161. 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)
《ネタバレ》 まず、作品全体の雰囲気は悪くないです。にも関わらずこの出来の悪さはどうしたものか?わざとなのか、いやわざとだろうと思うが、人間たちの馬鹿さ加減があまりに酷すぎて途中から白けた。あの基地警備のザルさ加減はどうしたものか?地下にあんな広大な空間があるのに放ったらかし。しかも基地のど真ん中に巨大なガソリンタンク。手榴弾1個で吹っ飛んじゃったよ。ウィルスの影響で口のきけない人間が出始めたそうだが、それ以前にみんな脳をやられてない?中盤の大佐とシーザーの会話シーンは人間の闇に触れたシーザーの絶望的な表情が良かった。この映画で評価できるのはシーザーの表情だけですね。 それともう一点。あのボウガンを持ったにーちゃんは結局何だったのか?途中何度も思わせぶりな表情しておいて結局何のために出てきたのか分からない。武器も1人だけボウガンって、せめて無痛ガンくらい持ったら? [映画館(字幕)] 5点(2017-10-14 22:12:18)(良:1票) |
162. ドント・ブリーズ
《ネタバレ》 公開時に見るつもりだったけど、ちょうど体を壊して見逃してました。この度、WOWOWで鑑賞。友人からは「思ったより大したことない」と聞いていたけど、本当につまらなくてガッカリでした。ラスト「えっ?結局お前だけ金持ってトンズラか?」とびっくり。「貧すれば鈍する」と言うけど、荒廃したデトロイトに住んでいると、カリフォルニアが天国に思えて強盗が当たり前になって来るのか?いくらなんでもそりゃないでしょ、と思った。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2017-10-07 20:59:04) |
163. 海底47m
《ネタバレ》 去年の「ロストバケーション」から夏場はサメ映画の小品が出てくるのが風物詩となってきました。でもこの作品は「サメ映画」と言うには語弊がありますね。実際は50mの海底に檻ごと沈められた姉妹の恐怖体験映画です。サメ映画として見るとサメの攻撃ははなはだヌルいです。見ていて一番怖いと感じるシーンも崖みたいなところで迷子になるシーン。これ見たらスキューバダイビングなんて一生やるまいと思う。でもその後の展開はかなり疑問。ラストの2段落ちも「それいる?」って感じ。と言うことで終盤の失速具合でこの点数で。 [映画館(字幕)] 5点(2017-09-18 15:00:03) |
164. エイリアン:コヴェナント
《ネタバレ》 作品としては「プロメテウス」の続編。だが、出来はそれ以下。これが総論です。個別に一つだけ語ると、あの白いエイリアンは本家本元の筋肉質エイリアンより不気味ですね。あんなのに背後に立たれたらそりゃチビりそうだよ。そこだけは良かった。オチは多分100人が100人、確信してたに違いない。 [映画館(字幕)] 5点(2017-09-16 18:00:21) |
165. ダンケルク(2017)
前作「インターステラー」を見て、「ノーラン、もう後は余生でいいよ」と勝手にゴーマン余生認定した私ですが、本作はその余生作品としては充分な出来じゃないでしょうか。ダンケルクの戦いには裏に様々なドラマがあるのですが、そう言ったドラマ要素を一切排し「英国に逃げる」と言うサバイバルドラマとして描いた事を「英断」と取るか「暴挙」と取るかは人それぞれだと思います。私は冒頭で述べた通り「余生作品」だと思っているので、どちらにも与しませんが。映像と音響はさすがでIMAXで見る価値はあります。 [映画館(字幕)] 6点(2017-09-09 15:47:49) |
166. ワンダーウーマン
《ネタバレ》 まぁ面白かったです。戦闘シーンであの曲がかかると血湧き肉躍りますしね。個人的に気に入っているシーンは、服屋でクリス・パインが「目立たなくしたい」と彼女にメガネをかけるが「全然変わらないですよ」と言われるシーン。確かに。この映画はガル・ガドットに尽きますね。 [映画館(字幕)] 7点(2017-09-02 18:06:34)(笑:1票) |
167. ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
《ネタバレ》 今年は病院を行ったり来たりであんまり映画を数こなしてないけど、その中でもこれは断トツにつまらなかったです。見どころが全くない。見終わってどこが見どころだったか振り返って見ても、飛行機の中をクルクル回ったとこか?ぐらいの印象。トム・クルーズ見るなら「ミッション・インポッシブル」の方が断然いいよ。こんなに切れのないトム君見るのも初めてでした。 [映画館(字幕)] 3点(2017-07-29 16:18:37) |
168. ジョン・ウィック:チャプター2
《ネタバレ》 製作陣は前作の何が受けたかは正確に理解している。だからその要素のみで続編を1本作った。まず第一の要素はジョン・ウィックの至近距離からのとどめの一撃。1人も見逃さずにとどめをさしてます。次の要素はコンチネンタルを始めとする互助組織の存在。ホテル内での殺しは厳禁等のルールの面白さ。他にも銃ソムリエだの防弾スーツ(但し激痛は走る)等の裏社会の充実ぶり。続編はこれらだけで出来てます。そりゃ面白いよ。でもラストでそのコンチネンタルと仲違いしたところから、次にこの面白さを維持するのは難しいかなと思わせる。今回までは見て損はしないです。 [映画館(字幕)] 6点(2017-07-09 16:30:12) |
169. ライフ(2017)
《ネタバレ》 ごめん。私は楽しめなかった。エイリアンは大ファン。だが本作はエイリアンの劣化焼き直しにしか見えなかった。たぶんそれは私だけではないだろう。私は映画はエンドロールが終わるまでは席は立たないが、本作はエンディングが始まると同時にみんなぞろぞろと退席し始めた。その率が昨今の映画では飛び抜けて多かったと思う。その原因はラストの「ああ、やっぱし」感にあるのではと思う。見終わった後の満足度から見てこの点数で。 [映画館(字幕)] 4点(2017-07-09 15:48:36) |
170. ディストピア パンドラの少女
《ネタバレ》 この映画はメラニーと言う少女に尽きる。なんと言うか、怖い。冒頭の収容施設での如才ない振る舞い。生き残るための必死さが伝わってくる。自分に優しくしてくれる人間には大変愛想がよい。あまりにも利発と言うかクールだ。全てが自分が生き残るための計算づくではと思えてくる。クライマックスで、博士から抗体を作るための献体となる事を説得された際に「大好きな先生を救うためよ」と言われて「なぜ人間を救うために私が死ななくてはならないの?」と返すのは、安易な自己犠牲がやはり受け入れ難いからだ。その後の展開は真菌と共生している身としては当然の行動だが、感染したら理性を失う先生は助けなければならない。真菌と共生した子供達で新たな文明社会が築けるかどうかは分からないが、子供達の先生役として生かされている先生もそのためのコマに過ぎないのではと思うとちょっとゾッとする。そこは大好きな先生の授業を受け続けたいと言う子供なりの想いだと信じよう。荒廃したロンドンの街並みや音楽も良い。一つの世界はちゃんと描いていたと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2017-07-01 15:13:23)(良:1票) |
171. LOGAN ローガン
《ネタバレ》 これは確かに凄い。ヒュー・ジャックマンがR指定にこだわったのも納得だ。個人的にはチャールズを失った後のローガンの壊れっぷりが痛々しくて見てられなかった。 [映画館(字幕)] 8点(2017-06-11 16:34:19) |
172. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
《ネタバレ》 前作のバカバカしい演出が気に入ってたんで今回も期待してたんだけど、前作同様のバカバカしい演出はオープニングまでで、以降は時折笑うシーンはあるものの、基本はシリアス。クライマックスも泣かせる演出に走ってしまい個人的には残念な作品でした。まぁウォークマン壊されて、代わりにもらったのがズーンと言うレトロ感は悪くないけど。 [映画館(字幕)] 6点(2017-06-04 19:04:53)(良:1票) |
173. スプリット
まぁ、「アフターアース」や「ヴィジット」に比べればマシだわな。「結末は誰にも言わないで」については、お話と全然関係ないじゃん?言っても支障ないと思うけど言うなと言う事なんで何も言いません。しかしシャラマン復活か?と言われれば「それは遠い」と言わせていただきます。 [映画館(字幕)] 5点(2017-05-27 16:46:07) |
174. メッセージ
《ネタバレ》 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品は「複製された男」で心底懲りたんで、もう見るまいと思ってたんだけど、今年これと「ブレードランナー2049」の2作品を手がけるとあって、期待はできないけどとりあえず見てみようと思ったわけです。普通、期待度が低い作品は見ると「意外に面白いじゃん」となる事が多いんだけど、本作は率直に期待通りにつまらなかったです。前半はまだSFっぽかったけど、クライマックス以降の展開は「これファンタジー?」としか思えない肩透かし展開。なんでこうなるのかなぁ。これSFじゃないよ。「ブレードランナー2049」の出来栄えに大いに不安が高まる作品でした。まぁそれでも見るけど。 [映画館(字幕)] 4点(2017-05-26 17:17:43) |
175. ゴースト・イン・ザ・シェル
《ネタバレ》 原作未読。映画も過去作は一切観ていない完全なる一見さんです。が、これはダメだ。全く受け入れられなかったです。冒頭の義体とやらが何となくエクス・マキナっぽいのはまだいいとして、その後の展開のブレードランナーとマトリックスの合体っぽいビジュアルには何の感銘も受けなかった。ちょっとロボコップも入ってるけど。おそらく原作はもっとオリジナリティがあると推測されるが、多分監督に想像力が足りないのであろうと思われる。ところで、モトコとヒデオってひょっとして新井素子と吾妻ひでお? [映画館(吹替)] 4点(2017-04-15 22:39:26)(笑:1票) (良:1票) |
176. ズートピア
《ネタバレ》 全面改稿。改めてWOWOWで見て、本作の完成度の高さに感心した。 開始から終盤に至るまで隙のない脚本だが、特に中盤以降のジュディとニックの決別と和解に至るプロセスが素晴らしかった。記者会見で不用意に肉食動物への偏見を語ったジュディにニックは詰め寄る。「お前、俺が怖いか?」。ニックの言葉に声を失いたじろぐジュディ。それは彼女の幼少のトラウマ体験のなせるわざだが、それを知らないニックは彼女の反応にひどく傷つき彼女の元を去る。ジュディも自分の発言が街を分断した事実に打ちのめされ警官を辞め街を去る。田舎に帰ったジュディはかつて自分にトラウマを植え付けた相手が年を経てすっかり温厚で真っ当な大人になっている現実を知り、ようやくトラウマを克服する。良く人は変わらないと言う言葉を聞くがそれはウソだ。確かに変わらない人もいるが、過去の自分の行いを恥じ後悔している人も数多くいる。多くは贖罪の機会もないが、ジュディは街に戻りニックに謝罪する。この謝罪シーンも良かった。人間(ウサギだが)心からの謝罪をするシーンはそうそうないよ。これにてジュディはニックと和解し以後は協力して捜査に当たる事となる。 以降の展開は余禄に過ぎない。 [映画館(吹替)] 9点(2017-04-01 23:55:01)(良:1票) |
177. パッセンジャー(2016)
《ネタバレ》 まぁ色々詰めの甘い点もあるし何よりもラストが甘すぎるんだけど、そこに目をつぶれば一応の見応えはある作品でした。シチュエーション物として見ればかなりの物です。久々の映画館でハードルが下がりまくっていたからかもしれませんが。ただ私なら絶対に許さないよ。何があっても。 [映画館(字幕)] 6点(2017-03-26 17:38:28) |
178. マグニフィセント・セブン
《ネタバレ》 まぁ2時間退屈はせずに観れます。7人のメンバーに東洋人やインディアンまで加わってしまうところは今風ですね。最近は西部劇と言うとタランティーノ作品しか観てなかったんで、撃たれても血がドバーッと吹き出ないのを久々に観ました。こっちの方が普通なのかな? [映画館(字幕)] 6点(2017-02-05 19:29:35) |
179. ドクター・ストレンジ
《ネタバレ》 IMAX3Dにて鑑賞。正直意外なくらい面白かった。IMAXで観る価値もあると思う。まるで魔法のような世界。って魔法なんだから当たり前だけど。本作は悪役が平板で魅力もない、敵のボスなんて名前も覚えてないくらいだけど、個人的にはそれは許容できた。本作は主役のストレンジが物質世界の頂点である天才外科医から精神世界の頂点である魔術師に開眼するドラマである。敵は付け足しに過ぎない。ひとたび魔術の世界に目覚めた彼の前には敵のボスとてザコキャラに過ぎない。この男に目をつけられたら「まいった」と言うまで一生嫌がらせを受けそうだ。 [映画館(字幕)] 7点(2017-01-29 15:15:32)(良:1票) |
180. MERU メルー
《ネタバレ》 この映画、実話を基にした映画だと思ってましたが、よく見ると監督、撮影、出演も全部本人達。純然たるドキュメンタリーでした。登山のアタック映像にインタビュー映像を交えて淡々と進んでいきます。何と言うかNHKとナショナルジオグラフィック共同のドキュメンタリー番組を見てるかのような感覚です。それなりに面白く見れますが、3人の行動を振り返ると、頂上まで100メートルの所で「ここで登頂を強行すれば生きて下山できる見込みは低い」と判断して撤退したのは恐ろしいほどの判断力だった。だから今も生きているのだと思うが、最後の登頂に半年前に重傷を負ったレナンを連れて行ったのは正しい判断と言えるのか。また彼が明らかに異状な状態になった時に撤退しなかったのもどうなのか。私には結果オーライだったとしか思えなかった。が、登山家として、また友人としてそれしか決断できなかった事は分かる。が「生きて帰ってこその登山」と言う彼ら自身の掲げる原則と照らし合わせてもそこはやはり疑問に感じる。 んー、どうなのかなぁ。良い作品なんだけどねぇ。 [映画館(字幕)] 6点(2017-01-14 15:41:10) |