41. ディープ・インパクト(1998)
劇場で観たが見ているうちに白けてしまった。空々しい家族ドラマがどんどん出てきて泣いてくれといわんばかりの演出には辟易してしまった。根本的にそういう映画は好きなはずなのだが自分でも不思議である。何故か受け付けなかったのはいまいち危機感が伝わってこなかったからだろう。世界の終わりがきているというのに綺麗事ばかり並べる人間なんて実際には少ないのだから…。と、ヒネくれてしまう自分がいることを新たに発見したという意味では貴重な作品だった。 4点(2004-01-27 18:33:24) |
42. グリーンマイル
《ネタバレ》 ショーシャンクの監督が手がける刑務所物ということで過剰に期待してしまったせいか、肩すかしをくらった。電気椅子のシーンなどはグロテスクで強烈だがそれはまあ良しとして、突然ファンタジー(口から虫が飛び出してきたりとか)ムードになってしまったりする展開に必死でついていこうとするこちらのほうが疲れてしまう。ねずみのエピソードなど確かにじーんとくるものもあったのだが、強引な展開に振り回されてしまった感が残る。冤罪とは?と考えさせられる問題提起という意味では良い映画なのだが。 5点(2004-01-27 17:36:44) |
43. 風と共に去りぬ
子供の頃に見た時は意味もわからず、ただスカーレットは強くてかっこいいと思った程度だった。しかし最近になって観返してみたところ、スカーレットに対する印象は変わらないものの、周囲の人物たちの描写がとても丁寧に書かれていることに驚いた。そして舞台セットも60年以上前の物とは思えないほど精密である。当時のアメリカの雰囲気を味わうという違った角度からの楽しみ方もある。難点はやはり少々長すぎるところか。 8点(2004-01-27 16:50:38) |
44. ザ・リング
思ったよりオリジナルに忠実なのだが、やはりお国柄の違いを痛感せずにはいられなかった。ハリウッドになってしまうと良くも悪くも映像が綺麗になってしまう。欧米人と日本人の恐怖のツボは違うようだ。オリジナルを切り離して観てみると、なかなかよく出来ている。怖くはないが、映像は美しい。洋版に登場した屋根裏部屋の設定も良い。 7点(2004-01-27 16:27:44) |
45. ブルークラッシュ
トラウマを克服する主人公、というありがちなストーリーなのだが、映像と音声が素晴らしくリアリティに溢れている。ハワイの景色も綺麗で心が和む。サーフィンやハワイが好きな人にはたまらない作品だろう。新感覚のサーフムービーとしてストーリーは期待せずに、酒の肴として観ると楽しい映画。 7点(2004-01-27 15:59:24) |
46. プリティ・ウーマン
シンデレラストーリーといえども、主人公は自ら努力もしている。そこに逞しさを感じ憧れを抱くわけである。ストーリーも綺麗にまとまっていて素直に楽しめる。主題歌の選曲が良かったのとジュリアが奔放な女の子を自然に演じていたのが高ポイント。 7点(2004-01-27 15:39:04) |
47. スタンド・バイ・ミー
ノスタルジー感満載の青春映画。リバーらの好演と、何より音楽が素晴らしい。良い映画は音楽も良いのだと改めて気付くことができる。歳をとればとるほど好きになる不思議な映画。 10点(2004-01-27 15:28:10) |
48. 卒業(1967)
音楽とラストシーン、それがこの映画のすべて。終盤近くまではまったくくだらない。しかし切ない旋律を奏でるサイモン&ガーファンクルの音楽と、花嫁をさらうシーンが画期的であった。近年の米映画ならさらった後に仲むつまじく暮らす二人が描かれていたかもしれない。あえて観客にその後の想像を委ねる手法は当時のラブストーリー物としては斬新だったのだろう。 7点(2004-01-27 15:13:52) |
49. 8 Mile
エミネムのPV的映画。ストーリーは極めてシンプル。ヒップホップを聴かない人はこの作品をどう捉えるのだろうか?青春映画にしては薄い気がするのだが。個々の嗜好によって評価が分かれてしまいそうに思える。個人的にエミネムは好きだが、映画としては何度も観ようと思えるようなものではない。 5点(2004-01-27 15:00:32) |
50. ザ・コア
アルマゲドンを切り離して観てもつまらない。ご都合主義満載で先が読める。世界各地がパニックに陥り科学的説明が始まる出だしはまだ観ていられるが、船に乗って地下に潜り始めてから一気に冷めた。はっきり言って観なくても損しない。 3点(2004-01-27 14:11:56) |
51. パール・ハーバー
後味が悪く疲れる映画。日本の描き方が変だからという理由ではない。アメリカが作る映画なんだからアメリカ万歳になるのも別に構わない。しかし無駄に長いのである。攻撃シーンは確かに迫力があったが、どろどろした三角関係に無理やり戦争をくっつけただけの中身のない薄い物語にはがっかりさせられた。何がいいたいのか最後まで観ても結局理解不可能。 2点(2004-01-27 14:01:09) |
52. レオン(1994)
ラストシーンが鮮烈に忘れられない。美しくも悲しいバッドエンド。音楽も良い。ただ切なすぎるせいか巻き戻してもう一度観ようという気になれない。それぐらい重たい作品。 8点(2004-01-27 12:38:09) |
53. クール・ランニング
明るく笑って泣ける起承転結のはっきりしたスポーツ感動映画。そして実話ベースという点に驚かされる。舞台がアメリカではなくジャマイカというところもお国柄が物語に非常に合っていたようだ。何度観てもラストでは泣かされてしまうが観賞後の爽快感は素晴らしい。子供から大人まで万人に受け入れられる器の広さと高い好感度は十年たった今みても色褪せていない。スポーツ映画の傑作である。 10点(2004-01-27 12:12:28) |
54. ワンス・アンド・フォーエバー
ノンフィクション小説を元にしただけあって、敵側からの視点も好意的に描かれている点が評価できる。兵士の扱い方も単なるヒーロー偶像ではなく、国の命令に従うしかない虚しさや平和を願う気持ちと使命をまっとうしなければならない間での葛藤を描くことにより人間味を増している。色々観てきた戦争物の中で個人的には良作であるように思う。 8点(2004-01-27 12:00:35) |
55. タイタニック(1997)
泣きどころが幾つも盛り込まれているのでどこで泣くかは人それぞれだと思うが(特に男女間で泣きのツボが違うようだ)、この映像と音楽の素晴らしさには心の底から感服である。それに付け加えセットの細かさ、衣装などチープさが微塵も感じられない。ロマン派・完璧主義のキャメロン監督の真骨頂といったところか。三時間という大作のせいか中盤で少々間延びしている点が惜しい。やむなく運命に引き裂かれた悲恋物語は手垢がつくほど作られてきたが、今作は堂々と王道をいっているし終わり方も綺麗。 9点(2004-01-27 05:02:12)(良:1票) |
56. バックドラフト
よくあるパニック映画なのだが、兄弟愛というテーマが映画の質を底上げしたように思う。前妻とのゴタゴタは余計。しかしながら消防士を凛々しく描いた点と音楽が素晴らしい。火の迫力も満点。 9点(2004-01-27 03:50:38) |
57. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 これぞまさに理想の映画である。観る者に希望や爽快感を与え、じんわりと何年たっても感動を思い起こすことができる。地道に壁の穴を掘り続け、ついに脱出したティムが嵐の空を仰ぐシーンが忘れられない。最後まで希望を捨てず決してあきらめない彼の姿は、我々に多くの勇気を与えてくれる。 10点(2004-01-27 03:39:28)(良:3票) |
58. ターミネーター3
《ネタバレ》 1&2のジェームズキャメロン流Tシリーズとは全く雰囲気が違う。1と2を切り離して観るべきなのだろうが、シリーズ物3作目となるとそうもいかない。アクションは確かに迫力があるが少々しつこい。Tシリーズに期待するのはうわべだけのアクションではなく、奥の深いドラマであるのは私だけではないだろう。致命的なのはサラコナーが登場しない点。(本人は「脚本に命の尊さが書かれていない」のが不服で自ら降板したらしいが?)それはやむを得なかったとしても白血病で死んだという陳腐な設定は解せない。せめて彼女のキャラクターからいっても戦死という類にしておくべきだった。期待をことごとく裏切られたT3だが、オチだけは意外でよかった。救いようのないラストだが、これでようやく辻褄が合うわけだ。T4を予定しているのならば是非ともキャメロン監督にメガホンを握ってもらいたいものである。 5点(2004-01-27 03:11:27) |
59. ターミネーター2
《ネタバレ》 何度観たかわからない。ストーリーも勿論、音楽も映像も含めトータルでみても最高傑作。人間自らが作り出した機械文明がやがて核戦争を引き起こす。それを阻止する親子。そこに前作からの流れと叙情的エピソードを多く盛り込むことによって奥の深い作品になった。ターミネーターが自ら沈んでいくシーンは名場面といってもいいのでないだろうか。スリル、アクション、メッセージ性、どれをとっても文句のつけようがない。 10点(2004-01-27 02:58:24) |
60. パーフェクト ストーム
《ネタバレ》 自然パニック系お得意の緊迫さもあり、切なさもあり。個人的には実話というエピソードも手伝って面白く観れた。ハリウッド映画お約束の主人公だけ生還というオチではないところが新鮮。ラスト、大海の中で一人漂うジョージクルーニーの姿が切ない。簡単に言ってしまえば自業自得なのだが、そこに人間の愚かさが描かれているようで興味深い作品である。 8点(2004-01-27 02:21:43) |