221. 理由(2004)
《ネタバレ》 凡作。もともと大林宣彦監督の落ち着きのない映像は苦手である。それは好き嫌いの問題ではあるのだが、これなら小説を読めばよいのではないか、とは感じてしまう。話がつまらないわけではないが、消化不良な点は否めない。【ネタバレ注意】そもそも“映画化”までネタにする必要があったのだろうか。なぜ雨の中で傘も差さずに赤ん坊を抱きかかえて現場に行くのか。自分はよくても赤ん坊が病気になったらどうするのか。犯人は病気だったのか。どうして落ちたのか。なんだかスッキリしないまま終わってしまった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-04-24 21:43:50) |
222. HERO(2007)
《ネタバレ》 テレビ版を全然知らないのでストーリーの背景がいまひとつわからない部分があったという点はさておき、「つまらない」とまでは言わないけど、とにかく冗長。90分くらいにまとめたら、もう少しいい映画になったと思う。【ネタバレ注意】とくに酷いのが韓国ロケ。ゲストを登場させる意味しかない無理やりなストーリーで興ざめ。そもそも、松本幸四郎演じる被告人の弁護士は、本来依頼を受けないであろう人物の弁護を、代議士側から多額の費用を貰って請け負ったという状況のはずで、これが現実ならマスコミ的には“巨悪の存在”が分かり易すぎる。あんな露骨なやりかたを取らないんじゃないか。そもそも翌日に車を潰しにいくなんて被告人も安易すぎる。「映画はフィクション」とはいえ、もう少し考えてほしいところ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-04-22 10:49:07) |
223. エグザム
《ネタバレ》 面白くないわけではないが、ちょっと無理のある展開。【ネタバレ注意】現代の話じゃないとわかった時点で、前提条件は発散してしまうが、“採用”試験で人を殺してまで合格しようとするだろうか。状況によっては本当に死人が出ていたわけで、それが許されるというのは疑問だ。ところでライトを破損して非常灯を点けるという仕組みは一般的なのだろうか。ライトを消す前にやることは色々あったと思うのだが。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-09 18:43:55) |
224. エアベンダー
駄作。お金の無駄遣い。 [DVD(字幕)] 3点(2011-03-09 18:15:40) |
225. 運命のボタン
《ネタバレ》 駄作。【ネタバレ注意】予告編から推察される元ネタは星新一かと思ったが、それは記憶違いで違う人のようだった。いずれにせよ、ショートショートで含みを持たせているところがよい話なのに、無理やり理由付けしてしまって大失敗している。一度の選択で良心にさいなまれるはずなのに、災禍が身にふりかかって、振り回されるだけって。オカルトな設定も酷い。 [DVD(字幕)] 3点(2011-03-09 18:09:14) |
226. (500)日のサマー
《ネタバレ》 佳作。ゾーイ・デシャネルがいい。話の作り方もいい。なんだか「友達以上、恋人未満」という言葉を思い出した。【ネタバレ注意】「ラブストーリーじゃない」と断ってくるので、最後は割と予想できてしまうのだけど、あそこはチョイ役の人ではなく、もっと大物の女優とか、飛び切り魅力的な人を持ってきてほしかった。途中で織り込まれる“幸運の女神”としてのサマーが、もっと明確に主人公に影響してほしかった。しかし、冒頭で bitch 呼ばわりされた彼女は、リアルの人なんだね。 [映画館(字幕)] 7点(2011-02-26 01:55:41) |
227. 幸せになるための27のドレス
《ネタバレ》 意外に評価が低いけれど、良作だと思う。主人公が絶世の美女じゃないところがいいのかもしれない。【ネタバレ注意】婚約発表の場でやり過ぎたところを、友人がやり過ぎだと指摘するところがいい。妹が、たんに嫌な性格ってだけではなかった描写があったのもいい。ただ、減点はしないが、邦題がいまひとつ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-08 23:08:45)(良:1票) |
228. レポゼッション・メン
《ネタバレ》 凡作。設定にムリを感じて、最後まで感情移入できなかった。【ネタバレ注意】未払いの人工臓器を返却してもらうために、あれほどの手間を掛けるというのは無理がありすぎるのではないか。手間を掛けても回収することで、他者の支払いを促進するという効果はあるのだろうが、それほどの“恐怖”が知られているのであれば、支払期限を過ぎているのに、逃げもせず、のんきにデートしていたり、街中で買い食いしている人がいるのは疑問だ。実際、回収を逃れるために隠れて生活している人々もいるのだし。それに、1個でも支払いが大変そうなのに、どうして場末の歌手らしき女性が10個もの人工臓器を埋め込むことができたのか。仕事中に“事故”で人工心臓が埋め込まれた主人公は、労災の補償もなくて自分で支払うハメになったのはなぜか、などなど。後半、人工臓器があれば身分証なしでは入れたり、ただの警備員がどんどん殺されたり、あんなバレバレな状況で、臓器回収したことにして何の意味があるんだという不条理は最後でケリはつくのだが、ちょっと厳しい。 [DVD(字幕)] 5点(2011-02-08 23:08:17)(良:1票) |
229. グリーン・ゾーン
《ネタバレ》 イラク戦争を舞台にしたボーン・シリーズという印象は否めない。娯楽映画としてみれば楽しめると思う。【ネタバレ注意】やはりイラク戦争への問題提起というより、娯楽映画の部類に入るだろう。最後はパターン通りの展開で、意外性には欠ける。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-08 23:07:39) |
230. ザ・ウォーカー
《ネタバレ》 佳作。やはり、デンゼル・ワシントンはうまい。【ネタバレ注意】たしかに意外な展開だけど、英字のパターンなんて限られているだろうから、いくらでも普通に書き起こせるんじゃないか。体調が悪いのはともかくとして。それに30年も歩き続けているという設定は変。1日10kmしか歩かなかったとしても、1年もあればアメリカ大陸の端から端まで行けるはず。あとパックのおしぼりは何か月もしたら、カラカラになるよ。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-08 23:07:07)(良:1票) |
231. 9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~
佳作。色々説明が不足している気はするけれど、楽しめないわけではない。あまり深く考えてはいけないのだろう。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-08 23:06:38) |
232. 告白(2010)
《ネタバレ》 傑作。脚本がよくできているし、演技も素晴らしい。面白い邦画は、本当に面白いと思わせてくれる。たしかに現実離れしている点は感じるが、これは映画。私は気にしない。【ネタバレ注意】いきなり冒頭からタイトル通りの展開なのかと思ったが、その後の作り方がうまい。おそらく、(この映画の中での)森口悠子は、血液も混入させていないし、最後の爆弾も解除したままなのではないか。あくまで脅迫。後者は、対象者や巻き添えも含め不確定要素が多すぎるし、銅線を切断して解除した後の描写がない。個人的には、R15+指定になったスプラッターな演出は、もう少し抑えてもよかったと思う(スローモーションの多用も)。 [DVD(邦画)] 8点(2011-02-08 23:05:59) |
233. ナイト&デイ
《ネタバレ》 アクションを期待させる映画であり、そこはそれなりによくできている。その程度の映画だと思う。なにしろ、ストーリーに見るべきものがまるでない。まさに娯楽映画。【ネタバレ注意】フィクションなのだから、永久機関の現実性についてとやかくいうつもりはないが、設計図でもない“現物”を取り合いっこするという設定は、ちょっと乱暴なのではないか。裏切りやどんでん返しも、幾度となく繰り返されてきたパターンのままで、そりゃそうだろうなあ、としか感じない。銃撃戦でも、映画だから“弾が当たらない”前提で出ていくだけで、“思い切った行動”という印象がない。妹の件も、なんとなくあっけない。ついでに、キャメロン・ディアスが歳をとってきたなあと感じさせてしまうのも残念。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-08 23:05:22) |
234. 涼宮ハルヒの消失
《ネタバレ》 凄い作品。ただし、テレビシリーズとの連携が前提であり、単独作品としての評価ではない。でも、観客の多くはテレビシリーズを見ているのだろうし、映画を制作する側もそれを想定しているのではないだろうか。テレビシリーズを面白いと思う人なら、間違いなく楽しめると思う。【ネタバレ注意】私は原作は未読だが、原作に忠実だそうだから、原作が素晴らしいのだろう。あえて言うなら、やや長めでもう少し早い展開でもよい気はする。が、それもアニメの手間を考えるとサービス精神とも感じられる。もっともエンディング曲は微妙なのはともかく、気になる点はある。教室でハルヒの名を出したとき、谷口以外に東中出身者は全員風邪で休んでいたのだろうか。さらに気になるのが校庭に書いた絵の意味である。あの意味は、少なくともテレビシリーズではハルヒに伝わっていないはずだ。テレビシリーズも含めてよくできたストーリーで、原作に忠実に作られているのも、わずかな改変が後の破綻を招きかねないからだろう。それだけに細かい不自然さが気になるところだ。とはいえハルヒシリーズ全体としては傑作で、この作品に知り合えたことを幸運だと思う。 [DVD(邦画)] 9点(2011-01-23 14:45:39) |
235. さんかく
《ネタバレ》 良作。【ネタバレ注意】3人とも、ただ演技してる役者だということを忘れて、いかにもいそうな迷惑キャラで「全員不幸になって終われ」と思うくらいにイライラさせられる。設定も演技も素晴らしいし、田舎に行った後の展開が凄い。留守電の件は、着信拒否しそうな気はするけれど。 [DVD(邦画)] 8点(2011-01-23 14:10:44) |
236. ソーシャル・ネットワーク
《ネタバレ》 佳作。“実話系”の映画にありがちな煮え切らなさはあるが、全体的には面白い映画だった。【ネタバレ注意】知らない業界の話ではなく、IT業界で進んでいた話であり、その種のメディアで報道されていた話でもある。そのため、どうしても「どこまでが実話なのか」を疑問に感じながら見てしまうのだが、“起こった事”以外は創作なのだろう。映画としては冒頭の会話も、交渉シーンの挿入もうまいのだが、締めくくり方があっけない(しかたがないが)。ただ、ジェシー・アイゼンバーグの演技は大変よかった。 [映画館(字幕)] 7点(2011-01-19 21:24:33)(良:1票) |
237. アリス・イン・ワンダーランド
3Dで観ていないせいか、ただの凡作でしかなかった。3Dが凄かったとしても同じ点しかつけないと思うけれど。登場人物が古典のアリスに縛られていて難しいのかもしれないが、ストーリーに意外性がない。そりゃ最後はそうなるんだろうけど、「やったね」という印象を持てない。役者はいいんだけどね。 [DVD(字幕)] 5点(2010-12-29 21:09:07) |
238. G.I.ジョー(2009)
ほんと、ただのアクション映画だった。ストーリーはあってなきが如し。突っ込みどころは色々あったと思うが、記憶に残らないくらい。CG もアクションも、それを期待する人にはいいんじゃないかな。ただ、ほんとに中身がない。 [DVD(字幕)] 5点(2010-12-29 21:00:36) |
239. ハート・ロッカー
《ネタバレ》 つまらない映画とは言わない。実態を知っているわけではないが、米軍が「不正確」と評したのはわかる気がする。【ネタバレ注意】ウィリアムは、結局運がいいだけで無謀な奴なんじゃないか。冷静沈着ですらない。爆弾を仕掛ける側の心理を描かない一方的な内容になっている点には目をつぶるとしても、描写が薄っぺらくて戦争の恐ろしさが伝わってこない。これでアカデミー作品賞なのかと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-29 20:56:16) |
240. シャッター アイランド
《ネタバレ》 駄作。合成がヘタなのか映像の不自然さが気になるものの、ディカプリオの演技はよいので普通に期待していたのだが。【ネタバレ注意】途中から「そんなオチではありませんように」と願いつつ見ていたが、あまりに予想通りで拍子抜け。夢オチがいけないのではない。それならそれで描き方があるのではないか。あれはこういう妄想でしたと長々説明されてもつまらない。 [DVD(字幕)] 5点(2010-12-24 00:44:50) |