに、醜い帽子をかぶせてみんなの前で恥をさらさせてやろうって思います。 初めて生まれた嫉妬のような感情だったんだと思います。 ボールルームに現れてひとりで踊るエルファバを見てグリンダは後悔する。 エルファバは醜い私の気持ちさえも信じてくれていたんだ。 私は彼女を妬んでいた、ざまあみろと思っていた。 そう Wicked になりかけていたんだと。 でも、彼女はそうじゃない。そんな私も信じてくれてたんだ。 ごめんなさい。醜いのは私だよ。って そう思ったんだと思います。 ポピュラーはとってもキュートでグリンダの魅力爆発の人気曲ですが、 負けず嫌いで自信家のグリンダが、 くっそー、くやしいけど、それでもこっちは負けないからね~、って 微笑みながら強がってる可愛らしい曲なんだと捉えてます。 理由もなく、エルファバに敵意や悪意を抱く大衆のWicked(悪意)に取り囲まれて そっちに巻き込まれそうになりかけてたグリンダは、エルファバの誠意や気持ちに気付いた。 グリンダはWickedにはならなかった。 そして、エルファバみたいに強い自分になりたい。あなたみたいになりたい。 その思いが強くなっていく。あなたは強くて優しくて、揺るがない。 エルフィと心を通わせながら。 でも、お別れを選ぶ。 最後の勇気が生まれなかったから。怖かったから。 続きはPart2で [映画館(字幕)] 10点(2025-04-16 02:45:55) |
3. ザ・クリエイター/創造者
《ネタバレ》 THE MOVIE でした。 細かいアラを探せば映画ですからいろいろ思う人もいるでしょうけども、 シンプルにストーリー・アクション・感情・伏線。 いろいろなところを楽しませてくれて、あっという間に見終わった感想です。 そしてノマドを筆頭に、メカの描写が素晴らしい。 ノマドやUSの装甲車両のハイテク加減に対して、ニューアジアのレトロな機械感。 そこにもきちんとテーマが載っていた気がしました。 ちょこちょこブレードランナーとかスターウオーズといった映画へのオマージュがあるのも わざとらしさがちょっとあるようでないようで面白かったですw 演出・展開・映像。理屈抜きで【THE映画】でした。 [インターネット(字幕)] 9点(2025-04-03 12:18:10) |
4. メランコリア
《ネタバレ》 フォントリアーの映画は疲れます。とっても。後味も何とも言えないのが多い。 でも本作は、ちょっと雰囲気が違ってました。 それまでは迷惑で厄介な鬱病患者としての存在だったジャスティンは、 いろいろなものが見えすぎてしまって苦しんでた。 理解者もいないし、自分が異能者であることもわかっていて。 メランコリアが衝突するとわかってみんなが絶望する中で 唯一、魔方陣のような木のテントを作ればって助かるんだよって、 終焉しかない地球に、希望はあるよって幼い子に信じさせようとする最後が悲しかった。 絶対に助かることはないって伝えず、どこまでも希望はあるんだよって、 一緒に魔方陣を作ろうって、彼に木を削りくみ上げさせて 絶望を共有させず、希望を持たせ続けようとした。 僕が作った魔方陣に大好きな母親も入って、きっと僕が守れるんだって信じさせて。 助けて欲しかった絶望の中で生きてきたから その絶望が消えることはなくとも、希望を持たせてあげたいと思ったのか。 終焉を受け入れるジャスティン。 最後まで希望を信じさせてあげて欲しいとジャスティンに目で伝えられで、必死で涙をこらえるクレア。 そしてきっと僕が作った魔方陣の中にいるみんなは大丈夫だって信じてる子の穏やかな微笑み。 とても綺麗なラストでした。 [インターネット(字幕)] 10点(2025-02-19 18:30:15)(良:1票) |
5. パピヨン(1973)
《ネタバレ》 何度も再見してのレビューです。 こんな綺麗なエンドシーンの映画を見たことがない。 そう言っても過言ではない。 一緒に脱走するはずだったドガが、俺には無理だと言っても、 それでいい、それでも俺は行くよと、何度も抱擁するパピヨン。 そう、それが君らしい、それが君だよ。何度もうなずくドガ。 そうだ、それが君だ、いけ、行くんだ微笑みながらも、波に翻弄される姿を見て不安そうな顔をする。 そしてまた海を泳いでいく姿に、そうだ、君なら出来る。行け、パピヨンと。 波間にパピヨンの姿が消え、視界から消えていく。 大丈夫かと不安そうな顔をしながら、でもパピヨンは望みを叶えた。 ここから先は俺が考えても、何も出来ない。パピヨンは望みを叶えた。それでいい。 と海に背を向け去っていくドガの後ろ姿。 これほどの友情を綺麗に言葉姿にのせて描いた映画は見たことがないと言えるくらい、 ゴールドスミスの音楽と相まって、あまりにも美しすぎるラストシーンだと思います [ブルーレイ(字幕)] 10点(2024-11-26 04:09:46) |
6. あんのこと
《ネタバレ》 知人に勧められて見たのですが、こんなに苦しい映画は久しぶりでした。 何を描きたくてこの作品を作ったのか色々考えては考え直しで答えは出ていませんが、孤独であることの苦しみがあまりにも辛い。 孤独で生きる意味など見失っていた少女が、人との繋がりが生まれて、守ってくれる人がいるという喜びで輝くような笑顔を見せていたから、また孤独に追い込まれていく様が痛々しくて、中盤で一度、視聴を止めて気持ちを立て直さなければ最後まで見るは難しいくらい苦しかった。また演じている女優さんが、あまりにも自然体に主人公に溶け込んでいて、荒みや喜びや苦しみが直に伝わってくるようで、なおさら観ているのが辛かった。 多くの人に見て、感じ考えて欲しい映画ですので10点でも良いくらいですが、見る人によっては耐えられないと思うところで8点に留めさせていただきます。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-09-24 10:25:53) |
7. THE BATMAN-ザ・バットマン-
《ネタバレ》 長すぎるという意見も多いが、個人的には全く感じないまま終わった。 スーパーマンと戦ったり、スーパーヒーローのバットマンになりつつあったが、本来の陰鬱で重~い原点に回帰したような作品で個人的にはとても好きでした。最後のアサイラムで話しかけるジョーカーであろう存在以外にも、レッドフードやトーマスエリオットらしき映像がチラッと写っていて、それもおっ、と思わせる。もしかしたら、他にも片鱗を見せていたキャラがいたのかも。今度は探しながら見てみよう。キャットウーマンはブルードヘイブンに去って行ったし、いろいろとスピンオフも含め連作化していくんだろうな。 アクションシーンも、圧倒的なガシェットとかに頼らず格闘寄り。ガシェットも古典的な基本装備。 格闘内容もそうですし、孤児院とかサイスバーグラウンジとかの場所の映像も、なんだかゲームに寄せてる気がしました。僕は大好きなので、おっ、と思いながら見ておりましたが。 連作の展開を期待して、今作は9点で。 次作はアサイラムが中心で展開するのか。とても楽しみです。 [インターネット(字幕)] 9点(2024-09-24 04:24:05) |
8. コンスタンティン
《ネタバレ》 とにもかくにもビジュアルと内容がバッチリ過ぎて。 コンスタンティンはもちろんなんだけども、ルシファーとガブリエルがバッチリ過ぎ。 初めて見たのはずっと前だけど、ルシファーとガブリエル見たさに何度も見てしまいます。 Tスウィントンは、ビーチとかフィクサーとか、こういう狡猾で美しい役がホントに似合いますね。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-08-26 03:26:31) |
9. フィールド・オブ・ドリームス
《ネタバレ》 初回上映に映画館で見てボロボロ泣いた想い出。 もちろんブルレイも持っていて、何度も何度も見たのに、 何気なくつけたBSでやってて、途中からだけど没頭。 面白い映画、迫力のある映画、感動する映画、楽しい映画、考えさせられる映画。 他にもいろいろある映画の中の、綺麗な映画。 この映画は本当に綺麗だ。映像も物語も。 Kコスナーは綺麗な映画が多い。 ファンダンゴ。ダンスオブウルブス。パーフェクトワールド。 まるで絵画を見るような映像。 この映画もしかり。 満足したように去っていくドクター。 嬉しそうにトウモロコシ畑に消えていく作家。 父との再会。 ふりかえった目に映るブランコに揺られる妻と子供。 どれもが綺麗な絵のようだ。 そしてキャッチボールをする二人。 全てが美しいく愛おしく慈しみ深い。 そしてAマーディガンの美しさと言ったら。 余計な口も挟まず、出しゃばりもせず、ただライトを灯し 幸せそうに二人のキャッチーボールの姿を見送る。 ケビンコスナーの映画はなんでこんなに綺麗な作品が多いのだろう。 この映画が好きな人で、ファンダンゴを見たことがない人は見て欲しい。 きっと大好きになると思う。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2024-08-12 14:58:06) |
10. あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
《ネタバレ》 この礎の上に今があることを改めて教えてくれる作品。 ちょっと説明不足で雑なところはあるけど、終盤の嬉しそうな嬉しそうな母親の顔。 幸せでいっぱいの母親があふれてました。 当たり前だと過ごしても、幸せっていろんな思いの上になりたってる。 ちょこちょとと、本当の特攻隊員の言葉や仕草が残っているのも悲しい。 女の子のお人形を連れて出撃した人。 特攻の時に怖いといけないからって、自分の方を向けて胸に入れてたんだよね。 優しい人だったんだと思う。 良い映画だったからこそ、特攻隊員たちの気持ちをもっと伝えて欲しかったなぁ [インターネット(字幕)] 8点(2024-08-06 01:20:17) |
11. パール・ハーバー
《ネタバレ》 日本人として評価が難しい映画です。 エンタメとしての映画では高い評価に値する映画ではないと思います。 アメリカ映画なので、アメリカヒーロー、日本が悪役になるのも仕方ないかと。 ですがパールハーバーのシーンは考えさせられました。 戦史で言えば、たとえばアリゾナが撃沈したといわれますが、その船に乗っていた無名の人達。 その人達が泣き叫んで亡くなっていく。戦争に希望はなく、悲しみと絶望に溢れてる。 戦争がもたらす幸せはひとつもない。 それが描かれていると思える映画です。 残念なのはエンタメに偏って、アメリカ万歳にしてしまったこと。 パールハーバーのシーンは、戦争という手段しか選択肢が無くなってしまった日米それぞれの悲しみや絶像と、 それに巻き込まれて行く人たちがしっかりと描かれていたのに。 久しぶりの視聴でしたが、パールハーバーのシーンだけなら10点。 でも、前後を再見する気がしないので、でも、パールハーバーの無名戦士に8点です。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-07-20 09:02:49)(良:1票) |
12. 灼熱の魂
《ネタバレ》 すごいどんでん返しありの社会派映画だよ、と勧められて見たけど、 はぁ?としか思わなかった。 まさか、こんな落ちじゃないだろうなと、まさかまさか、そんなわけないだろう。 そんなわかりやすい終わりないよなと思って観たら まさかの、まさかのそのまんまのオチ これのどこが社会派の映画なのだろうか。 途中途中で色々な紛争の混沌やジレンマが入っていたから、どうなるかと期待していたら。 はぁ、結局、そこに落とすの?と、目が点になりました。 宗教というものの難しく深い諍いを感じられるところに加点ですが 社会派映画と勧めた友人には説教ですな。 [DVD(字幕)] 4点(2024-03-18 23:17:54) |
13. アメリカン・クライム
《ネタバレ》 映画も含め、現実社会でも常に思い出すのは 「人間が最も愚かで残虐になるのは、自分が正義だと思った時だ」という言葉です。 何で見たか、誰の言葉かは覚えてないですが、 この言葉は自分の中で忘れてはいけない言葉だと思っています 虐待を描いた映画で、虐待の悲惨さを描いてはいますが、 メイン演出はそこではない。 なんだろう? 本質的には自分の行為に何も悔いてない感じ? 子供を守るためと言いながら、結局子供は子供自身の行為だった。 私のせいではないと普通に言える感じ? 私は辛かった。苦しかった。でも正しく真面目に生きてきた。 結果がこうなっただけで、私は間違ってはいない。 自分が正しいと信じ切ること。 それがどれほど怖いことか。 実話をベースにして(調べたら実際はもっと悲惨でした)描かれているからこそ もしかしたら自分も無意識に同じ場所に陥っているかもしれない。 自らの言動がどうなのか、しっかりと戒められました。 [DVD(字幕)] 10点(2024-03-12 15:24:02) |
14. シックス・センス
《ネタバレ》 とても久しぶりに見た。やっぱり面白かった。 どんでん返し映画的な評価が高いけども、 当時の宣伝文句がどんでん返しがあるから、見た人は誰にも言っちゃダメみたいな煽りが多すぎて、 個人的には途中で、あ、そういうどんでん返しね、と気づいてしまった苦い思い出がw でも久しぶり見返してみると、とっても優しくて優しくて優しい映画。 愛されているか不安に思っても、必ず誰かが愛してくれているという思いにあふれる映画でした。 もちろん映画として、反する人や表現もあるけど、 伝えられなかった思いや、死してなお愛し続けている思い。そして死者への慈しみ。 エンディングに向けて、優しく柔らかく軟着陸するような、 そんな余韻を、ゆっくりと残してくれる映画。 [インターネット(字幕)] 10点(2024-02-08 22:49:35) |
15. ニューオーダー
《ネタバレ》 これはなかなかシビアな展開。 軍政財の癒着と腐敗が民衆の嫌悪と怒りが生んだ暴動。 政情は混沌を極めるなか、それでも富裕層としての暮らしは揺らがない。 花嫁になるはずだった女性が巻き込まれていても。 荒唐無稽とは思えない内容。 現代日本で生きている立場では想像すらしないことだが、 今も、近い将来にも、これが現実に起きていることを想像させるに余りある。 誰が何を企んでいるのか混沌としているが、 ただ無垢で正直な人間が犠牲になって成り立つ世界がある事実。 それだけがクッキリと浮かび上がるような気持ちでエンディングを迎えました。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-02-02 20:41:49) |
16. アリス(1988)
《ネタバレ》 子供って大人が思っている以上に残酷で不可思議な世界で生きてるのかも。 何の迷いもなく虫を踏みつぶしたり、蟻が出入りする入口を埋めたり。 人を傷つけるような発言も行為も迷いなくしたりするし。 道徳とか倫理とかがない幼年の世界はこんな感じだったかな、 と自分の幼年期を回想しても思い出せない。 物心がつくというのは、そういう世界から出ることなのかもしれませんね。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-01-31 12:40:59) |
17. 小さな悪の華
《ネタバレ》 さすがの幼女性愛映画大国フランス。 悪口ではなく、自分は知ってるという無知を好奇心が上回る。 そういう幼さを理解して映像化して、それを認める国らしい映画でした。 ゲインズブールのわかっていてあえてする悪意のある曲のような映画でした。 ただ無知と好奇心が混在する子供の世界を、サタン信仰に置き換えたのが残念でした。 理由もなく虫を殺したり、花をむしり取った子供時代を覚えている人は、 この映画を否定しきれないと思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-01-30 20:56:39) |
18. M3GAN ミーガン
《ネタバレ》 ハイテク版チャイルドプレイですかね。 ラストの決着も含め、いろいろ想像でき過ぎて、 あまりハラハラドキドキとはしませんでしたが、まあ安心して見れました。 でも、これって近い未来で本当に起こりえることかも。 テクノロジーが、人の想像や想定を上回ることがないと断言はできない。 数十年前の映画で描かれた未来が、今、現実になっていることは数多くある。 そういう意味では本当に怖い映画なのかも。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-01-11 01:44:41) |
19. ベネデッタ
《ネタバレ》 結構、ガツンとやられました。 以前よりエログロと嫌味、皮肉、悪意の塊を作品として成立させる稀有な監督だと思っているのですが、 今回はキリスト教がターゲットで、大丈夫かいなと。 もともとキリスト教系の作品では思うことが多く、 大きなところでは、スコセッシの「最後の誘惑」や「沈黙」なんかも いわゆるキリスト教視感とは異なる内容で物議を醸しだしたりしました。 それら作品にもいろいろ考えさせられた上で、 大丈夫かいなと、今作を不安と期待で視聴。 結論として 信仰や宗教に関わるのが人間であるという生々しさで、 ヴァーホベンの斜に構えた問いかけに圧倒されて見終えました。 ベネデッタがキリストの使途であるような、 ただの妄想や権力にとらわれた女性なのかは明確に描かれず、 でも否定的に振るまっていたフェリシタ前院長は迷うことなく ベネデッタを信じて火に身を投じる姿が印象に残ります。 批判されることが多い監督ですが、信じて観て良かったと思える作品でした。 [インターネット(字幕)] 10点(2023-10-08 21:36:24) |
20. トップガン マーヴェリック
《ネタバレ》 まあ、とにかく華やかな機体達。 主演機体のF18。マルチロール機の魅力爆発でした。 スホーイ57でワクワク。 まさかのハインド登場にはテンションUP。 ホークアイのどデカイ円盤もカッコよかった。 物語はよくあるもので御伽噺感はありますが、 変に前作にとらわれすぎず、でも残しつつ、娯楽映画としてコンパクトにまとめ、 存分に戦闘機たちが躍動していて良かったです。 訓練生に見せつけたF18のトレーニングフライトのシーンは痺れまくりましたよ。 すでに退役したF14は今や骨董品かもしれませんが、 大柄で可変翼で飛ぶ姿は変わることなく魅力的で憧れの機体ですね。 やはりトップガンと言えばF14が浮かびますから。 [映画館(字幕)] 9点(2022-10-08 15:47:32) |