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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 894
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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61.  打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(2017)
企画自体は『君の名は』以前からあったとは言え、セカイ系を言い訳にして全体的に描き込み不足で、タイムリープものとしても新機軸を打ち立てられないところが致命的。ヒロインの不必要な性的表現が世界観の密着をさらに遠ざける。『君の名は』好きのカップル層と萌えアニメ好きのオタク層の両方を取り入れようとした結果、どっちつかずのまま中途半端に終わった感じだった。明らかな宣伝ミスだとしてもまるで救えていない。
[地上波(邦画)] 3点(2020-08-14 21:13:47)
62.  殺さない彼と死なない彼女 《ネタバレ》 
原作漫画を読みたくなった。主題歌から惹かれて映画を見る形になったため、終盤の流れは予想できたものの、長回しで綴られる登場人物の渇望と繊細な世界観は青春映画に留まらない普遍性がある。「殺す」「死ね」の暴言のオンパレードが象徴する容赦ない態度と、根底にある、ありのままの存在を認めてくれる本当の優しさ。ただ、若手俳優の演技力が作品についていっていないし、説明不足な展開に三者三様の物語をもう少し描き込んでほしかった。長回しは部分的に留めて、もっと圧縮して描き込めば良かったのではないか。失って初めて気付く何気ない日々。喪失を経て、誰かの優しさから少しずつ影響されて新たな想いが次の物語に引き継がれていく、切なくも前向きなラストがじんわりと余韻を残す。
[DVD(邦画)] 7点(2020-07-02 22:00:46)
63.  名探偵ピカチュウ
ポケモンを知らなくても映画としての水準は保っているため気軽に楽しめるが、キャラ映画として振っている要素が強いため、ポケモンに思い入れがあるか否かで評価が変わってくる。ただ、製作スタッフのポケモンに対する愛情が本物であるということは伝わるし(特にエンドクレジット)、元の造形を崩さずに現実世界に上手く溶け込んでいる辺り、それが見て取れる。ポケモンから離れて堅実に生きていた主人公が、かつてポケモンに触れていた当時の子供たちと重ねている部分からして目配せしている。ストーリーに対する練り込み不足はあるが、童心に帰れるという意味ではよく出来た作品だったと思う。
[地上波(吹替)] 6点(2020-05-28 13:44:37)
64.  37セカンズ 《ネタバレ》 
傑作。邦画特有のバタ臭さがなく、全編瑞々しいまでの鮮烈な映像の数々と、序盤のアニメーションを駆使した新鮮な演出で引き込ませておいて後半のロードムービーへの跳躍が見事。障害者を扱っている以上、重苦しい内容になりそうだが、あえてファンタジーを用いながらも、地に足がついたドキュメンタリーとしての側面も見せる。カラッとしていて暗くなりすぎないのだ。主役が実際の脳性麻痺の方で、そんな彼女とシンクロするように世界が広がっていくこの物語は冒険だったはずだ。自分を今まで縛り付けていた存在を振り切り、再び母親と向かい合うシーンが白眉。障害の度合いは違うにせよ、実体験で息苦しさを感じている自分からして共感できるものばかりだった。同じ境遇の人の背中を押してくれるくらい凄いパワー。HIKARI監督の今後に活躍に期待したい。既存の邦画業界に潰されない場所で飛躍して欲しい。
[インターネット(邦画)] 9点(2020-05-19 00:09:22)(良:1票)
65.  ガールズ&パンツァー 最終章 第2話 《ネタバレ》 
前作のBC自由学園戦からの切り上げから一年以上待たされた本作だが、綿密に作られた分、期待は裏切らない。相変わらず個性的な登場人物が短いながらも存在感を発揮し、後半では劇場版で協力して戦っていた知波単学園が敵として対決することになる。マンネリに陥らないように湿地帯での戦闘はバリエーションに富んでいて、息抜き的なシーンも重要な場面で活かされる面白さ。突撃ばかりで自滅する弱小校の知波単学園の成長ぶりにファン増加は間違いなしだろう。まだまだ面白くできるので、これからも視聴を続けていきたい。
[DVD(邦画)] 7点(2020-04-27 23:14:41)
66.  名探偵コナン 紺青の拳
もうこの手の推しキャラ路線に質がどうとか言うのは野暮だろうな。メインのミステリーとサスペンスはそっちのけで、いつも通りドッカンドッカンな平常運転だったかと。別人として同行しているのに最後までコナンに気付けない蘭を始めとする、思い入れのあるレギュラーもなく、映画ゲストキャラにも魅力が感じられず、淡々と見終えた印象です。ファンムービーと割り切って、ヒットし続けるならそれで構わないが、純粋に映画として見るなら"粋じゃない"。定番アニメに頼らざるを得ない邦画の脆弱さに眩暈がする。
[地上波(邦画)] 4点(2020-04-17 23:53:27)
67.  羅生門(1950) 《ネタバレ》 
女は犯され、男は死んだ。それだけが事実。だが誰の視点で詳細が語られようが、自分の有利なように繰り広げられる"物語"がそこにあった。真相が醜悪で泥臭いものだとしても、受け取る側は好みの情報を事実として広めていく。まさに現代社会のマウンティングとファクトチェックそのものだ。最低限のセットだけで中世と感じさせる黒澤明の力量は言うまでもない。京マチ子の多重人格にも似た怪演が、男の所有物として踏み躙られてきた女という生き物が、如何に時代をしたたかに生きてきたことを印象付ける。人間の愚かさに直面しながらもそれでも世は捨てたものではないと思わせる重厚なヒューマニズムが、モノクロ画面に鮮やかに焼き付けるラストが心に残る。たとえその意見が個人から見た美談だとしても・・・
[地上波(邦画)] 7点(2020-04-16 00:45:47)
68.  翔んで埼玉
原作漫画未読。ローカルネタ満載のギャグ作品なのは分かってはいたけど、本当に見るに堪えない。如何にもテレビ局が作ったような下品さに満ち溢れていて、突き抜けて敬意を感じるかと言えば否。テレビ特番で十分すぎる。フィクションが現実とどうリンクするかなんて大したことなく、バラエティの内輪話を延々と聞かされているようで早く終わってほしいと何度も思った。本当に優れた娯楽映画ならローカルネタばかりにゴリ押しせず、興味のない人でも楽しめるように実力で勝負するはず。黒澤明から真似事と評された日本アカデミー賞で最多候補、他方、本家では韓国映画が主要部門を席巻。本当にこれで良いのか? どうしても絶賛しなければいけない空気に疑問を抱かざるを得ない。
[地上波(邦画)] 2点(2020-02-17 23:50:18)
69.  三度目の殺人 《ネタバレ》 
是枝監督らしからぬ法廷ミステリで且つ、オリジナル脚本で勝負しているのは評価できるし、完成度は決して低くない。明確な答えのないモヤモヤ感のまま、日本の司法制度に問題提議を掲げているという意味では理にかなっているとも言える。だがやはり、複数のキーワードの表面を触れただけで終わり、登場人物が深く掘り下げられていない気がする。被害者の社長による実娘への性的虐待を見かねた前科者が再度殺人を犯し、それが公になることを恐れ、彼女を守るために自ら死刑になることを選んだというのが一般の解釈だ。メディアでは一方的に悪のレッテルを貼り、世間はそれに追従する。しかし、真実なんて掴みどころがなくて、たとえ偏ったものでも提示された情報でしか判断できないところに、人間の脆さとリンクする。殺人犯の真意など100%誰も分からない。それは理解している。ショッキングな描写や過剰演出に頼らない作風の限界かもしれないが、もっと深みを描けなければ「それで?」で終わってしまうのだ。
[地上波(邦画)] 6点(2019-11-14 07:51:42)
70.  黄金の法 エル・カンターレの歴史観 《ネタバレ》 
一般にソフト化されておらず、信者以外で見た人のレビューもあまり見当たらないので、ローカル局で録画視聴。少年少女の青臭いジュブナイルものと、様々な時代の宗教家と邂逅する抹香臭い宗教ものをミックスすると、やはり行き着く先が隆法先生の威光を称える自己愛に満ちたものになるわけだ(現代編は見たかった・・・)。過去に『仏陀再誕』以降の3作を見てきて慣れてきた感があるだけに、ぶっ飛んだ印象が控えめに感じられた。クライマックスの大説法がないだけに、逆に言えば比較的見易いが、プロパガンダ(ネタ的な意味で)としては物足りない面白さ。あのキラキラ黄金はもう勘弁してくれよ・・・と言いながら、新作出たらテレビで見てしまうんだろうな。
[地上波(邦画)] 2点(2019-10-22 13:03:05)
71.  海よりもまだ深く 《ネタバレ》 
他の是枝作品に比べればやや質が落ちる程度だけど、淡々としながらも何となく最後まで見てしまう。昭和のような家庭像は崩壊し、個人主義が強くなっていくシビアな現代社会の中で、糸が切れかけの凧のような関係の家族の形を見つめ直す。夢ばかり見てセコいことばかりしているダメンズに、どこか達観している母、愛想を尽かした元妻、双方で惑う息子が台風で一夜を過ごす窮屈で微妙な空気感。それぞれが互いの本音に向き合い、現状を受け入れていく。幸せになるには何かを諦めるしかない。状況が改善されるわけもなく、いつか彼は一人ぼっちになっていくだろう。だが自分で選んだ人生であり、どうにもならないことだってある。そういう哀愁を漂わせながらも、少しだけ前向きになれるようなラストだった。
[地上波(邦画)] 6点(2019-10-12 21:15:37)
72.  旅猫リポート
いい加減にしろ。一瞬、TVドラマの特番だと思った。猫をダシにしたよくあるお涙頂戴もので、映画でしか作れないものが見当たらない。人間を描きたいのか、猫を描きたいのかはっきりしないまま、悲劇の押し売りを並べているだけ。下手したら動物を扱う必要すらない。これを感動と履き違えているのだから尚更タチが悪い。一番不快なのは、動物の気持ちが分かっているかのような強引なナレーションが無意味に耳触りで騒がしい。この手のドラマではひたすら作為の塊、製作関係者の自己満足しか感じない。それなら動物中心のファンタジーに振り切るか、ナレーションなしの方がマシだった。ただただ傲慢で中途半端に人間が割り込むからこうなる。
[地上波(邦画)] 1点(2019-09-05 08:18:34)
73.  ひろしま(1953) 《ネタバレ》 
本編のドキュメンタリーが放送されていたため、視聴するには良い機会だった。原爆投下からわずか8年で大作を撮った、いや撮らなければならなかった関係者の強い憤りと訴えが、作品の粗に怯まず、執念としてフィルムに焼き付ける。原爆投下後から数年後に浮上した原爆の後遺症が、戦争孤児がその地盤を強固なものにする。現代のCG技術、メイク技術ならより凄惨な描写をカラーで再現できても、被曝して時が経っていないからこその生々しさには迫れないだろう。名も無き多くの人々が原爆によって死んだことを突き付ける、ラストの演出が強烈なインパクトを残す。語り部も少なくなり、核兵器禁止条約に触れないどころか、むしろ国を守るために憲法改正だ、核を持てという意見も散見し、この叫びが無力で虚しいものはない。劇映画の体裁を取った"記録映画"として貴重な作品。
[地上波(邦画)] 8点(2019-08-18 01:39:49)(良:1票)
74.  天気の子 《ネタバレ》 
エゴを問う物語。『君の名は。』と違って、想い人を救うために東京が水没する。そこに至るまでのプロセスで帆高に共感出来るか否かで評価が分かれる。当然ながら、帆高が何故家出したのかは全く説明していない、監督ならではの作風で、須田の帆高と過去の自分を重ねる言動や、ひとつひとつのディテールで想像するしかない。一番重要なのは、殴られても、血を流しても、何を言われても、自分を貫いて走り続けるかどうか。一連の逃亡劇で象徴されていたように思える。晴れ女のビジネスで儲けようとするのもエゴ、大事なイベントで晴れてほしいと願望するのもエゴ、帆高が起こした"暴走"と何が違うのか。自分の思うように勝手に改造したのが現代社会であるならば、そのツケがいつか回ってくる。自分が望まない物事に対する不平不満がその社会の代償だからこそ、須田のように折り合いつけて生きているだろう。しかし、そのエゴもまた、一つの希望のように思えるのだ。あるべき姿に戻っただけ。いわゆるスタートラインだ。
[映画館(邦画)] 7点(2019-07-19 23:59:17)
75.  新聞記者 《ネタバレ》 
過去の遺産を食い潰す邦画業界の中で出色の出来だろう。真のジャーナリズムとは何か、本当の正義とは何か、それだけ見て見ぬふりの現状に危機感を持っていると言える。本作はフィクションであるがノンフィクションと地続きで、どこが真実かどこが嘘かを自分自身で見極めなければならない。思想に関係なく、無関心であること、思考停止になることは国家の奴隷と同じ。安直に「妄想乙」と決め付けるだけなら誰でもできる。一番重要なのは本やネットの情報を鵜呑みにせず、"自分で考えること"、"行動すること"なのだから。日米韓のアイデンティティを持つ女性記者役がシム・ウンギョン(熱演)というあたりに、下手したら権力に潰されるかもしれない、日本の排他主義的な病理が垣間見える。松坂桃李の絶望とシム・ウンギョンの焦燥で分断されるブラックアウト。バッドエンドか否かを決めるのは他でもない自分たち。「私たち、このままでいいんですか?」。好きでディストピアを選んでいる人などいない。
[映画館(邦画)] 8点(2019-07-16 20:09:11)(良:1票)
76.  ヒミズ 《ネタバレ》 
原作未読。東日本大震災をきっかけに脚本を大幅に書き換え、混乱真っ只中で勢いのあるままに撮影したという。悪い意味で商魂逞しいとも言えるし、絶望の淵に立たされた被災者へのエールにも読み取れるタイムリーな映画とも言える。協力して危機を乗り越えようとする被災者たちがテレビで映っても、裏では映画みたいに自分勝手で醜悪な人たちの暴力もたくさんあったはずだ。過剰に露悪な世界で、「頑張れ」と「世界に一つだけの花」は欺瞞で何の足しにもならない。それでも多くの不条理にぶつかって、一周回る形で肯定する説得力がここにはある。父殺しの少年とささやかな幸せを妄想する少女の未来は決して明るいとは言えない。死にたくなる現実の中、ただ前を向いて走り続けるしかないのだ。
[DVD(邦画)] 7点(2019-06-29 19:44:57)
77.  紅の豚
宮崎駿最後の娯楽作品と言っても過言ではない。誰に向けて作ったわけでもなく、ほぼ自己満足に近いが、ドックファイトの躍動感と中年男のロマンがほとばしり、観客を楽しませることを忘れていなかった。一見幼稚でバカみたいなんだけども、「カッコいいとはこういうことさ」に感嘆させる説得力が本作品にはあった。品が、風情があった。『もののけ姫』以降、テーマ優先になりすぎて宮崎駿の暴走を補うかのようにジブリのメディア宣伝が過剰になり、"観客も満足させる"ことに視界が入らなくなったように思える。
[地上波(邦画)] 8点(2019-06-29 19:41:06)
78.  万引き家族 《ネタバレ》 
ケン・ロ―チ監督の『わたしは、ダニエル・ブレイク』同様、見えない貧困を初めとする社会問題に対する無関心への静かな怒りを発した作品だと解釈した。劇中で声を張り上げたり、暴力をふるうことを一切せず、グレーゾーンでひっそり生きる"家族"が皮肉にも血が繋がった家族よりも家族らしくて、ひたひたと心に沁み入ってくる。万引きといった犯罪行為が許されるわけでもない、だが盗みによって救われた命があり、正論だけでは何も解決できない。それでも犯罪で作られた家族の幸せは末長く続かない、終わらせなければならない。多様な視点で善悪の垣根を揺り動かす。仮に超監視社会になって、劇的に犯罪が減っても、都合の悪いもの、汚いものを切り捨てるだけの"美しい日本"を炎上に加わった人たちはその未来を望んでいるのだろうか。自分を含めどこかしら誰かを見下して、他人事のように見ているのかもしれない。"息子"がバスから見たのは最後まで走り続ける"父親"なのか、エンドロール後に"娘"は助けられたのか、本作は世の中を変える力があるのか。"母親"の安藤サクラの涙が印象に残る。格差による断絶が進むだろう令和の時代において、虐待死のニュースを見ても当たり前すぎて何も感じない時代が到来する無情さを感じてしまう。面倒臭いから蓋をする。
[DVD(邦画)] 8点(2019-05-17 00:34:07)
79.  クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん 《ネタバレ》 
オトナ帝国や戦国大合戦と並ぶ傑作かと言われると否。確かに前半は良かったと思う。ある日突然ロボットにされたひろしが、尻に敷かれた現代の弱い父親像を投影して哀愁を漂わせるも、ロボットの力を最大限に生かして、家族から信頼と居場所を得ていく過程が快い。途中、身体が破損し首だけ助かって、「これからどう元に戻るんだ?」と思ったら、実は本物が別に囚われていた設定に意外性があり、ロボットは父親としてのアイデンティティーに葛藤する。しかしながら、後半でその良さは一気にかき消された。犯行を起こした黒幕のバックグラウンドにおいて、ひたすら三枚目に描きすぎて、五木ひろしネタも誰得で寒いとしか言いようがなかった。ただただ打ちのめされて終わり。なので「父親とはどうあるべきか?」は描けても、「虐げられた父親の救済」は描き切れていない、その中途半端さが残念に思える。
[地上波(邦画)] 5点(2019-04-28 00:28:02)
80.  名探偵コナン ゼロの執行人
歴代大ヒットの記録に残っても記憶には残らない。"安室の女"というワードが一時期流行った通り、安室透にフォーカスした、若い女性客をターゲットにしたキャラ映画としての作りがヒットに繋がったが、メインの推理物をやりたいのか、ボーイズラブを匂わせるような複雑な人間関係を描きたいのか、恒例の現実離れしたドデカいスペクタクル・アクションをやりたいのか、グチャグチャでもう分からない。謎解きの快感など何の味わいもない。長期の人気シリーズならではの手詰まり感が出てきており、原作者からすれば「もう終わらせてくれ・・・」に尽きるだろう。以降の次回作も婦女子をターゲットに100億を狙うヒットをすればするほど、望んだ完結からさらに遠ざかっていく。ゴールが明確な作品であるだけに、ただ消費されて飼い殺されているようで哀れだ。
[地上波(邦画)] 3点(2019-04-27 23:47:00)(良:1票)
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