1. レディ・イン・ザ・ウォーター
シャマラン監督の作品にはいつもテーマのわりにはすごく閉塞的なこじんまりとしたものを感じる。この作品はそれがもっとも感じられた。一言で言うとまったく面白くない。 劇的な「シックス・センス」があるからシャマラン監督の作品というとそれだけで期待してしまう。「アンブレイカブル」「サイン」「ヴィレッジ」としょぼいどんでん返しに、なんか肩透かしを食った感じをいだきながら、でもこの3作品には結末まで観客を楽しませるというストーリー展開があった。でもこの作品にはそれすらない・・・・。 もちろん見る人によって、感性が違うという事はあるのですが、ロードショーの館内がガラガラという状況、皆様やはりよくご存知で・・・、普通に面白い作品を期待している人は見に行かない方がいいと思いますよ。 [映画館(字幕)] 3点(2006-10-05 10:50:05) |
2. ダ・ヴィンチ・コード
原作を読んで見ました。キャストがイメージとイマイチ合っていない人が多いような気もしましたが、なかなかうまく映画化していたとは思います。ただ原作の暗号解きとか、耳慣れない専門用語の解説が映像ではどうしても不十分なので、薄味になってしまう感じがありますね。・・・ アールグレイにはミルクでしょう!イギリス流だかなんだか知らないけど、こればっかりは譲れませんね。(笑) [映画館(吹替)] 7点(2006-07-01 00:14:42) |
3. フォーガットン
《ネタバレ》 ジュリアン・ムーア、ゲーリー・シニーズと良い俳優を揃えておきながら、シナリオにはかなり 不満。純粋なサスペンスとしてのストーリーにした方が、絶対良い作品になったはず。・・・ あっち(宇宙人)の世界にも左遷(飛ばされる)仕事があったなんて。あっちの世界の人に追われてるなら、ホテルに隠れて泊まったりする意味も全然ないし。・・・なんのことやら。 実験の意味もなんだか全然わからずじまい。あまりにも中途半端な作品。 [DVD(字幕)] 4点(2006-01-29 20:51:15) |
4. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
《ネタバレ》 グリーバス将軍のコホンという咳には笑わせてもらいました。今回は何故か悪役の雰囲気がアナキンが暗黒面に堕ちていく過程もあり、私にはそんなに邪悪に感じなかったです。最期に瀕死のアナキンを助けたのも暗黒卿だし。 一番納得出来なかったのはやはりパドメの死に方です。あんなに強かったパドメが「体は健康体だが生きる意志が全然感じられない」って。・・・それはないだろうと思ってしまいました。 暗黒卿の言い訳にもどひゃ~と来ましたが。何のためにここまで苦労してきたのかよ~。って感じです。 あと、いくら暗黒面に落ちたとはいえ、子供まで殺してしまったというエピソードはどうかと。 ひたすらパドメの死を恐れるためにジェダイの騎士達を暗殺していくという内容にはまあ納得できますが、子供まで殺すというのはちょっとひどすぎるな~。 でもこのサイトを読むと確かにレイア姫は「母は悲しそうだった」っと言ってますよね。でもお葬式もあったし、やっぱりあの母は義母の事なのかな~。「悲しそう」ていうのがピンと来るのはパドメなのですが。詳しい方、教えて下さい。 [映画館(字幕)] 9点(2005-07-17 23:25:17)(良:1票) |
5. “アイデンティティー”
まあ意外と言えば意外なのですが、やられた!っていう感じではないんですね。そういう結果なら何でもありやん。という感じで。・・・ あとレベッカ・デモーネイの変貌ぶりにちょっと驚きました。・・・ [DVD(字幕)] 6点(2005-07-08 23:05:58) |
6. サイコ(1998)
《ネタバレ》 この作品を見て、監督の思惑通りに、「わー!」とビックリした若者がどれだけいるのか知りたいです。多分ほとんどいないのでは? この作品は母親が母屋に住んでいて、犯人である感覚を観客に植え付けさせないとラストの恐怖感は半減します。ヴィンス・ボーンの感じだと最初からサイコっぽさが出すぎてると思う。 で、あれほどオリジナルに忠実な設定なのに、ライラがなんでマリオンの妹なの? オリジナルでは姉になっているのに、姉の方がずっとしっくりくるキャストなのに。 (ジュリアン・ムーアも実際にアン・ヘッシュより年上) 時代設定も1998年にする必要も感じられないし、結果、中途半端なリメイクになってしまった感じ。どうせ作るならあくまでもコピーにこだわって欲しかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2005-06-19 15:34:45) |
7. フォー・ルームス
本当そこそこ面白いって感じの作品でした。 よく見ると結構大スターがちょい役で出ているのが面白いです。 マドンナ、ブルース・ウィリス、マリサ・トメイ、死体役のサルマ・ハエックなど。 ヒッチコック劇場の「リオから来た男」(原作はロアルド・ダール)見たい!です。 オープニングの楽しいアニメにティム・ロスの雰囲気はよく合ってましたよね。 タランティーノはちょっとうざかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-21 21:54:37) |
8. Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004)
邦画版と大きく違って感じられたのはやはりヒロイン。オリジナルの草刈民代の方が断然良かったです。プライドが高くてちょっと近づきがたい、でも心に何か傷を持っている寂しげな印象の感じが出せなければ、この映画はちょっと薄っぺらく感じてしまう。 動機はちょっと不純でも、「社交ダンス」に対する思いがどんどん深くなっていく感じも、邦画の方が上手だった。あとはたま子先生のあの優しい安心感とか。 全体的に無難にリメイクしたって感じかな。・・・ リチャード・ギアが赤いバラを持ってエスカレーターを昇って来るシーンはちょっとしびれましたけど。・・・ [映画館(字幕)] 7点(2005-05-01 19:38:05)(良:2票) |
9. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
あの中佐はもし目が見えていたら、とても傲慢で手の付けられないほどいやな人物になってしまっていたでしょう。だからこそ「こんな男に神様は視力はいらないと奪われた」と甥に指摘された事はある意味真実かもしれません。でもあの言葉は人を死に追いやるほどの辛辣な言葉です。チャーリーがいなかったら、中佐は間違いなく自殺していたかもしれません。 チャーリーは彼の命の恩人であり、そして中佐は彼の人生のスタートの躓きを救い、多くの人々に彼の人柄の素晴らしさを植え付けるという大恩返しをします。 アル・パチーノのこれ以上はないというような見事な演技と、クリス・オドネルの誠実な青年の心の交流が見事な感動作です。 傷害年金を使いすぎていたのでマイナス1点。 [DVD(字幕)] 9点(2005-04-17 11:41:13) |
10. ネバーランド
前評判も良かったみたいだし、なんといってもジョニー・デップなので期待したのですが。・・・ 前半がかなり眠かった。・・・一緒に見に行った友人にそのことを言ったら不思議そうな感じだったのでやっぱり私って映画を見る目ないのかなあと思いましたが、このレビューを読んで私と同じような感想の人もいらっしゃるのでまずは一安心。 全体的にどこも悪くないんですよ。子役の演技は素晴らしいし。映像も音楽も綺麗だし。 でも感動は出来ませんでした。正直なところ。 この主人公の気持ちにストレートに入れなかったのが一番の原因です。 ジョニー・デップってなんかそういう役多いような気がする。演技は素晴らしいのですが。・・・ 6点(2005-03-05 00:32:30) |
11. SF巨大生物の島
ドラマはともかくとして、なんか人間関係が普通と違うなあという感じでした。普通、こういうチームには必ず裏切り者とか、巨大生物に食われてしまう悪人が登場するのですが、なんか妙に連帯感があるこのチーム。まあ一応海賊は登場したけど。 カニ鍋、ブイヤベース、チキンの丸焼きと、漂流生活にしては素晴らしいグルメ。 で、人類の為に研究してたって言われても・・・もうちょっとで殺されそうになってますから。 深く考えると納得できないので、考えずに見ましょう。 7点(2005-03-02 23:49:37) |
12. 引き裂かれたカーテン
ヒッチコック監督の独特のサスペンス感が全編に溢れていて、決して悪い作品ではないのですが、イマイチ印象が薄いのは何故でしょう。大スター2人の共演なのに、ちょっと不思議です。 というのが、やはりちょっとミスキャストな感じがします。ポール・ニューマンがあやしげなスパイになるはずないしと思ってしまい、先が読めてしまうような感じ。ジュリー・アンドリュースの役どころも別に彼女である必要はあまりないし。・・・ ところどころ、博物館、農家、バスのシーンなどヒッチコック独特の素晴らしいサスペンス場面が見られるのがこの映画の収穫です。 7点(2005-02-26 13:29:41) |
13. ギター弾きの恋
この映画のショーン・ペンはある意味「ミスティック・リバー」よりもオスカーが妥当だと思う。あのだらしない天才ギタリストの役をいやみなく、完璧に演じていると思う。サマンサ・モートンも同じく。この2人の完璧な演技と、心地よいギターの音楽、そしてウッディ・アレンの仕掛けもからんで、結構スパイスの効いた佳作になっていると思う。 ラストのギターを叩き壊すシーンは、「道」のラスト、浜辺でジェルソミーナの死を嘆き哀しむザンパノの姿を彷彿させて、人生は欲望と後悔の繰り返しなのかなと考えさせられる。 8点(2005-02-20 21:03:26)(良:1票) |
14. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
レビューを読むと評価が高いのできっと作品的には傑作なのでしょうが、私的にはあまり面白く無かったです。なぜ命を犠牲にしてまで証明する必要があるのか、私には理解不能でした。 罪を犯していない者が死刑になるということほどむごい事はありませんが、こんなやり方で証明して、根本的に意味があるのかなあと思ってしまいました。・・・ 6点(2005-02-16 20:03:04) |
15. 刑事コロンボ/殺しの序曲<TVM>
やっぱり、ジェイミー・リー・カーティスだったんですね。あの感じの悪いウェートレス。ドーナツを持ち込んで没収され、ドーナツを注文には笑ってしまいました。 コロンボの知能指数ってどれぐらいなんでしょうか?犯人より高いのは確実です。 7点(2005-02-11 00:57:58) |
16. サウンド・オブ・サイレンス(2001)
犯人があまりにもみっともない。みっともない兆候は少し前のシーンにも現れていて、「ルール1・・・」とか逆に言われて、娘と素直に電話かわってるし。・・・そして最大の心配事のタイムリミットも難なく無視されてるし。 でラストに立場が逆転し、名前を聞かれて「パトリック・・・」「こんなもんに賭ける価値があるか、お前の命を・・・」とか言われ放題。確かにあの赤い宝石はどう見ても価値の無いものにしか見えなかったですから。・・・残念! 6点(2005-01-30 23:22:40) |
17. パルプ・フィクション
私にとっては「とにかく愛する映画」。ストーリーそのものからは何も得るものもなく、感動は何もないのですが、とにかく画面に引き込まれる。噛めば噛むほど味が出てくるような作品。 というのも、出演者のキャラクターに他の映画に感じるような善と悪というか、悪役を憎む気持ちが全く出てこない事。それぞれのキャラが味があって憎めないのです。 そして残酷なシーンもたくさんあるのに、なんかコメディ的な要素が画面からいつもにじみ出てるような。・・・ それにしても5ドルの「マーティン&ルイス」はおいしそう。ミアが本当は白人が好きという風刺にとらえてしまいました。・・・ 9点(2005-01-14 22:57:54) |
18. キル・ビル Vol.2
1作目が何でもありのようなはちゃめちゃな作品だったので、その連続かと思いきやなんか趣が違う作品でした。でも私的には1作目よりかなり好きです。 悪役のそれぞれのキャラが素晴らしいのと、独特のセリフ回しが復活しているからです! 最初の白黒の教会シーンでほとんど謎が氷解してしまうのと、最期のビルとの対決がちょっと物足りなかったのが少し残念。 それにしてもダリル・ハンナ演じるエル。かなり魅力的です。女座頭市みたいになって、続編でも登場しないかな~。 8点(2004-12-17 23:58:57) |
19. デブラ・ウィンガーを探して
本当にデブラ・ウィンガーはどうしちゃったのかな~と思っていたので楽しみにこの作品を見たが、デブラは名前を使われてるだけという印象で、要は女優たちのインタビュー作品だった。 それはそれでいいと思うが、題名でちょっとだまされたような気がしてしまいました。 確かシャロン・ストーンが「ケイト・ブランシェットとジュリアン・ムーアには絶対にかなわない」と言っていたようだが、確かにこの二人の女優は歳をとっても生き残れるタイプの女優だと思う。40歳を過ぎてから、生き残れるタイプと消えてしまう(テレビスターに格下げ)タイプに別れてしまうのでしょうか。若い頃にぴちぴちと輝いていた人ほど生き残りが難しいような気もしますね。 デブラ・ウィンガーも雰囲気は生き残れるタイプ(演技派)だったのに離脱。 なんだかんだといっても女優は大変だな~。と妙にナットクしたのでした。・・・ 7点(2004-11-22 20:51:13) |
20. ドラキュラ(1992)
この映画には思い出があります。ロードショーされてたときに有効期限ギリギリのペア券をもらって、一緒に行く人が誰もいなかったので仕方なくなぜか父と一緒に見に行ったのでした。 なんか親と一緒に見るようなジャンルの映画じゃないし、しらけた気分で見終わった記憶があるのですが、意外にも父は鑑賞後、「結局、あの女の子が好きだったんだなあ~」としみじみとつぶやいていました。別にそれから映画についてなんの感想も話すこともなく、映画館をあとにしました。 最近見直すと、キアヌとアンソニー・ホプキンスが出てるじゃないですか!なぜかこの二人の出演は全く覚えていなかったです。 私的にはオールドマンの演技は素晴らしいのですがキャラ的にミスキャストな感じがします。 もっと彫りの深い、洗練された凄みのある俳優を使うべきかなと。 ヴァン・ヘルシング教授は原作を読んでいないのでよくわからないのですが映画によってなぜか全然雰囲気が違いますね。・・・この作品ではちょっと影が薄いような気がします。 最後にウィノナが演じたミナは最高に素敵でした。 映像にも凝っているし、ロンドンでミナと若返った伯爵が出会う場面のシークエンスは気に入っています。ドラキュラ映画としては微妙な採点をつけたくなる作品ですね。 7点(2004-11-20 13:12:33) |