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プロフィール
コメント数 123
性別 男性
自己紹介 新作をどんどん観に行く、というよりも好きな作品を何度も繰り返し観るタイプです。
よろしくお願いいたします。

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1.  シン・ウルトラマン
これは期待外れだった。なんというか、一つの活劇映画として、とてもリズム感が悪い気がした。例えるならティムバートンのバットマンのようなリズム感の悪さだ。それは脚本の為か、演出の為か?編集の為なのかその全てなのかは分からない。ただ特報や予告編を見たときに感じたワクワク感からは程遠く、「予告編の方が面白い映画」の典型になっており残念だ。上映時間2時間もないのだが、とても長く感じられた。
[映画館(邦画)] 4点(2022-05-19 09:41:56)
2.  ベルファスト 《ネタバレ》 
いやこれは素晴らしい。ここ数年見た映画の中でも1番ではないかな。 (といってもコロナ禍で最近はすっかり映画館から遠ざかり、もっぱら家でストリーミング主体になってしまっていたが・・。)  一人の少年の目を通して描かれる、1960年代北アイルランドを舞台とした1つの家族(そしてその周りの人達)の物語。 ケネスブラナーの自伝的な内容でプロテスタントと少数派カトリックとの対立が背景としてあるのだが、 タッチとしては重苦しいものではなく、寧ろそのような情勢の中懸命に暮らそうとする人達の生活を さらりと爽やかに描いているのが印象的。 (紛争という非日常の中の日常を描いているという意味では「この世界の片隅に」にも通じるものがあるかもしれない。)  とにかく描かれる家族の皆が何か愛おしく(特にじいじとばあば・・)、見終わった後に自然と温かい涙が頬を伝っていた。  主人公の少年が初恋の女の子について、彼女が自分達と対立する宗派であることを父親に相談するシーンがある。 そこで父親が「彼女なら、仮にヒンドゥー教信者だって迎い入れるさ」と言うのだが、これを見て 白人のビルエヴァンスを自身のバンドに加えた事をバッシングされた際 「いいプレイをするなら、仮に肌が緑色のやつだって一緒にやるさ」と言ったマイルスデイビスの言葉を思い出した。 つまり、宗派とか生まれたところや皮膚や目の色ではなく、その人の中身で判断するべきだと言う事。  音楽は、勿論この人しかいないでしょうと言う事でベルファスト出身ヴァンモリソンの曲が終始流れていて 勿論すごくハマっている。
[映画館(字幕)] 9点(2022-04-09 16:34:48)
3.  パラサイト 半地下の家族
まさに歴史を変えた一作として永遠に語り継がれるだろう作品。アカデミー作品賞受賞後の日本の報道を見ていて思ったのだが、ちょっと余りにもあっさりし過ぎではないだろうか。確かに松たか子氏の日本人としてのアカデミー初歌唱も素晴らしい事だと思うが、どう考えても本作のアジア映画初作品賞受賞の方がよっぽど重大な事件だ。しかし、その事はほんのちょっとしか報道されない。もし日本映画が取ってたら絶対に今の100倍は報道されているはずである。「我が国の名誉ではないし、お隣韓国の名誉になる事柄だから、余り大々的に報道する事はやめておこう」なんて報道規制されてたりして。だとしたら相当ヤバイしダサい事である。私は常々、映画の力はその国の力、つまり映画=国力だと思っているのだが、まさに今の韓国の底力を見せつけるような面白おかしい作品。とにかくチョヨジョンの美しさだけでも見る価値がある。
[映画館(字幕)] 8点(2020-02-16 18:58:16)
4.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 
面白かった。すごく極端な事を言うと、鑑賞中まるで黒澤映画を観ているようだなと思う箇所が何個かあった。構図なのか、なんなのか。もともとスターウォーズとは、黒澤明の映画に憧れたジョージルーカスが「宇宙を舞台にしたクロサワみたいなチャンバラ映画を撮りたい!」と一念発起して作り上げた作品である。その9部作の最終作品が、黒澤映画っぽさを感じさせると言うのは、JJ監督がそれを意識したのか全然してないのかは分からないが、何か原点回帰っぽくて良いのではないかと思った。やはり、活劇映画は、もっと言うとチャンバラ映画は、このくらい大げさで(映像的に)分かりやすくなくては!と、スクリーンに映されるどこをとっても現実感を排除した完璧な世界観を前に思ったのである。脱線するがこの広い世界でこんな映画を今作れるのはアメリカという国だけであり、もはやそれは悔しいとかそういう事とも離れていて只々驚愕するだけである。  ともかく、前にも書いたがここまである種カルト的な人気を持つシリーズは、例えどんな作品を作っても必ずどこかから文句は出るし、つまり全員を納得させる事は無理である。しかし個人的には、シリーズの最終作がこれで良かった!と思えただけで満足なのであった。シリーズ最後までお疲れ様でしたという思いを込めて1点加点させていただく。
[映画館(字幕)] 8点(2020-02-16 14:37:15)
5.  ドクター・スリープ 《ネタバレ》 
観終わってみたら2時間半もあった。もともと二つの物語を無理やりくっつけ合わせたようなシナリオなので、このくらいの時間はかかって当然かもしれない。二つの物語とは、前作シャイニングの流れを汲んだ部分と、新チャプターのバンパイア達との戦いの部分である。はっきり言って、本作は前作シャイニングの部分を全部取っ払ったとしても、「超能力を持つ中年男性と女の子のコンビがバンパイア達と戦う物語」として十分成立する内容である。つまりシャイニングの部分は設定上利用されているだけであり、物語の殆どは独立した、キングの純粋な新作なのである。これを盛り沢山と取るか、なんかどっちらけているなと取るか、これはもう観る方それぞれの主観によるだろう。さて、「バンパイアとの戦い」と言う新テーマにあまり惹かれなかった自分は、当然のように前作シャイニングの続編部分に引かれたわけだが(それは映画の最初と最後に集約されている)、やはりこの部分はテンションが上がった。ちゃんとオーバールックホテルは再現されているし、お馴染みの(?)幽霊さん達も全員総登場で同窓会のような気分に。でもこのドクタースリープが前作のように今後40年間ホラー映画の金字塔として人々に観続けられるかと言うと、正直それは厳しいと思う。映画が始まって割とすぐに汚物を写したり、少年を虐殺するシーンをやけにリアルに描写したり、そのような映画を人々が好んで今後数十年も観続けるとは思えないのである。
[映画館(字幕)] 6点(2019-12-07 17:24:37)
6.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 
これは観方を誤ったかもしれない。何故かビートルズがない世界に迷い込んでしまったミュージシャンの彼がビートルズの楽曲の力だけで有名になっていき、最後には自身のアイデンティティなどと葛藤していくというファンタジー形式の割と深い(笑)物語だと思っていた。勿論それも間違いではないのだが、この作品の核はあくまで幼馴染である男女のラブストーリーである。そう完全にラブストーリーがメインなのである。その為時空の歪みなどの細かい伏線とそれらが全て回収されるカタルシスと・・・と思ってずっと観ていた自分はなんとなく勝手に肩透かしを食らったような気分になってしまった。例えばバックトゥザフューチャーのようなタイムパラドックスとかそういう細かいところまで色々と期待して観てしまった。しかしおそらくだが、制作側は「そこまで深く考えていない」というのが正解だろう。これはもっとライトに、不思議な世界に迷い込んだ男女のラブコメとして見るべきだ。そうすればなんの不満もなかったと思う。普段見慣れたハリウッド映画とは異なり、イギリス映画らしい細かさというか、優しさというかとにかく最初から最後まで細かいギャグのオンパレードで、(それが面白いかどうかは別として、)素直に笑わせ続けようとしている作風には好意しか抱かなかった。肝心のビートルズの存在意義に関しても、おそらくそこ迄深い意図はなく、「もし聴きたくなったら、レコードショップに行けば、我々はいつでも本物のビートルズの音楽に触れることができる。ビートルズがあった世界で、よかったよね!」というくらいのメッセージじゃないかと思う。と言うわけで、次に見る時は「少し変わった設定の軽〜いラブコメ」と意識して観たいと思う。
[映画館(字幕)] 6点(2019-12-02 22:51:39)(良:1票)
7.  時計じかけのオレンジ 《ネタバレ》 
こないだリバイバルでやっと本作を映画館で観れた。感激。まあそれは置いておいて、とても誤解されやすい作品だと思うのであえて断言させていただく。(心象悪くしたらごめんなさい。)  みなさーん!この作品は「コメディ」です。全然、そう見えないかもしれないし、実際に全く笑えないかもしれない。しかし、キューブリックは絶対にこの作品、観客を笑わせようとして作っている。まずは笑わせることを最優先にして作っている。劇場全体がドッと湧くような笑いではないが、それぞれがニヒヒヒと静かに笑うタイプの笑いで溢れている。それ以外の要素が強すぎて、見る側に伝わらないことが多いと言うだけのことだ。と言うわけで、ピンと来なかった方もあまり深く考えず「これはコメディである」と思ってもう一度観てみたら、今まで見えなかった景色が見えてくる・・かも?(ちなみに黒澤明監督の「生きる」も同じ傾向の作品だ。)
[映画館(字幕)] 9点(2019-11-09 21:17:39)(良:1票)
8.  ジョーカー 《ネタバレ》 
面白かった!今明かされる現代人用のジョーカー誕生秘話・・そうかなるほど元々は芸人を目指すほど心の優しい青年だったのだな、そして母子家庭で育つもその母親は心を病み、継父には虐待されていた。それもヒーターに紐でくくりつけられるという酷い虐待だ。だから背中に大きな火傷の跡があるのだな・・・仕事はうまくいかず、仲間に裏切られ、憧れの芸人にも心を踏みにじられ・・・そりゃあ、こんな酷い目に会い続けたらジョーカーになってしかるべきだな・・・と、観続けるうちに途中から違和感を感じ始めた。待てよ・・・ちょっとこれは理にかないすぎではないか?筋が通り過ぎている。。何かおかしいぞ・・・?? ジョーカーって本当に理不尽で、神出鬼没、なんの犯罪歴もなく、指紋の記録もないような真に訳の分からない存在のはず。だから怖いし、人々を引き付けるのだと思っていた。しかしこの映画で描かれる内容は、ある意味あまりに合理的である。まるで、ジョーカーも元はと言えば人の子なんですよ。。と言っているようだ。そこで気づくのである。ダークナイトでは「俺のこの顔の傷、どうやって付いたか知りたいか?」と問いかけた後、いかにもな、それでいて全く異なる話をいくつもしていた。「俺がどうやってジョーカーになったか知りたいか?」そうこの映画で描かれた内容も、奴流のジョークの一つにすぎないのだと。フォアキンフェニックスは、これでオスカーを取ったとしても恐らく誰からも文句が出ないくらいの演技をしている。
[映画館(字幕)] 8点(2019-11-03 23:29:16)(良:1票)
9.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 
やはりこの作品は、怖い、気持ち悪い、面白い、と三拍子揃って(笑)ホラー映画のお手本のような映画だ。特徴的なのはエイリアンの気持ち悪さも相当だが、それと同じくらい人間の怖さを描いているところだろう。このエイリアンは感染(?)するとその対象と同じ格好に化けるため、外見上は誰がエイリアンなのか分からないという状況が皆を疑心暗鬼にさせ、それが元に仲間割れが起こっていくところなど、まさに人怖(人間が一番怖い)ということがよく描かれている。南極基地という閉鎖された環境での長期任務は相当過酷であり、調査員たちは一見何食わぬ顔で日々の生活を送っているようだが、実は相当ストレスがあり(元々は体を温めるために飲んでいた酒も、そのうちアル中みたいになっていく)エイリアンの襲撃は限界を迎えていた彼らの精神状態を破綻させるきっかけに過ぎなかったという見方もできるのが面白い。基本的にシリアスなタッチだが人々のリアクションなどに僅かながらこの監督ならではのクスッと笑わせる妙なコミカルさがあるのも良い。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-10-19 12:06:11)
10.  ジョン・ウィック:パラベラム 《ネタバレ》 
1作目の良さが戻ってきていて面白かった。つまりストーリーをとことん単純にしてアクションに特化する潔さである。chapter2は変に話が複雑化していてアクションに集中させないところが若干残念であったが、それもこの3作目に繋げるための産みの苦しみだったと捉えれば納得できそうだ。今回とにかく世界中の殺し屋たちがジョン(とジョンを支援する人達)を殺しにきているという事だけ理解すれば良く(笑)、アクションに没頭できるのが素晴らしい。2作目の残念点はキアヌの体型変化もあったが、2から今作にかけては大差なく、そこもまあ良かった。1作目から比べると30分程長くなっているが、とにかく独創的なアクションのオンパレードで飽きさせない。キアヌといえばバイク、バイクといえばキアヌという事で、途中のバイクチェイスシーンが個人的に特にお気に入りだ。80年代の映画みたいなとんでもジャパニーズが出ててくるところで少し萎えそうになるが、まあギリギリセーフの範囲だろう。黒スーツで何処へも行ってしまうジョンがもう完全にギャグになっているのも楽しい。どう考えても続編がありそうな終わり方だったので、次作にも期待したい。
[映画館(字幕)] 7点(2019-10-10 20:27:56)
11.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
監督の優しさが溢れ出た新たな傑作だ。基本的な展開は「ジャンゴ」や「イングロリアスバスターズ」と同じと捉えて良いだろう。歴史の中で悲運の人生を送った方々の想いをタランティーノが遂げる作風である。ただ今作はより個人的なお話なので感情移入もしやすい分、見終わった後は本当に複雑な気分になるだろう。作品全体のリズム感は「ジャッキーブラウン」が一番近いのかもしれない。ストーリーが動き出すのは上映開始後2時間ほど経ってなので、この辺りはヘイトフル・エイトっぽい。となるほど今までの監督フィルモグラフィーの様々な要素を併せたような作品だ。本当に世界観がある映画というのは、いくら上映時間が長かろうがいつまででも観ていられるものだと思うが、本作も途中からもうストーリーなんて展開しないでいいからこの人達の生活をこのままずーっと観ていたいという気持ちになってくるのが不思議だ。それくらい1969年のハリウッドに没頭させてくれる。シャロンにもう一度命を与えたかった、普通の生活をさせてあげたかったという監督の言葉が全てだと思うが、当該監督の作品から優しさをこんなに直接受け取ることができる日が来るとは。ブランディが良く躾されていることや(ブランディは最後に大活躍)、途中途中でブラッドピット演じるクリフがとんでもない身体能力の高さを示すシーン(ベランダに登るところetc..いちいち面白い)など、クライマックスに向けての伏線もバッチリ。賛否両論分かれる作品だと思うが、今までの当該監督作品が好きな方はきっと気にいるだろう。点数は一度鑑賞時点でのものだが、もう一度観たらあと1点くらい上がりそうだ。
[映画館(字幕)] 8点(2019-09-07 10:39:53)
12.  ロケットマン
エルトンジョンの数奇な半生を描いた伝記ミュージカル。ボヘミアンラプソディがクイーンのことを知らなかった人達をも巻き込んで(一部で新たなクイーンファンを獲得しながら)どんどん波及して行ったのに対して、本作にはエルトンジョンの事を全然知らない人達をファンにして行くような力はないだろう。ただそれはこの作品が悪いということでは無くて、ボヘミアン〜と本作は当然ながら全くベクトルの異なる作品であり、恐らく制作側もボヘミアン程の波及力など狙ってもいないのだろうからこれはこれで良いと思う。何しろご本人はまだまだご健在なのだし、お涙頂戴の物語とも違う、何と言っても本作は煌びやかなミュージカルなのである。肝心の音楽シーンはどれも素晴らしく、単なる歌って踊ってにとどまらず所々にプラスアルファの独創的なアイデアが散りばめられていて素敵であった。主演の俳優の方がこれまたご本人にそっくりで驚きだ。それにしてもサーエルトンジョンも良く今まで生きていられたなというくらい強烈な人生だ。
[映画館(字幕)] 7点(2019-09-03 21:16:36)(良:1票)
13.  日本で一番悪い奴ら 《ネタバレ》 
なるほど、タイトルの「日本で一番悪い奴ら」ってのは、北海道警察全体のことを言っているのか。。。
[インターネット(邦画)] 7点(2019-08-26 20:59:18)
14.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》 
物理的に日本という国を失ったら、日本人はどうなるのかというテーマが非常に興味深い。そのテーマを表現する為の特撮シーンと、人間ドラマのシーンどちらも面白くバランスが良かったように思う。俳優陣ではやはり首相役の丹波哲郎がカッコ良い。群集劇でこのような気骨のあるおじさん連中が主役を張る映画というのも最近の邦画ではほとんど見なくなった気がする。日本が沈没すると分かってから、色々な国に日本人を難民として受け入れて欲しいと交渉していく過程がとてもリアルだった。もしも今、実際このような状態になったら現政権は韓国にどのようにお願いするのだろうか?など色々と考えてしまった。国を失って各国に散らばった日本人たちのその後を描いたというパート2も是非映画で観てみたかった。
[インターネット(邦画)] 7点(2019-08-25 09:38:59)(良:1票)
15.  ブルース・ブラザース
やっぱりこの作品は、アレサフランクリンのシーンに尽きるでしょう。
[映画館(字幕)] 5点(2019-07-30 14:26:23)(良:1票)
16.  新聞記者 《ネタバレ》 
事実は小説よりも奇なり。先日、民放のとある情報番組が山本太郎(及びれいわ新選組)の特集を組もうとしたら、番組自体が突然打ち切られるという事があった。どこかからテレビ局に相当な圧力がかかったものと思われる。言論統制、情報操作、この映画で描かれている事は決して絵空事ではなく、「今」実際に起きている。「この国の民主主義は、形だけで良いんだよ。」権力側の本音が最後のこのセリフに集約されている気がした。  フィクションとして観るも、ノンフィクションとして観るも、まさに観る側の自由だと思うが、1映画としてとてもよくできていると思う。普通にサスペンスとしても面白いし、変にわざとらしい演出が出てきて冷ますこともなく、終始良い緊張感が続く。思ったよりウエッティな泣きの演出が多い気がしたが、それも家族間の絆など描く上で必要最低限な程度に留まっていたと思うし、俳優陣の演技も自然で素晴らしかった。(個人的に特に印象深かったのが主人公が働く新聞社の上司陣野役を演じた北村有起哉。)  松坂桃李は最近の仕事ぶりを見るにつけ、あえて難しいと言うかリスキーとも取れる役ばかりを演じている気がする。これは完全に意識的にやっているのだろう。俺は単なるイケメン俳優ではないぞと言う気概がその仕事から伝わってくる。  それにしてもこの作品のどの俳優の演技よりも、先日放送された首相と三○じゅん子の政見放送の方が数倍も芝居ががって見えたのはどうしたものか。まさに事実は小説よりも奇なりである。
[映画館(邦画)] 8点(2019-07-10 23:02:28)(良:2票)
17.  日本のいちばん長い日(1967) 《ネタバレ》 
凄い映画だなあ。まず1つの作品として純粋に面白く、話は重厚、役者の演技も素晴らしく、セットも凄い。観終わった後に本当に凄い映画を観た、、とため息が出る。何か力でねじ伏せられたような気がして昔の日本映画は本当に力があったんだなと痛感した。この力はなんなのだろうか。あんまり言いたくないが、当時の人と現代人では根本的に人としての生命力が違うのではないか・・そんな気さえしてくる。加えて昔の日本映画には直接的に人生の教訓となるような、それこそ人生の教科書になるような台詞が出てくるが、本作でも三船敏郎による「生き抜くことは死ぬことよりよっぽど勇気のいること」や「日本人一人一人がそれぞれの立場で生き抜き、耐え抜き、そして懸命に働く。それ以外に再建の道は無い。」と言った言葉はやはり日本人なら誰もが改めて心に留め置くべきものであろう。本当は毎年8月15日に本作が地上波テレビで流れても良いと思うのだが、そうも行かないのか。とにかく素晴らしい反戦映画。
[映画館(邦画)] 9点(2019-06-29 23:51:22)
18.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 
これも一度劇場で観てみたかった作品だったが、今年ついに午前10時の映画祭で夢が叶った。やはり娯楽作家としてのスピルバーグの原点的な作品だと思うし、今観ても色々と画期的な映画であると思う。スピルバーグはどちらかというと演出面で作家性の強い監督ではなく、あくまで正攻法で攻める監督であり、そこが凄いと思っているが、やはりこの作品でも真正面からの恐怖演出がとても秀逸だと思う。ストーリー面では頑固でとっつきにくいクイントと打ち解けたてやっとクイントに感情移入しかけたところで死んでしまうところとかもうまいなあと思う。よく言われるサメがちゃちいという話だが、なぜか私は一度もこの映画のサメをちゃちいと思ったことがなく、逆にリアルだなあと思ってしまう。それは今回劇場で観ても変わらなかった。しかし今見るとロバートショウは話し方が少しジョニーデップに似ている(笑)この作品を現在リメイクしたらクイント役はジョニーデップがいいかもしれない。
[映画館(字幕)] 9点(2019-06-10 11:06:10)
19.  風と共に去りぬ 《ネタバレ》 
午前10時の映画祭でやっていたので劇場で鑑賞。これは本当に個人的な趣味なので申し訳ないのだが、自分はこの手の悲劇に立ち向かう女性のお話がどうも苦手なようだ。何と言うかやはりこういった少女マンガの世界観に昔から入り込めないのである。少し違うかもしれないがレミゼラブルも同じような感想を持った。どちらも劇場では女性のすすり泣く声が聞こえてきたのだが、自分は「うーん」と首をひねるしかなかった。本作だがやはり4時間がとても長く感じてしまった。特に後半は辛いものがあった。しかし驚くべきことは本作が80年前に製作されたものであると言う事で、例えば劇中4歳くらいの女の子が現在は84歳なのかと思ったり、殆どの方はすでに亡くなられているのかとかそう考えると時間の概念が歪んでしまい、ああ映画というのは本当に永遠なのだなと思った次第である。
[映画館(字幕)] 6点(2019-06-10 10:45:35)
20.  ゴッドファーザー 《ネタバレ》 
本作を劇場で見ると言うのも私のささやかな夢の1つだったが、午前10時の映画祭のお陰で叶えることができた。基本的に静かな映画だと思うのだが、その静けさの中で行われる駆け引きや殺戮の恐ろしさ、その緊張感がやはり素晴らしい。これは家族を守るための男の物語であると言う語り口で終始進んでいき、最後ダイアンキートンの寂しげで不安げな表情により「これは女性の物語でもあったのだな」と気づかせるラストシーンも最高だ。それにしても来年から寂しくなるなあ。
[映画館(字幕)] 10点(2019-06-10 10:27:35)
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