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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1.  マッドマックス:フュリオサ 《ネタバレ》 
 ジャパンプレミアにて鑑賞。   最初に書いておくべきなのは、できればやっぱりこれを見る前でも見た後でもいいので前作『怒りのデスロード』は見るべきってことね。『怒りのデスロード』の前日譚なこの映画は当然だけど話が繋がっているので。これだけでも楽しめる作りではあるのだけどね。   さて、公開前につきなるべくネタバレ無しで書きたいのだけど構成とかちょっとした設定とかでもネタバレ!って思う人はもう読まない方がいいわ。   始まってしばし(結構長く)フュリオサの少女時代が描かれて、でも物語はむしろイモータン・ジョーとディメンタス将軍の対立と確執を追う感じでフュリオサはずっと受動的な状態、フュリオサは狂言回し?みたいに思っちゃったわ。でも大人(アニャ)になってから映画はどんどん能動的に加速していって、パワフルでテンションの高いあの世界へと突入してゆくのね。息つく暇もない、退屈とは無縁な世界。   ちょっと気になったのは前作同様、地理的な位置関係がよく判らない点と、連なるエピソードの起承転結の結がいちいちすっぽり抜けてる点。どんどん先に進んでちょっとアレはどうなったの?っていうのが判らなかったり後でセリフで語られたりみたいな。それは必ずしも重要なポイントではない、って事?みたいな。  その取捨選択はフュリオサってキャラに視点を寄せるための省略なのかもしれないわ。戦いに身を投じてゆくフュリオサの意志が研ぎ澄まされてゆくように。   アニャは全編マトモなアニャの顔をしている事が殆ど無いのだけれど(汚れてるか塗ってるかのどちらかよ)それでもいつもの魅力的なアニャね。ジョージ・ミラーの世界に溶け込んで凶暴なまでのテンションの高さを見せてもアニャはステキ。   神話的な物語だけれどやっぱりカーアクションこそがキモとばかりにコッテリと魅せてくれて、そこだけでも元取れる、ってカンジ(IMAX GTテクノロジー版をタダで見せて貰えたのだけど)。  あと、シネスコ固定なのでIMAXでなきゃ!って状態ではないのでお好みのスクリーンでどうぞ、ってカンジね。  『怒りのデスロード』とのリンクは色々とあるので、お楽しみに。   そんなところ。
[試写会(字幕)] 8点(2024-05-29 15:15:09)
2.  マトリックス レザレクションズ 《ネタバレ》 
 ただの焼き直しだったり一作目に比べて極端に精彩を欠いてたりとかしてたらヤだなぁっていう不安と、新しいマトリックスの物語が見られるっていう期待と。見終っての感想としては、前者と後者の印象が4:6くらいの割合だったので6点ね。  前者についてはきっと作ってる側もかなり意識したのよね、3部作をメタ化する事で作ってる側の心情の吐露とかホンネとか言い訳とかにも思わせて楽しませてくれたし、後者は結局なんだったのよ?ふざけてんの?って状態だった『レボリューション』を仕切り直してネオとトリニティの更なる物語を見せてくれたし。   ただ、いくら言い訳しても茶化しても精彩の欠きっぷりは如何ともし難いわ。映像表現と美術と音楽、明らかにレベルダウンしてるわ。一作目の独特なフィルムノワール感は失われて最近のCGいっぱい使ってます系映画の中に埋もれてしまうようなフツーなカンジになって。アクションも一作目こそが元祖で以降多くの作品で真似されたけれど、本家ですらそこに及ばなくて残念ね。  クライマックスなんてラナ監督ってばゾンビ映画やりたかったのねぇ、って。大したデキでもなかった『新感染半島 ファイナル・ステージ』のクライマックスの再現したかったのかしら?みたいな(カーチェイスとゾンビね)。  モーフィアスはメタ発言ばっかりで軽過ぎだし、スミスは妙に人間臭くなって喋り過ぎだし。  そうね、この映画、デキの悪いアニメみたいに設定をセリフで説明しまくりだわ。それだけ説明しなければならないほど、『レボリューション』で世界をややこしい事にしちゃってたっていうのもあるんでしょうけれど、仕切り直しに時間かけ過ぎね。押井守のウザいトコまで真似しなくていいのよ?   でも一作目の映像表現の最大の見せ場だったバレットタイムをキーワードに時間を操られたサスペンスシーンは見ていて面白かったし、女性艦長の活躍やトリニティの覚醒等、ラナ監督の変遷を感じられて良かったわ。ネオとトリニティの関係はちょっと某古典SFを思わせたりもしたけれど。   何かと不満はあるけれど、でも『リローデッド』以降そーんなには褒められたモンでもなかった気もするので、これもまあそんなモンよ、ってところ。
[映画館(字幕)] 6点(2021-12-21 20:39:15)
3.  マレフィセント2 《ネタバレ》 
 あらら。今回マレ様、完全にミシェル姐さんに喰われちゃってるじゃない。娘婿の母親の言動に振り回されて途方に暮れるママ、って状態でなんだか妙に小市民的よ? ひたすら受け身で、映画の途中からは完全にミシェル姐さんに物語を動かしてゆく役割を奪われてしまうという有り様。わりと最初の方で痛いメに遭って以降、クライマックスまでほぼ動かないのはさすがに主役としてダメなんじゃないかしら?  ミシェル姐さんの忠実な部下的存在の悪役姐さんなんか、命令に従ってただ悪いコトをするだけの人で、もう少し魅力的に描けたんじゃないかしらねぇ。   とは言え相変わらずマレ様とディアヴァルのコンビは楽しいし、オーロラ姫は絶えずキラキラと輝いていてキレイだし。クライマックスはもう少し『フラッシュゴードン』テイストを味わわせて貰いたかったケド(鳥人間総突撃シーンはやたら盛り上がりに欠けるわ)。   でもね、ここに今って時代をきっちり反映させているのが最近のディズニーらしくてね。モロにガス室な描写はナチス的だけれども、そこに描かれる民族主義、差別、分断、対立の世界は退行しつつあるこの世界を象徴していて重たい危機感が漂っているのね。  ヴィランズが主役のダークファンタジーという特性を活かしたテーマだと言えるわね。   それにしても3人の妖精の行く末はアレで正解だったのかしらねぇ。なんだかちょっとショックだわ。
[映画館(字幕)] 6点(2019-10-25 21:21:00)(良:1票)
4.  マンマ・ミーア!/ヒア・ウィー・ゴー 《ネタバレ》 
 前作の良くも悪くもユルいノリ、今回もアレを予想してたら冒頭からショッキングな展開で、そのショックが最後までずーっと続いて切ない、切ないわぁ。   その切ない物語のためか、前作と違ってキッチリ作られてる印象。過去と現在とを頻繁に行ったり来たりするけど混乱する事のない構成や、ポイントポイントに印象的な映像を挟み込むキレイなカメラ。  笑いも散りばめられてはいるけど、でもかなりマジメに母から娘へと継がれてゆく物語が紡がれてゆくのね。まあ、3人のうちの誰が父親か判らない、ってところを映像化するにあたっては、それなりに無理のある展開であった気もしないではないけれど。   リリー・ジェームズとアマンダ・サイフリッド、それぞれの魅力がキラキラしていて、でも一方でベテラン俳優達の重ねた年齢が表れていて、映画のテーマにシンクロする感じで時の重さをずっしりと感じてしまって、あー、シンドいシンドい、って。  シェールはちと余分だったかな。初登場でクライマックスをさらってゆくだけの意味は感じられなくて。   前作がABBAの歌にのせてリゾート気分をエンジョイする映画ならば、今回はABBAの歌にのせて時の流れと人の生を顧みるシリアスな映画だったわ。
[映画館(字幕)] 7点(2018-09-05 21:44:33)(良:1票)
5.  マンチェスター・バイ・ザ・シー 《ネタバレ》 
 映画が始まった時点で主人公は既に終わってるんですよね。もうロクでもない状態でしかなくて。この映画が描くのは、主人公が何故終わってしまったのか、であって、これは救済の物語でも再生の物語でもありません。   短い映像とバラバラな時間軸がモザイク状に散りばめてあって、徐々に主人公の世界が明確になってゆく、そのドラマは辛く、切なく、そして、でも、決して彼が癒されたり救済されたりが許されたりする訳でもない事もまたハッキリとしてゆきます。失われた者に対するその責任はあまりに重く、生易しい赦しなど存在しようがないのですから。  彼は兄の遺志によって甥との関係を通して人間性を取り戻しそうにも見えますし、元妻の言葉によって救済されたようにも見えます。ですが映画の最後に至っても結局は映画の冒頭と同じように酒場で他人に殴りかかるような生き方しかできない、彼がもう終わっている事がハッキリしただけのこと。何処にも彼の居場所なんて、ありはしません。彼の辛い思い出の地であるマンチェスターは、そしてその地の人は、その気候と同様に彼に冷たい存在でしかありません。   エンドロールの美しい風景の、だけど主人公を拒む限りない淋しさが染みる映画でした。
[映画館(字幕)] 8点(2017-06-27 19:55:15)
6.  マリアンヌ 《ネタバレ》 
 とても上手い映画、なのだけれどもイコール面白い映画とはいかないのがなんとも。   カメラがお上手です。シネスコの横長フレームでの構図をキッチリとお手本のように作り、フレームを左右に分断する事で対比し、時としてダイナミックな画を1カットで見せ(空から飛来し、着陸した飛行機のコクピットにブラッド・ピットの顔を見せるとか、通過してゆく装甲車に榴弾を投げ、炸裂し、兵士が零れ落ちる様を見せるとか)。冒頭の砂漠のシーンなどはCGらしさがモロに出てしまっていて、かなり残念な事になっておりましたが、それはごく一部の事。   ブラッド・ピットとマリオン・コティヤールの表情も印象的。スパイとして作られた表情と人としてのホンネの表情とを行き来する、その揺らぎの中に垣間見える感情の動きが謎とサスペンスを作り出して。   あと、ゼメキス作品お馴染みのアラン・シルヴェストリの音楽が今回は、そんなには「らしくない」点も良くて。毎度の音が鳴ると、それだけで現実に引き戻されてしまうわけで、日頃シルヴェストリにはそれがわりと顕著に見られる傾向があるので。   で、問題なのは物語。読めるんですよね。意外性のようなものはなくて、当たり前のように流れてゆくものを当たり前のように受け入れてゆく状態。見ていて沢山の既成作へのリンクがのんびりと頭の中に展開してゆく始末。映画では物語の創造っていうのも大切な要素な訳ですから、そこに更なるクリエイティビティが欲しかったのですが。   クラシカルな作りの中に異質なモノ(異物、かな)があるのもちょっと気になって(ブラピのおケツも異物ですな)、オーソドックスならばもっと徹底的にやってくれちゃえば、それはそれで楽しみ方があるのだけれど、と思ったのでした。
[映画館(字幕)] 7点(2017-02-14 21:55:32)
7.  マグニフィセント・セブン 《ネタバレ》 
 西部劇のお約束で固めたような、「面白いトコだけ集めました」みたいな作品で、この作品独自の個性には欠ける気もしましたが、それでも存分に楽しめました。寄せ集め軍団の人種バリエーションが豊富過ぎな部分も含めて、考証的にどうなのよ?みたいなハナシではあるのですが、細かいコトにツッコミ入れるのは野暮って感じの、思いきりエンターテイメント方向に振った西部劇。その豊富な人種バリエーションのお陰で個々のキャラが立っていたのも事実ですしね。ビョン様カッコいいわぁ。   音楽はずっと『荒野の7人』のテーマ曲の冒頭リズムを様々な形で刻みつつ、最後の最後に盛大にあのメロディに結実して「来た~!!」ってカンジで。   ただ、最後になってデンゼル・ワシントンが人を集めた理由が実は私怨によるものでした、っていうのはどうなのよ?と。それ、もう最初の方に語ってくれていれば良かったのですが。それでもついてゆきまっせ、っていうのならばともかく、そこを明かされないまま仲間となり、そして犠牲になっていったメンバーの事を思うと、ねぇ。その上、敵ボスとのケリの付け方までお約束になってましたが、それは今時さすがに気を抜き過ぎててマヌケだ、みたいな。  肝心のクライマックスで「むむ・・・」ってなってしまったので、そこで減点状態になってしまいました。   でもシネスコ画面に荒野がバーンって広がってる気持ち良さ、早撃ちとか曲乗りとか酒場での撃ち合いとか、「ハリウッド娯楽大作と言えばアメコミ映画」な時代に痛快娯楽西部劇が見られるのって、それだけでも嬉しいです。
[映画館(字幕)] 7点(2017-02-13 21:26:54)
8.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
 個人的には「ツイッターのTLに溢れてる“映画史に残る大傑作”って程の映画じゃあねえよなあ」とは思いましたが、でも面白かったです。   映画のルール的にはどうなんだろ?って思う部分もありました。イマジナリーラインをガン無視していて、それはそれでスタイルとしてアリなんですけど、その無視し過ぎっぷりが爆走のベクトルを曖昧にしちゃってるんですね。みんなして迷走状態なの。どっち目指してるのか、逃げてるのか立ち向かってるのか、映像的に決まった方向性が無いので、もう乾いた大地をひたすらグルグルしてるだけです、って感じになって。  だからノンストップ猪突猛進映画を期待していたら、意外と足が鈍ってるところがあるぞ、みたいな。そこで今ひとつノリきれなかったかなぁ。   映画自体は西部劇の超最新作、あるいはヒャッハーの世界のチルチルとミチルみたいな、古典的な要素が礎にあって、それが独自性の強い世界観で語られるのが良かったと思います。暴力的ですが、抑制が効いていて激しい生理的嫌悪感を与えるような映像はありません。むしろそこには特有の美しさがあって。   ヒャッハーの祖がデジタルの時代の毒々しい色彩を用いてヒャッハーの美学、ヒャッハーの美を徹底的に描出してみせる、その映像と音響の陶酔感は他では得難いもの。大スクリーンに大音響という環境にこそ相応しい、イベントムービーでした。
[映画館(字幕)] 7点(2015-06-30 21:06:02)
9.  マジック・イン・ムーンライト 《ネタバレ》 
 毎度の懐古主義的ウディ・アレン作品ですが、あの時代の南仏なんて、それは確かに魅力的なわけで。あの風景、あの陽光の中に置かれて輝くエマ・ストーンの美しさ、もうそれだけで勝ったも同然、みたいな作品で。   だけど今回はさすがにちょっとひっかかってしまいました。  当然のように今回もまた主人公はウディ・アレンを色濃く反映した存在です。厭世的で毒舌で皮肉屋でエセインテリ(ここでは上流階級)嫌い。手品師と映画監督というのも同じような存在。いかにして人を上手く騙すか。だけど、ウディとは似ても似つかないコリン・ファースを以ってしても「そんな男に最終的に惚れるか?」と。  身勝手で嫌なヤツなワケですよ。友達なんていなくて、一切人を立てる事をせず、攻撃的な言葉で周囲の人間を不愉快にさせて得意気になる性格の悪さ。でも金持ちのボンボンなんかよりこっちの方がよっぽど魅力的だろ?とばかりにぐいぐいと押し付けてくる状態で、最後はハッピーエンド。  コレ、結局はウディが若返って見た目だけカッコ良くなって演じるラブストーリーなワケですよね。   「エマ・ストーン、スゲーいいよね! 彼女をモノにしちゃうボクを実現しちゃうもんね!」  そんなホンネがダダ漏れな映画。いつまで経ってもウディは若くてキレイなお嬢さんが大好きなのね、って半ば呆れ気味で映画を見終えたのでした。
[映画館(字幕)] 7点(2015-04-27 21:44:05)
10.  マレフィセント 《ネタバレ》 
 予告では『眠れる森の美女』の映像を使って売り込んでましたが、むしろあの映画の事は一切忘れた方がいいような内容で。まるで別物になっております。  っていうか、今年大ヒットした、一大ブームを巻き起こしたディズニーのアレと物語ほぼ一緒。あー、実写組とアニメ組とで内容カブっちゃったねー、みたいな。   マレフィセントの人間臭さ(妖精ですが)に焦点を当てた映画、ゆえに彼女の魅力はよく出ていると思います。そして、その分、物語は起伏に乏しく、カサがあまり無い感じで。中盤はひたすらオーロラ姫を陰から見守るマレフィセントのいじらしさ(ツンデレっぷり)が描かれるので「あら、マレ様ったら素直じゃないんだからぁ」ってトコロを楽しめる人ならば吉、でもそればっかりで物語はさして転がらないので物足りない人もいるんじゃないでしょうかねぇ。   最終的に最近のディズニー作品『魔法にかけられて』『プリンセスと魔法のキス』そして前記の例のアレと同じく定番の展開をワザと外す事で女性の自立を謳い上げているあたり、逆にちょっとパターン化されている感じもあります。   でも、ディズニーのこういう幻想的な感じ、伝統に裏打ちされた美しさ、そこに抗い難い魅力があるのは確かで、そこにアンジーが見事にハマっていて私にとってはもうそれだけでご馳走のような映画。『アリス・イン・ワンダーランド』や『オズ はじまりの戦い』よりも毒気が薄い分、嫌な臭味も感じませんし。   問題は、これまでなんとなく自社の過去作を揶揄してきた最近のディズニー、今回は具体的な作品をモロに否定に近い形で描いた事。天国のウォルトに怒られちゃわないかな?
[映画館(字幕)] 7点(2014-07-12 14:52:55)(良:1票)
11.  マイティ・ソー/ダーク・ワールド 《ネタバレ》 
 アレコレと予告編的映画が公開された上でやっと『アベンジャーズ』が登場したわけですが、今度は『アベンジャーズ2』のための予告編的映画が出てきた状態で。それでも楽しみどころの1つや2つあるでしょう、って。  んー、今回も見どころはダーシーくらいでしたかねぇ。キャラ的に面白いの、彼女だけ。つーか、前作よりは見せ場が多かったので良かったかな。ダーシー限定で。   なんで「たまたま」あんな大変な事になるのがソーのお知り合いのナタリー・ポートマンなの? こういう映画ではそういうのってツッコんじゃダメなの? コレにしろ『マン・オブ・スティール』にしろ『スパイダーマン』にしろ、物語を運ぶのが元からのお知り合いばかりだったりするのですが、それってアメコミもののお約束だったりするのでしょうか?   クライマックスで違う世界が開いてあちこち行ったり来たり、ハンマー迷いまくりっていうのは面白かったですが、物語自体はアメコミものの定型フォーマットを踏んでゆくばかり。エンディング後にオマケ付き、なんていうのまで含めてマンネリ感がハンパないです。   もうすぐもう一本の予告編的映画『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』が登場しますが、アチラにはスカヨハのブラック・ウィドウが登場するので、少なくともそこはお楽しみどころですね。うん。
[映画館(字幕)] 5点(2014-03-04 21:34:19)(良:1票)
12.  マチェーテ・キルズ 《ネタバレ》 
 オープニングに付いてる予告編で結果的に本編のネタバレしちゃってるという。物語的にあんまり関連性が無いモノだと思ってたら、本編がどんどん予告編の内容に近づいていって、ちょっと肩すかし。今回はちゃんと完結しませんよ、って予め宣言されちゃってる状態ですからねぇ。   『マチェーテ』、今回は中途半端なシロモノになってしまった感じで。   元々は場末の映画館にかかっている映画『グラインドハウス』ネタの一編だった訳ですが、今回はフィルム傷は予告編部分とタイトル部分のみで本編はペカーッとキレイという統一感の無さ。   冒頭からしばらく続く「物語」はそれなりに「作られてる」状態で、なのでそこに小ネタを色々と挟んでみても、それがネタとして機能しきれておらず、むしろマジでB級な下手クソな演出に見えてしまうという。   一方、後半になるとひたすらネタ映画になっていって『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』の安直なパロディをやり始めたあたりでただのお遊びにつきあってるような状態になってしまって。  単純に「くだらねー」って楽しめればいいのですが、そのくだらなさの先が感じられないんですよね。映画独自の面白さが希薄。ネタの多くも前作のパロディという形になってしまっていますし。   そんな中ではやっぱりロドリゲスだけあってお姉さん達が魅力的なのですが、でもそこも物語が弾けていないためにちゃんと活躍できていなくて今一つなんですよねぇ。   物語に振り回されるキャラとキャラに振り回される物語、これが二元的に存在して(そう、あの多重人格キャラのように)相互に映画の足を引っ張っている感じがしました。
[映画館(字幕)] 5点(2014-03-04 21:03:37)(良:1票)
13.  マン・オブ・スティール 《ネタバレ》 
 ヤクザ連中がいきなりなだれ込んできて勝手に抗争をおっ始めて流れ弾があちこち当たりまくりで人死にまくりの物壊しまくり、その上で片方が「私は味方です」って言ってきたところでそんなん納得できますか?っての。そんな映画。   今回のスーパーマンは「地球のため人類のため」って看板だけはぶら下げてますが、実際にやらかした事と言えば生まれた星のいざこざに地球を巻き込んだだけ。見境なく大暴れして、あれでどんだけ人死に出したのやら。スーパーマンってのは人を救ってナンボじゃないんかいな、と。   で、暴れてぶっ飛んで落ちた先にいちいち知り合いがいるの。落ちたその場でドラマ始まるの。もう宇宙空間までぶっ飛んでいっても落ちるとピンポイントで知り合いの前に落下。よくもこんなアホな脚本が書けるもので。   後半になると物語が飛び飛びになってしまって、オッサンなんで気軽に宇宙船に辿り着いてるねん、そしてそのキーアイテムお気軽に使えてるねんとか、お前いきなりなにを見境なく勝手に特攻決め込んでるねんとか、唐突で繋がりの無い雑な運びで見ていてアホらしくなってしまい。   地球あぶない、地球ピンチ!みたいな大ゴトスペクタクル状態ではありますが、それがスーパーマンとゾット将軍一味の中だけで繰り広げられているものだから、なんだかなぁ。   カメラがバカみたいにブンブン振り回し系なので3Dには不向き。つーかそんな映像を3Dにしちゃダメ。頭痛くなるわ。   にしても、出てくる役者さん達の多くがお馴染みの人々で、そしてみんな随分老け込んだねぇ、って思わせちゃう状態で(ケヴィンとかダイアンとかエイミーとかローレンスとか)、リブートだっていうのにフレッシュさ皆無!みたいな映画でした。スーパーマンもなんかオッサンでしたしね。   どうせならもっともっと違ったスーパーマンで良かったのに。リチャード・ドナー版の方が色々盛り込まれてて楽しめたなぁ。
[映画館(字幕)] 4点(2013-09-26 20:55:47)(笑:1票) (良:1票)
14.  マダガスカル3 《ネタバレ》 
「アニメとは運動する絵である」。そんな当たり前の事が、このところのアニメからすっぽりと抜け落ちていたような気がします。絵が世界を説明し物語を運ぶための手段としてばかり機能していて、ピクサーやアート系作家の作品ですら物語の前で絵は道具としての役割以上のものを担っていないような、それだけアニメの表現法に停滞感が漂っているような。そんな中で目からウロコ、まさかの『マダガスカル3』。「運動する絵」の生み出す純粋な楽しさ美しさに溢れ、ドタバタカートゥーンから3DCGアートまでを駆け抜けてみせます。基本中の基本な追いかけっこの楽しさ、反復される飛翔と落下、推進力と重力の生み出す気持ち良さ、そしてサーカスシーンでのCGが生み出す動く絵の美。一本のアニメ映画にアニメが本来持つ魅力が網羅されているような状態。更には3Dが効果的である以上に3Dの視覚効果をアートとして成立させる見事なテクニック。ドリームワークスアニメーションの3Dは常に他より先を行っているのですが、遂にここまで来たか、という感じ。ファミリー向け娯楽アニメがアートでアート作品を圧倒し、先進性でアニメ先進国のアニメを圧倒してゆく、ハリウッドだの巨大資本だのと文句をタレる前にとにかくこの圧倒感を味わって頂きたいです。
[映画館(吹替)] 9点(2012-08-09 15:58:07)(良:2票)
15.  マダガスカル2 《ネタバレ》 
『3』公開前にチェックって事で。『1』に存在していた肉食と草食との問題が完全にスルーされちゃってて(アレックスがマーティのお尻に噛みついた事なんてネタと個体識別程度にしか使われてないし)辿り着いたアフリカではみんな仲良く共存してる状態なのが大きな疑問。それじゃ『1』の苦悩は元々無くてよかったって事になると思うのですが。一方、お笑いアニメとしては色々と楽しませてくれます。冒頭から『トワイライト・ゾーン』『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『ジョーズ』とスピルバーグパロディが飛び出し、ニューヨーカーって事で『ニューヨーク・ニューヨーク』、『ウエストサイド物語』、自由の女神等のニューヨークネタも。キャラが画面のあちこちで好き勝手に騒ぎまわっている状態はガチャガチャと騒々しくて落ち着かないのですが、2作目という事でそれぞれの個性が更に明確になって楽しく。もうこれはキャラものとして楽しむって感じになっているのでしょうね。物語的には生まれ故郷に帰って親と再会し、だけど群れから追放され、危機が訪れ・・・って波乱万丈の展開が1時間20分程度の本編(エンドクレジットが長いです)の中でサッと流れていってしまう感じで終わってみればテーマやメッセージなんてあったかな?みたいなキャラのリアクションばかりが印象に残るって状態。一切の深刻さを捨てた感が無きにしもあらずですがそういう方向もアリなのでしょう。前作との齟齬はあるものの、前作にあった、大きな問題を安易な道で解決してしまう事への違和感は生じなくなった訳で。お気楽動物コメディアニメとして割り切り、キャラに親しんでナンボって、それがこのシリーズの個性で、そして限界、かな?
[DVD(吹替)] 6点(2012-07-29 21:34:53)(良:1票)
16.  マリリン 7日間の恋 《ネタバレ》 
表面をサラリサラリとなぞるだけのもどかしい映画。ローレンス・オリビエを演じるケネス・ブラナーはなかなか人間クサい面白い存在感を見せておりますが、主人公となるコリンがいけません。終始ニヤけているばかり、ただ下半身で思考するバカって感じで、ラストに至り、成長した?どこが?みたいな(成長をわざわざセリフにしちゃうあたりが、なんつーかもう・・・)。この映画、結局は『カイロの紫のバラ』の実在版みたいなモンなのですが、決定的な弱点が、その主人公の品性と、そしてマリリン・モンローという存在の捉え方。ミシェル・ウィリアムズはマリリンを好演しております。スクリーンに映る彼女はマリリンに見えない事もないです。でも、ノーマ・ジーンではないです。ノーマ・ジーンとしての彼女を捉えなければならないであろう幾つものエピソードが、まるで生の存在感を見せようとはせずに逃げ続けているような感じ。人としての存在感は既知の表面的なエピソードばかりで回避され、カメラのフレームの外側の描写であっても、ただ持ち前の性格で男を手玉に取るだけのシンボライズされたマリリン・モンローでしかない状態。そここそをドラマとして描いて見せて欲しかったのですが。登場人物それぞれが、映画製作の背後に存在する虚と実のギャップに悩むハナシであるのに、この映画そのものが虚の部分ばかりで実に迫れていないって、どんな冗談なのよ?という感じではありました。つーか、ラストの酒宿のシーンでカタルシスを与えようってな了見であるならば、所詮マリリンを捉える視点ってその程度だったのかっていう、こりゃまた随分と安い、意識の低い映画ですなぁ。ノーマ・ジーンを描き分けられてこそ、マリリンである事の意味というのが浮き上がってくる訳ですからねぇ。
[映画館(字幕)] 4点(2012-03-29 23:26:55)(良:2票)
17.  マネーボール 《ネタバレ》 
古臭くて疲弊した世界ってのは日本のプロ野球界にも通じるところがあって、今、世間を騒がせている読売ジャイアンツの内紛なんかも当事者以外から見れば野球の娯楽から遠く離れた、とてもみっともない事だったりして、でも、この映画は実のところ、データに基づいた理論的な野球こそが時代に相応しいのである、って言ってるのではないんですよね。野球の本質的な魅力、楽しさって一体何処にあるんだろ?って考えた時に、ブラピ演じるGMの勝利のための徹底した理論的合理的割り切りこそにあるという訳ではないというのは、あの大切な試合で放たれたホームランで判ります。本来彼に与えられた使命は四球で塁に出る事であって、あの一発は理論の中に組み込まれていた訳ではなく、そしてあそここそが長嶋終身名誉監督言うところの「メイクドラマ」であったりするワケです。その言動こそ尖っていて過激にも思えるGMの、実は輪の中に馴染めず、小心者で神経質という姿(ロングの画の中に一人だけというショットの多さは彼の孤独を物語り、ラジオやテレビの電源のオンオフを繰り返す姿は彼の心の弱さを物語り)を通して、本当の野球の愉しみに目覚めてゆく過程を見せてゆくのは、一見地味なドラマに見えつつエンターテイメントの王道という感じ。それゆえ、意外に判り易くて深みは足らないな、って思うのは贅沢ですか。GMというちょっとジミな立場から見た、だけど王道な野球映画という感じでした。でも、ちなみに私はアンチジャイアンツで西武ライオンズファンで、「あにやん」という名前は松沼(兄)から来ていて、だけどこの十数年、野球から全く興味が無くなった状態だったりして、今の日本プロ野球界には色々と幻滅状態。
[映画館(字幕)] 7点(2011-11-24 20:52:07)(良:2票)
18.  マイティ・ソー 《ネタバレ》 
この映画、一体いつになったら本題に入るの?と思ったら1時間半くらい経ったクライマックスまできてやっと、って。そこまで行って、やっとこさヒーロー誕生。そこに至るまでの話、あんまり面白くなくて。設定的に『プリンス・オブ・ペルシャ』とか『パーシー・ジャクソン』とか思い出しつつ、最近安売り状態なナタリー・ポートマンがつまんない役やってるなぁ、とか、前半~中盤の敵が政府機関ってのがこれまたつまんないなぁ、とか。そんな中では、ポートマンにくっついているアシスタントのメガネキャラ(アンジェラ・アキ似)が私にとっての唯一のお楽しみポイントでしたが、いてもいなくてもどうでもいいような、途中でメガネの設定すらどっか行っちゃう、酷くぞんざいな扱いでまたガッカリ。大スターが出ていて、それなりのバジェットの映画なのに、延々とローカルな小さい話が続いてゆく状態(まあ、CG臭がプンプンしてくるアッチ側の世界はそれなりに大ゴトにはなっておりましたが)に、いいから早くヒーローものとしての大仕掛けを見せてよ、って。だけど、やっとヒーローになってからの展開が予算の関係かナンか知りませんが、今度はやたら駆け足で。アッチ側でケリを付けるあたりに至ってはダイジェスト状態にまでぶっ飛びまして。なんだかかなり薄味な映画という印象でした。ヒーロー誕生までの騒動記でもいいんですけど、どうにも出てくるキャラが揃って面白味の薄い状態で、そんな人々にハンパなドタバタを繰り広げられてもねぇ。あと、数多の3D映画の中では立体効果のある方でしたが、大ロングなカットにまで立体感を付けるものだから、スケール感がおかしくなって、ミニチュア風に見える映像続出。どんなカットにでも立体感付ければいいってモンでもないです。最後に出てくる人が、またこの人?って思ったけれど、考えてみればアレと繋がってるワケで、つまりこの映画は長い長い予告編だったという事で。世界をキチンと楽しみたければちゃんとアレコレ見とけよ、って面倒臭い世の中だな・・・
[映画館(字幕)] 5点(2011-07-05 21:03:35)(笑:1票) (良:1票)
19.  マチェーテ 《ネタバレ》 
ロドリゲスのセンスってどうにもこうにも好きになれないですし(ごく一部だけシュミがガッチリと合うところがありはしますケド・・・)、「まだ『グラインドハウス』ノリを引っ張るワケ?」とは思ったのですが、ちゃんと娯楽映画になっていて楽しめました。ワザとB級なノリを出して馬鹿馬鹿しさをメインにしていたり、毎度の常連さんを出して内輪ウケを狙ったりはしているものの、キチンとその馬鹿馬鹿しさを楽しめ、そしてこれまでに色々見ていれば見ている分だけ更に楽しいと。デニーロが狙撃される政治家を演じ、だけどクライマックスにはタクシー運転しちゃう、みたいなネタを楽しめるのならば、美味しいご馳走に溢れた映画と言えます。なんだかすっかり『二十世紀少年』の石ちゃんみたいな風貌になっちゃったセガールの省エネバトルもネタと思えばまた楽し。あくまで負けたりしないですしね。無敵のセガールが「殺されて終わり」であるハズがありませんもんね。もっとも、やっぱり個人的には「セクシー姐さんカッコいいウハー!」ってところにこの映画の価値の大部分があったりするワケで(そこだけは毎回ロドリゲス最高ですわな)、だからクライマックスの馬鹿馬鹿しいほどの姐さん達の活躍っぷりに、「マチェーテ、肝心のクライマックスにパッとしない」って欠点も些細な事にしか感じなかったりするのでした。
[映画館(字幕)] 7点(2010-11-16 11:05:15)(良:2票)
20.  魔法使いの弟子 《ネタバレ》 
映画を見ていて、なーんにも響いて来なくて困っちゃいました。世界が危ない、って最初にばーっと背景を説明した後は、たった主要5人のキャラがすったもんだするだけの映画で、魔法ってものの定義が明確でなくて、都合よく物語を進めるためにあるようなもので。世界大変、って言いつつニューヨークだけでドタバタしてるんで、まるで『パーシー・ジャクソン』みたいだし。主役のお兄ちゃんがね、どうにもこうにも冴えなくて、魅力が薄くて、彼にノッてゆけないので見ているのがツラいんですよね。つーか、この映画で結果的に世界を救うために最も大活躍したのは実はヒロインなのに、クライマックスでは殆どジャッキーもののヒロインみたいに忘れ去られてしまってるような感じで影薄くて可哀想(笑)。まあ、ニコラスにしても薄いんですが。頭でなくてキャラが。もう全体的に薄味。物語にもビジュアルにも役者にもちっとも惹かれなくて、途中から「あーもー、さっさと終わってくんないかなぁ」とか思い始めちゃったりして。そういう映画に限って勿体つけた展開になるんですよねぇ。ああ、なかなか辿り着けない!とか、悪の復活に、もうちと時間かかる!とか。濫造されたファンタジー映画群から何ひとつ抜きん出ていない、キビシい映画でした。一応、『ファンタジア』のオマージュ的映像が存在しているものの、あまり面白味のないシーンだし。どうせならこういうパッとしない実写映画じゃなくて、ミッキー主役の長編を作ればいいのに、って思うのですが、現在のディズニーじゃあり得ないのかな?
[映画館(字幕)] 3点(2010-08-13 20:43:59)
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