261. ひまわり(1970)
冒頭、一面のひまわり畑で流れるマンシーニのテーマ曲。その一瞬でこの映画が大好きになった。私が知る限り、ストーリーに関わる全ての女性を最も素敵に、ソフィア・ローレンを最も美しく描いている映画だ。待ちわびて探し疲れたソフィア・ローレンがすべてを知った後の、ロシア女性との会話、列車に飛び乗るシーン、泣き崩れる姿、そしてまた決然と生きていく姿。どれもが素晴らしい。かくも気高く美しく生きたいものである。 10点(2003-06-03 11:46:06) |
262. アルマゲドン(1998)
冒頭のニューヨークパニックシーンなんて、ものすごくいい。ストーリーの稚拙さを凌駕するシーンがいくつかあれば、まあ許す。SF感動大作じゃなくてアクションコメディとしてなら「そこそこに面白い作品」ってことで6点。しかし、こういう映画にリアリティ求めてはいないとは言え、ある程度のリアリティはないと泣けないってことは確実。 5点(2003-06-01 19:47:49) |
263. マルサの女
悪くはないけど、やっぱり好きになれない。良いセリフやシーンがないではないけど、映画的でない。情景がなく、余韻がない。 5点(2003-05-31 18:38:34)(良:1票) |
264. タンポポ
ラーメンウエスタンって一体??質としては悪くないんだけれど、どうしても好きになれない作品。伊丹監督の品のないインテリジェンスが前面に出ている気がして。ラーメンの話しなんだったら、もっと下世話に庶民的に作ってもらいたいんだ。 6点(2003-05-31 18:28:59) |
265. 時をかける少女(1983)
ストーリーも良いし、脚本もわるくない。風景にも情緒があり、繊細に作られている点が好感が持て悪くはないが、なにしろ演技がー。とは言え原田知代は可憐でした。 6点(2003-05-31 18:20:41) |
266. トイ・ストーリー
小さい頃信じていたおもちゃの世界を再現してくれたことに感謝。ただ中盤からの冒険でのハラハラドキドキは、ちょっと引っ張りすぎでクドイ。 7点(2003-05-31 17:52:14) |
267. 魔女の宅急便(1989)
キキの成長ぶりが切なくて可愛らしい。海沿いの異国の街で空を飛ぶ、そのシチュエーションだけでも充分楽しめる。「落ち込んだりもしたけれど、私は元気です」というコピーは素晴らしい。ただ、企業とのタイアップをあまりに前面に出されるとなぁ~。 7点(2003-05-31 17:26:35) |
268. 美女と野獣(1991)
ディズニーの名作童話シリーズは、ほとんどすべてビデオ購入しているが、これは中でもかなりいい出来。ミュージカル仕立ての見せ方も巧いし音楽も良い。何より知的で強い主人公ベルの描き方が良い。 7点(2003-05-31 16:40:46) |
269. 幸福の黄色いハンカチ
「エエ話や」的な泣かせ映画ですが、いくらなんでも、あざとさが鼻につく感じ。武田鉄矢の思い切った起用など観るべき点はなんわけじゃないけど、脇を固めているのも寅さんファミリーの皆さん、みたいなあくまで予定調和的な攻撃にはちと退いてしまうワタシなのでした。↓「竹山ひとり旅」は観てません。すいません。今度観ます。 5点(2003-05-31 15:32:43) |
270. ミセス・ダウト
ロビン・ウィリアムズは、本当にいい役者だ。いつ観てもそう思う。こんな事態に、こんなことしか思いつかないおやぢのアホさ加減が絶妙に好き。 7点(2003-05-31 14:43:47) |
271. ジュラシック・パーク
さすがスピルバーグ。命を持った(かのような)リアルな恐竜を見せてくれただけでもエンターテイメントとしては一流。スピルバーグにこんなことやらせたら誰も勝てっこない。まったく解せないことに、ここでは評判が滅法悪いスピルバーグ監督だが、一映画ファンとして私はどう考えても、彼の非凡さを認めないわけにはいかない。 8点(2003-05-31 14:30:58) |
272. 危険な情事
マイケル・ダグラス、そんなにいーか?そこまでいいか?という思いが頭を離れず、納得いかず。 5点(2003-05-31 13:58:05) |
273. 氷の微笑
映画的に良いシーンがないとは言えない。でもスリリングでもミステリアスでもサスペンスフルでもない上、恐るべきことにエロティックですらない(少なくとも私にとっては)。一体どうしてくれるんだ!(怒) 2点(2003-05-31 13:34:00) |
274. 幸福の条件(1993)
この映画、仕事絡みで原作も読み、仕事絡みで観たんだけど、原作・映画ともに私的には「んで?」ってなシロモノ。モラルがどーの、ギャンブルがどーのという気は一切ありませんが、途方もなくつまらないので。 2点(2003-05-31 13:14:19) |
275. タイタニック(1997)
今さらながらですが、映像は素晴らしい。よくもここまで…と思わせるご都合主義の展開はあるものの、タイタニックをスクリーンに甦らせた功績とそのスケールの大きさゆえ、駄作とはとても言えないでしょう。ただ、キャメロン監督の描く人物は非常に一面的なんだよなぁ。タイタニックの悲劇を描くなら、映像の迫力を凌ぐほどの壮大な人間ドラマがあったろうに。要するに非常に大味なんです。 6点(2003-05-29 17:15:49) |
276. シザーハンズ
オープニングからティム・バートンの世界観バリバリ。見たまんま“モンスター”の「エドワード」の出現によって顕在化する、中流で善良な小市民の心に巣食う“モンスター”をユーモラスに批判したお伽噺。寂しすぎるラストが、美しすぎて辛い。 7点(2003-05-29 11:41:54) |
277. ゴースト/ニューヨークの幻
なかなか良質なラブ・ファンタジー。公開当時はイイと思ったものの後で見返すと大甘でとても浸れなかった(歳をとるってカナシイ)。これを観た翌日、ロングの髪をバッサリショートにしちゃった恥ずかしくも懐かしい思い出を持つのは、きっと私だけじゃないハズ! 6点(2003-05-28 19:22:08) |
278. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
米ソ冷戦下において、このような作品を作ってしまうキューブリック。すさまじいばかりの皮肉とユーモアとエロス。このように完成された作品をコメントする言葉など見つかるはずもなく、「また逢いましょう」の甘美な調べに、ただうすら笑いをうかべるだけの「いいカメラを作るブタ野郎」なワタシは、愚かにも人間の英知を信ずるのでした。 10点(2003-05-28 12:53:53) |
279. 運動靴と赤い金魚
この時代の日本に、にたまたま住む私達には想像もつかないほど優しい、美しい映画。たった1足の靴に象徴された倹しい暮らしとささやかな喜び。無くしてしまったものの大きさに圧倒されながら、それでも隣で涙ながらにお兄ちゃんを応援する娘に救われた。日本のコドモだって捨てたモンじゃない、みんながんばれと願わずにいられない。余韻を残すラストもいい。 9点(2003-05-28 12:42:07) |
280. アポロ13
文明とは、まさに偉大なる失敗の積み重ね。結果ではなくそこに至るプロセスこそがドラマだということを強く感じた。あと一歩のところで、夢に手が届かない主人公の切なさに泣けた。CGを駆使したリアルな映像はもちろん、管制室の人々の熱い思い、地上で信じて待つ家族など人間ドラマの描き方も秀逸。 9点(2003-05-28 11:56:19) |