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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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1.  Love Letter(1995) 《ネタバレ》 
岩井俊二がマンガ家だったら、あだち充になっていたと思います。少女マンガ的なストーリーを破綻する直前で食い止め、情感に落すところなんてソックリです。死者への想いを縦軸に進む本作は「タッチ」に似ています。あちらはスポーツの動感で抹香臭さを払拭したが、こちらは雪景色の世界観で払拭しています。ストーリーやキャラの配置は違っても、同じ起源を持つ作品と感じます。タイトルの「Love Letter」は、時間を隔てて♂樹と知り合った二人の女性の文通であり、愛を告白するラブレターではありません。しかし、婚約者を亡くした女性は過去の彼を知ることで自分に向けられていた親愛を再確認し、同級生だった女性は過去の彼を綴ることで、彼の想いと自分の淡い恋心にも気付きます。ストレートな愛が文面には無くとも「愛情が伝わる」という意味で、それは確かに「Love Letter」でした。手紙という小道具を器用に使い、文面から始まる世界をここまで彩る手腕は岩井俊二の真骨頂でしょう。大したものだと思います。製作年度の1995年あたりを境に、手紙は急速にメールに取って代わられることになる。製作タイミングも絶妙でした。今となっては、手紙自体への郷愁を覚えます。
[ビデオ(邦画)] 8点(2011-01-01 14:33:53)(良:5票)
2.  雷桜 《ネタバレ》 
私は蒼井優のファンです。そう言うなら宮崎あおいや上野樹里もファンだし、実は女優は軒並みファンなのかもしれないが、蒼井優の映画を観る際に期待するものは、その他の女優達へ期待するものと明らかに違います。私は蒼井優の演技のファンです。そう言い切れるほど、彼女の表現力は若手女優の中で群を抜いている、というのが私の評価です。前置きが長くなりましたが、「フラガール」以来、久々に蒼井優を堪能させてくれる作品でした。いわゆる「禁断の愛」を描いているのだけど、彼女が演じる遊(優じゃないよ)の在り方がストーリーの骨格になっています。人里離れた山野で二十歳まで育てられた娘。ターザン(古い!)との違いは、育てた者がお猿さんではなく元武士ってところ。その野性味溢れるキャラクターが骨太に、かつ繊細に演じるられる。恋愛の何たるかさえ知らなかった娘が見せる無骨でピュアな感情の奔流がストレートに響きわたる。彼女に関しては期待した通りの見応えに満足しました。ストーリーには特筆するものは無いけれど、蒼井優の(演技の)ファンにはオススメしたい。ちなみに今月は、劇場で時代劇を立て続けに三作観た。ラブストーリーは苦手な方ですが、本作が最もしっくり来た次第。入れ込んで観ると、点数も甘くなりますな。
[映画館(邦画)] 8点(2010-10-24 18:09:04)
3.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 
1970年代後半。スーパーカーがブームとなりました。「サーキットの狼」が起爆剤でした。当時のスーパーカーとはイタリアメーカーの12気筒マシンとポルシェターボでした。私もカウンタックやBBのプラモではしゃいだガキの一人でした。スーパーカーブームはモータースポーツの興味へ拡がり、その潮流に乗って日本のサーキットを初めてF1マシンが駆けることになったと理解しています。その時のトップドライバーがニキ・ラウダとジェームズ・ハント。当時から私でも名を知る二人でした。つまり本作はサーキットの狼世代の記憶とシンクロしている作品です。ニキ・ラウダの復活劇にはマジで驚きました。多方面から賞賛の声が聞かれるなかで、火傷跡がシンプルなヒーロー扱いを拒否する厳しさを帯びていました。 長い前置きでしたが、ここからが映画の感想です。まず第一に、当時の記憶の中味を映像で解明&解説してもらったことに感謝です。特にラウダ復活の舞台裏。映画なので多少の脚色もあるのでしょうが、とてもスッキリしました。 競うのはスピードとタイムです。それを決めるのはマシン性能とドライバーのテクニック。しかし本作はもう一つの要素としてドライバーの人間力を掲げています。正反対の性格の片側に軍配を上げず、高レベルで拮抗させることでヒトの可能性を謳っています。能天気にもクソ真面目にも長所はある。そして、互いが部分的に認め合っているところがとても良かったです。「好敵手」と書いて「友」と読む。そんな感じw
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-31 03:49:52)(良:1票)
4.  ライフ・イズ・ビューティフル 《ネタバレ》 
物陰に連れ込まれて銃声が響いた時、まさかこの男に限って殺されるなんてことがあるとは思えなかった。それほど奇跡的なお話だった訳です。でも、ステキなお話だったと思います。 収容所の現実を踏まえると、フィクション色が強いストーリーです。以前に「縞模様のパジャマの少年」で、収容所で起こったことの脚色に否定的なレビューを書いたこともあります。でも、コチラはすんなりと観られました。本作のテーマが収容所の悲劇の描出では無いからです。収容所は、あくまで主人公の姿勢を描くための背景だったと思います。 映画的なご都合と偶然が連なり続けますが、そこに対してさほど嫌な気分にならない。むしろ、これくらいポジティブであれば、ホントに運が廻って来そうな気さえする。そう思わせるところが本作のパワーだと思います。性格的に、私には決して真似が出来ない態度だけど、ちょっと多めに喋ってみる気になります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-30 03:40:41)(良:1票)
5.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
ともかく、自然と動物たちの描写が素晴らしいです。主人公と一緒に漂流するトラはもちろん、登場する動物全てが美しく、生き生きと躍動していました。近年のネイチャードキュメンタリーは驚くような映像を写していますが、それにストーリーを組み込んだような見応えで、劇場のスクリーンで観ることをおススメしたいです。 鑑賞中、これはフィクションなのかノンフィクションなのかということが気になりました。そう考えた時、制作者の狙いもそこにあることに気付きました。人間と猛獣の交流とも思えるこの内容を、どのように着地させるかは鑑賞側に委ねられているということです。それが自然と自分の繋がりを量る指標になるのだと思います。終盤でキャストを替えた話を用意してくれましたが、親切すぎるかなと思いました。 必要があれば殺し、必要が無ければ関与しない。絶対的な殺戮能力を持つトラの行動は超然として迷いが無い。その姿勢が神々しく映るのは、自然の摂理そのものだからです。信仰が定まらない主人公も、そこに神の存在を意識しているようでした。この感覚に共感しました。 主人公とトラはコミュニケーションを成立させたように見えますが、振り返らずに森へ還る彼の姿が、あくまで限定的なものであることを物語ります。人が感じる動物との交流は、動物側が感じているそれとは別物であることを示唆しています。そこに厳かな距離を感じました。 地元での3D上映は吹替え版しか無く、吹き替えにアレルギーを覚える自分は2D版での鑑賞でした。IMAXで観たかったよ~。
[映画館(字幕)] 7点(2013-01-31 23:29:23)
6.  ラスト サムライ
不思議な映画でしたね。ニッポン人としてはところどころに「違うだろ!」って描写があるんだけど、作品全体を覆う精神性がそれを緩和してくれる。この映画のモデルは西郷隆盛と西南戦争なのでしょう。日本の近代化を進める中央政府の改革を武士道精神の衰退にアレンジし、不平士族の反乱は列強と結託する私欲財閥への戒めにアレンジしている。これを観た外国人が日本の近代史を誤認した可能性はとても高いのだけど、そんな危惧よりも先述の精神性の描写の方がニッポン人として嬉しく思ってしまった。同時に、今の日本人に武士道を体現している人がいるのかと外国人から聞かれたら、とても困るのだけど。厳しい表情をしながら眼だけに優しい涙を湛える渡辺謙の演技は、ハリウッド映画の中では独自の存在感を示したと思います。彼の侍演技の多くはNHK大河「独眼竜正宗」でブレイクした頃と大きく変わっていないと思ったんだけど、逆に当時からかなりのポテンシャルを持っていたことが改めて証明された気分でした。
[映画館(字幕)] 7点(2011-12-17 14:50:30)
7.  ラスト、コーション 《ネタバレ》 
タイトルを直訳すると「肉欲、警告」だけど、このふたつの名詞の狭間に存在した二人の微妙な繋がりが時間をかけてじっくりと描かれる。詰まるところ、孤独という共通項が二人の関係を深くしたように見えた。嘘と欺瞞が氾濫する世界で、その中でも特に策謀を任とする男の親愛が皮肉のように唯一の真実として浮かびあがり、女は警告でそれに応えた。人間の深いところで明確な形になっていない情や欲が、任務に背いたアクションへと移行する様が視線や表情だけで演出されていて、とても見応えありました。何人かの方が指摘されていますが、確かにあのトンズラはお見事!
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-07 03:39:48)
8.  ラーゼフォン 多元変奏曲 《ネタバレ》 
テレビシリーズでは、しつこい程に引き延ばした謎解きを最初っからドンドンと明かして行く。おかげでグッと分かり易くなったけど、シリーズを見ている方が楽しめるでしょう。元々が多元宇宙を題材にした作品で、本作はシリーズとは違った内容でした。「多元変奏」とはそんな意味のようです。中学の同級生カップルが、時間の流れが異なる二つの世界に引き離されて年齢が隔たる。それは不幸な出来事なんだけど、彼女が魅力的に成熟した10歳年上のお姉さんとして再登場し、主人公と絡む。ちょっと、くすぐられる設定です。「世界の調律」と云う言葉は多元化した世界をひとつに戻すことを指しているようで、本作ではこのカップルだけに焦点を絞った新世界を築いて終わりました。他の登場人物たちがどうなったのかは豪快に省かれていて潔い。シリーズもののアレンジとしては上手く再構成していると思います。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-07-01 08:16:26)
9.  ラスト・ブラッド 《ネタバレ》 
見どころに溢れた作品でとても楽しませてもらいました。まずは日本刀とセーラー服。たぶん両方とも原作に則っているのでしょうが、日本刀は別にしても米軍施設内のハイスクールにセーラー服で通う必然はありません。原作へのリスペクトというより、オーディエンスへのサービス精神と解釈しました。チョン・ジヒョンさんは20代後半。そのセーラー服に違和感を覚えないのはオヤジ視線だから? それで日本刀を振り回す姿はまさに「猟奇的」でございましょう。次に倉田保昭さん。最初にして最後の和製ドラゴン俳優の健在ぶりが嬉しかった。昔は随分とお世話になりました。剣技ではなくまわし蹴りなんかをもう少し観たかったけれど、それは主役の猟奇お姉さんが時々お御足を披露していただいたので良しとしよう。アクションも膨大なカット割りによる誤魔化しが上手いです。斬る瞬間はコマを落し、フォロースルーをスローモーションにすることで、筋力のない女性の動作を機敏に演出できている。老眼が入り始めた目が悲鳴を上げましたがギリギリ許容範囲でした。翼のあるヴァンパイアとのチェイスは「アンダーワールド」と比べるとパロディ以下だけど、わざわざそんなシーンを用意した度胸を褒めてあげましょう。真っ当なB級映画なので、ストーリーへの言及はご勘弁。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-10-12 00:29:32)(良:1票)
10.  羅生門(1950) 《ネタバレ》 
今回、デジタル技術で復元された「デジタル完全版」なるバージョンをハイビジョン放送で観たのだけど、この作品の映像の素晴らしさには改めて見入ってしまった。アングルの切り取り方。動感と静寂のバランス。モノクロならではの光と影の美しい階調。名カメラマンと言われる宮川一夫氏の手腕がいかんなく発揮されていると思います。自分は勝手に、黒澤映画の多くは宮川氏の撮影によるものを思い込んでいたのですが、記録を辿ると今作と「用心棒」だけでした。映像的には稀代の才能がタッグを組んだ稀少作品ということですね。映像のレベルに言及されている方はたくさんいらっしゃいますが、この「デジタル完全版」のハイビジョン視聴はオススメです。ストーリーの方は、いきなり志村喬の親切で結ばれる流れに、初めて観た学生時代から食い足りなさを覚えています。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-02-06 14:56:04)
11.  ランボー 《ネタバレ》 
その昔に劇場で観たときは、頻出していたベトナム乱心もののひとつという印象だった。不遇な帰還兵が意地悪されて切れる映画である。ラストでスタローンが心情を吐露するシーンは、熱演ではあるんだけど、作品のテーマを台詞でストレートに言ってしまう手法ってどうなの?と少し疑問符を付けていた。先日、約30年ぶりに観て印象が変わった。かつてはただの傲慢に映ったあの保安官の態度が、あの国の傲慢さそのものではないかと思ったからだ。必要以上(?)に介入し、痛いしっぺ返しを食らう。物量を投入しても事態は好転しない。出来すぎなほどに、現代の状況に符合する。そう考えると、スタローンが銃を向けた先は田舎の保安官や州軍ではなく、アメリカそのものだ。あの国の傲慢で派兵され、帰還しても同じ傲慢にいたぶられる。昔からそのテーマで作られていたのかも知れないんだけど、やっと自分が追いついたということか…。若いスタローンの鍛えられた肉体には改めて感心。CGの無い映画の素晴らしさも実感させてくれた。以下余談。「ロッキー」の一作目などでも感じたことだけど、スタローンは情けない表情の方が似合いますね。普通の表情が既に悲しそうに見える。笑った顔も自然な哀しみを湛えている。今作はその天性の不遇顔が最も活かされている映画かもしれない。
[映画館(字幕)] 6点(2009-10-21 11:38:36)
12.  落下の王国 《ネタバレ》 
これは映像美を楽しむ映画でしょう。ベートーベンのシンフォニーをがっちりと受け止めて見劣りしない映像って、ざらにはない。「ザ・セル」もそうだったけど、この監督独特の表現は確かなオリジナリティだ。その中で、存在感を発揮している石岡瑛子の衣装美術には拍手を送りたい。少女の励ましが救いになって、生きることへの意欲を取り戻す青年はどうでもいい。最終的に銀幕の世界に(チョイ役で?)復帰できたようだけど、あのまま死んでいただいても、この映画の評価が変わることは無かったでしょう。だけど、エンディングに挿入されたモノクロのスタントマンの映像集には、心を打たれるものがあった。実際、この映画の青年のように障害が残りかねないケガをした人もいただろうし、大事に至ったことも多々あったはず。この映画が見せてくれた映像美の世界とは裏腹な、映画産業の成長と繁栄を陰で支えた仕事、というものに思いが巡り、原題「The Fall」(…落ちる人、堕落)の意味を改めて考えさせられた。 【2012/1/30 追記】衣装美術を担当された石岡瑛子さんが亡くなられました。今では日本有数のグラフィックデザイナーになったH氏と過去に一緒に仕事をしていたんだけど、そのH氏が駆け出しの頃の師匠(?)が石岡さんで、よく酒席で逸話を聞いた。充分に厳しい人に見えるH氏が石岡さんを語るときには「畏れ」が感じられ、創造に関してとことん厳しく強い人というイメージを抱かされた。NHKの追悼番組「プロフェッショナル」を観たがそのイメージ通り。一緒に仕事をする人たちの苦労を描いているところに妙に共感してしまった。創造と格闘し続けた凄い方でした。冥福をお祈りします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-25 02:07:27)(良:3票)
13.  ラブ★コン
いきなり余談ですが、若い頃は水着グラビアのプロフィール欄を見て、その女性の身長が自分より高いと少し悲しい気分になったものです。それは、自分より背の高い女性が嫌いなのではなく、彼女と知り合う機会があったとしても自分は相手にしてもらえないという気分だったのでしょう。妄想の世界のコンプレックスですね。現実では、人を好きになる瞬間ってあまり身長のことなど意識していなくて、好きになってしまった後に、自分の方が高い・低いというコンプレックスが湧いてくるんじゃないだろうか。でも、考えてみるとそれって世間体ですね。世の中に自分と相手しかいなかったら、そんなこと気にしないもの。主人公の男の子は、自分の背が高くないという自覚はしっかり持っているが、世間体なんぞ気にしない毅然としたスタンスを持っていて好感を覚えました。まぁ、オープニングは身長の高低から入ったけど、それをとやかく言うのは最初だけで、後は快活にお話が進んで行く元気な青春恋愛ムービー。宇宙人は出てこないけど「うる星やつら」みたいでした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-11-11 00:20:29)(良:2票)
14.  ランペイジ 巨獣大乱闘
あの国の人たちは大きなおサルさんが大好きなんだな、と思う。 大きなおサルさんって、主人公の元プロレスラーのことでは無いですよ。 でもまぁ、映画の中での扱いはほぼ同列でしたな。(褒め言葉です)
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-16 00:14:21)
15.  ライジング・ドラゴン
内容に関して、特に言うことはありません。堅実なアクションコメディでした。 私はブルース・リーからカンフー映画に入ったこともあって、ジャッキーにはあまり思い入れが無いのですが、この年齢までスタントを使わずに自分で演じるスタンスを維持していたことには、映画という枠を離れて励みを貰います。 本作のレビューからは離れますが、彼の作品の多くはコメディ色が強い分だけ、緊迫感とか緊張感に欠ける印象で、自分がアクション映画に求めるものとはちょっと違っていました。それが香港映画のトーンなのですが、やっぱりアクション系作品より、カンフー映画である初期の「酔拳」などを最も評価します。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-02-22 01:37:56)
16.  ラスト・エクソシズム 《ネタバレ》 
主人公は「悪魔祓い」の欺瞞を記録に残そうとします。本作の体裁は、そのドキュメンタリー。エクソシストものとしては、新しい視点でした。 主人公もエクソシストですが、悪魔に憑依された人に「祓った」と思わせるだけで済んだ案件がたくさんありました。先人たちも同じことをやって来たと思っていたのでしょう。映像に残すことで、自らの「詐欺」を「人助け」として正当化したかったのかも知れません。 その彼が、ホンモノかも知れない案件と出会った時の動揺と対応が見どころでした。自分の肩書を忘れたかのように病院へ連れて行こうとします。その態度が滑稽です。でも、切羽詰まると演出用の小道具を仕込んだ十字架で対抗する。藁にも縋る思いだったのか、あるいは、信仰自体は失っていなかったのか。たぶんその両方です。 実際、あの少女がホンモノだったかどうかを含めて、本作は最後まで色々な部分をあやふやにしたまま進行します。多くのことを観る人に委ねているけど、この微妙な終わり方は嫌いじゃない。私の印象は限りなくホンモノに近いグレーです。まがい物のエクソシストが報いを受けるような安直エンディングで無かったことが嬉しい誤算でした。悪魔に憑依されたかに見える少女が不気味で、それなりに怖さも担保しています。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-23 23:31:37)
17.  ランナウェイズ 《ネタバレ》 
マドンナより10年も前にランジェリースタイルで歌ったガールズバンド。色がハッキリしているという意味で、音楽性は悪くなかったと思いますが、いつの間にかいなくなったバンドでした。あの頃、口から火を噴きギターを叩き壊したりする人たちを始めとして、色モノ的なロックバンドが立て続けに来日公演していた印象があります。ランナウェイズは本国より日本での人気の方が高かったみたいですね。本作で、ランナウェイズのランジェリースタイルは日本で開発されたことを知りました。代表的なナンバー「チェリー・ボム」の創作秘話が楽しかったです。ヴォーカルのシェリー・カーリーがクスリに溺れるくだりは、劇的な環境の変化に対して自身のスタンスが固まっていなかったことが原因のように映りました。平たく言うと、10代の少女らしい自制の無さ。しっかりしたオトナの管理者が付いていれば良かったのだけど、あのプロデューサーでは無理ですね。バンド解散後のシェリーとジョーン・ジェットの会話が切なく優しく良かったです。短くとも熱い時間を共有した関係が滲んでいました。その二人に若手有望株を充てたキャスティングが見どころでもあります。ちょっとクリスティン・スチュワートの猫背が気になりました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-04 02:07:30)
18.  ランボー3/怒りのアフガン 《ネタバレ》 
2作目よりは良くなりましたが、やはり1作目とは違う種類の映画です。最後の戦いはあそこまで派手にしない方が、メッセージ性を残せる映画になったと思います。戦車と戦闘ヘリの正面衝突はやり過ぎ。アフガンの人が観たらどんな感想を持つか聞いてみたい映画です。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-10-28 15:21:33)
19.  ランボー/最後の戦場
感動はしなかったのでこの点数ですが、見応えはありました。ランボーの内面は以下のように解釈しました。結局、自分ひとりの力では何も変えられない。目が届く範囲の人は救うことが出来るかもしれない。だけど、なんら根本的解決になっていない。戦争ではなく、紛争や内戦には明確な決着がない。自分たちのような傭兵は、こんな場所でしか生きられない人種だ。だけど、もはや自分でなくてはならない必然も感じない。自分が必要とされる戦場は無くなった。改めてそれを実感した。故郷か。このあたりを潮時にしよう…。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-26 00:12:16)
20.  ライラの冒険/黄金の羅針盤 《ネタバレ》 
ダイモンが動物の姿で人の肉体の近くに寄り添っている設定が面白い。しかも、そのダイモンたちの芸が細かく可愛らしい。この映画はそれが全てと言って良いくらいです。違和感のないCGと合成技術は大したものだと思います。しかも、肉体とダイモンの繋がりには「ミスト」が密接に関係しているらしく、その「ミスト」の正体が並行して存在する世界の謎解きの核にあるらしい。表現上の面白みと、物語の焦点がしっかり合致している。・・・という具合に、傑作の匂いがしていたんですが、失速しました。まずライラの周りに頼もしい仲間が簡単に集まりすぎるのが気になった。特にリボルバーを持った渋いおじさんはいつの間にって感じです。その動機も不明。羅針盤の描写も、あれでは唯の魔法の鏡ですね。魔女が助けに入ってくれる理由もよく分からなかった。そして、さあクライマックスへ、と思ったところで終わりました。ありゃりゃ、って感じです。三部作って知らなかった自分が悪いんだけど…。結果論ですが、3回に分けて作るのであれば、先にあげたような部分や物語の世界観を、もっと描けたのではないでしょうか。ニコール・キッドマンは存在感はありましたが、その組織の目的や彼女のスタンスが良く分からず、宙ぶらりんで勿体なかった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-01-26 05:04:39)
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