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番茶さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
エイリアン(プロメテウス)があまりに酷い出来だったので、半ば義務感のような感じで観ましたが、意外と良かったです。 前作の雰囲気や世界観を大切にし、とても丁寧に作られている感じ。一番の不安だった監督の独善でデッガードがレプリカント設定になっている事も無し。 ただ最後の方、レプリカントが反乱組織を結成していたり、実の子が実はアレだったり・・と、いかにも今時の続編作りますよハリウッド的な安っぽい展開になったのが残念。 特に最後のオチ、あれは要らないでしょう。謎は謎のまま残して観客の想像に任せるのも前作の味だったのに。 とは言えヴァンゲリスそっくりの音楽といい、間をたっぷり取った演出といい、あの世界観にどっぷり浸かる事ができて満足度は高かったです。 でも何か足りない・・と思うのは肝心の美術面かしら。 ロサンゼルスの街並みは前作を引き継いでいるとはいえ、格別進歩した所も無し。舞妓さんが居なくなってるし、超高層ビル群が一様に低い。 不時着した砂浜で、打ち寄せる高波の中での決闘はイイ感じでしたが、飛行艇の内部がまるで「2001年宇宙の旅」のような白物家電の世界。退化してるやん。 再登場レイチェル(コピー)は今なお斬新な髪型、細部まで凝った装飾品、トータル的な美しさに改めて見惚れましたが、同じフレームにいるポニーテール殺し屋女の何という造形のつまらなさ。。 ストーリーよりも圧倒的な夢幻美術・視覚的衒学趣味に酔いしれる・・というのがオリジナルの持ち味なのに、そういう点が決定的に足りない。 前作はホロドフスキー監督「DUNE」解体メンバーの吸収という棚ボタが本当に大きかったんだな・・と改めて実感しました。
[DVD(字幕)] 7点(2019-04-30 14:41:31)
22.  KANO 1931海の向こうの甲子園
甲子園大会を主軸に、戦前の日本統治時代の台湾を情緒豊かに描いた映画。八田与一氏の功績も大きくクローズアップしてあります。在日メディアや韓国が伝える戦前の日本とはまるでパラレルワールドの世界ですが、こちらが実際なんでしょう。久々に本来の戦前の情景を堪能できて良かったです。またこういう映画を作ってくれた台湾映画界の人達にも感謝。 あちらの人達は皆演技力ありますね。エース役の人のフォームが凄くサマになってるなと思ったら台湾代表で国際試合に出場した経験もあるとか。 普通にスポーツドラマとしても面白かったですが、やや演出が甘かったのが残念。急に強くなった理由とか、控えの投手がいるのに怪我をした状態で何故投げ続けなければいけないのか・・という所にもう少し説明が欲しかった気がします。 ラスト、ライバル投手が嘉農の練習場に立ち寄りマウンドにボールを置いて南方の戦場に去っていくのは、様々な要素を凝縮した見事なシーンで感心しました。エンドクレジットで語られる各選手のその後、台湾選手はその後も台湾の発展の為に尽力されているようですが、日本人選手は殆どが戦没されているんですね・・。そういう点も隠さずに表現されている事にも好感持てます。 朝日新聞が協賛に加わっており「台湾人が差別されていたという描写を入れないといけない」とゴリ押しがあったと推察されますが、酷い差別発言を繰り返すのは新聞記者・・というのが皮肉が利いてて良です。戦前の朝日新聞は軍部が問題視するほど無責任に好戦ムードを煽りまくっていたというし、実際にこんな感じだったんでしょうね。
[DVD(字幕)] 9点(2018-10-08 01:46:25)
23.  BLAME!
原作のごく一部のエピソードを抜粋して再構成し、上手く2時間のエンターテインメントに仕上げている感じ。 原作と映画との関係ではナウシカみたいな感じかな。原作とは別物として面白かったです。づるがここまで萌え化されようとはw 霧亥の声は意外と太い。シボが「ボッコちゃん喋り」なのは意表で上手いなと思いました。ただシボのインパクトが強すぎて、後半登場した上位セーフガードのサナカンが普通のキャラみたいになってしまった感じ。もっと人間ではないらしさを強調する為、合成音でも被せたら良かったかも。或いは最初はわけわからない合成音がだんだん調整されて人間の声になるとか。 劇場用のアニメをまともに観るのは本当に久しぶりで、絵柄や動きのリアルさの進歩に驚きました。 個人的に少し残念だったのが、一方の主人公である都市構造物の表現。リアルさを追求したゆえなのか製作者の志向なのか、何か今時ハリウッド映画のような雑然とした工場の廃墟風。もう少し心象風景的な、巨大ビルや人気のないホテルが連なっていくような感覚が欲しかったです。何十世紀(何百世紀?)未来の話なのだから外壁や内装仕上げの建設技術も凄まじい進歩を遂げてる筈で、現代のリアルさに囚われる必要はないと思う。 珪素生物は今回登場なし。是非ともこのクオリティで続編を作ってくれたらいいな。
[DVD(邦画)] 8点(2017-12-16 19:04:11)
24.  ホドロフスキーのDUNE
「エル・トポ」「ホーリーマウンテン」など神級カルト作品数点を遺して一時期シーンから消えたホドロフスキー監督。アイデアが枯渇しきったか、あっちの世界に逝ってしまったか・・と勝手に想像していましたが、実は映画史を塗り替えるようなとてつもない作品を企画し、惜しくも挫折していたそうで。その経移をドキュメンタリーで描いたのが本作。 制作チームとして出てくる名前が凄い。メビウス(漫画家=コンテ)、H.G.ギーガー(美術)、ダン・オバノン(特殊効果)、ピンク・フロイド(音楽)、マグマ(音楽)、サルバドール・ダリ(画家=出演)、アマンダ・リア(ダリの愛人=出演)、ミック・ジャガー(出演)、オーソン・ウェルズ(出演)等々・・ 「スターウォーズ」以前の映画史上初のスペースオペラであり、幻の大作となった後も、精緻に造られた企画書や引き抜かれた制作メンバーを通じてSF映画史に多大な影響を与え、この企画無しにはその後の「スターウォーズ」「エイリアン」「ブレードランナー」と連なるSF大作の潮流は存在しなかったという。・・このような誇大妄想狂の与太話のような話が、関係者のインタビューや膨大な資料を通じて語られていきます。 当時破格の1500万ドルという予算と12時間(!)という上映時間により、どの映画会社も難色を示し、結局企画は幻に終わる。(監督は「時間が長すぎるというなら分けて上映しても良かった。スターウォーズなどのシリーズものの先駆けだ」と仰ってます。) 膨大な借金返済の為に原作映画化権等々を売り渡す事になってしまい、デビッド・リンチ監督での映画化(砂の惑星)が決まった時には監督は廃人同様だったそうな。でも「映画を観ている内にみるみる元気が湧いてきた。何故ならあまりに駄作で大失敗は間違いないから。これは人として当然の感情であろう。」との事。 これは本当に観てみたかった。当時もう少し勇気ある映画会社さえいれば・・と思います。当然監督は、芸術と対峙する「会計士である」映画業界の現状への批判も痛烈に展開。  極私的には、シュールな連想ゲームのようなダリとの出演交渉や、ダリから「彼は才能がある」と当時全く無名のH.G.ギーガーを紹介され、ギーガーと会った時にたまたま見たマグマのライブに衝撃を受け、彼等もチームに引き入れる事とした・・という辺りの流れが興味深かったです。(マグマのクリスチャン・ヴァンデのインタビューもあり。)ギーガーがマグマのジャケットを手掛けたのはこういう経移だったのか。また明言されてはいませんが、マグマ・ファンの間で謎とされる「ボビノ81ライブ」での奇怪極まりない宇宙人コスチュームなどは(おそらく)ホドロフスキー監督の影響なんでしょう。意外な繋がりにビックリ。 そういえば「マッドマックス2」のモヒカン/ハードゲイ・ファッションも「ホーリーマウンテン」に登場した海王星のアクソンが先駆けてますね。この先進性と後世での普遍性。まさに前衛と呼ぶに相応しい。
[DVD(字幕)] 9点(2016-10-23 21:54:38)(良:1票)
25.  ヘイトフル・エイト
「髑髏島の惨劇」(マイケル・スレイド著)という小説を読んだ事がある。残虐描写が売りのサイコスリラー作家が書いた本格推理小説として一時期話題になったもの。 絶海の孤島にある豪邸に招かれた一癖も二癖もある登場人物達が、一人、また一人と殺されていく…。殺され方たるや、今時のミステリーには滅多に登場しない徹底した機械トリックで、これでもかという残虐な方法。(暖炉の上にある骸骨の置物が時計仕掛けで弓矢を放ったり、便器がいきなり真空になって内臓が吸い出されたり、一歩踏み出す毎に刃が飛び出す階段駆け下りて足先から頭まで順番に輪切りにされたり…。) でも最後の一人になるまで犯人は分からない。  …てっきりそういう話かと思って見てたら、ミステリーでもなんでもない単なる「密室劇=室内劇」(※「密室殺人」とかそういう類ではない。) たっぷりお金かけて劣化した「レザボア・ドッグス」って感じ。 こういうのが好きな人はいいけど、日本での宣伝の仕方はJAROものの虚偽宣伝では。
[DVD(字幕)] 5点(2016-10-04 22:20:27)(良:1票)
26.  ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ) 《ネタバレ》 
引き離された少女と愛犬が再びめぐり合うまでの物語・・と思いきや、だんだん違う様相を呈してくる。一体どういう話になるんだ・・というワクワク感は新鮮でした。 「白い戦士ヤマト」のような闘犬モノ(まるで最凶キャラ ビルダー)になったかと思えば、「クージョ」や「猛獣大脱走」のような動物パニックホラーへと。 最後は「え、これで終わり?」というような唐突なラスト。人をあれだけ殺した以上、殺処分は免れないだろうから決してハッピーエンドではない。 その前の僅かの一時をもってエンドとした事で、余韻はとても良い。この終わり方は結構好きです。 父娘モノとしても良作。
[DVD(字幕)] 8点(2016-08-07 09:28:39)
27.  ピエロがお前を嘲笑う 《ネタバレ》 
2度のどんでん返しがありますが・・2つとも必要あんの?って感じ。 主人公達が逃げないといけないのは、ボスの復讐や忠実な殺し屋達に対してでしょ。「小物はどうでもいい」と最初から逃がすつもりだった警察をあんなに一生懸命2度に渡って騙す必要があるのか。 逆に、殺し屋達から守ってもらえなくなる分圧倒的に不利になるのでは。 仮面を被った異形がひしめく地下鉄に模したヴァーチャル空間は良かったです。
[DVD(字幕)] 6点(2016-08-07 09:09:29)
28.  イット・フォローズ 《ネタバレ》 
これ見よがしの怪物でなく、ただ普通の人間が歩いてくるだけなんだけど怖い・・アイデアはとても良い。 デッド・コースター(FD2)やブレアウィッチ・プロジェクトのような、新しい形のホラーって感じ。前半はとても良かったです。 ただアイデアを上手く練りきれなかったのが残念。 拳銃で死なないって事が序盤で明らかになってるのに、後半のプールのシーンは確かに「何やってんの?」って感じだし、効果的な撃退法を思いつかず、成す術も無いまま唐突に終わってしまう。例えば水に入れないとか、火に弱いとか、猫が気付くとか・・何か特徴を見つけて話を盛り上げてほしかった感じ。 あと「うわーキター!早く気付いて-!」みたいな感じでもう少し「それ」の登場シーンが多くても良かったと思う。せっかくのアイデアが少し勿体ない。
[DVD(字幕)] 7点(2016-07-28 20:17:44)(良:1票)
29.  64/ロクヨン 後編 《ネタバレ》 
久々に邦画新作を見たけど、この内容を映画にする必要があるんだろうか。テレビドラマで充分では・・。 個人的に、刑事(佐藤浩市)と犯人役(緒方直人)の俳優を入れ替えた方がもっと面白かった気がします。 あと、閉鎖性や取材能力の無さで今や世界で悪名高い「記者クラブ」の実態を糾弾する映画かと思いました。作り手にそういう意識は無いんだろうけど、この部分は海外で観られたら恥ずかしい。
[映画館(邦画)] 5点(2016-07-23 06:59:10)
30.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
007がやや失速気味なのに比してこちらは好調ですね。面白かったです。様々なカーアクションも工夫を凝らした迫力で良。 偶然なのか、どちらかが意識したのか、後半の舞台と展開が「スペクター」と同じ? モロッコの秘密施設での大活劇、クライマックスの夜のロンドンでの追いかけっこ等々。ランドスケープの見せ方や、アイデアの面白さという点でこちらに軍配。 組織が解体された中で孤立して戦わないといけないという設定も同じですね。上層部トップに工作員が居たというのも同じ。 残念なのは中盤のオペラのシーンが意味無く中国モノな事。これだけは「慰めの報酬」の現代美術的なトスカに大きく劣った感じ。 オープニングで中国資本が大きく係わっている事は察せられますが、自国の文化をゴリ押ししてくるんでしょうかね?製作者もこのシリーズと中華センスは合わないって事を「2」で学ばなかったのか。
[DVD(字幕)] 7点(2016-07-23 06:27:07)(良:1票)
31.  スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町 《ネタバレ》 
前半はとても良く、後半グダグダ・・という点でコッポラ総指揮ホラー「ジーパーズ・クリーパーズ」に匹敵する感じ。 個人的にホラーは残虐描写より「何となく不気味」系が好きなので、前半はかなり良かったです。無人の高速料金所や、スーパーレジとか、歯医者のシーンなど、シュールで良。あまりにツボだったので前半だけ何度か見返してしまいました。 一つ凄く残念なのは、トイレのシーン、なぜ「ずっと見ていた」をやらなかったんだろうか。そのシーンだけでその後何年か語り継がれる映画になってたろうに。 化け物の正体が露わになってからは、凡庸以下のゾンビ映画みたいになってしまい残念。何であんなありきたりのラストになってしまうのか。 POVと第三者視点が入り混じってますが、「当事者から見ればこんな風」を見せる為のPOVという感じで、こういうのもアリかなとは思います。
[DVD(字幕)] 6点(2016-07-23 06:10:24)
32.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 
前作とは異なり、まともなアクション映画としての体裁は整っていたので意外と楽しめました。中盤のバスアクションは「3」に匹敵するカーアクションっぷりで良かったです。 ポスターから見て、色々な能力を持つ3種類の新型ターミネーターが、漫画「BLAME!」の珪素生物よろしく次々と襲ってくるのかと期待したけど、そうわけでもなかったので残念。 もう一つ残念なのは敵ターミネーター(なんとジョン)の俳優。なんで脂ギッシュな普通のおじさん風?これがせめてジョン・キューザック辺りのもう少しスマートな俳優であれば印象もかなり違ってたでしょうに。 最近見た「スペクター」でも「マッドマックス」でも何か敵役にカリスマ性が無い。このご時勢「敵をカッコよく描いてはイケナイ」みたいな強迫観念が欧米映画界にあるのかと思ってしまいます。 今回のサラが可愛い系なのは日本漫画の影響かしら。
[DVD(字幕)] 7点(2016-07-20 22:55:07)(良:1票)
33.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
虎と漂流した冒険談を、たっぷりお金をかけたCG映像美で見せるだけの映画かと思ってましたが・・意外や一種のサイコサスペンス。 大嵐の中を素潜りしてボートに戻ってくるとか、隠れる所が無いはずの所からいきなり虎が飛び出てくるとか、「あれ、おかしいな?」という数々の部分が最後に回収されるのがお見事でした。 回想という形で、最初から主人公が助かる事を明らかにした上での展開もこれなら納得。最後の方の食人の島は何の寓意だったんだろうか。 こういう変わった映画が、ディズニーアニメ等と一緒に散々CMで流されてたのは不思議。
[DVD(字幕)] 7点(2016-07-02 20:57:34)
34.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
散々漫画やゾンビ映画で使い古されてるのに、何故今さらまたこの世界観? 「元祖はオレ」って事をアピールしたかったんでしょうかね監督。 相手が人間だと、ゾンビと違ってキャラクター性が有ってカーアクションも出来るので遥かに見応えありますね。悪役がひたすら気持ち悪いだけでヒューマンガスやティナ・ターナーのようなカッコ良さが無いのが残念。 「2」と比べると、何かマックスが正義感過ぎるのと、あまりのハッピーエンドが何か「らしくない」。「ニューヨーク1997」のスネークは「LA」でも相変わらずの性格だったけど。 あんな大組織だとボスが死んでも後釜を狙う同類がわんさと居る筈。水資源を乗っ取ろうと外部勢力のスパイなんかも入り込んでいよう。それなのにいきなりあのハッピーエンドは、何かゲームかファンタジーの色が強すぎる感じ。外観は18禁なのに中身は子供向け・・というようなアンバランスさが、個人的にはちょっと合わなかったです。
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-21 22:01:50)
35.  エベレスト 3D
孤高のクライマーの話かと思いきや、クライマーに率いられる団体ツアーの話。あちらでああいうビジネスが成立してるのを初めて知りました。「〇〇万ドルも払ったんだぞ、こんな所で待たせるな!」のセリフの金額にビックリ。セレブの究極のレジャーなんですかね。 従って「登山もの」というより「集団パニックもの」的な面白さ。下手すると誰が誰だかわからない(特に重装備だし吹雪だし)状況に陥ってしまいそうな所、ちゃんと一人一人に感情移入できる判りやすい演出・脚本でした。絵面は大自然を満喫できるようでとても気持ちいい。入山するまでの山麓のチベット村の風俗や儀式も興味深かったです。 せっかくCG駆使して?色んな角度からエベレストの山容を描写しているのだから、もう少し「今どの辺に居るのか」が判りやすいともっと良かったと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2016-06-21 21:21:08)
36.  セッション 《ネタバレ》 
ジャズ版「フルメタル・ジャケット」。 もしこれに後半があったなら、鬼教官に鍛えられた精神を武器に海外の戦場に繰り出し、北欧(理論の鬼)や南米(リズム感覚の鬼)のミュージシャンとの死闘が繰り広げられるんでしょうか。 しかしチャーリー・パーカーが演奏していたような安酒場ならいざ知らず、あんな値段の高そうなコンサートホールで自分の評判に泥を塗ってまで嫌がらせをするのは無いと思う。 登場人物たちの行動に納得いかない部分は幾つかありますが、チャレンジングな制作姿勢は評価します。
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-12 18:58:43)
37.  ヴィジット 《ネタバレ》 
シンプルながら良く出来ていて面白かったです。でも絵面が何かキチャナイのでもう1回観たいとは思わないw しかし異民族や同性愛者差別にはあれだけうるさいのに、ゾンビと精神障害者には容赦ありませんねアメリカ映画。 例えば、久々に出会い山奥のキャビンに一緒に泊まることになった友人が実は友人を殺して成りすましたガチホモだった・・て無茶苦茶怖そうなんですけど(w)逆にこういうのは抗議の嵐を受けて作れないんだろな。この辺の基準が欧米モノはよく解らない。 個人的には、最後は本物の老夫婦には生きててほしかったです。
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-12 11:04:20)
38.  草原の実験 《ネタバレ》 
メニュー画面に「音声/字幕」の選択項目が無いので「吹き替え版借りてきちゃったか・・やっちまった」と焦りました(VHSじゃない)。選択項目が無いのも当然で本作では登場人物が一切喋りません。笑ったり悲鳴を上げたりするけどセリフは一切無し。 この為、まるで綺麗な絵本か、PIEブックス辺りの「世界の美しい〇〇」みたいな写真集でも見ているような映像体験。この手法は面白いと思います。 その分ラストは衝撃的。オチ自体は長ーいタイトルの有名な映画を始め決して珍しいものではないんですが、最後の最後ににCGや特殊効果を思いっきり駆使したコレ、というのはインパクトありました。原爆までここまで美しく表現されてしまっていいんだろうか・・という疑問はありますが。(監督氏はピンクフロイドの「ファイナル・カット」聴いてると思う。) 主人公の少女が青い目の青年の方と結ばれてしまうのは「ロシア人、悪い人達ばかり違うよ」という言い訳なのかな。  元ネタの舞台は旧ソ連時代のカザフスタン(西トルキスタン)との事。ソ連が崩壊、カザフも独立を果たし、この地でこういった悲劇が繰り返される事はないでしょうが、現在進行形で同じ事が行われている地がすぐお隣にあります。いまだ中国に占領中のウィグル(東トルキスタン)。この地で何度も行われている原爆実験を、あれだけヒステリックに反核を叫ぶ日本のマスメディアが全く取り上げようとしないのは世界の七不思議。
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2016-06-12 10:38:55)
39.  メイズ・ランナー 《ネタバレ》 
なぜ「CUBE」がカルト名作たりえたのか。それが一体何なのか最後まで説明しなかったから。 どうもこの手のお話は、背景や設定を説明し出すと途端に詰まらなくなってしまう傾向にある。 それなのに肝心の迷路内の冒険はそこそこに、外部の組織との戦いに主眼が置かれてしまい(続編もそういう方向になりそうで)何とも残念。 世界観やセットのデザインセンスはかなりイイ感じなのに勿体ないです。
[DVD(字幕)] 6点(2016-05-15 18:48:20)
40.  007/スペクター 《ネタバレ》 
これまでの作風を継いでそれなりに楽しめたけど、期待しすぎた感じ・・。 まずブロフェルドのキャラがショボ過ぎる。実はボンドの義兄って世界観狭すぎでしょ。 組織の野望が達成されるか否かの瀬戸際に、全く無関係にボンドにストーカーのように張り付くのはボスとしてどうなのか。挙句に地面に這いつくばらされ、目の前でイチャイチャされて悔しがる・・て中高生ですか。 前作同様サイコマンだけど、風貌もセリフもスケールが小さく、今まで登場した錚々たる悪役達の上に立つ人物とは思えない。単なる神経質な小男って感じ。 思い返すと、ドクターノォがいてクレップおばさんがいてラルゴがいて、彼等を従えるだけの風貌と哲学を持つ1代目ブロフェルドがいる・・前代のスペクターは、しっかりキャラが作られていて素晴らしかったな・・と思いました。そもそもあの顔面の傷、若き日に理想に燃えて義勇軍に参加した時のものか、その後の裏社会の壮絶な権力抗争によるものか、色々と想像を巡らせてしまうものですが、あんなしょーもない経緯で付いた傷なんて・・正直勘弁してほしいス。 絵面というかロケーションが貧弱だったのも残念。「カジノ」だとカジノ会場、「慰め」はトスカの舞台と砂漠ホテル、「スカイフォール」はスコットランドの原野・・等々、007にはその作品を代表するようなランドスケープがありますが、本作にはそれが無い。夜のローマも、ロンドンも、モロッコ砂漠鉄道もイイ感じではあるけど、他の映画でも普通に見られそうな風景。クレーター基地も、歴代悪党の秘密基地に比べるととってもチャチな感じ。どうも監督の続投が裏目に出てしまったような。 スペクターの秘密会合のシーンは良かったです。たっぷり取った間が、夢の中にいるような雰囲気を醸し出してイイ感じでした。
[DVD(字幕)] 6点(2016-05-15 18:23:40)
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