1. 歩いても 歩いても
《ネタバレ》 水難事故で亡くなったアニキの命日、神奈川県の実家に姉弟家族が集まるお話。中身はただそれだけなんだけど、現代家族の原風景を見ているようで妙にもの懐かしい。特に日本人ならそう感じるはずだ。平成版の東京物語やな。跡取りとなるはずだった立派なアニキ。死人は記憶の中で美化される。父とは違う道を行き、失業中のオイラ。子は親の思う通りにはゆかぬものだ。それでも歩んでゆく、オイラなりに。両親が亡くなった後に、運転免許もファミリーカーも実の娘もゲット。いつもちょっと間に合わねえ。それぞれの人生。救われたデブにも、ソイツなりの人生。実に味わい深い。煎じた日本茶のようだ。良作。 [DVD(邦画)] 7点(2024-01-15 01:10:25) |
2. 誰も知らない(2004)
《ネタバレ》 是枝裕和監督による家族ドラマ。八方美人でヤリマン女のYOUお母ちゃん。父親の異なる4人の子供を抱える。大阪に出張のはずが電話で別の性を名乗るお母ちゃん、ガヴィーーン。長男のヤギラ少年が親代わり。だけど12歳で弟妹3人を養えるわけもなく、次第に極貧生活に突入。家はゴミ屋敷と化す。そんなボビっているオイラたち。シャツは穴だらけ、公園の水で洗髪。ある日、家の椅子から落ちて冷たくなった末っ娘。止む無くヒコーキの見える所で遺体をほかす。戸籍登録もされていない娘、誰も知らねえコト。実話に基づいた衝撃的な物語。傑作。 [DVD(邦画)] 8点(2023-12-29 02:43:37) |
3. 花よりもなほ
《ネタバレ》 是枝裕和監督による時代劇コメディ。ケンカにめっぽう弱えへっぴり侍を若き頃の岡田准一が熱演。見事なやられっぷり。若き頃の豪華俳優共演なれど、撮り方がまだまだ粗くてナニをしてるのかさっぱり分からねえぞ。オンガクはエンドロールまで全て同じやな。駄作。 [DVD(邦画)] 5点(2023-12-04 01:48:43) |
4. DISTANCE/ディスタンス
《ネタバレ》 是枝裕和監督による、BGMの一切ない静かなサスペンス・ドラマ。若き頃の豪華俳優共演。オウム真理教みてえな宗教団体にゾッコンな方々とそうでない方々の葛藤。映像だけで何かを伝えようとしてるんだけど、伝わってこない。何かが起こりそうで起こらない。まだまだ駆け出しで、未熟な頃の是枝監督3作品目。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-11-28 03:34:18) |
5. ホリデイ
《ネタバレ》 お互いに失恋し、自宅を換えっこすることになったアタシたち。男女二人組、クリスマスもののラブコメだけどちょっと冗長な印象。 [DVD(字幕)] 6点(2021-12-29 05:58:53) |
6. みんなのいえ
《ネタバレ》 三谷幸喜監督2作目。若き日の豪華キャスト競演にて、一軒のおうちを建てるお話。「和」の大工と「洋」の設計家。互いの美学が交錯し、ぶつかり合う両者。だけど折れるのはいつも「洋」のオイラ。癪だけど、ここは日本、まあ仕方ねえか。二人の争いに巻き込まれながらも、静観する依頼主夫婦。脇役の飲んだくれ故・ノギワちゃん、血色悪くてちょっぴりノムガァっぽいぞ。ほとんど我が思い通り、勝ち組の「和」の故・邦江くん、いつも口先をとがらせてるけどナニ言ってるかわからねえぞ。 [DVD(邦画)] 6点(2021-08-22 07:30:45) |
7. 赤毛のアン/アンの結婚〈TVM〉
《ネタバレ》 シリーズ第3弾。齢30を過ぎてちょっぴりオバサンになったアタシ。小説家としての道を行くもなかなか上手くいかねえ。戦時色が濃くなる中、愛しのギルくんとようやくケッコンだ。後半は本格的な戦争ドラマ。戦地へ赴いた夫を捜し回る。二人は再開して養子を取り、ハッピーエンドを迎えるんだけど、前作までの青春の日々はもう戻ってこない。寂しさの残る終幕。 [DVD(字幕)] 6点(2021-05-23 03:08:49) |
8. 修羅雪姫(2001)
《ネタバレ》 中身のないリメイク版。釈由美子のプロモーションビデオみたいな感じやな。無理して目をギョロつかせるアタシ。この頃の伊藤英明は何だか貧相な優男やな。何も言えへん妹に真木よう子、もったいねえな。シリーズお約束のお楽しみシーンは皆無で物足りねえ。ツッコミ所満載で駄作やな。 [インターネット(邦画)] 5点(2021-05-04 22:55:17) |
9. 日本以外全部沈没
《ネタバレ》 「日本沈没」のパロディ。日本以外全部沈没して外国人の唯一の拠り所となった列島。安倍小泉首相が踊るニッポン音頭、マヌケすぎ。今は続いていない当時の若手俳優ばかりのキャスト陣。全くウケなかった、笑えなかった、おもしろうなかった。稀に見る超駄作。なんと生涯のワースト5入りを喫する。 [DVD(邦画)] 4点(2021-02-14 02:45:51) |
10. 日本沈没(2006)
《ネタバレ》 SFパニック邦画のリメイク。1973年版とは別物としてなら観れるが、英雄役が優男の草薙剛では物足りねえよな。柴咲コウのレスキュー隊役もかなり違和感がある。豪華俳優競演なれど、配役がメチャクチャでもったいねえ。我らがジェイック・リーダー問題児、出てると聞いてたんだけど、出演してねえじゃねえか。 [DVD(邦画)] 6点(2021-02-02 00:00:16) |
11. 香港国際警察/NEW POLICE STORY
《ネタバレ》 約10年ぶりの新シリーズ。自信満々の英雄警部。9人の部下を従えて突入するが非道な強盗団によって一網打尽、完膚なきまでに叩きのめされて、命からがら一人逃げ延びたオイラ。罪悪感を酒にぶつけて自暴自棄、悲愴感漂う冒頭。お遊び一切なし、何だか「ポリス・ストーリー」らしくないけど、シリアスさに違和感はなかった。これだけジャッキーを追い詰めた強盗団一味だけど、決着戦は武器の結合。尻すぼみな印象。今作もエンドロールにてマイクを握るオイラ。相棒は故・三浦春馬っぽいよな。重厚感と迫力のある良作。 [DVD(字幕)] 7点(2020-12-06 06:01:07) |
12. 007/ダイ・アナザー・デイ
《ネタバレ》 シリーズ第20弾。5代目、ピアブロ・ボンドの最終章。今作も世界中を舞台にしたスーパーアクションの連続。フェンシング対決の2戦目はルール無用、ガチでの殺し合いやな。ボンドガールがハル・ベリーとロザムンド・パイクじゃ物足りねえぜ。そして我らがゴーモン王の6代目、ダニクレ・ボンドへと続く。 [DVD(字幕)] 6点(2020-09-27 04:00:46) |
13. インソムニア
《ネタバレ》 クリストファー・ノーラン監督にしては時間軸などがまともなサスペンス。パチーノ熱演の眠れねえ敏腕刑事、相棒を霧の中の誤射で殺害しちゃう。少女殺しの犯人とヒミツを共有。優しそうなロビン・ウィリアムス怪演。でも一番の獣はオランウータンみてえな面のヒラリー・スワンクやな。豪華俳優競演。 [DVD(字幕)] 6点(2020-08-08 22:42:26) |
14. ムカデ人間
《ネタバレ》 もしも、ヒトをムカデみてえに数珠つなぎにしたら…そんなおバカなことをガチでやってるシチュエーション・スリラー。ヒトを拉致って、眠らせて、数珠つなぎ。悪趣味な実験を実施するマッドサイエンティストを怪演。何だか面が四角いよな。若い海外娘2人を引き連れて、ムカデ人間の栄えあるアタマを務めるのは何を言うとるかよう分からん我らがニッポン男児。四つん這いになって、マジメに這いずり回る姿は滑稽ですらある。メシは、栄養あるオイラのクソ喰らえぃ。グロくてエロくて汚ぇ作品だけど、印象には残るよな。 [DVD(字幕)] 6点(2020-06-27 03:56:49) |
15. 氷の微笑2
《ネタバレ》 14年越しの続編。年増のオバサンになったアタシ、だけどその悪女・好色ぶりは健在。彼女を診るべき精神医、その魅力に侵されて狂っていくオイラ。後半は連続殺人劇。前作以上に中身が無いんだけど、オイラとアタシの修羅場シーンに+1点献上。 [DVD(字幕)] 6点(2020-06-14 22:17:22) |
16. メメント
《ネタバレ》 たったの10分でみ~んな忘れちゃうオイラ。そんなあやふやなオイラの記憶の拠り所はメモと写真と全身の刺青。妻殺しのホシを追う顛末を10分ごとに遡っていく斬新な構成。実はホシを殺していたけど、メモるのを忘れて居ねえヤツを追いかけ回していたというコト。何ともマヌケなようで、人の記憶の不確かさを抽出している。オモシロ仕掛け映画。 [DVD(字幕)] 6点(2020-06-07 00:18:14) |
17. つぐない
《ネタバレ》 幼き日のアタシ、カマした一つの嘘が二人の男女の仲を引き裂く。獄中生活と戦争がさらに二人を引き離す。結局結ばれない二人。この罪は重い、とても償いきれねえ。一生悔いるアタシ。話のテンポは決して良くないけれど、最後は余韻の残る形でまとめられていた。後に名女優となるシアーシャ・ローナン。その特徴的な蒼い瞳をのぞかせて、出番の多くない13歳のアタシを好演。 [DVD(字幕)] 6点(2020-05-30 22:08:46) |
18. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 米国土を舞台にしたモンスターパニック実況中継。強靭なハートで危険を顧みず、後方から全てを映し出すビデオカメラマンに感心。真の主役だね。恐怖心を煽る斬新な設定。人物作りは弱い。上映時間わずか85分中エンドロール10分以上…エンドロール率が高えぞ。 [DVD(字幕)] 6点(2020-04-28 01:11:39) |
19. バタフライ・エフェクト3/最後の選択
《ネタバレ》 ミスったらやり直し、シリーズ第3弾。連続猟奇殺人犯を追って、過去へ飛ぶ。犯人は偏愛の妹クン。今作の「最後の決断」、つまり「ラスト突き放し」の対象に。後に生まれた娘に名付けたのは妹と同じ「ジェナ」。名と共に引き継がれるその猟奇性。第1弾には及ばないけど、それなりに衝撃を受けた結末。 [DVD(字幕)] 6点(2020-04-19 19:40:16) |
20. バタフライ・エフェクト2
《ネタバレ》 ミスったらやり直し、シリーズ第2弾。リセットすればするほどにワルくなっていく状況。愛しのカノジョを突き放すラスト。前作と同じパターンで展開が読めちまう。ただPVみてえなハードな雰囲気で、さすがに前作には及ばないけれどもそれほどヒドくなっかったんじゃねえか。10分以上のエンドロール、長ぇな。 [DVD(字幕)] 6点(2020-04-18 03:10:31) |