1. インサイダー
自分が観てきた中でこれほど男らしく硬派な社会派ドラマはありません、この作品の監督のマイケル・マンは硬派な映画を作っていますが個人的にはこの映画が一番素晴らしい映画だと思います。設定となったタバコ会社の不正を暴いた実話、ディテールまでよく練られたシナリオ、アル・パチーノとラッセル・クロウの圧倒的な演技による迫力と臨場感、そしてマイケル・マンの作り出す世界、そのすべてがこの映画を傑作にしている。インサイダーとしてテレビに出演したために富、家族、社会的名誉を失った男、彼がすべてをかけて告発した番組を放送しようとしたために地位を失った男、『私は真実をすべて語った!』、『真実がいつも勝つとは限らん!』、信じていたものを多く失いながらもそれでも自分の選んだ道を突き進んだ男達、あらゆる手を使い目的を達成したときに犠牲になったものを振り返りどこか虚無感を感じる姿、これほど魅入った映画もほとんどありません。なにより最後のアル・パチーノの台詞『俺はもうこの仕事をやめる・・・・「あなたとあなたの家族を守ります、多分」と言えばいいのか?・・・失われた信頼は二度と取り戻せない』今でもささる言葉と思い・・。この映画は紛れもない傑作です。 10点(2002-11-12 14:03:14) |
2. ショーシャンクの空に
少し前に何の情報のなく初めてこの映画を見ました、その時は言葉が見つからずもう一度見てからここに感想を書こうと思い数日前にDVDを購入して先程またこの映画を見ました、でもやはり言葉が見つかりません。穏やかのに決して目が話せず引き込まれるように魅入ってしまい、静かなのに内に深く響く何かがありました。レッドの語り(コレがまたかなりいい!)と共にストーリーはゆっくりと進行し大きな展開はたった一度しかありません、でも中だるみすることも飽きることも全くありませんでした。この映画に厳しい批評をする人もいると思います、自分自身初めてこの映画を見たときの気持ちはもう味わえないかもしれません、でもこの先何度もこの映画を見ると思います何故ならあの時感じた人の持つ強さ・・・その希望を少しでもまた感じることができるから。”THE SHAWSHANK REDEMPTION”この映画は自分にとって最高の映画です。 10点(2002-08-10 03:52:47) |
3. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
アル・パチーノの素晴らしい演技によって失明によって退役した軍人の自信や逆にそれによって生まれる虚勢や絶望感などの苦悩がしっかりと伝わってきて、何より彼の言葉一つ一つがとても胸に響きました。 10点(2002-07-10 11:34:38) |
4. マレーナ
この映画は好き嫌いがハッキリ分かれると思いますが、ここでは嫌い派が多いみたいで少し残念です。この映画は男と女の汚い部分を見事の描いていると思います。主役の男の子はマレーナに憧れていますが決して純粋な思いだけではありません、つまり彼も街の人々の予備軍なのです!”街の人々=大人”と”主人公=子供”のしっかりした対比にはなってない部分にもまたどうしようもない汚さがよく表現されています、でもそれでけではなく少年の想いもまたきれいに表現されているシーンがあり、その二つが”淡い憧れ=儚くも心に深く刻まれるもの”によってどこか自然に同居しているように描かれているのも上手いと思いました。 9点(2002-09-24 12:18:21) |
5. ミリオンダラー・ホテル
この映画の世界観かなりいいです!すごく雰囲気でてるし主演の人のナレーションもいいしU2の曲も相乗効果になってる、ミラ・ジョホビッチもかなりいい味だしてます。このコーナーでは評価低いみたいだけど愚かゆえの純粋さっていいものだと思います。 9点(2002-09-24 11:28:14) |
6. ロード・オブ・ザ・リング
去年の十月からとても期待していた映画ですがその期待のこたえてくれました!上映時間は長いのに最初から最後まで夢中になって観ることができました、もしも続編を上映するのにこんなにも待たされなければ満点です。 9点(2002-09-18 11:30:24) |
7. ザ・ハリケーン(1999)
映画自体はややディテールにかけて弱い感じがしましたがデンゼル・ワシントンの演技は言葉にできないくらい素晴らしかったです。その演技だけで十分に引き込まれるし感動できるものでした。どうして彼はあんなすごい演技ができるんだろう! 9点(2002-07-05 12:13:49) |
8. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
ハルストレム監督の描く映画にはいつも魅了されます。少年の心理描写が上手で共感できて優しく包み込んでくれるような作品でした 9点(2002-07-03 11:06:38) |
9. アメリカン・ビューティー
日本人には受けにくい内容と言っている人も多いようですが個人的にはよくできた作品と言う印象を受けました。普段の生活に埋もれている人々の闇の部分をコメディータッチで描いているんだけど押さえるべきところはしっかり押さえている、さらにはケビン・スペイシーのラストの表情!確かにあれだけでオスカーに値するかも 8点(2002-11-12 14:14:14) |
10. 17歳のカルテ
アンジェリーナ・ジョリーめちゃめちゃ演技上手いです!それだけでもこの映画を見る価値があると思うけど内容もかなり好きです、世の中で自分はまともと思っていても精神医学的に見て本当にまともな人ってどれくらいいるんでしょうか?自分より病的に思える人が”普通”と判断され自分には”正常ではない”との判断をされたら・・・退院してゆく人を見て拒食症の少女が『33kgはまともよ!』といって泣き出すシーンがとても痛々しかった。 8点(2002-10-30 11:12:03) |
11. ギター弾きの恋
エミット賛歌の映画にも思えるけど全然そんなことはない、この映画を見ると彼がギター奏者として超一流ってことがよく分かるしエミットが尊敬するギター奏者の生身の姿を見ることに怯えたり昔の恋人に会いに行ったりする人間くさい部分にもとても共感できる(男としては最低かもしれないけど)。でも何よりショーン・ペンの演技あってこそ、ショーン・ペンがいてこその映画だと思う。 8点(2002-10-29 14:16:56) |
12. 処刑人
エンターテイメント性も高いし少し考えさせられる割とお得な映画、エンディングも個人的に好きです。この作品の監督なにげにかなり考えてると思う。 8点(2002-09-24 11:36:04) |
13. タイタンズを忘れない
デンゼル・ワシントンが出演している黒人白人問題の実話モノの中ではこれが一番爽やかですね、ほかの映画を見てへこんだらこれを口直しに見ればよいのでは?少し中味がかるい気がしますがこれはこれでよいです、デンゼルの演技はもちろんいいし他の若手俳優ものびのび演技できてて見てて気持ちの良い映画でした。 8点(2002-09-24 11:14:34) |
14. ショコラ(2000)
映画の雰囲気そのものがスゴク良かった!さすがはラッセ・ハルストレイム監督といったところです。ジョニー・デップが割とまともな役でちょっと拍子抜けしましたがでも十分楽しめました。個人的に自分にとって一番良かったのは劇中での音楽でした。ただ少し残念なのは細かい心理描写が省かれていたこと、特にずっと伯爵の味方をしてきた未亡人が突然誘いに乗ってチョコレートを作り出す場面は・・あれが伯爵の変化の引き金になったわけだし、だから8点ということで。 8点(2002-06-25 13:43:30) |
15. スリーピー・ホロウ
ティム・バートンとジョニー・デップのコンビならシザーハンズもよかったけどこれも結構面白かった、でもジョニー・デップ演じるこの刑事は上司への報告書になんて書くの?事件を頭脳を用いて科学的に解決するって言ったのに現地で起こってた事って非科学の極みだし。収穫は奥さん見つけただけか?当初の目的忘れているっぽい 7点(2002-10-30 11:49:49) |
16. シックス・センス
最後のあっといわせる結末には圧巻!でもそのシ-ン以外は意外はそんなに特に面白いわけではないと思います、怖かったかと聞かれたら怖くはないし。友達で観る前にラストを知ってしまった奴がいます、馬鹿でしょう。 7点(2002-10-30 11:24:15) |
17. サイダーハウス・ルール
この映画で扱われている事柄はかなり重いんですよ、近親相姦とか友人の彼女とできちゃったりで・・でもすごくどろどろしそうな問題を扱ってるのに爽やかさすら感じる仕上りになっているのはラッセ・ハルストレム監督ならではの作品だからでしょうね。役者もシャーリーズ・セロンとマイケル・ケインの演技がかなりよかった、なかなか良質の作品だと思います。 7点(2002-10-30 10:57:20) |
18. 海の上のピアニスト
なんかジュセッペ監督の映像がハリウッドに侵食されている感じのする作品だった、でもシナリオは結構好きだな。この映画をバッドエンドとか言ってる人がいるけど1900の視点からすればそんなことはないと思う、彼なりの人生のまっとうの仕方だったんじゃないかな? 7点(2002-10-29 14:29:53) |
19. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
いろいろ感想書いたので点数を調整して書きかえます。 7点(2002-10-29 14:19:36) |
20. フロム・ヘル
皆さん評価低いですねー自分としては徐々に残酷になっていく殺人現場が見たくてビデオ観たんですがなかなか良かったです。ジョニー・デップは別に演技上手いわけではないけどいい味出してます、アヘンに染まっている役柄もマッチしてたし。ただこれはアメリカのイギリスに対してのある種の皮肉の映画に思えますね、上流層の人々が自分たちの高潔さのために罪悪感もなく下級層の人間を一方的に処分するというパラドックスへの嫌味が感じられます。 7点(2002-10-29 13:25:37) |