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プロフィール
コメント数 127
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23806/
年齢 41歳
自己紹介 多少の恥は承知の上で素直に書きます。

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  残酷な神が支配する
萩尾望都は昔からしばしば依存や虐待をモチーフとしてきたが、この作品は著者のそうした関心を追求した末の、ひとつの到達点といっていいだろう。レイプによる心的外傷が圧倒的なリアリティで語られ、読み進んでいる最中はほとんど息苦しさすら覚えるほど。おそらく臨床心理の世界に関心がある方であればなおのこと興味深く読めると思う。著者としてはめずらしい大長編で、非常に読みごたえのある力作となっている。
8点(2007-11-02 02:24:54)
22.  セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん
実はギャグ漫画としては革命的といってもいいセンスだったのでは。発表後他作品に与えた影響もかなりのもの。自分のなかでは『行け!稲中卓球部』に並んで90年代の二大ギャグ漫画です。「めそ…」なんかはほとんどトラウマワード。
8点(2007-11-01 01:26:43)
23.  HELLSING
特筆すべきは演出力の凄まじさ。ストーリーが込み入ってるとか感動的だというわけじゃなくって、ただただド派手。アドレナリンの迸るままに描いているのか、あまりにむちゃくちゃで、あまりにかっこいい。とくにロンドンでの戦いは壮絶で、中世の大虐殺を再現したかのようなありえない光景が広がる。こりゃー頭のネジがいくつもとんでないと描けないよ。麻薬でもやってるのか? バトルシーンでも普通のマンガみたいな知略がまったくなく、清々しいまでに小細工抜き、理屈抜き。説明すら抜き。それでいて面白さが薄れないのだから、まったくたいしたものだ。こんなタイプのマンガは他に知らない。圧倒的なセンスと表現力に脱帽。
8点(2007-10-30 01:33:00)
24.  HUNTER×HUNTER
ありふれた少年コミックの多くが、戦闘の駆け引きがやや複雑なだけでストーリーそのものはひどく単調であるのに比べ、極めて入念にプロットが練りこまれている。その上戦闘描写も極めて複雑、かつスリリングだ。「念」という概念や、「GI」というゲームのルールの作り込みようにはほとんど偏執的な情熱が感じられる。主人公達の成長もさまざまな伏線が張られているだけに楽しみで、とくに純粋さゆえの危うさも感じさせるゴンがどう変わっていくのかが気になるところ。  ところで、休載について苦言を呈されることが多いようだけれども、個人的には別にかまわないと思う。冨樫信者ってわけじゃないけど、じっくり仕事をするだけ作品の質が上がるなら好きなだけ休んでほしい、というのが本当の気持ちだ。そもそも週刊連載自体が異常に過酷なわけで、編集部が冨樫を甘やかしているというよりは、これまでの漫画業界全体が厳しすぎたように感じる。才能を使い捨てるようなやり方を少しでも改めて、力のある作家を大切に見守るようになったのなら、むしろいいことだと思う。   〈追記〉それにこの作品の場合、たまにしか読めないことが逆に評価を吊り上げているような気がする。若くして夭折したアーティストが熱烈に支持されるのにも似て、連載が飛び飛びになることでじらされて、面白さが三割増しして感じられるんじゃないだろうか。「冨樫は天才」とよくいわれるけれども、他にもそう呼べる漫画家はいないわけではないと思う。
8点(2007-10-28 02:54:24)
25.  寄生獣 《ネタバレ》 
視覚的なインパクトだけでも充分すごいのに、高い娯楽性もテーマの奥深さも持ち合わせている、という奇跡的な作品。  普通はアイディアからして単なるスプラッターホラーとなるわけで(それも悪くないけど)、ここまで普遍性のある物語を紡ぎだせるというのは驚くほかない。設定も構成も徹底的に考え抜かれた上で構築され、読み応えのある骨太の作品となっている。  個人的に印象深いのはクライマックス近くのパラサイト掃討作戦の、合理的かつ現実的な戦闘場面。クリーチャーを題材にした物語は数あれど、ここまで生々しく、リアリティを追求した例は珍しいと思う。
8点(2007-10-28 01:08:41)(良:2票)
26.  地獄先生ぬ~べ~
正直子どもの頃は「ジャンプから消えてしまえばいいのに…」とか思ってたけど、これはこれでいいマンガなのかもしれないと最近になって思えてきた。個性豊かな生徒が大勢いて、それぞれを主人公に配置できるという設定の強みがあり、ジャンプには珍しい一話完結型で連載が続いたタイプ。今文庫を立ち読みしたりすると、けっこうエグイ。見開きで怖い絵をドーンと見せる演出とか上手いし、哀しい話は今のジャンプでは珍しいくらい重かったりする。ていうか眠鬼……いろいろな意味で記憶に焼きつくマンガだった。いい意味でも悪い意味でもいい加減なところがあるから、完成度うんぬんをいえば苦しいところもあるけど、子どもの頃の思い出に残っているのは間違いない。良作? かもしれない。
7点(2008-05-31 20:46:48)
27.  ブラックブレイン
知る人ぞ知る怪作。どこからこういった変態アイディアが浮かんでくるのか? なんでまたそれを作品として形にしようなんて血迷った決断をしたのか?? 異様に素人くさい絵柄のため、グロ描写の衝撃はかえっていい意味で半減しているが、エロい場面の効果は悪い意味で半減している。毎回毎回敵キャラの設定が秀逸(というか、なんというか)で、個人的には過激フェミニズム団体の敵が大好きだった。意外にもストーリーの骨子は普通の娯楽作なので、ある程度感覚のチャンネルを切り替えることができれば普通に面白いかもしれない。十年位前に一度読んだきりだけど忘れ難い、というか忘れたくても忘れようがない強烈なインパクトがあった。
7点(2008-04-14 13:12:03)
28.  あずまんが大王
古本屋で久しぶりに立ち読みしたら新鮮味がなくなっていてちょっと驚いた。作品自体が古びたのもあるかもしれないが、後続作品に与えた影響があまりにも大きかったせいだと思う。今みると絵柄にもちょい抵抗を感じる。  今評価すると6点だけど、当時楽しんだ分を考えると8点付けてもいいような気もするので間を取っておきます。昔はすごく斬新だったんだけどなあ。
7点(2008-04-12 23:19:58)
29.  るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
これも自分としては幽白に並んで青春の一作という感じがする。  明治時代の日本を舞台にして史実を織り込んで展開する割には、「なわけねーだろ」と突っ込みたくなるめちゃくちゃ荒唐無稽なネタが多く、またどうでもいいところでいちいち足踏みする展開のまだるっこしさも手伝い、読み進めるにつれてだんだん白けてしまった。しかしキャラクター造型の上手さや、作品のクオリティが安定していたことは否定できない。  とくに面白いのは主役の緋村剣心のほとんど二重人格的なキャラクターで、普段はとぼけているのが戦いとなると別人のように酷薄な雰囲気になる。目立った変化は眼光ぐらいなのだが、まるで変身ヒーローのように印象ががらりと変わるのだ。個人的には『ドラゴンボール』のスーパーサイヤ人に負けないくらい印象深い演出である。
7点(2008-01-19 01:24:36)
30.  刑務所の中
映画版は刑務所生活をそのまま映しただけと批判されていたけど、これは花輪和一の偏執的な漫画で描かれるから面白いのであって、普通に実写映画にしたら退屈になって当然だ。この人の画は綿密で上手いんだけれど、なんてことのない無機物にまでどことなく生命感が通っていて、ちょっと気持ち悪くて、面白い。基本的にリアルな画風なのに、ところどころそのリアルな画風のまま比喩的な表現が入る。刑務所の現実をそのまま描いているんじゃなくて、花輪和一といういわば主観の変電機を通して組み替えられた、もう一つの世界を読んでいるからこそ楽しいのだ。  見沢知廉の『囚人狂時代』というやはり獄中生活を元にした面白い手記があるが、あちらの場合は刑務所内のとくに面白いエピソードがふんだんに盛り込まれているのに対して、こちらは丹念に刑務所の日常生活を拾い上げていく。衣食住に関しては案外快適そうだが、トイレに行くにも手を上げて番号を叫ばなければならない煩わしさや、大の大人が甘いものを渇望してあえぐ描写を見るにつけ、やっぱり絶対こんなとこには入りたくないなあと思わされる。画風に拒絶反応さえ起きなければ、なかなかに興味深い読み物だ。
7点(2008-01-12 03:20:19)(良:1票)
31.  バキ
シンクロニシティによって、最強の死刑囚達がいっせいに脱獄して日本にやってくる――といういきなりトンデモ科学な説明で始まってびっくりしたけど、まあ普通に楽しめた。この辺りまでは。問題は『範馬』編で……。  もともと絶対ありえないネタばかりだったけど、催眠術だの「毒ガス」だの自由の女神が崩れかけるだので、いよいよ謎のファンタジーマンガと化してきた。電話ボックスのなかで戦っていたらボックスが逆さになった場面なんかは名演出(まあこれもありえないんだけど、ぎりぎり許せる)だったけど、それ以上の領域に踏み込むのは明らかに危険。誰も板垣さんを止める人はいなかったのかなあ?   あと、外伝の『性』。何なんですか? 作者が心配です。普通に心配。
7点(2007-12-09 21:42:24)
32.  グラップラー刃牙 《ネタバレ》 
最初は癖の強い絵柄に抵抗を覚えたけれど、なんとか慣れました。地下闘技場トーナメント編は、ベタだけどやっぱり面白かった。渋川VS愚地とか刃牙VS烈とか、格闘ものの面白さを極めた感があった。でもこのマンガ、刃牙の親父だの何だのが絡んでくると途端につまらなくなってしまう。理屈ぬきに無敵過ぎて、なんかもうすごいんだかアホ臭いんだかわからない。ジャック・ハンマーとの決勝戦とか、けっこうどうでもよかった。
7点(2007-12-07 03:04:42)
33.  学校怪談
けっしてメジャーにはならない、自分のような一部のもの好きにしか薦められないタイプの漫画。同じ一話完結ものの学園ホラーでも、『地獄先生ぬ~べ~』などとは遠く隔たったマニアック臭がする。線が太くて暗い独特の画風に、昔の怪談を思わせる物語構成。幽霊も妖怪もオリジナルのものが多く、ラヴクラフト並みにどぎつい化け物が多い。悪いときには怪物が強烈過ぎてかえって怖くなかったりもする。でもねえ、この陰惨な一方で能天気な味わいが、一度はまるとたまらないのですよ。まあ、薦め難いのは間違いないんだけれども。
7点(2007-11-20 02:22:40)
34.  MONSTER 《ネタバレ》 
ヨーロッパが舞台のミステリー巨編で、リアルタイムで単行本を集めるくらいには好きでした。  惜しむらくは他作品からの露骨な引用が多すぎることで、読みながらああここは『ツインピークス』、ここは『死の接吻』、こちらは『沈黙の獲物』で、あちらには『FBI心理分析官』まであるぞという感じで次々と元ネタが見つかる。過去の作品から影響を受けるのは当然だし、ゼロからオリジナルを生み出せとはいわない。にしても、ちょっとやり過ぎでしょう。結末までそっくりな小説があると知ったときはさすがにげんなりした。  ただそれでも充分読ませる面白さではあるし、さまざまな視点からスケールの大きな物語が立ち上がってくるあたりはさすが浦沢氏。この結末も、似た小説があるとしても評価できると思う。これだけ大勢の人間を巻き込んだ悲劇でありながら、根底にあるのはナチスの陰謀ではなく家族の崩壊だった、というのが人間という生きものの本質を表しているようで面白い。上記の理由から文句なしの名作、とはいい難いんだけど、個人的には好きです。
7点(2007-11-11 22:34:16)
35.  賭博黙示録カイジ
名作ですね。ギャンブルは苦手だけどこれはめちゃくちゃ面白かった。ジャンケンを元にしたシンプル極まりないゲームが、人知を尽くした頭脳戦として加熱していくさまは圧倒的。知的興奮ももちろんすごいけど、日常とはかけ離れた舞台設定も、欲望の塊のような悪役利根川も強烈だった。もしも自分がこんな極限状況に置かれたらきっとすぐにテンパって自滅しちゃうんだろうなー……
7点(2007-11-04 19:09:36)
36.  座敷女 《ネタバレ》 
これを読んだ当時は確か「ストーカー」という現象にスポットライトが当たっていた頃で、ドラマでも本でもストーキングものが山ほどあったと思う。でも記憶にある限り、『座敷女』よりも怖いストーカーはいなかった。どこにでもいそうなサイコさんがだんだん人間離れしてきて、しまいにはストーカーなのか化け物なのかもわからなくなる……都市伝説のようなリアルな肌触りが薄気味悪かった。何気に印象的な佳作です。
7点(2007-11-04 18:46:14)
37.  レベルE 《ネタバレ》 
豊富なアイディアとよく練り込まれたプロットで、短いながらも読みごたえがある秀作。ただプロットに特殊なところがあって、読者をいい意味でも悪い意味でも裏切ってしまう。話を転がして大風呂敷を広げ、わくわくしてきたところで唐突に話をぶった切る。  広げた風呂敷をあっさり破り捨ててしまうので、リアルタイムで連載を追っていたときはほんとうに唖然とした。今であれば反応が違ったかもしれないが、子どもだった当時は全力で肩透かしを食らっていた。もちろん意識的な試みであることはわかっていたけれど、だからどうしたんだよ? という気持ちを拭いきれなかった。こうしたストーリーはコロンブスの卵だけど、だからといって潰れた卵が不恰好であることに変わりはないんじゃないの? なんて思った。それでも下手な凡作よりは遥かに面白いんだけど、当時の正直な感想を反映させるとマイナス1点しないわけにはいかない。  ところで、王子の作ったゲームに無理やり組み込まれる子どもたちの奮闘を描いたカラーレンジャー編は、『H×H』のGI編に繋がる要素を多分に含んでおり、また結末のアイディアはキメラアンツ編に結実しているように思う。そういう意味では、『H×H』は『レベルE』で中途半端に放り出していたネタをまっとうに熟成させた作品だといえるわけで、個人的には少年期の不満を補ってもらっている気がしてとてもうれしい。
7点(2007-11-01 23:01:14)
38.  幽☆遊☆白書
小学生の頃大好きだった、思い出深いコミックです。最初の二巻くらいは淡々としていて、やがて普通のバトルマンガになったかと思うと、だんだんと暗い雰囲気が色濃くなり、終盤には現在の『HUNTER×HUNTER』に通じるような凄惨な作風が前面に出てくる。通して読むと作者の成長具合が目に見えてわかり、違った意味で面白い。当時はすごく好きだったけど、今読み返したらそんなでもないのだろうか?
7点(2007-10-28 18:10:49)
39.  殺し屋1 《ネタバレ》 
目を背けたくなるのと同じくらい、目を離せずにはいられなくなる――そんな苛烈な暴力描写が特徴的。作中の垣原の言葉を借りれば普通の人間は「S」と「M」の両方の要素を持っているわけで、自分のなかの両方の要素が反応しているからこんな矛盾した気持ちになるのかな?   ただ、最後まで読んで不思議に思ったのは、結局作者がいちばんやりたかったのは何なのかという点。単なるバイオレンスアクションの割には途中妙に感動的な台詞があったり、ラストは蛇足としかいいようのないミステリー風味だったりと、やや歪な感じがする。九割方は単純な展開なんだから、最後までつっぱしればよかったんじゃないの? あるいは読んでいるだけで痛くなるほどの表現力があるんだから、暴力に関してもう少し突き詰めた考察を示してくれてもよかったとも思う。なんかどっちつかずな感じがするんだよなー。
7点(2007-10-28 01:38:42)
40.  りびんぐゲーム 《ネタバレ》 
やきもきさせるエピソードを重ねつつ、最後にはどうにかなるんだろうなという予感が常について周るタイプの、安心して読めるラブコメ。良くも悪くも逸脱したところはない。絵柄が愛らしいのもあって読みやすかった。
6点(2008-05-20 15:08:45)
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