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レビュー情報
《ネタバレ》 TVシリーズ最終回で交番勤務に異動になっていた青島が、再び湾岸署に戻ってくるまでのドタバタを「歳末」という慌ただしい雰囲気に乗せてテンポ良く描けている。さらに定年退職した和久が指導員で復帰する、真下が親のコネで係長になっているなど、設定が自然なのが良い。後の映画版での設定で次第に違和感が増えていくことを思い起こすと、設定のリアリティを軽く考えるべきではない。また同じく後の映画版(特にムービー3やファイナル)と同じ監督・脚本家とは思えないほど、シナリオやカットが冴えまくっている。ファンの間で本作の人気が高いのはそれらに加え、「踊る」の基本ラインといえる、青島と室井の関係(青島が現場で頑張り、室井が上を目指す)、青島とすみれとの関係(同僚以上恋人未満)、スリアミの磨きのかかったオトボケ、「事件に大きいも小さいもない」信念、などを全シリーズを通じて本作が一番わかりやすく見せてくれているところだろう。
【田吾作】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-12-17 00:20:02)
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