1. ショーシャンクの空に
何故かはわかりません。わかりませんが、見終わった後、「グリーンマイルが好きな人はこれも好きなんだろうな」という仮説が頭をよぎりました。私はグリーンマイルが苦手で、うまく説明できないのですがおそらく同じような理由でこの映画も苦手です。理屈も根拠もない乱暴極まりないこの仮説、みなさんはいかがでしょうか。さあグリーンマイルが苦手なそこのあなた、ひょっとしたらこの映画もハマらないかも?? [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-29 02:58:11) |
2. レナードの朝
《ネタバレ》 難しいですね。何が正しくて、何が間違っているのか。効果も副作用も不明な新薬を、独断で増量投薬する。まるで実験台じゃないか・・もし自分が医師だったらとても真似できません。したくありません。しかし、そうして目覚めたレナードの喜び、世界の輝き。何物にも代えがたいはずです。レナードが目覚めた最初の夜、「僕は起きている」と笑うシーン。母親を認めて腕を広げるシーン。ほかの患者にも投薬治療をし、皆が次々とベッドから起き上がるシーン。あの喜びと輝きに満ちた、鮮やかな場面は、全ての批判を跳ね返す力があります。もちろん結果論です。成功したから肯定できる。見方を変えれば彼をマッドサイエンティスト(?)と呼ぶこともできるでしょう。彼は間違っています。しかし、レナードにとって彼は救世主で、かけがえのない主治医で、友人でした。やがてレナードに再びゆるやかな死が迫り、お互いに苦悩し、心を分かつ場面もありましたが、しかし最後まで二人は努力を続ける戦友であり続けました。何が正しくて、何が間違っているのか。外野がとやかく言える問題ではありません。ラストシーン、セイヤーは、たどたどしい口調で看護師エレノアをコーヒーに誘います。正しいも間違いも存在しない。人は成功と挫折の中で一生かけて学びつづけ、自分が最善だと信じる方へ進み続けるしかないのだと思います。 レナードとポーラのダンスシーン。文句なく素晴らしい、まさしく名場面です。そして、あの奇跡のひと夏が終わりを告げ、患者はすべて元のような人形に戻ってしまいますが、あの「髪を染めたいわ、私の髪は黒髪なの」と気恥ずかしそうに笑ったおばあちゃんの髪が変わらず黒く染められ、化粧を受けているシーン!ぐっときますね。セイヤーは「自分のしたことはひどく残酷なことではないか」と悩みますが、果たしてそうでしょうか。あのおばあちゃんの黒髪は、ひどく救いに満ちていると感じました。(私が女だからでしょうか・・) [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-07-29 02:19:25) |
3. 顔のない天使
《ネタバレ》 師弟であり親友である、怪人と少年の交流。最後まで世間の誤解が解けないというビターな展開は映画を地味なものにしていますが、考えさせられます。もし私があの町の住人だったら、母親だったらと思うと、やはり彼を遠ざけてしまうと思う。判決出てるし、この世には本当に悪い人間っているからね。こればかりは難しいです。そんな世間の冷たい目の中で、最後に二人の親友が笑顔で手を振りあえたことを救いとするしかない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-29 23:51:03) |
4. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
《ネタバレ》 なんかなー。冤罪の可能性があるから死刑に反対なんでしょうか。死刑場に駆け付けた反対論者は「罪は神に許されたから」と言っていましたが。彼は冤罪であって冤罪でないわけで、こんな手法はもはやテロでしょう。彼が死刑になったのは悲劇で反対すべきことなんでしょうか。悲劇だとしたら、冤罪のそれなのか?運動に狂信的におぼれていった彼女の、そして彼自身の悲劇では?なんかもやもやする映画でした。「健康のためなら死んでもいい」と大真面目に言われたような気分です。 [地上波(字幕)] 5点(2013-07-29 23:30:13)(良:3票) |
5. ヘアスプレー(2007)
《ネタバレ》 楽しい映画でした。人種差別に対し黒人たちが「ブラックベリーは甘味の王、ダークチョコレートはリッチな味」なんて歌い上げちゃう明るさがいいです。逆に、デモシーンになるととたんに真面目になってしまいがっかりです。あんなに広いストリートで、あんなにたくさんのダンサーがいて、なんで普通にデモしちゃうのか。もっとエンターテイメントとして突き抜けてもよかったのではないかと思います。ともかく全編にわたって楽しくて、ステップなんて踏めないのについ体が動く映画です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-11 00:28:51) |
6. カールじいさんの空飛ぶ家
《ネタバレ》 ピクサー作品に登場するキャラの中には“お調子者枠”がある。よくしゃべり場を引っ掻き回し、しかしどこか憎めない、そんな愛すべきお調子者。私はこのお調子者枠が正直苦手だ。今まではオモチャだったり小動物だったり車だったりで何とか許せてきたが、今回は人間の子供だったのでそれはもうダメだった。しかも話が進む中で全く成長せず、最後まで自分勝手なまま。もう本当にダメ。ピクサー作品に登場するお調子者は成長させてはいけないとかそういう制約でもあるのでしょうか。ダメだった…。こんなコメントですみませんが、全体的にはおもしろかったですよ。 [映画館(吹替)] 7点(2012-10-10 23:57:44) |
7. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
ティム・バートンらしいダークホラーですが、思っていた以上にグロいです。ていうかエグいです。そして、ティム・バートン作品に珍しく(と私は思うのですが)、登場人物に魅力が感じられません。ティム・バートン作品は、魅力あふれる独特のキャラクターによってブラックな世界をダークファンタジーへと押し上げているのが売りだと思うのですが、今回はそれがないのでエグさがダイレクトに伝わってきます。とはいえ、人間ドラマ自体は悲しく見ごたえありますし、ミュージカル風に仕立ててみたりと娯楽性も多少は演出されていますので、ティム・バートンファンは一見の価値ありではないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-09 23:52:35) |
8. ダイヤルMを廻せ!
おもしろかった!コメディ映画かってくらい笑いました。「完全犯罪なんて不可能ですよ(笑)」というミステリー作家の言葉がまるで呪いのように主人公の前に立ちはだかり、次々と完全犯罪計画が狂っていく様子がたまらなくおもしろい!しかしそこはキレ者の主人公、冷静を装いながら臨機応変に対応していくさまも素晴らしいです。流れるような、一切の無駄のない展開は見ていて気持ちがいい(序盤の夫と大佐の会話はちょっとだれるかも…)。すばらしい傑作です。しかし、みなさんのレビューを読むと、夫に肩入れしている方が多いようで驚き。そりゃ浮気するほうが悪いけど、結局夫も財産目当ての犯行なわけで、どっちもどっちだと思うのですが…。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-08-31 23:21:53)(良:1票) |
9. 夢のチョコレート工場
《ネタバレ》 先にリメイク版を観賞、原作未読です。わりと淡白なラストに驚きました。夢の世界から抜け出せないワンカにはまだ十分伸びしろが残っているのに、あれで終わっていいのでしょうか。あと勝手にジュースを飲んでおいてあの言い草なおじいちゃん。イラッとします。この点は童話に徹底したティムバートンアレンジに好感を覚えます。そして逆にこっちの映画のほうがいいなと思ったところは「チケットのせいでチョコレートが不味いね」このセリフです。なぜチャーリーは拾ったお金を家計に回さずチョコレートを買ったのか、このずっと感じていた疑問にすばらしい答えをもらいました。どっちみちネコババはあかんけど… [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-28 15:55:15) |
10. グリーンマイル
《ネタバレ》 無罪だと思うならその足で証明しろよ。その足で調べて各方面全員と話せ。助けたいなら本気でぶつかれよ。この汚い世界に疲れたと言われたら、俺を見ろと言ってやれよ。ダメかもしれないけど、ダメじゃないかもしれない。少なくともジョンは世界に絶望したまま死ななくてすんだ。救えたのに。司法制度を変えてみせるくらい言えんのか。大人ぶって理性ぶって、逃げてばかりの人達の映画でした。友達に絶対見たほうがいいと言われたのでチャンネルを合わせましたが、私の好みではありませんでした。 [地上波(吹替)] 4点(2008-05-11 00:29:59)(良:1票) |
11. パニック・ルーム
《ネタバレ》 息もつかせぬ頭脳戦か、はたまたちょっと大人のホームアローンかとわくわくしてたらどっちも違いました。犯人から小物臭がするのはいただけない…。安心して見ていられました。褒めてません。 [地上波(吹替)] 4点(2008-04-30 15:02:54) |
12. 魔法にかけられて
《ネタバレ》 えらい次元のローマの休日だ…!と思っていたらそのままくっついちゃいました。意外。どっちの結末がよかったのかはわかりませんが、そんなことどうでもよくさせるくらい幸せに溢れている映画でした。ディズニー、今まで興味なかったけど、いいじゃないの。魔法にかけられました。とても良作。 [映画館(字幕)] 9点(2008-04-24 02:00:24)(良:1票) |
13. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 序盤から完全に酔いました。レンタルにすりゃよかったと内容以外の理由で後悔したのは初めてです。そういうのに弱い人は本当に覚悟してください。覚悟して、ぜひ劇場で見てください。映画というより、歴史の目撃者気分になれた90分でした。(もちろん映画的な魅力もありましたよ!彼女を助けに行く覚悟を決めたシーンや母親との電話のシーンなどは手法の素朴さゆえにぐっときました。演技うめえなあ…) [映画館(字幕)] 8点(2008-04-24 01:22:12) |
14. マルコヴィッチの穴
えらいもん見てしまった、というのが素直な感想。話のキモであろう「マルコヴィッチ自身が穴に入ったら」のオチの解釈、主人公の末路が暗示しているもの、その他いろいろなことを試聴後からずっと考え続けていますが答えは出ません。はたして答えが用意されているのかもわかりません。私はこの映画を観るには真面目すぎたのでしょか。わかりません。まあこの映画が崇高な哲学映画だろうがただのインパクト映画だろうが、いろいろなことを考えるきっかけをくれたので良しとします。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-04-21 13:08:55) |
15. ビッグ・ライアー
ファミリー向けのコメディ映画としてすごくいい作品だと思います。主役の二人は上手いしかわいいし、ストーリーもカタルシスを得るために作られたような内容だし、映画の裏に向けた目線も面白いし、もっと有名になってもいい作品だと思うんだけどなあ…。単純に楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-08 17:05:28) |
16. ノイズ(1999)
《ネタバレ》 予備知識無しでたまたま観ました。事故に遭い戻った2人の宇宙飛行士、1人は変死、もう1人である夫はわずかだが人が変わったよう。謎の録音、双子の妊娠。交信が途絶えた2分間、宇宙で何があったのか……と、かなり面白く観てたのですが、もう、ラスト5分のがっかり度は異常…。そ、そのまんまじゃないか。なんだあのジェル状のタコは。私はてっきり全ては鬱持ちの妻の妄想で(だからところどころは妄想補正がかかっていて)、妻はお腹の子供と共にあのまま自殺、夫は何が何だかわからないと語り、真相は謎…みたいなオチかと思った。人間の精神って怖いね映画というか。か、考えすぎた…。うすっぺらいなオイ。結局双子(こだわり)を飛行士にして、何なの?ラスト5分でこれだけがっかりできる映画ってなかなかないんじゃないでしょうか。俳優さんの演技はすばらしかったです。あと「男は駐車場」っておもしろいですね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-01-28 01:40:23) |
17. ビッグ・フィッシュ
映画館で2回観て2回ともぼろ泣きし、DVDを買って観てまたぼろ泣きしました。私の涙も枯れそうにありません。 [映画館(字幕)] 10点(2008-01-15 23:28:41)(良:1票) |
18. ティム・バートンのコープスブライド
キャラクターにいまいち感情移入ができなくて消化不良だったけど、特典映像に見入った。このためだけにDVD買うのもありかも。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-15 23:22:31) |
19. シザーハンズ
個人的に映画とはちょっと違うカテゴリーに位置付いているお話。自分に子供ができたらぜひ見せたい。たくさんのことを教えてくれるだろう。ああでも子供にはエドワードの姿は怖すぎるかもしれない。なんてもどかしい奴なんだエドワード。博士がハート型のクッキーをつまみあげてロボットにかざすところ、何とも言えないいいシーン。素敵です。 [DVD(字幕)] 9点(2008-01-15 23:17:31) |
20. きみに読む物語
《ネタバレ》 うーんペース配分を間違えている気がしてならない。若い二人の大恋愛そのものにあまり興味がわかなかったので、2時間長かったです。映画本編のあとに見た特典映像の予告編、これが一番じーんときた映画でした。そうそうこういうの求めてたんだ…。期待が大きかったのかな。ちょっと辛めです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-15 22:42:09) |