こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 の 田吾作 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > コ行
 > こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
 > 田吾作さんのレビュー
こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 の 田吾作 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
製作国
上映時間120分
劇場公開日 2018-12-28
ジャンルドラマ,コメディ,実話もの,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 原作の舞台が札幌ということもあり、大泉洋がネイティブの北海道弁を駆使し体当たりの演技を見せているし、美咲を演じる高畑充希がチャーミングで、演技力も冴えた作品となっている。

原作を映画化するために、ボランティアの中に田中くんと美咲というキャラクターを設定し、二人の恋愛と人間的成長を主軸に鹿野さんの恋心も絡めて展開しているのは、キャスティングや興業的観点から理解できるが、その分、鹿野さんとボランティア達との生の人間的な関わりが少し美化された印象になってしまったのは残念な気がする。
実際には鹿野さんの隠そうともしない生活への欲求と、それを戸惑いながらも受け入れるボランティア達の葛藤と人間的成長が原作の主題だったと思うので。

しかし、個人的には美咲と鹿野さんのラブシーン?は邦画史に残る名シーンと思えるくらい情感あふれる印象的なシーンだ。

筋ジストロフィーという重度の障害を抱えながらも自立生活を貫き、福祉のあり方に一石を投じた主人公が実名で登場し、「有名人になる」という夢を果たした作品であるとも言える。

講演会で鹿野さんは「思い切って人の助けを借りる勇気も必要なんだよね」と語り、ボランティア達には「僕と君たちとは対等なんだよ」と言い放ち、そのボランティアは主治医に「鹿野ボラをナメないでください」と胸を張る。

人は「人を助けることによって助けられる」という真理を、ここまで視覚化して教えてくれる題材も少ないと思わせてくれる作品だった。
田吾作さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-05-04 13:13:17)
田吾作 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2023-08-14ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE10レビュー7.59点
2023-04-13あん8レビュー7.65点
2022-06-26オールド7レビュー6.33点
2022-06-06トップガン マーヴェリック10レビュー8.04点
2022-04-13アンビュランス(2022)7レビュー5.50点
2022-01-20ドント・ルック・アップ7レビュー6.60点
2021-11-12007/ノー・タイム・トゥ・ダイ8レビュー6.75点
2021-09-15シンドラーのリスト9レビュー7.80点
2021-08-19トゥモロー・ウォー6レビュー6.60点
2021-08-17ワイルド・スピード/ジェットブレイク6レビュー6.23点
こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS