1. ちはやふる 結び
《ネタバレ》 王道のさわやかスポ根・恋愛・青春もの。 百人一首の歴史や競技カルタの戦術など、知識欲を満たしてくれる。 キャラクターに合ったコちはやふる 結びミカルなシーンのセンスの良さを感じる。 広瀬すずはヒロインとして適役で、その人気の理由がわかるくらいには魅力が出ている。 ただ、「上の句」「下の句」も原作も見ておらず、いまいち人間関係や背景、競技のルール等を掴めないままの視聴で、それほどストーリーに入り込めなかった。 せめて「上の句」を見てからのほうが良かったか。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-14 10:25:33) |
2. ラーゲリより愛を込めて
《ネタバレ》 冒頭で家族がソ連の攻撃から逃げているときに、やけにあっさり主人公を置いて去っていったことに違和感。 もっと妻の心に響くような説得シーンでもないと、あの程度では簡単に見限ったようにも感じられるし、ただ家族が離れ離れになる状況を作りたいがための都合も透けて見えてしまう。 戦争映画によくあるお涙頂戴の既視感のあるストーリーに感動もできず、終盤を迎えてこのまま平凡に終わるかと思ったが、遺書を手分けして覚えて遺族に届けるという件からグッと話に引き込まれた。 ベタ中のベタな演出が臭すぎて醒めてしまうところもあるのだが、これを真っすぐに衒いもなく描いたことと、ノンフィクションが原作の実話ベースということで訴えかけるパワーはあった。 ただ、演出としてはもう少しあざとさを抑えて説得力のある構成にしたほうが、最後にもっと感動はできたと思う。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-07-01 20:13:24) |
3. 空白
《ネタバレ》 万引き疑いの女子中学生を追いかけたコンビニ店長に非はない。 娘を失ったオヤジに怒りと悲しみの捌け口として執拗にターゲットにさせるのには同情してしまう。 オヤジを演じる古田新太の存在感がすごい。 果たして少女は万引きをしたのか、それとも店長のセクハラだったのか、真相がなかなかわからないまま進んでいくのでストーリーの中に引っ張られる。 娘のカバンから万引きしたと思われる大量のマニキュアを見つけ、それを黙って処分するオヤジに嫌悪感が掻き立てられる。 娘への愛といっても自分勝手極まりなく、無実の被害を受けた店長に何の謝罪もなく隠蔽しただけ。 オヤジの心がほぐれたことは良かったのだろうが、それはおまえだけの独りよがりなもので、とても心温かい目でなんか見れない。 むしろ救済なんかされずに十字架を背負い続けてほしいとさえ思った。 何よりまず店長に一言謝るのが先だろうとムカついてしょうがなかったが、それは作り手としては成功しているということか。 コンビニのパート中年女性(寺島しのぶ)の空回り感も、見ているこちらが恥ずかしくなってくるほど。 人間描写がとてもリアルで細かい。だからそれぞれのキャラクターが生々しく伝わってくる。 被害者でもあり加害者でもある。ちょっとしたボタンの掛け違いで、もどかしくも悲しい結果になっていく。 吉田恵輔監督は、『別離』のファルハーディー監督を彷彿させた。要注目。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-06-30 06:19:01) |
4. しゃぼん玉
《ネタバレ》 歪んでしまった青年が田舎の老婆との交流で人間らしさを取り戻していく。 市原悦子の田舎のばあちゃん感がたまらなく良い。 おばあちゃん子には特に刺さるストーリー。 [DVD(邦画)] 7点(2024-06-29 08:25:17) |
5. 探偵はBARにいる
ストーリーの起伏に富んでいるところは、さすが古沢良太脚本だと思わせるが、主人公のキザっぽさが鼻について魅力を感じない。 ハードボイルド系だからだろうけど、それならコメディタッチは中途半端に感じてしまって、あまり相性の良いものではない。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-06-28 07:16:23) |
6. 闇金ウシジマくん
ダークヒーローの主人公にあまり魅力を感じない。 ダークヒーローとして成立させるなら、もっと痛快感が欲しかった。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-06-28 07:06:34) |
7. ノイズ(2022)
達者な豪華俳優陣の無駄遣い。 ストーリーにまったく乗っていけない。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-06-27 15:41:33) |
8. 君の膵臓をたべたい(2017)
浜辺美波は好きなタイプのはずなんだけど、内容がライトノベルの薄っぺらさを感じてしまう。 あざとくても感情移入できれば良かったのだが、これでは泣けない。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-06-27 15:40:28) |
9. ひとよ
《ネタバレ》 殺人犯の子として生きていかねばならない悲哀。 雄二(佐藤健)は堂下(佐々木蔵之介)に実父を投影し、堂下は逆に雄二たちに我が子を投影し、互いの思いのたけをぶつける。 投影によって抑えられていた感情が露わになる展開がうまい。 ただ、雄二には好感が持てず、母(田中裕子)の気持ちの方に寄り添ってしまう。 いくらそれしか書く才能がないからといっても、母を売るような記事を書く息子は許せない。 でも、それを我が子のために喜んで許せるのが母性なのだろう。 家族の崩壊と再生はよくあるものだけれど普遍的テーマなので共感はしやすい。 俳優陣がみな達者でそれぞれ持ち味を発揮していて良い。 特に田中裕子には改めて感心させられる。 タイトルは「人よ」の意味かと思っていたが「一夜」と掛けてのひらがな表記だったのか。 [DVD(邦画)] 7点(2024-06-27 11:27:01) |
10. 死刑にいたる病
好感、共感を持てる人物が一人もいないのがつらい。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-06-27 11:23:41) |
11. 護られなかった者たちへ
意外性ばかり重視しているため、キャラがブレているし、ご都合主義なところも気になる。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-06-27 11:19:52) |
12. 母性
湊かなえ原作なら期待できるかと思ったが、登場人物に共感できず。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-06-27 11:18:21) |
13. 雨を告げる漂流団地
団地が自分の原風景にあるので期待して見たのだが、ノスタルジーを覚えることもなく期待外れに終わった。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-06-27 11:16:58) |
14. MOTHER マザー(2020)
この胸糞悪い毒親の物語が実話というのが衝撃的。 長澤まさみもこういう役を違和感なく演じるようになったか。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-27 11:15:59) |
15. 罪の声
《ネタバレ》 あのグリコ森永事件で子供の声が犯人によって使われたことは知っていたが、その子の人生を想像してストーリーを膨らませた作品。 犯人の想像はいろんな人によって巡らされてきたが、その子の人生を考えたことはなかった。 確かにあの事件の影がその子の人生に今も重くのしかかっているかもしれない。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-06-27 11:12:05) |
16. 見えない目撃者(2019)
何だか韓国映画っぽいなと思ってたら、韓国映画「ブラインド」のリメイクだった。 [インターネット(吹替)] 5点(2024-06-27 00:19:22) |
17. 花芯
ヒロインの体当たり演技だけが「がんばったで賞」 [インターネット(邦画)] 3点(2024-06-26 15:21:19) |
18. メランコリック
《ネタバレ》 東大生がバイトで入った銭湯の裏の仕事が死体処理場だった。 シリアスなサスペンスでも、ドタバタコメディーでもなく、飄々とした不思議な感じで描かれる。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-06-26 15:18:49) |
19. せかいのおわり
淡々とした描き方に少し物足りなさを感じて、自分の琴線には触れず。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2024-06-26 15:13:44) |
20. 日日是好日
題材が茶道で雰囲気もストーリーも落ち着いていて地味。 [DVD(邦画)] 5点(2024-06-26 11:01:59) |