1. ドント・ルック・アップ
《ネタバレ》 オールスターキャストの社会風刺デザスター映画。如何に現代の人々がSNSやテレビの無知なエンタメ情報に頼りきっていて、権力や政治の本音の側面や、直面の社会問題に関心を向けることができていないかがシニカルに描かれる。この映画で唯一まともなのが、鼻ピアスで一見不良風なジェニファー・ローレンスなのが、おもしろい。対して、いかにも堅物的な学者のディカプリオは周りにすぐに流されてしまう。どれだけ人が外見に惑わされているのかが風刺される。編集の妙もあって飽きることなく楽しめるが、全編通してコメディで終わってしまうのが惜しい。社会への問題提起とすれば、もう少し現実的な画もあって良かったのかなと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2021-12-31 21:14:17) |
2. トレイン・ミッション
もう一捻り欲しかった。パトリック・ウィルソン、サム・ニール、ベラ・ファーミガの3人はゲスト出演程度で残念。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-12-06 11:38:28) |
3. ドリーム
《ネタバレ》 黒人差別と、有人宇宙飛行へのNASAの挑戦が、並行して描かれている。主人公が白人のトレイを使えずに、遠く離れたトイレに毎回行かなければいけない場面など、差別を象徴する場面が丁寧に語られる。一方、宇宙開発の展開はさらっと過ぎていき、主人公たちがどのように貢献したのかは曖昧なままの部分も多い。「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のようにメリハリのある映画というよりは、淡々と進む。ケビン・コスナーが全体を引き締める役回りで、印象に残る。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-01-21 09:19:02) |
4. 20センチュリー・ウーマン
《ネタバレ》 舞台は1979年。世代の異なる3人の女性と、思春期の少年の物語。女性たちが経験した辛く幸せな人生、それがあるひと夏の出来事を通して伝わってくる。随所に笑いを散りばめながら、その時代の音楽や流行がレトロに輝き、映画としての見せ方もうまい。予想していた人生など訪れないと少年に説く母親。理解できないけれど、女性たちの“教え”を通して変わっていく少年。世代や性別を問わず、自分の人生を見返してみたくなる映画だと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2017-06-03 19:51:28) |
5. トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男
《ネタバレ》 ハリウッドにおける赤狩りを、深刻になりすぎず分かりやすく描いている。トランボのキャラクター造形が圧巻。頑固でアクが強いが、優しくて義理堅く、そして脚本を書くことにかけては天才的、という魅力的な人物に仕上がっている。どこまで本人を反映しているのかは分からないが、ブライアン・クランストンの巧さもあり、トランボという人物に惹き込まれてしまった。当時の映画作品や俳優も多数登場し、映画が好きな人は見逃せない良作である。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-01-07 23:46:28) |
6. トランス(2013)
《ネタバレ》 このタイプの映画は最後のドンデン返しが大事ですが、そこにいろいろ盛り込みすぎた感じがします。単に絵画の強奪に関するストーリーの反転ならスカッとするのですが、ラストに恋愛やら、殺人やら、いろいろ盛り込まれてきて焦点が分からなくなります。冒頭が惹き込まれる作りなだけに、残念な映画です。 [映画館(字幕)] 5点(2013-11-15 21:56:19) |
7. トゥルース 闇の告発
女性の人身売買を取り扱った映画で、全体に流れるもどかしさと残酷さに息が詰まります。そんな内容でも、サスペンス性をもって、一人の女性の孤独な闘いを丁寧に描いている良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-15 21:51:41) |
8. ドライヴ(2011)
《ネタバレ》 映画全体に漂う雰囲気に惹き込まれる。登場人物を客観的に狙うカメラワークやロスの街並みを粗く捉えた映像。そしてなんといっても使われる曲やスコアがいい。暴力シーンは多いが、いつもは静的ながら瞬間的に躊躇なく暴力的になる難しい役柄を演じたライアン・ゴズリングにも圧倒された。 [映画館(字幕)] 9点(2012-04-05 09:49:47)(良:1票) |
9. 塔の上のラプンツェル
あまりアニメは見ないけど楽しめました。王道だけど、キャラクター、ストーリーがしっかりしている! [DVD(字幕)] 7点(2012-02-07 22:18:03) |
10. トゥルー・グリット
《ネタバレ》 「ノーカントリー」「シリアスマン」と、一見しただけでは映画全体をつかみ辛い作品の続くコーエン兄弟だが、この「トゥルーグリット」は王道。父親を殺した男に罪を償わせるため追跡する少女の成長物語になっている。この少女役のヘイリー・スタインフェルドが出色。大人たちを口で言い負かしながら、犯人に近づいていく猛々しい姿に惹きこまれる。回りを固めるジェフ・ブリッジス、マット・デイモンもそれぞれ魅力的だ。実はこの映画、銃で命中させることができるかどうかが物語の伏線として所々に盛り込まれている。ワンチャンスに、一発の銃弾。それを命中させられるかどうかが生死を分ける。相手が丸腰でも先に引き金を引いてきたブリッジス演じる保安官と、迷いから的を外したことのあるデイモン演じるレンジャー。銃撃シーンに派手さはないが、彼らの思いとコーエン兄弟こだわりの構図が相まって緊迫感に満ちている。 [映画館(字幕)] 8点(2011-03-21 12:01:34)(良:1票) |
11. トロン:レガシー
《ネタバレ》 前半はよいです。映像はもちろん、アクションも工夫がされていておもしろい。ジェフ・ブリッジス演じる父親の行方はどこなのか、というミステリー要素も映画の今後を期待させてくれます。しかし、後半に入ると期待にそぐわない方向に進みます。終盤にたたみ掛けていく映像の迫力はなく、物語もゲームに挑む展開から離れてしまい意外性のないものになってしまいます。特にマイケル・シーン演じるはじけすぎたキャラクターが出てくると、映画の世界観が急にチープなものに感じました。惜しい映画です。 [映画館(字幕)] 5点(2010-12-20 15:58:45) |
12. 12モンキーズ
最も好きなSF映画。全体に漂う悲壮感とテリー・ギリアムのレトロな世界観がうまくマッチしてます。空間にできるだけ物を置かず、広い空間に人や特定の物が存在してるシーンを多様することで虚無感がひしひしと伝わってくる。シーンの隅々に出てくる写真や新聞記事が後で意味を有するなど、見るたびに新たな発見があるのも嬉しい。元になった『ラ・ジュテ』には登場しないブラッド・ピットのキャラクターも、いいキーポイントになってます。 [ビデオ(吹替)] 10点(2008-02-05 11:54:50) |
13. ドリームガールズ(2006)
曲がすばらしく、映画館で見たときはそれぞれの歌に魅了されました。今回はDVDで見たのですが、歌の迫力が落ちた分、ストーリーの物足りなさが感じられました。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-08 22:56:35) |
14. トランスフォーマー
《ネタバレ》 カタールの米軍基地が攻められる前半などは、マイケル・ベイのスローと胸に響く音楽でゾクゾクさせられた。全体として、ロボットの変形シーンやアクションは満足。しかし、ロボットが喋り始めてコメディタッチになった後半は、緊迫感が薄れて少し残念でした。ネラいなのでしょうが。 [映画館(字幕)] 6点(2007-08-09 11:10:14) |