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あばれて万歳さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1201
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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141.  クロール -凶暴領域- 《ネタバレ》 
昨秋に劇場公開されていたバリバリの新作映画ですが、もうアマゾンプライムで無料配信されててびっくり。  そうですよね、アメリカでは普通に散歩中の人がワニに襲われて死んだりしてますもんね…という事を改めて思い出させてくれる映画です。 というかそういう事をニュースで知ってる日本人からすれば、なぜ途中で出てくる人があんなに無警戒で食われるのか不思議です。 (実際、映画中にも「ワニ危険」の看板が出てるっていうのに)  さてこの映画、系で言えばロストバケーションと同ジャンル。孤立した女子がモンスター戦う系映画です。  サメ→ワニ、孤島→売れ残りの家、ブレイクライブリー→カヤスコデラリオ、カモメ→お父さんでだいたい同じになります。 (いやカモメは犬じゃないか?)  わりと序盤に戦って足を怪我するとかそういうとこも同じ。 腕を怪我しちゃうと後の展開が困るし無傷なのも不自然だし…とりあえず脚でもやっとく?…という作劇上の都合感バリバリです。  救助の期待をもたせてくれる人が餌食になっちゃう流れとか、もはやテンプレか?と。  あちらと違うのは父子の絆的な奴で、中にはそこを評価する向きもあるようですが、僕としては父の存在はロストバケーションのカモメと同程度にしか思えません。 ちょっと気持ちを通じ合わせて怪我を治してあげる…という意味ではバリエーションの域を出ないと思うんですが…  タイトルからしてどっかでクロールでワニと競争するんだろうな…というのは誰でもわかるわけですがしかしそこがクライマックスでもなくカタルシスもないってのはちょっとダメかな、と。 わりとあっさりボートにたどりついて…そしてすぐ、それ無駄骨だったん?となるっていうのは予想外。  とはいえ、そこからの展開はなかなか緊張感あふれていて観ていて飽きさせませんでした。  そのあたりは結構真面目にちゃんとした映画を撮る監督の手腕でしょう。 ピラニア3Dなんかあんな映画なのにわりとちゃんとしてたし。 ま、あの映画みたいなエロっぽいシーンを期待して観ると全然そんな事はなくてそこは残念なんですが…  総合すると「基本をきっちり押さえて丁寧に撮られたモンスター映画。ただしそれ以上ではない」といったところでしょうか。
[インターネット(吹替)] 7点(2020-07-01 02:11:00)
142.  ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ 《ネタバレ》 
あのマクドナルドの映画でこんなにワクワクできるなんて!と序盤は思ってたんですが、しかしうさんくさい上昇志向満載の主人公が本格的に動きだしてからはガラリと映画の性格がかわります。 いまでこそ「えー、マクドナルド…」なんて思っちゃうマクドナルドなわけですが、しかしこの映画を見れば(本来の)創業店は画期的で意識の高いとてもいい店。 それが上昇志向満載のろくでもない男に乗っ取られて今のような「マクドナルドかぁ」な店になった、その過程が描かれる反マクドナルドな映画になっていて、そりゃタイトルに「マクドナルド」名乗れませんよね。これ完全批判映画だもの。マクドナルドがこの映画を認めてないのもよくわかります。 少なくともこの映画を観て今のマクドナルドを食べたくはなりません。というか2度といかないぞ…くらいの気持ちになりかねません。 そもそも私は上昇志向の強い男性が大の苦手ですから、この映画の主人公には嫌悪感しかもてないですし。  まぁこの映画に限らず職人対ビジネスマンはどこでも見かける構図で結局バランスが大事なわけですが、しかし多くの場合ビジネスマンが勝利し大事な何かが失われていってしまう…それをあらためて実感させてくれる映画です。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-06-28 19:03:18)(良:1票)
143.  アス 《ネタバレ》 
前作が黒人差別、今作は貧困層問題…というテーマはいいと思いますが、それを描く上で、毎回設定が荒唐無稽すぎます。 ゲットアウトでも「田舎の一般人がそんな高等科学もってるわけないだろ」という根本的に無茶な設定でシラケさせてくれたわけですが、しかしまだギリギリ我慢できました。 しかし本作はもうダメです。 なんだよ地下でクローンって…しかもアメリカ人みんなだよ(いやみんなではないけど) 設定が雑すぎていろんな事が気になってしょうがありません。 例えば、うさぎしか食べさせてもらえなかったーとか言ってるけどうさぎは食用にするにはコストかかるんだから(だからフレンチとかでしか食べない)普通はうさぎ以外のもの食わせるだろ、とか。 タイトルのUS(アス)ってUSAとのダブルミーニングなのね…とわかっても何も楽しくないっていう。 これならまだ何も考えずに済む悪霊とかの方がマシです。  ヒューマンドラマより単純な娯楽作が大好きな僕ですが、ここまでシラケる荒唐無稽な映画をヨシとするほどお人よしでもないので評価は厳しくならざるを得ません。 多分、この監督とは映画で重視するポイントが違うんだと思います。
[インターネット(字幕)] 4点(2020-06-27 16:31:48)
144.  ハドソン川の奇跡
こういう実話ベースの映画って長尺になりがちなんですが、この映画は実質90分以下にスパっと抑えていてきっちりカタルシスがある、それがいいんですよね。  この事故はもちろん知っていましたが、この映画を観てあらためて、墜落じゃなくて不時着水までわずか3分という時間の中であれだけの決断をして実行したこの機長はすごかったんだな、とあらためて思いましたし、非常時のパイロットは本当に重大な責任を背負わされるんだな、という事を実感しました。  個人的にいろんな飛行機事故の記事を読む事があるんですが、ちょっとしたパイロットの思い違いや判断ミスで墜落してしまっているケースが実は結構あります。 しかしそれは外部で後から検証してそうわかるんであって、事故の当事者からすれば多分どうしようもない事だったんだろうな、と改めて思います。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-06-26 19:13:07)
145.  クーデター
この手のファミリーアドベンチャーでは、子供はピンチの元になったりトラブルの元になったりと作劇上便利に使われるわけなんですが、この映画は特にそれが顕著でさすがにちょっとイライラします。空気読まないのが子供…とはいえ、さすがにちょっとこれはってレベル。  ファミリー物にしてはかなり緊迫感があり殺伐としてるんですが、おそらくそれは監督がホラー畑の人だからでしょう。 ホラーの作風でファミリーアドベンチャーを撮るとこうなる、という事でしょうか。  いやそもそもファミリーアドベンチャーじゃないという可能性もありますが…でも家から離れた山や川でいろんなトラブルに見舞われてそれを家族で乗り越えていくってのが多い中、この映画ではそれが海外の街中になってるだけですからきっとファミリーアドベンチャーです、うん。  あとピアースブロスナンのキャスティングはネタですよね。
[地上波(吹替)] 6点(2020-06-18 14:36:09)
146.  アデライン、100年目の恋 《ネタバレ》 
ラスト20分前まで、この映画はどこに着地させるんだろう…とワクワクしてたわけですが、…しかしアデラインが夜の道を疾走して「もう逃げない」と事故フラグをたてたところで、あそっちに落とすんだ、とほぼラストまで読めました。 ハッピーエンド…とはいえ考えうる一番安直なラストに持ち込んでくれて、正直ちょっとがっかり。  そりゃ恋愛映画はハッピーエンドがいいに決まってますが…しかしこの映画の場合もっと別のラストを選ぶ手もあったんじゃない?…とどうしても思ってしまいます。  さて個人的がっかり女優ブレイクライブリーですが、なんとこの映画の彼女はよかったんです。 はじめてブレイクライブリーをいいと思いました。 いままで観た彼女、たとえばビキニでサメと戦ったり、悪党一味のヒロインやってたりするような役が地味な彼女に全く合ってなかっただけで、ちゃんと彼女に合う役あるんじゃん、とこの映画で思いました。 それからハリソンフォードも味があってよかったな、と。 若い時を演じてる役者さんの口元がハリソンフォードに似てて「お、これは若い時役で納得できるな」と。 全然似てなかったリヴァーフェニックスの悪夢はもう繰り返しませんよ、ええ!
[インターネット(字幕)] 7点(2020-06-17 21:12:09)
147.  セブンティーン・アゲイン 《ネタバレ》 
自分が若返ったら…的なシチュエーションは、日本の漫画やアニメでもちょいちょい見かけるシチュエーションなわけですが、似たようなシチュエーションだからこそ逆に感じる日本とアメリカの感性の差。  この映画はとことんアメリカっぽいのか、感覚的に自分には全く合いません。 まず問題なのがカリカチュアライズされすぎててわざとらしくて痛々しいキャラクタたち。 主人公は頭が固い上に状況も考えない場の空気も読まないアホだし、親友も漫画チックすぎてさすがにこれは…って感じです。アメリカのコメディ映画ではよくあるタイプのやりすぎキャラなんですが。個人的にはこの手のやりすぎキャラはどうしても無理で出てるだけでひいちゃうんですよね。  子供二人の状況は「当然そういう状況ですよね」というありきたりなものだし(まぁこれについてはお約束としてこうであるべき…だと思いますが)、ラストにしても「当然そうなりますよね」というわかりやすいオチ。(まあこれしかないってオチなのでこうするしかないんですが)  ストーリー自体はオーソドックスですから、これでキャラが良ければ面白いと思うんですが…残念ながら全く感情移入の余地がないので楽しめない映画です。 仮に同じストーリーでもこれでキャラと撮り方が違えば格段に面白いんだろうな…と想像できるので、本当に紙一重でダメなんだと思います。
[インターネット(字幕)] 4点(2020-06-17 11:38:59)
148.  スーサイド・スクワッド 《ネタバレ》 
これ企画の段階でハーレイクインが突出して目立つ&人気が出るのは想定内ですよね。 ハミ尻ですよハミ尻。 ローラとか叶恭子とかがコスプレ画像上げてますが、ローラのは短パン長すぎてお話になりません。 そういう意味で叶恭子はえらい。あの尻がちゃんと再現されてます。 …いやそれ映画のレビューじゃなくコスプレのレビューだよ…と自分で突っ込んでおいて、しかしそれら有名人のコスプレが本家に全く及ばないのが本家の魅力のすごさを端的に表してるって事でしょう。  で、映画本編ですが、皆さま書かれている通り「俺たち仲間だよ、一緒に戦うよ」という空気になぜなるのか…そこが全然描かれてないのがまず問題。  さらに、敵とのパワーバランスの悪さがひどい。 相手はほとんど神レベルの能力です。 何しろ一瞬で中東までテレポートして機密書類を奪って戻ってくるような化け物です。 対するこっちは一部を除けばほとんどただの人間です。 相手になるはずがない…のに、なぜかなんとかなります。 何しろそんな化け物能力の敵を相手に普通に格闘できちゃうんですから。 そもそもなんかすごい能力で即死させられるだろ…と思うんですが、なぜか律儀に格闘してくれます。 もう意味がわかりません。  そういう意味で脚本はほんとにボロボロなんですが、何も考えずに観ている分にはわりと普通のこの手の娯楽映画ですし、何よりハーレイクインがいます。 魅力的なキャラの創造も映画の立派な成果ですから、あまり低い点をつけるのもかわいそうかな…なんて思います。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-16 11:19:28)
149.  ザ・センチネル/陰謀の星条旗 《ネタバレ》 
親友の女を寝取るばかりか、護衛対象である大統領夫人ともやっちゃうという、大統領暗殺云々以前にダメなんじゃないかという役を演じるのはマイケルダグラス! 大統領夫人と不倫関係な事はさて置きつつ(というかそれも利用しつつ)、身の潔白を証明しようと必死で動くシークレットサービス! いやそれ無茶だからね…暗殺やってなくても大統領夫人とやっちゃってるからね…  こんなむちゃな役、エロ割れアゴの二つ名を冠するマイケルダグラス以外に演じる事は不可能です。 逆にマイケルダグラスがやってるから「ギリでなんかアリなんじゃない?」的な感じになってるわけですが。  内容は、うーんまぁこんなもん?という感じで可もなく不可もなし、といったところ。 設定が無茶なんだからもっと無茶やったほうが面白かったと思うんですよ、うん。
[地上波(吹替)] 5点(2020-06-15 15:42:31)
150.  フォレスト・ガンプ/一期一会 《ネタバレ》 
設定やあらすじだけ見れば似たような映画はいくつもある中で、刺さる映画と刺さらない映画があるのはなぜなんだろう?と考えさせられる映画。 その理由が明確に説明できる場合もありますが、なぜ刺さるのか理由が上手く説明できない映画もまた多いわけです。 で、自分にとってこの映画は刺さります。  多分「FORTUNE誌を見せたらおばあさんがマジかよ?という顔をする」とか「ケネディのトイレにモンローの写真がある」とか、普通のこの手の映画ではあまり見かけないゼメキスらしい小ネタ要素が映画中にちりばめられている事で、ともすれば退屈で重いだけになりがちなこの手の映画の欠点を打ち消しているからなのかな、なんて思いますが…  ゼメキスはBTTFだけではなくこの映画も撮ったという事実だけで、私にとって超一流の監督なわけですが、でも彼が「名匠」とか「巨匠」と呼ばれるのを世間であんまり見た事ないんですよね。 まぁ現実問題、ゼメキスにそんな冠ついても全く似合わないと思うのでそれでいいと思うのですが、しかし私にとって彼はかけがえのない名匠なのです。
[インターネット(字幕)] 9点(2020-06-15 01:09:22)
151.  グレートウォール(2016)
本当に予備知識なく普通の中華歴史映画だと思って観始めたので「あ、こういう映画だったのか」と新鮮ではありました。  PC等の進歩によりここ10年くらいで日本でもプレイヤーが増えた中韓産MMORPGをまんま映画にしたような代物です。  甲冑等のデザインがゲームまんますぎ。 映画自体が映画というよりゲーム中のムービーを見ているよう。 そしてストーリーのレベルもゲームレベル 鶴なんとか隊のバカバカしさ等を含めてひっじょーに底の浅い映画です。  が、しかし、冷静に考えれば古今作られてきた西洋風のファンタジーだってその内容はこの映画と五十歩百歩。 そう考えれば、このジャンルの映画としては普通なんじゃないかと思います。 だからちょい甘めに6点ってとこです、はい。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-11 15:42:58)
152.  カリフォルニア・ダウン 《ネタバレ》 
全編ドゥエインジョンソン感満載の安定のドゥエインジョンソン印の映画。 どの映画でも毎回ほぼ同じキャラでほんとブレないですよね、この人。  いかにもエメリッヒあたりが大好きそうな大地震物。 でもやっぱ監督が違うとずいぶんと撮り方違うよな、と実感するわけですが。 冒頭で東日本震災にふれていますが、実際あの地震の影響は大きいようで、津波が劇中で重要なシーケンスを占めています。 いままでの大地震物の映画でそのあとの津波にふれたものはあまりありませんでしたから。  とはいえ、真面目に突っ込めばサンアンドレアス断層起点の地震であればここまでの大津波はあまり考えられないのですが(実際に1906年のサンフランシスコ地震でも津波被害はなかった) まぁそれは映画的な演出&地震の規模がでかすぎたから…という事にしておきましょう。  主人公一家はあちらの映画でよくある「離婚寸前で、嫁には新しい恋人が」系で、旦那が嫉妬心を抱えながらも新旦那に挨拶したりするよくある人間関係。 これ毎回思うんですが、日本じゃありえないようなシチュエーションですよね。 でもアメリカ映画ではしょっちゅうある…という事は向こうじゃ珍しくないシチュエーションなんでしょう。 そしてもちろん最後はよりを戻します。ベタすぎる。  さらに、その新恋人がダメダメなのも毎度定番。この人、映画途中にちょいちょい挟まる群衆シーンでの視点要員として演出上便利に使われていくわけですが…なんてひどい役なんでしょうか、むしろかわいそうになってきます。  定番と言えば例えば序盤のダムの地震シーン。 助手が女の子を助けた時点で、「あ、これ女の子だけ助かってこの助手死ぬんだろうな」と誰しも予想がつきそしてそうなるわけで、そこから最後までそういう感じの「ありがち&既視感」エピソードがずーっと続いていくのはある意味潔いとすら言えるでしょう。  そしていろいろあって夫婦だけで娘を助けに行く…いやそれデイアフタートゥモロー!と突っ込んじゃうし。 つか飛行機降りて歩き出しちゃうとそれ無力すぎて何にもできませんよね、と思いつつ、でもそれをなんとかしていくのがドゥエインジョンソン。  この映画、とにかくシナリオは予定調和…よく言えば定番、悪く言えばありふれた展開あるいはご都合主義の連続です。 一家族にフォーカスしすぎているせいで、地震の被害の規模を感じさせてくれません。 街かは盛大に壊れるわけですが、そこで生きてる人達の息吹が映画中で全く感じられないのです。 モブがちょっと逃げまどってるだけでは観ていて何も感じません。  これって主人公一家以外の数人を事前にちょっと紹介しておいて(たとえば夫婦の離婚を見届ける友人夫婦とか)、その人達がこの地震でどうなるかをちょっと挟むだけで、悲壮な感じがすごくでるはずなんですが…そういうとこ端折るからこんな事に。  最近の映画だけあって地震のシーン自体はなかなか迫力あるんですが、いかんせん構成やシナリオの貧弱さが目に付く映画でした。  あと劇中、美人美人言われる娘がそんなに美人には見えません。 (でも母親似で、そういう意味ではうまいキャスティングだな、とは思いますが) 美人なだけなら地震教授の助手の女の子の方がよっぽど可愛いんですが、それは…
[インターネット(吹替)] 6点(2020-06-10 15:08:24)
153.  ゲットバッカーズ 《ネタバレ》 
まず邦題が意味不明。 原題は映画の中に出てきて話のキーになる自己啓発本の名前なんですが、その邦題が「ゲットバッカーズ」とはこれいかに? 「自己啓発本」みたいな邦題なら意味わかるんですが… しかも、その意味不明の邦題をつけた映画のパッケージはクライム系のそれ。 「スタローン」だの「ダニートレホ」だの出てる上にタイトルがゲットバッカーズ。 なんかギャングっぽいのが出るクライム系アクション映画と誤認させようとしてるとしか思えません。  いかしその内容は、多数の人物によるオムニバス物。最後にそれぞれのエピソードが絡んでいくタイプの例のアレ。しかも基本はハートフル系。 もうパッケージの印象と全然違うじゃん…てかダニートレホとか数カットしか出てないじゃん。  この手のオムニバス物は脚本の構成力が物を言うわけで、上手に作れば本当に面白いわけですが、この映画はそこが全然ダメ。 それぞれの関わりが薄い上にかなり強引で必然性も薄く…なぜこの形式の映画にしようとした?と問い詰めたくなる出来の悪さ。 てかそもそも個々のエピソード自体が弱い!  というわけで、わりと何から何までダメな映画。 唯一褒められる点は、基本的に善人の物語なのでイヤな気分にならない事くらいです。
[インターネット(字幕)] 4点(2020-06-10 13:08:32)
154.  シャドー・チェイサー 《ネタバレ》 
アマゾンプライムで適当にウオッチリストに入れてた映画なんですが、いざ観始めたら「めちゃ見た事あるよ!」となった映画。  大物2人はほとんど名前だけの存在で主役は無名な彼。 よくある、陰謀巻き込まれ型のストーリーで、ご都合主義にしてもひどい…と思うくらい偶然にしても出来すぎな展開もありますが、期待せずに観ればまぁまぁ面白いかな…くらいの出来。
[地上波(吹替)] 5点(2020-06-10 12:25:12)
155.  ラン・オールナイト
たとえばアマゾンプライムの映画リストから映画を選んでて、「これ観た事ない映画だ、レビューも書いてないし」…と観始めたら「いやこれ観た事ある奴じゃん!」となる事、ありませんか?  これがそうでした。 冒頭シーンからもう「これ絶対観た事ある奴だ…」と。  映画のタイトルやキャストなんかは覚えてなくても、実際の映画のシーンをちょっと観るだけで「あ!」ってわかりますよね。 人間の記憶力って面白いものです。  なぜレビューを書かなかったのか(単にめんどくさかったからでしょうが)覚えてないですが、時間潰しには十分なそこそこ面白い映画です、はい。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-09 19:30:25)
156.  死霊館 エンフィールド事件
1977年に起きた世界一有名なポルターガイスト現象「エンフィールド事件」をもとにした映画。 1977年といえばスターウォーズや未知との遭遇が公開された年ですからそれなりに最近。事件自体の映像記録も録音記録も残っているし現象を目撃した人も警官や記者、学者含めて30人以上…となれば、本来であればもっ大騒動になっていいはずの事件だと思うんですよ。 だって家中の家具がぶんぶん動く現象がずっと続いていて少女は変な声で3時間もしゃべり続けあげくに宙に浮く…それを大勢の人が実際に見てるし記録されてるんですよ? 科学的には大事件のはずじゃないですか。 でも、実際にはずっと放置されてる…って事は結局「だれかのいたずら」という扱いなんだろうし、類似の事件が他にほとんどないんだから実際にいたずらなんでしょうけど。  という事で(一応)実話ベースの話なわけですが、何しろ実話ベース。 映画的な脚色はあってもとにかく地味です。とことん地味。そして長い。 ラスト30分はそれなりに盛り上がるので、途中をせめてもう20分短くしてくれば…  最後まで観ると悪くはないんですが、この長尺で観るとさすがに途中がちょっと退屈です。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-07 18:13:23)
157.  バッド・ガール(2012) 《ネタバレ》 
一見、よくあるヒロインのリベンジ物のように見えて、実態は危ういトラウマ2重人格サイコ妄想物。 「実は違うジャンルの映画」という視点がないとこの映画の評価は難しいんじゃないでしょうか。 たとえば一見「スナイパージャンルの戦争映画」に見える「ザウォール」が、実際は「ソリッドシチュエーションスリラー」であるのと同じように。  ただこういう映画で難しいのは、一見して〇〇に見えると言う事は、その〇〇を観たいと思ってる人が観始める事なんです。 ところが実際は違うジャンルの映画でした!と言われても、観始めた人は「コレジャナイ感」を持つわけで、どうしても評価は低くなると思います。 この映画のように一見ただのバカホラーに思わせといて、実は複雑なサイコ物(そもそも事件自体がない)ってんじゃキツいでしょう。  主役はダニエルバナベイカー。おお、いいね!と思うわけですが、しかしこの映画の彼女は、同年のピラニアリターンの彼女ほど魅力的じゃありません。惜しいね! もう一人友人役のニコルラリベルテって女優が出てるんですが、この子がリリカルでエロくて魅力的です。  さて最初に書いた通り、この映画は「リベンジヒロイン」物ではなく、青春のトラウマ2重人格暴走妄想殺人物です。 そもそもこの映画がヒロインのリベンジ物なら、あんなに彼女の被害自体が弱いなんてありえません。半分くらい自業自得だし。 普通だったらもっと男を一方的に悪い感じかつ過剰な暴力で描き、それに対するスカっとした復讐劇にするわけですが、この映画はそうじゃないのです。 青春の暴走、レズ友達にひきずられてのただの連続殺人、関係ない人もバンバン殺す明らかに過剰暴力に見えます。  しかしラストで事件の痕跡が全くない事、ラストシーンで主人公の後ろに死んだ友人が一瞬映る事からわかるように、実際は殺人なんて存在せずただの主人公の精神的妄想なんでしょう。 友人が語る過去のトラウマはおそらく主人公自身の体験で、その結果生まれた第2人格(自分しか見えない友人)があの友人なんだと思います。  主人公を誘導し実質的に殺人を主導する友人役のニコルラリベルテ、彼女の描かれ方はたとえばシックスセンスの医者みたいな感じで「これ主人公しか見えてない奴では?」という雰囲気がバリバリ。 実在するかしないかわからんというスタンスでずっと撮られていますが、最後の方、事件があったはずの場所に実際には犠牲者の痕跡がまったくなかったことで、製作サイドは「これ妄想だよ」と観客に教えてくれるわけです。 (つか警官含めて何人も殺されてるのに事件にもならず主人公が普通に生きてる時点で事件自体が存在しないのは明白) あの友人は子供の頃のトラウマ(あの告白は主人公の体験)で生まれた第2の人格だよ、と。 その人格に誘導される形で精神的問題を昇華させ、第2人格を殺して本体と合流。 結果、ラストの主人公は2人分の性格を併せ持った人物に描かれています。(だから背後に死んだはずの友人が映る)  という事で、この映画がリベンジヒロイン物じゃなくて、ティーン(死語)の不安定さをベースにした青春の暴走劇、倒錯的サイコスリラーなのは明白。 なんとなく全体的に退廃的で背徳的でエロい雰囲気があるのですが、まさにそういう映画を撮ろうとしたからでしょう。  この映画の不幸は、そういうわりと真面目なホラーを撮ってるのに、完全に違うジャンルの映画だと喧伝されてしまってる事、それにつきるのではないでしょうか。とにかく映画の本質を見極められるかどうか、それで評価が変わる映画だと思います。  細かい事ですが、会田誠が授業のシーンでいきなり扱われてたのは、ほんとにあちらでも有名なんだな、と思った次第です。 つかヒロインのキーホルダーがバッドばつ丸。そういえばレディプレイヤーワンにも出てたし、もはやハリウッドスターですよ、バッドばつ丸。  もうひとつ、バッドガールで普通に検索すると、「バッドガール 最狂の女子高生」というC級映画がやたら出てきて、そっちの方が多いくらいです。 この映画は相当マイナーなんだな…と思う次第です。まぁ変に真面目に撮られてる分そんなに楽しい映画でもないからしょうがないですね。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-06 13:50:18)
158.  グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 
実話ベースの映画なのでそれぞれモデルになる人間がいます。 で、映画の中で裏もとらずに記事を書きまくっているWSJの女記者がいますが、これ、モデルになっているのはニューヨークタイムズのベテラン記者ジュディスミラーです。 実際にイラクの大量破壊兵器について裏を取らずに記事を書きまくって後で米国内でものすごく批判されたわけですが、この映画で一番大事なポイントはここにあると思っていて、つまり「政府高官」とべったりの記者がいて、普段いいスクープも回してもらう代わりに、ときどきは政府の都合にあわせた記事も言いなりで書く。 そういう都合のいい記者が政府は必要で沢山存在してるという事です。  政府からすれば必要なときに大衆に対し都合のいい記事を書いてもらうために絶対に必要です。 記者の方も普段貴重なスクープを取れるので名声と出世が手に入りますし、お互いにWIN-WINの関係。  で、こういう政府関係筋と記者のズブズブの関係というのはこの映画の中に限りません。 日本でもあるわけです。  なぜかというと、この感想を書いてる時点でまだまだ新しい話題である、検事長と新聞記者の賭け麻雀問題、あれです。  これ世間では賭麻雀のレートがどうこうという枝葉末節の事が話題になっていますが、この事件の本質はそこではありません。 賭けのレートとかそれが犯罪かどうかとかはどうでもいい事なのです。  重要なのは(この映画のように)日本でも記者と政府関係者はズブズブの関係だという事がはっきりした事です。 これはある意味当たり前の話で、政治ジャーナリストがほとんどの政治家と敵対関係にあったら、記事の書きようがありません。 誰も何も教えてくれないからです。だからズブズブにならざるをえないのはある意味必要悪であるわけなんですが、大事なのはマスコミと政治家がそうなってる事を知っている事だと思います。  世の中のニュースには時に素晴らしいスプークもあるわけですが、一方で政府に都合のいい誘導のような記事もちょろちょろ混ざっている。 それを知る必要があります。  そんな中で真実を知り正誤を判断する事は普通の人には本当にとても難しいことだ、でもがんばれよ、と、それをこの映画は教えてくれている…んじゃないでしょうか…多分。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-06-06 02:26:32)
159.  アンセイン ~狂気の真実~ 《ネタバレ》 
なんとも評価の難しいサイコホラー。  最初からヒロインが神経質でちょっとやばい感じで、お前がサイコだろ?感が全開。 で、そのヒロイン主観で映画が進むもんだから典型的な「信頼できない語り手」手法になっていて、怪しいストーカーとか出てきてもそれがほんとなのかどうかわからない状態がずっと続いちゃうわけです。 だからもう観ててもなんか落ち着かないしずっと不愉快なんですよね。  第3者視点のシーンが出てはじめて「あ、これはヒロイン言ってる事がほんとで追い詰められてあんな性格になっちゃってるんだな」と思えてくるわけですが、しかしその客観シーンすら主人公の妄想の可能性がありうるわけで、こうなるともう映画の相当後半までいかないと「これ確実にこのストーカーがやばい奴だ」という確証が得られないわけです(この手法の映画を見慣れている人ほどそうなる)。  「信頼できない語り手」技法を使ったものとしては映画「ユージュアルサスペクツ」とか「メメント」同人ノベル「ひぐらしのなく頃に」なんかが有名ですが(wiki参照)、この映画は漠然とした不安感、不快感が「ひぐらし」のノリに近く、しかも「ひぐらし」と違って緩い日常シーンが存在しないために、常時きついシーンばかりでぶっちゃけ観ててつらい。 そのくせ話のオチ的な物は意外とあっさりシンプルで、途中で我慢してた不快感を解消するには至らないという。 そして6か月後のラストまで含めて結局最後まで危うい映画となっています。  少し捻った(しかし逆に王道の)サイコホラーとしてなかなかよくできているとは思いますが、でも個人的にはあまり好きな映画ではありません。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-06-05 10:47:49)
160.  スラムドッグ$ミリオネア
個人的には28日後とかサンシャイン2057あたりの微妙なB級イメージが強いダニーボイルなんですが、実は意外と大作有名作を撮っており…って、それは僕個人の認識がおかしいんであって一般的にはダニーボイルはすごい監督なんですよね。 そのダニーボイルが賞を撮りまくったあまりにも有名な映画なので今更なにを書けばいいのか難しいものがあります。  バラエティ番組の水曜日のダウンタウンでも「リアルスラムドッグミリオネア企画」が2回放送されてたように、そのあらすじはもはや一般常識レベル。 そういう意味でネタバレもなんもない映画なんですが、しかしこの映画よく知られたそのあらすじを頭に置いてから鑑賞すると、「あれ、これ恋愛要素の方が強くね?」と驚いたりする実は恋愛映画いや純愛映画だったりします。  あとこの映画はなぜかたまに実話ベースと勘違いしている人がいるんですが、まぁ確かにあってもおかしくない話なんですよね。  個人的にはダニーボイルっぽい暗さダークさが気になる映画で、ストーリーに対して尺もちょっと長すぎ。 面白い!とか好きだ!とわざわざ思う映画ではありませんでした。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-04 22:19:32)
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