1. ザ・フォーリナー 復讐者
《ネタバレ》 ジャッキー・チェン出演作で「少林寺木人拳」「酔拳2」がマイベストですが、順位が1つずつ繰り下がりました。UDI(IRA)のテロによって眼前で娘を爆殺された父親の復讐譚。アクションシーンは往年の華やかさは封印されたもので、テレビ攻撃、衣類での絞め技等、リアルな闘いで63歳とは思えないキレ味。一方で観るのが辛くて仕方なかった喪失感に耐え忍ぶ面持ちは63歳なればこそ。一撃に籠もる思いに握り拳。ラストシーンは堪りません。ジャッキー作品で泣かされてしまうとは。追い打ちをかけられるようにエンディングでの彼の歌声に涙止まらず。彼の新境地を見せてもらえました。自首してくれてたら満点でした。 副首相を演じたピアース・ブロスナン、近しい者たちに裏切られ、ジャッキー・チェンにいいようにしてやられる役どころをよくぞ引き受けてくれました。ジェームズ・ボンドは伊達ではないと感じた華のある存在感で作品を大いに引き立ててくれました。 ストーリーと一家四人がバスに駆け込むシーンを初めとする演出も英国、北アイルランドの終わりなき泥仕合が垣間見える見応えあるものでした。 秀作であり、2日間で4回鑑賞と相成りました。 [DVD(字幕)] 9点(2020-01-26 19:45:55)(良:1票) |
2. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
43年間の映像技術の進化をまざまざと感じるシーザーの喜怒哀楽ぶりと躍動感に満ちたカメラワークに釘付けでした。新薬に関する雑な展開は鑑賞後に「そういえば・・・」思い返されるものでした。 [DVD(字幕)] 8点(2022-04-11 11:39:01) |
3. 最強のふたり
介護現場の生々しさが描かれていない事に目くじらをたてる作品ではないと思えます。心遣いと同情の違いを見せつけられた本作。教養を笑い飛ばし、ギクッとさせられる物言いのドリスが醸し出すカラリとした不思議な味わいが心地良く印象深い。最強ぶりが眩しい二人でした。 [DVD(字幕)] 8点(2013-11-13 00:19:19) |
4. ザ・ファブル
原作漫画の存在を本サイトで知りました。筋肉美を見せつけるかのような数多のスッポンポン姿を見せる岡田クン。レスラーのような太い首も併せて魅せる体での魅せるアクションは役者魂を感じるところで好感。一方でお笑い部分の痛さ寒さは白けるもので、もうチョット勉強しはったほうがエエんとちゃいますか。脇を固める面々が素晴らしく、安田顕もさることながらエンドロールでの柳楽優弥、向井理に1万へぇ、拍手喝采。「大丈夫やワシがついてる」はそれはアカンわ何でそうなんのよ!切ないシーンに消沈。佐藤浩市演ずるボスの意図が分かり辛い部分でしたが目が離せない展開に満足出来た良作です。続編もあるそうで是非観なければ。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-06-25 16:29:19) |
5. ザ・ワーズ 盗まれた人生
《ネタバレ》 苦手なメタ構造ですが見やすく各パートがしっかり作り込まれていて惹き込まれました。唐突な結末は「皆さんはどう考えますか」と問うているようで、私的にはクレイ=ローリーで選んだ人生を息が止まるまで生き続ける、に思えました。ただ、ダニエラはいくら考えてもアンタ何なん?であります。ジェレミー・アイアンズは本作でも作品の品格を高めておりました。流石。良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-05-03 23:28:55) |
6. 猿の惑星:新世紀(ライジング)
人間側、猿側、共に一枚岩では無く意図しない方向に話が進んで行く過程はそれなりに見どころがありました。ゲイリー・オールドマンはこういう作品にも出演しているのかと妙に感心したところです。 [DVD(字幕)] 7点(2022-04-20 21:32:56) |
7. 30年後の同窓会
「さらば冬のかもめ」は鑑賞済みですが、本作がその続編というのにピンときません。そもそもドクが何故二人に付き添いを頼んだのかがイマイチ分かりません。同窓会のロードムービーを通じて、後戻り出来ない年齢で後悔やら何やらを抱えて息をし続ける事、墓場まで持って行く秘密や真実がある事などに思いが至りました。下ネタ馬鹿話に戯れる三人は末永く強い絆で結ばれるのでしょう。良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-06 18:17:05) |
8. THE PROMISE/君への誓い
ヒトラーによるジェノサイド以前にオスマン帝国によるアルメニア人ジェノサイドが行われていた事を初めて知りました。90,000,000㌦の大半を出資したアルメニア人大富豪カーク・カーコリアンの想いの丈を感じるところです。一方でナゴルノ・カラバフ戦争を続けるアルメニアに本作での描写(或いはそれ以上)同様の加害者・被害者模様を想像させられます。 [DVD(字幕)] 7点(2020-11-20 09:41:08) |
9. さらば愛しきアウトロー
《ネタバレ》 実在人物フォレスト・タッカーの物語。少年時代から強盗脱獄を繰り返し、シニアになっても仲間二人と黄昏ギャングとして銀行強盗を繰り返す。非暴力で誰一人として怪我を負わす事無く被害者に「紳士的で幸せそうな顔をしていた」と言わしめるキャラクター。80年代にこんなスタイルの犯行が成功しているのが信じ難いのどかさで、俳優引退を公言したロバート・レッドフォードなればこそ観られた作品。乗馬姿にサンダンス・キッドの面影が重なり感傷に浸る事となりました。 [DVD(字幕)] 7点(2020-10-07 16:31:17) |
10. ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years(2016)
初めての出会いは中学3年生、たちまち夢中になりました。貴重な数々の映像に大満足。ファンの狂乱ぶりを肌で感じるメンバーがツアーに嫌気がさすのは当然の事かと。4人の強い絆が切れてゆく顛末は省かれていてホッとしました。そんなの見たくない。 子供が小さいときに何度か行った、年がら年中ビートルズがかかっているファミレスに行きたくなりました。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-09-29 16:08:29) |
11. サバービコン 仮面を被った街
《ネタバレ》 保険金殺人と黒人差別。接点を強いてあげるとしたら、白人達大勢が徒党を組んで(一人じゃ何も出来ないカス)善良な黒人一家に嫌がらせをしているが、隣家の白人一家でおぞましい殺人行為が繰り広げられているのを誰も知らない皮肉さ。溶け合わない水と油のような脚本でジョージ・クルーニーの意欲が空回りしている残念な作品。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-28 16:28:17) |
12. 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)
脚本が今一つ。人間が徹頭徹尾愚かな存在なのがいけません。シーザーの奮戦記はテンポが悪く、都合良過ぎて、眼力も慣れてしまったというかお腹いっぱい状態。3作通してのMIPはモーリス。体も器も大きい存在が沁み入りました。 [DVD(字幕)] 6点(2022-04-20 21:43:04) |
13. サバイバー(2015)
ピアース・ブロスナン目当ての鑑賞。ストーリーを「考えず」に彼を「感じる」のであればまずまずの出来映え。ミラ・ジョヴォヴィッチとの対決は1回乃至2回でよかったかと。 [DVD(字幕)] 6点(2020-02-19 16:53:09) |
14. さざなみ
《ネタバレ》 邦題のほうが物語を言い表していて齢70にして枯れていないシャーロット・ランプリングに惹きつけられた作品。結婚45周年パーティを間近に迎える夫妻の様子からは共に穏やかに齢を重ねてきたと思われる。50年前にクレパスに滑落死した結婚を考えていた彼女の遺体発見の報を受けて彼女を懐かしむ夫に心掻き乱されてゆく妻の様子が丹念に描かれている。妻の嫉妬に共感できる部分もあるが度が過ぎているように見えた。二人の今後を想像させられるラストショットが秀逸。 [DVD(字幕)] 6点(2016-11-03 01:57:02) |
15. 殺人魚獣 ヘビッシュ<TVM>
テリー・ゴディ、スティーブ・ウィリアムスの殺人魚雷コンビ&いかりや長介さんの「オイッス~」が浮かんだ邦題(+5点)に釣られての鑑賞。雷魚の小汚い(ゴメン)造形とワンパターンな襲撃模様を補おうとして盛り込んだ200年前の呪い話は全くの蛇足で、家族愛話(とりわけお父さん)も見ていて恥ずかしくなる代物。想像通りの展開結末を半笑いで楽しめました。ただ、ラスボス(大きいだけ)の最期の華の無さはいけません。 [DVD(字幕)] 5点(2021-02-11 18:50:42) |
16. さよなら、僕のマンハッタン
親子関係が現実離れが過ぎてついてゆけなかった。魅力のカケラもない尻軽娘に呆れ返る。 [DVD(字幕)] 5点(2019-02-18 00:25:22) |
17. サラの鍵
《ネタバレ》 フランスにおいて実際に起こった悲劇を初めて知りました。子供を引き剥がされるシーンの何と酷い事か。数多のナチス絡みの作品に見られる、世情はどうあれ良心を捨てない人が本作にも登場し、彼等のお蔭で生き延びたサラが鍵を開けるに至る展開は手に汗握るもので、彼女の澄んだ瞳に焼き付けられた数々の光景を思うと胸が詰まります。しかし、そこから先が退屈で退屈で。 産む、産まないの葛藤から始まり娘にサラと名付けるとは、あまりのあざとさに白け返りました。サラが存命してても同様に思うのではないでしょうか。観終わった後の興醒め感が残念な作品。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-03 00:41:02) |
18. ザ・ギャンブラー/熱い賭け
《ネタバレ》 借りたものは絶対に返す、信条を持つ身にとって、主人公はカスでクズの極み。マーク・ウォールバーグの棒な芝居と相まってノホホンとして何の緊張感も無い姿を淡々と眺めていましたが、教え子を引きずり込むに至って血圧計破裂「お前なんか・・・自粛」 とってつけたかのような結末にも白けるばかり。 ジョージ・ケネディの2分間ほどのキャリアラストパフォーマンスとジョン・グッドマンの目を背けたくなる肥満体でも堂々としている貫禄に加点。 [DVD(字幕)] 4点(2022-05-20 15:42:20)(良:1票) |
19. ザ・スクワッド
加齢が著しいジャン・レノ(67歳)のこういう役どころは観ていて痛々しい。かといって人間的な深みも本作では見受けられず。彼に取って代わってアルバン・ルノワールの活躍が目立っていました。手抜きの基礎工事(脚本)のせいで、派手な建物あっという間に崩壊な安い作品です。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-08-04 16:16:05) |
20. サムソン 神に選ばれし戦士
ルトガー・ハウアー目当ての鑑賞は彼でなくても良い役柄で印象に残らず空振りでしたが、「ペーパーチェイス」のリンゼイ・ワグナーの枯れたお姿に接し感慨に浸りました(+1点)聖書上の知識ない身にとって気持ち高ぶる事の無い物語でした。肉体の強さに比例していない精神力のサムソンが「苦しいときの神頼み」を何回も行い、何十年経っても成長していない姿に「何じゃこりゃ」白けてしまうところです。中途半端なデリラの存在意義も謎であります。 [DVD(字幕)] 4点(2020-11-27 01:22:27)(良:1票) |